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受験で使える!風刺画『重税に苦しむ第三身分』を基に歴史を徹底解説!

風刺画受験フランス革命ルイ16世歴史の勉強歴史

2021/12/24

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風刺画「重税に苦しむ第三身分」が表す意味とは?

絵の解説

この絵は、18世紀後期、「フランス革命」前に描かれた風刺画です。
参考画像のAは聖職者、Bは貴族、Cは庶民を描いており、一番身分の低い庶民に税金の負担がのしかかっている社会情勢を風刺したものです。
これだけなら教科書で書いてあるのと同じ内容になってしまうので、絵の中に隠されたほかのメッセージをご紹介したいと思います。
まず、庶民の足元に小さく描かれている「洋ナシ」ですが、この果物にはフランスには「お人よし」「騙されやすい」という意味があります。当時掲げられていた「聖職者は祈りで、貴族は剣で、平民は金銭をもって国王を守る」という言葉に庶民のあなたたちは騙されている!ということを暗示させているためのビラだったのです。次に絵の後方に小さく描かれている羊飼いですが、ヨーロッパ諸国では羊飼いの生活は牧歌的で理想的とされてきました。当時の過酷な社会状況と対比するために後方に描かれたのではないかと推測されています。

フランス革命ってなに?

では、この風刺画の後に起こった「フランス革命」とはどんなものであったのか解説していきたいと思います。

フランス革命の発端

直接フランス革命の発端となった事件は「バスティーユ牢獄の襲撃」にあります。
バスティーユ牢獄を狙ったのには、バスティーユ牢獄には、国王が発行する「勅命逮捕状」によって逮捕された人物(主に謀反をしようとした高官や、王政を批判した学者など)が収容されており、また勅命逮捕状は人間以外にも出され、啓蒙思想家のディドロとダランベールらが編集した辞典『百科全書』も収監されていました。このような国王による専制のシンボルを狙うことで我々は屈しないということを表したかったのではないかと思います。

フランス革命の影響

フランス革命によって絶対王政が崩れ、アンシャン=レジーム(旧制度)の封建的なしきたりがなくなり、共和政が始まりました。

フランス革命に関わった人たち

フランス革命には次の人たちが関わりました。

■ルイ16世
革命期の王でヴァレンヌ逃亡事件以降、急速に力を失い、フランス革命後処刑されました。
→ヴァレンヌ逃亡事件とは、ルイ16世がフランス革命時にこのままではまずい!逃げちゃえ!と無責任にもオーストリアへ王妃と逃亡した事件です。しかしヴァレンヌ付近で見つかりパリへと連れ戻されました。

■マリー・アントワネット
ルイ16世の王妃で、彼女の贅沢な王宮生活が財政悪化の一因を作りました。

■ミラボー
立憲君主派(おおよそ中立)
貴族の身分でありながらもルイ16世が招集した三部会では第三身分として参加しました。
彼はフランス革命の初期の指導者の一人として試験でよく出ます!立憲君主派(フイヤン派)のキーワードと一緒に覚えましょう。

■ラ=ファイエット
立憲王政派
フランス革命では1789年の人権宣言の起草にあたりました。

■ロべスピエール
ジャコバン派
革命初期から共和派として活躍しました。
フランス革命の終焉を象徴する「テルミドール9日のクーデター」を指揮しましたが、共和政を守るために「恐怖政治」(テルール)を行い、テロリズムの語源にもなりました。
ジャコバン派、恐怖政治、テルミドール9日のクーデターの3ワードが出たら70%ロベスピエールです。反対にこの3つのワードは確実に覚えましょう。

風刺画から歴史を知ろう!

いかがでしたか。
今回は「重税に苦しむ第三身分」からフランス革命のことを解説していきました。
ぜひ参考にしてみてください!

この記事を書いた人

なる

群馬県出身の「なる」です。 主に、エンタメ・ビューティ・スポーツの記事を書いています。 洋画とバスケが大好きです。 日常に役立つ記事をお届けします!

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