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『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が好きな人必見!おすすめ本5選!

読書村上春樹小説

2022/02/02

村上春樹の人気作である『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が好きな人ならハマるおすすめ小説を5作品紹介します!

目次[ 表示 ]

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』とは

まずは『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』について復習しましょう!

あらすじ
高い壁に囲まれ、外の世界と完全に遮断されている街「世界の終り」。
そこで一角獣の頭骨から夢を読んで暮らす「僕」の物語と、記号士である「私」がある動物の頭骨を老科学者からプレゼントされ、自分の身の回りに理不尽なことが起り始める。
そしてその真実を解き明かしていく「ハードボイルド・ワンダーランド」の2つの物語が交互に展開する。

第21回谷崎潤一郎賞を受賞した小説です!
舞台が異世界であるにも関わらず、どこか現実味を帯びている描写は読んでいて不思議な気持ちになります。
『海辺のカフカ』のように、2つの世界が徐々に混ざりあって進んでいく様子がたまらない小説です。

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が好きな人におすすめな本5選!

続いて『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が好きな人におすすめの小説を5作品ご紹介します!

街と、その不確かな壁(村上春樹)

あらすじ
「僕」は街にやってくるときに門番に影を切り取られてしまったが、この影が死ぬと街の外には出られなくなる。
そこで「僕」はその影とともに街からの脱出を試みた。

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』のうちの「世界の終り」の原型ともいえる作品ですが、村上春樹自身は「失敗作」と評しています。
そのため『文學界』1980年9月号に掲載されたものの単行本化されず、村上春樹の封印作でもあります。

『文學界』は図書館に所蔵されている場合もあるので、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』ファンの方はぜひ探してみてください!

かがみの孤城(辻村深月)

あらすじ
中学1年生のこころは不登校になり、家に引きこもる毎日を続けていた。
ある日自分の部屋の鏡が光り、そこをくぐり抜けた先にあった城を見つける。
その城にはこころと同じような境遇の6人の中学生たちがいた。
なぜこの場所にこの7人が集められたのか。
疑問に思いながらも、彼らは現実世界と城を行き来するようになる。

2018年に本屋大賞を受賞した小説です!
ファンタジーの世界と現実世界における子どもたちの複雑な状況が絡み合い、先が気になってサクサクと読めてしまいます。
子どもたちの描写がとても巧妙で、大人も子どもも話に入り込んでしまうこと間違いなしです!

ボトルネック(米澤穂信)

あらすじ
高校1年生の嵯峨野リョウは、2年前に崖から転落死した恋人の諏訪ノゾミを追悼するため東尋坊を訪れるが、リョウも崖から転落してしまう。
しかし目覚めたときには自分の住む金沢にいた。
自宅に戻ると存在しないはずの姉、サキがいる。
その世界はパラレルワールドでありリョウが生まれなかった世界であるが、どうやら自分がいない世界のほうがうまく回るようだと気づき打ちのめされた。

ミステリーでありながら、青春、SFなどの要素も合わせ持つ小説です!
自分がいない世界」が舞台ですが、その残酷さと切なさは読めば読むほど現実味をおびて読者に襲いかかります。
読み終わったころにはこのタイトルの本当の悲しさに気づくでしょう。

五分後の世界(村上龍)

あらすじ
箱根でジョギングをしていたはずのオダギリは、いつの間にか見知らぬ世界に迷い込んでいた。
それは現在より5分時間がずれた地球にある日本。
第二次世界大戦後もアメリカに降伏宣言をせずに地下に逃げ込み、人口が26万人に激減してもなおアメリカと交戦していた。

もし第二次世界大戦が終わらなかったら」という世界を描いた小説です!
村上龍ならではの緊張感ある戦闘描写や、アンダーグラウンドで徐々に変化していくオダギリが印象的です。

またこの小説には『ヒュウガ・ウィルス 五分後の世界II』という続編があり、さらにその後の世界を描いたとして『五分後の世界』のタイトルでゲーム化もされています。
2001年に発売された古いゲームですが、PlayStation2でプレイできます。

アリス殺し(小林泰三)

あらすじ
最近不思議の国に迷い込んだアリスという少女の夢をよく見る大学院生の栗栖川亜理は、卵のような姿のハンプティ・ダンプティが墜落死した夢を見る。
その後亜理が大学に行くと、博士研究員である玉子が墜落死していた。
次に夢でグリフォンが生牡蠣を喉に詰まらせ死んだ夢を見ると、現実でも教授が牡蠣を食べて死んでいた。
夢と現実の死のリンクに気づいた亜理は、この謎を解明するため両方の世界で捜査を始める。

童話を取り入れた小説ですが、第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞するほどその内容は猟奇的です。
しかし『不思議の国のアリス』の奇妙な世界観や意味不明なものの言い方なども原作そのままで、原作や童話が好きな方にもおすすめです。
衝撃的なラストを迎えたあとは、伏線を探しに思わずもう一度読みたくなる面白さがあります。

他にも『クララ殺し』『ドロシイ殺し』『ティンカー・ベル殺し』などシリーズ化もされているので、気になった方はぜひ読んでみてください!

不思議な世界に迷い込んでみよう

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が好きな方には、2つの世界が交錯するパラレルワールド系の小説がおすすめです!
そこでたくさんの不思議と出会ってみてください!

この記事を書いた人

佐藤

埼玉県出身の佐藤です。 主に、スポーツ・レジャー、エンタメの記事を書いています。 ディズニーとカメラが大好きです。 価値のある情報を発信します!

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