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土用の丑の日ってどんな日?うなぎを食べる意味や風習についても紹介

うなぎ土用の丑の日とはいつ

2021/12/05

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土用の丑の日ってどんな日?

毎年、土用の丑の日が近づくと、テレビや新聞、広告などで大々的に「うなぎの日」であるかのように報道されます。土用の丑の日として賑わうのは7月の20日前後ですが、毎年同じ日ではありません。

また、前述したように土用の丑の日にはうなぎを食べるのが恒例になっていますが、土用の丑の日になぜうなぎを食べる習慣がついたのかご存知でしょうか。ここではまず、土用の丑の日について解説します。

土用の意味

土用とは、雑節のひとつです。雑節は二十四節気以外で、季節の変化の目安とする特定の日を指します。雑節には、土用のほか、二百十日(にひゃくとおか)や彼岸などがあります。

土用は1年に4回、立春・立夏・立秋・立冬の前におよそ18日間あります。

丑の日の意味

丑の日とは、十二支の丑にあたる日を指します。十二支は丑年、未年のように年に使われるだけでなく、日にも使われています。

丑という漢字には、芽が出かかっているが伸びきっていない状態という意味があります。日本では土用の丑の日以外でも、丑の日を特別な日として扱う風習がありました。

土用の丑の日が定着した理由

丑の日を特別な日として扱う日本で、季節の変わり目にあたる土用の丑の日は、体調の変化に気をつけ、身体をいたわるようにされていたため定着したと考えられるでしょう。

なかでも、梅雨明けと重なる時期である夏の土用の丑の日は、特に精の付くものを食べるようにしていたといわれています。また、昔はうなぎに限られておらず「う」のつく食べ物を食べる「食い養生」が行われていました。

なぜ土用の丑の日にうなぎを食べるの?

夏の土用の丑の日といえば、昔は「う」のつく食べ物を食べる「食い養生」の日になっていて、うなぎは「食い養生」に用いられる食材のひとつでした。

うなぎが定着化した由来には諸説あります。江戸時代に平賀源内が、夏になると売り上げが減少していたうなぎ屋の宣伝として用いたという説が有名でしょう。

あるうなぎ屋に「本日 土用丑の日」という看板を出したら繁盛したため、ほかのうなぎ屋も真似をし、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が定着したといわれています。

うなぎ以外で土用の丑の日に食べる代表的な食べ物6つ

土用の丑の日に食べるものといえば、やはり「うなぎ」と答えたくなりますが、「食い養生」として食べられていたものを含め、いろいろな種類があります。

ここでは、土用の丑の日に食べられている代表的な食品を6つ紹介します。たまには、うなぎではなく、土用の丑の日にちなんだほかの食品を食べてみるのも良いでしょう。

1:土用たまご

夏の土用のころに卵を食べる習慣は、江戸時代からあったといわれています。当時の卵は贅沢品で、庶民の口に入ることは多くありませんでした。しかし、夏の土用に滋養をつけるために卵を食べていたといわれています。

2:土用しじみ

しじみには年2回の旬があり、そのうちの1回が夏場です。夏の旬は6月~7月ですが、この時期のしじみは「土用のしじみ」と呼ばれ、特に珍重されています。漁獲量も通常期よりも多いため、手に入れやすい土用食材です。

またしじみは栄養価も高く、特に夏の土用の時期は、真夏の産卵に備えて身が太っているため栄養も蓄えられています。うなぎ料理と一緒にみそ汁でいただけば、たっぷり精がつくでしょう。

3:土用餅

土用餅と呼ばれるものは、餡子を餅のまわりにつけた「あんころ餅」です。昔、宮中では「ガガイモ」という植物の葉を絞った汁を使って餅を作っていました。

ガガイモの葉は、疲労回復効果があるといわれています。そのため、土用にガガイモの葉の汁を使った餅を食べ、暑気あたりを避けようとしていました。この風習が転じて、江戸時代ごろからは、厄除けの意味がある小豆餡をつけた餅を食べるようになったといわれています。

4:うどん

「う」のつくものを食べる「食い養生」の食材のひとつがうどんです。うどんは軽食として手軽に食べられるイメージですが、食欲がないときでもさっぱりと食べられるため、夏の土用にはぴったりの食材でしょう。

夏の土用の時期であれば、冷やしうどんにすることで食欲がなくてもツルッとしたのど越しで食べやすく、同じく食い養生の食材である梅干しとの相性もばっちりです。薬味を使えば、食欲増進にもつながるでしょう。

5:梅干し

梅干しも「う」のつく食材として「食い養生」のひとつになります。夏の土用のころは、梅雨が明けて、その年の梅を天日に干す「土用干し」をする時期です。土用干しが終わると、その年の新しい梅干しも食べごろとなります。

食欲がなくなる時期に梅干しを食べれば食も進み、疲労回復も望めるため、一石二鳥の食材といえるでしょう。

6:うり

うりも「う」のつく食べ物として「食い養生」で食べられる食材です。食い養生に使う「うり」は、ウリ科の植物全般を指し、キュウリだけでなくゴーヤなども含まれます。

また夏に旬を迎えるウリ科の植物は多く、スイカやズッキーニ、カボチャなどもすべてウリ科です。

土用の丑の日にまつわる風習4つ

土用の丑の日は、日本人にとって特別な日として扱われてきたため、うなぎを食べる習慣以外にもさまざまな風習があります。

ここでは、土用の丑の日に行われている風習を4つ解説します。

1:虫干し(土用干し)とは

夏の土用の入りのころには虫干しが行われ、「土用干し」とも呼ばれています。土用の入りは梅雨の明けと重なるため、梅雨の間、天日に干したり風を当てたりできなかった布団や衣類を干すのに絶好の時期といえます。

現代では衣類や布団の乾燥機もありますが、梅雨時期のじめじめしたなかにあった布団や衣類に、お日様の光をあてるのは、やはり気持ちのいいものです。

ただし、土用の時期になると日差しも強くなっているため、衣類や靴などの素材によっては直射日光を避け、陰干しにした方が良い場合もあるでしょう。

2:丑湯(うしゆ)とは

丑湯は、土用の丑の日に薬湯に入る風習です。丑湯に使われる薬草として、江戸時代は桃の葉が多く使われていました。丑湯の薬草は桃の葉に限っているわけではなく、この時期に手に入る、よもぎやドクダミ、緑茶なども使われます。

現代では風呂に入らず、シャワーで済ませる方も多く見受けられますが、この日は日本の風習を思い出して、丑湯に浸かって、カラダを芯からしっかりと温めてはいかがでしょうか。

3:きゅうり加持とは

きゅうり加持は、土用のころ、寺院で夏を乗り切るために行われる加持のことです。昔の風習というわけではなく、現代でも多くの寺院できゅうり加持が行われています。

きゅうり加持は、弘法大師が広めた行事だといわれており、「きゅうり封じ」と呼ばれることもあります。きゅうりに災いを祈祷によって封じてしまい、きゅうりは土に埋めてしまいます。きゅうりが土に還るときに、災いも消え去るとされています。

4:薬狩り

薬狩りとは、薬草を採取する行事のことで、古くは推古天皇の行った行事として記録があります。推古天皇が薬狩りを行ったのは5月5日だったため、5月5日は薬の日とされています。

5月5日と夏の土用では時期が異なりますが、新選組土方歳三の生家では、薬狩りを土用の丑の日のみと決めていました。土方歳三の故郷以外でも、土用の丑の日に薬狩りをする風習の地区もあります。

土用の丑の日っていつ?

夏の土用の丑の日は、毎年7月20日前後ですが、詳しい日付は決まっていません。また、7月だけでなく、8月に土用の丑の日が巡ってくる年もあります。

土用の丑の日とは、土用の期間に訪れる丑の日を指しているため、年間で考えると土用の丑の日は複数回あるということです。ここでは、「土用の丑の日」についてさらに詳しく解説します。

土用の丑の日は春夏秋冬に存在する

土用は、季節の変わり目のおよそ18日間という期間を指しています。季節の変わり目ということから、春夏秋冬それぞれに土用があります。

季節の変わり目とは、立春・立夏・立秋・立冬のことで、それぞれ毎年固定の日ではなく、年によって日にちが異なります。

一般的に「土用の丑の日」といわれているのは、正確には夏の土用のことを指しています。丑の日は12日に1回訪れるため、およそ18日間ある土用の期間に2回巡ってくる年もあるでしょう。

土用の丑の日について理解を深めよう

土用の丑の日は、暑い夏を乗り切るためにうなぎを食べる日として、毎年楽しみにするのも間違いではありません。

しかし、土用の丑の日になぜうなぎを食べるのか、どうしてこのような風習が生まれたのか、土用の丑の日が一体どのようなことを意味するのかなどを知れば、昔の人の知恵に知れたり、昔の人を身近に感じたりできます。

土用の丑の日という行事を理解し、さらに楽しんで続けていきましょう。

Bee

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