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年賀状に気持ちを添える一言メッセージの文例丨ポイントも紹介

年賀状一言例文文例書き方

2021/10/30

目次[ 表示 ]

年賀状に一言書くときのポイント3つ

年賀状には、入れることができない言葉や避けるべき言葉が存在します。ここからは、年賀状に一言書くときの入れることができない言葉や、避けるべき言葉のポイントを3つ挙げていきます。

1:頭語や結語は入れない

頭語とは手紙などで使う「拝啓」「謹啓」などの文章の最初に入れる言葉です。頭語それぞれに対応して、手紙などの最後に入れる「敬具」「謹言」などが結語に当たります。

頭語結語は、手紙などを書くときには正しく入れるのが礼儀にかなった書式ですが、年賀状には入れません。

2:忌み言葉は避ける

「破れる」や「負ける」「倒れる」など、ネガティブなイメージに繋がる言葉が忌み言葉です。これらの言葉は年賀状に書くことを避けます。

気づきにくいのですが「去年」も「去る」に繋がることから忌み言葉に当たるため「旧年中は」などを使いましょう。

3:句読点は入れない

色々書きたいことがあったり、考えすぎたりすると一言が長くなり易いものですが、「。」「、」などの句読点を入れるのは避けましょう。

「。」は終わりを、「、」は「別れる」を連想させるため、どちらも年賀状に入れるのはタブーです。

年賀状におすすめの一言内容6つ

次に年賀状に入れるのにおすすめの一言を、6つ挙げていきます。

前節で挙げたポイントさえ押さえれば基本的にどのような一言でも良いのですが、自分ではなかなか良い一言が思いつかない方や、自分で考えた一言で良いかどうか確信が持てない方などは、ぜひ参考にしてください。

1:相手への感謝

「いつもお世話になりありがとうございます」「○○ではたいへんお世話になりありがとうございます」など、相手への感謝の言葉は、普段近すぎてなかなか言い出せない親族などへの年賀状にうってつけと言えます。

「いつも細かい心配り感謝しています」「いつも送り迎えしていただいてありがとうございます」など、普段面と向かっては言い出しづらい一言を、年賀状に書いて託すこともできます。

2:自分の近況

自分の近況報告を兼ねて、年賀状に書くことも可能です。

「赤ちゃんが生まれました!」「引っ越しました」などです。この場合は長い文章になることを避けるため、写真やイラストなどを活用することもできます。

3:共通の話題

「お互い受験勉強頑張ろう!」「また一緒に旅行したいね」などの、お互いの共通の話題を書くことも一般的です。

共通の話題であれば、共感を得やすくなります。また、次回実際にお会いしたときの話題作りにもなります。

4:今年の抱負

年賀状に書かれることが多い一言のうちの1つが、今年の抱負です。年賀状で自分の目標を相手に知らせる効果や他人に知らせることにより自身の発奮材料にすることもできます。

5:相手への気遣い

「まだまだ寒い日は続きますがお体にお気を付け下ください」「たまには長期休暇を取ってくださいね」など、相手を気遣う一言も上手く使えば嬉しい一言になります。

近況をよく知っている相手なら、細かい気遣いもできます。普段面と向かって言うことの多い気遣いの言葉も年賀状の一言にすることによって、また違った感動を与えることも可能でしょう。

6:時候や時節にあわせた挨拶

時効や時節にあわせた挨拶は、単体で使うよりも1~5で紹介した一言と組み合わせて使用されることが多い一言です。

「寒さは続きますがお健やかにおすごしください」などの相手への気遣いや、「今年も新春のお祭りを一緒に楽しもう」などの共通の話題と組み合わせることができます。

年賀状の一言文例3パターン

それでは次に、送り先別年賀状の一言文例と、報告を兼ねている年賀状の一言文例を紹介していきます。実際の年賀状は、絵やイラスト入りのものも多く市販されていますので、なるべく簡潔な一言を例に挙げています。

また、年賀状を書く場合には、結びに20○○年1月1日などと書くのが一般的です。

1:送り先が身内の場合

何枚か年賀状を作っていく上で、最初に作ることが多くなるのが、身内の方への年賀状です。親族・友人・知人に分けて、年賀状一言文例を紹介していきますので参考にしてください。

親族

親族へは、あまり堅苦しくなく、平易な言葉遣いで、素直な気持ちを伝えるようにします。

例文としては、「東京はコロナでたいへんだろうけどおじいちゃんもいつまでも元気でいてね 」「体だけには気を付けて今年も家族みんな元気に頑張っていこうね」「今年の夏休みはまた遊びに行けるといいな」などが良いでしょう。

友人

親しい友人に対しては、あまり硬くなり過ぎない文を使い、親近感を出すことができます。

例文としては「今年も一緒にいろんなところにおでかけしようね」「お互い今年は就職ですがどこに就職しても頑張っていきましょう」などが挙げられます。

目上の知人

目上の知り合いなどには、あまりくだけた文は失礼に当たります。あまりくだけすぎないように、尚且つ親しみを込めるようにします。

例文としては「 本年もまた海釣りにご一緒できれば幸甚でございます」「今年も変わらぬお付き合いの程宜しくお願いいたします」などです。

2:送り先が仕事関係の場合

送り先が仕事関係となると、上司や取引先など、どうしても最低限の礼儀が必要な年賀状となります。なるべく失礼がないように、かつ読みやすくスッキリした一言になるように心がけます。

目上の関係者

送り先が目上の関係者の場合は、文章に失礼がないように注意します。

例文としては、「 旧年中は一方ならぬご厚誼を賜り誠にありがとうございました」「本年も旧年に勝る御指導御鞭撻を賜りますようどうか宜しくお願い申し上げます」などが適切でしょう。

同僚

同僚の場合は上司や目上よりもくだけた文章が使いやすくなります。ある程度親しい同僚には型にはまった文章よりも、親しみやすい文章を心がけます。

例文としては、「旧年中は公私ともに大変御世話になりありがとうございます」「今年もお互いに切磋琢磨しあい会社を盛り立てていきましょう」「本年もコロナ対応など厳しい現場環境が続くでしょうがお互いに体に気を付けて乗り切っていきましょう」などが挙げられます。

目下の関係者

目下の関係者は、主に部下の方になるでしょう。普段あまり言えない感謝の言葉や、感心していることなどを、堅苦くない言葉で伝えられるチャンスです。

例文としては「旧年中はコロナ関連の対応など本当にお疲れ様でした」「○○君の頑張りはいつも感心して見ています」「今年も無茶なことをお願いするかもしれませんがどうか上手く付き合ってくださるようよろしくお願いいたします」などです。

取引先

取引先には、失礼にならないように特に注意する必要があります。年賀状の特性上、取引先の誰が目を通すか特定できないためです。取引先の担当者と仲が良くても、くだけた文は避けるようにします。

例文としては、「本年も旧年に倍する努力をして参る所存でございますのでどうか宜しくお願い申し上げます」「御社の御繁栄と皆様の御健康を心よりお祈りいたしております」などです。

3:報告を兼ねている場合

年賀状で報告する場合、写真などをプリントすると、より近況がわかりやすくなります。状況によりイラストなども使うと気持ちはより伝わりやすくなります。

例文としては、「おかげ様で旧年10月に無事長男が生まれました」「写真は12月のもので今のところ特に問題なくスクスクと育ってくれています」 などがよいでしょう。

年賀状に一言書くときの注意点4つ

この項目では、年賀状に一言書くときの大まかな注意点を4つ挙げていきます。

どれも当前の事柄ですが、意外と落とし穴になり易い項目も含まれています。年賀状を書く前に一度目を通しておくと、間違いを防げます。

1:筆記用具は黒で消えないものにする

必ずしも毛筆で書く必要はありませんが、マナーとして黒以外の筆記用具で書かないようにします。また、消しゴムで消えてしまう鉛筆や、消えるボールペンなども避けましょう。

2:印刷の文面とかぶらないようにする

昨今はイラストや賀詞が印刷してある年賀状も数多く出回っています。その印刷された賀詞や文面とかぶらないように一言や賀詞を選ぶことが重要です。

年賀状に何が印刷されているかをよく確認してから、文面に取り掛かるようにします。

3:本人以外に見られても問題ない内容にする

当然の事ながら年賀状は裸のハガキなので、文面を見ようと思えば誰でも見られるものになっています。送る人と送られる人以外が見ると困る内容の文面は、できるだけ避けるようにしましょう。

4:写真付き年賀状は送り先を考える

写真付きの年賀状は仕事関係の方や、それほど親しくない方の場合は逆効果になる可能性があります。

写真付きの年賀状は送り先を良く選んだ方が無難です。

一言メッセージで想いを込めた年賀状を送ろう

本の長年の文化である年賀状には、年賀状ならではの感動があると言えます。あまり上手くなくとも、気持ちさえ伝わればもらう人にとって特別な、かけがえのない一枚の年賀状になり得ます。

あまり難しく考えず、想いを込めた一言メッセージを添えて、あなたの大事な方やお世話になった方に年賀状を贈ってみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

Bee

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