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日本と世界に存在する猫の日の豆知識|世界の猫スポット10選も紹介!

いつ猫の日世界

2022/01/15

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日本の「猫の日」についての基礎知識3つ

ペットとして家庭で愛されている猫は、犬とその人気を二分しています。ここ数年の調査では、猫の飼育頭数が犬の飼育頭数を上回るようになりました。

日本においては、2月22日猫の日と制定されていることをご存知でしようか。

ここでは猫の日についての基礎知識を紹介します。

  • 猫の日の由来
  • 猫の日を制定した組織
  • 猫の日に行われるイベントやキャンペーン

1:猫の日の由来

猫の鳴き声である「ニャンニャンニャン」が「222」の語呂合わせとなることから、2月22日が猫の日と制定されています。

日本には招き猫の日も制定されていて、こちらは9月29日となっています。

2:猫の日を制定した組織

猫を愛する著名人や学者が作った「猫の日実行委員会」が、社団法人ペットフード協会とともに制定したのが猫の日です。どの日付にするかは、全国の公募で決定されました。

社団法人ペットフード協会は、多数のペットフード製造・販売会社によって構成されており、ペットのより良い生活を実現するために事業を行なっています。

猫の日が制定された1987年には、「犬の日」も定められました。

3:猫の日に行われるイベントやキャンペーン

2月22日は、猫好きのために全国各地で猫にちなんだイベントやキャンペーンが開催されています。「ちよだ猫祭り」のように行政が協力してイベントを行なっているところもあります。

2021年には猫にちなんだ落語の会があったり、ねこの写真展なども開催されたりしていました。

2022年は2月22日の前にも「ニャンニャン(22)」がくるため、例年よりも規模の大きいイベントやキャンペーンが期待されているそうです。

新型コロナウイルスの影響でイベントの開催情報がまだ少ないですが、気になるイベントは随時チェックしておきましょう。

世界猫の日とは

「世界猫の日」として、2002年に動物愛護団体の国際動物福祉基金が制定したものがあります。

8月8日「世界猫の日」で、世界各国でイベントが開かれるほか、SNSでも「International Cat Day」や「World Cat Day」のハッシュタグをつけた投稿で盛り上がります。

海外に存在する猫の日5つ

日本の猫の日は、「ニャンニャンニャン」という鳴き声の語呂合わせからとった2月22日ですが、世界の場合はどうでしょうか。

猫は世界中で愛されているペットですので、たくさんの国々でも猫の日が制定されています。

ここでは海外の猫の日を5つ紹介します。

  • イタリアの場合
  • アメリカの場合
  • イギリスの場合
  • ロシアの場合
  • 台湾の場合

1:イタリアの場合

イタリアの猫の日は2月17日です。イタリアの猫の専門誌「Tuttogatto」が読者投票によって決めたものです。

中世のヨーロッパでは、猫は魔女の使いや悪魔の化身だと考えられていました。そのため、イタリアにとって「猫と魔女の月」である2月と、不吉な数字である「17」を組み合わせたこの日付に得票が集まったようです。

現在、ヨーロッパの多くの国で猫の日は、イタリアと同じ2月17日を採用しています。

2:アメリカの場合

アメリカの猫の日(National Cat Day USA)は10月29日で、2005年に制定されました。

その日は猫への愛情を示すために、ペットの猫にプレゼントをあげたりパーティを開いたりします。他にも保護施設から猫を引き取る啓発活動を行なったり、保護施設への寄付を募ったりもしています。

アメリカには野良猫の日(National Feral Cat Day)もあり、こちらは野良猫の保護活動に重点を置かれています。殺処分される野良猫の数を減らす活動を行なっています。

3:イギリスの場合

イギリスの猫の日は、世界猫の日と同じ8月8日です。

2012年頃からイギリスの猫の日には、非営利団体の「Cats Protection」が、その年に感動を与えた猫を讃える「National Cat Awards」を開催しています。

2020年と2021年の「National Cat Awards」は、残念ながら新型コロナウイルスの影響により延期されています。

4:ロシアの場合

ロシアの猫の日は、3月1日です。2004年頃にモスクワにある猫の博物館と新聞社が制定しました。

ロシアにとって猫は非常に身近な存在で、ペットを飼っている家庭の半数以上が猫を飼っていると言われています。世界的に有名な「エルミタージュ美術館」では、ネズミの繁殖を防ぐために、多数の猫が住み着いています。

5:台湾の場合

台湾は猫カフェの発祥の地とも言われるほど猫好きの人が多い国で、猫の日は4月4日です。民間団体の「愛猫族連誼会」の投票によって決定しました。

台北の北側郊外にあるホウトンには、300匹ほどの猫が村中を歩き回る通称・猫村という村があります。ホウトンは「千と千尋の神隠し」の舞台と言われる九份の隣にある村なので、猫好きの日本人観光客にも人気の村です。

世界の猫スポット10選

世界中にいる猫好きの人々は、どんな猫スポットに行っているのでしょうか。

ここで、1度は行ってみたい世界の猫スポットを10箇所あげてみました。観光地にのんびりと馴染む猫に想いを馳せながら、次の旅行先を探してみてください。

    • 「ヘミングウェイ博物館」アメリカ
    • 「相島」日本
    • 「ドブロブニク」クロアチア
    • 「マルタ島」マルタ
    • 「エフェソス遺跡」トルコ
    • 「ミコノス島」ギリシャ
    • 「トッレ・アルジェンティーナ広場」イタリア
    • 「猴硐」台湾
    • 「バリ島」インドネシア
    • 「フォルメンテーラ島」スペイン

1:「ヘミングウェイ博物館」アメリカ

ヘミングウェイ博物館は、アメリカの作家アーネスト・ヘミングウェイの住居でした。ヘミングウェイの死後に博物館として生まれ変わりましたが、その館内にはヘミングウェイが飼っていた猫の子孫たちが50匹ほど暮らしています。

通常、猫の前足は5本指ですが、このヘミングウェイ博物館の猫たちは半数が6本指だと言われています。

6本指は幸運を呼ぶとされるため、ヘミングウェイ博物館の猫たちは観光客から大変人気です。

2:「相島」日本

「相島(あいのしま)」は福岡県糟屋郡新宮町の玄界灘に浮かぶ島で、新宮港から渡船で20分ほどの場所にあります。

270名ほどの島民に対し、猫の数は150匹を超えると言われています。もともと、ネズミから島民の漁の道具や作物を守るために重宝されていました。そのため、今でも猫はネズミや漁で捕れた魚などをもらっています。

観光客として訪れた際には、島の猫に餌をあげることのないように気をつけましょう。

3:「ドブロブニク」クロアチア

ドブロブニクは「アドリア海の真珠」と称されるほどの美しい街で、日本では「魔女の宅急便」のような街としても知られています。

旧市街を取り囲む城壁を上ると、眼下には街に溶け込む猫たちが至るところに見受けられます。

世界遺産に登録されるほどの美しい街の石畳の道を曲がると、猫がひょっこり顔を出してくれるでしょう。その愛らしさに、世界中から猫好きが集まってくる人気の観光地です。

4:「マルタ島」マルタ

マルタ島は、地中海に浮かぶ5つの島から成り立っているマルタ共和国の島の1つです。マルタ島には島民の2倍以上の猫が住んでいると言われ、世界的に有名な猫の島となっています。

日本ではたびたび猫の島としてテレビで紹介されてきたため、猫好きの日本人観光客も多く訪れる場所です。

2009年にはマルタ島の野良猫たちを象徴する、大きな猫の像も建てられました。

5:「エフェソス遺跡」トルコ

トルコ西部にあるエフェソスは、数あるトルコの観光名所の1つで古代都市の遺跡で有名です。

エフェソス遺跡は2015年に世界遺産に登録され、以降は年間平均150万人もの観光客が訪れる人気スポットとなっています。紀元前7000年まで遡れる歴史あるこの遺跡は、発掘開始から125年ほど経つ今もなお、調査が続けられている場所です。

広大なエフェソス遺跡でのんびりと暮らしている多くの猫も、観光客を和ませてくれます。石畳の上や階段の隅、柱の上など、どこに猫がいるのか探してみるのもエフェソス遺跡の楽しみ方の1つです。

6:「ミコノス島」ギリシャ

ミコノス島はギリシャにある島で、「エーゲ海に浮かぶ白い宝石」と言われる美しい場所です。エーゲ海の島々は美しい風景とそこに住み着く猫で有名ですが、ミコノス島もその1つです。

白い壁と青い屋根、鮮やかな窓枠と石畳、というどこを切り取っても絵になる美しいこの島は、同じくギリシャのサントリーニ島とともに人気があります。

7:「トッレ・アルジェンティーナ広場」イタリア

トッレ・アルジェンティーナ広場は、イタリアのローマにある紀元前400年頃の古代ローマ遺跡です。この遺跡の中には、4つの神殿とポンペイウス劇場の遺跡があります。

有名な共和政ローマの政治家ユリウス・カエサルが暗殺された場所も、トッレ・アルジェンティーナだと言われています。

トッレ・アルジェンティーナ広場は猫の保護区としても有名です。100匹以上の保護猫がのんびりと遺跡内に暮らしており、ボランティアのスタッフが猫たちのお世話をしています。

8:「猴硐」台湾

台北の郊外にある猴硐(ホウトン)は、台北から電車で1時間ほどの場所にあります。日本統治時代には炭鉱の町として栄えていましたが、1990年に炭鉱が閉鎖されると一気に町の人口は減少しました。

猴硐周辺の村には昔から多くの猫がネズミ除けのために生息していましたが、SNSによって猴硐の猫の存在が知れ渡ると、そこから観光客が増え始めました。そこで猫との共存と村の活性化のために、「猫村」が作られたのです。

それからは日本からも行きやすい海外の猫村として人気の猫スポットになりました。2013年には「ヘミングウェイ博物館」や「トッレ・アルジェンティーナ広場」などとともに、CNNの「5大猫スポット」に選出されました。

9:「バリ島」インドネシア

バリ島は、インドネシアにある人気のリゾート地で成田空港から直行便が出ています。

バリ・ヒンドゥー教が信仰されているこの地では、はサラスワティーという芸術の神様の化身とされています。

そのため、バリ島でお土産を買おうとお店に入ると、「バリ猫」と言われる木彫りに置物を見ることがあります。バリに旅行に行ったときにはぜひお土産屋さんをチェックしてみてください。

10:「フォルメンテーラ島」スペイン

スペインのフォルメンテーラは「地中海最後の楽園」と呼ばれる美しい島で、クラブミュージックファンが大勢訪れる「イビザ島」からフェリーで30分ほどのところにあります。

透明度が高く透き通る海の近くには、新鮮な魚を求めてたくさんの猫たちが生息しています。

欧米に存在する黒猫の日とは

欧米では昔、黒猫は魔女の使いだと言われたり不吉を運んでくると言われたりして、忌み嫌われていました。現在でも、黒猫は保護猫から家庭に引き取られる割合が他の猫よりも低いと言われています。

欧米では黒猫の日を制定しているところもあるので、紹介しましょう。

アメリカでは8月17日「黒猫感謝の日」です。愛する黒猫を失ったある女性が亡くなったとき、その女性の兄が、女性の命日を「黒猫と家族の絆を感謝する日」としたいと運動を始めました。

その活動が実り、アメリカでは8月17日が「黒猫感謝の日」と認知されるようになりました。

また、アメリカには「全国黒猫の日(National Black Cat Day)」が10月27日にあります。10月31日のハロウィンの賑わいに便乗して、黒猫が虐待されたり価値を貶められたりされないために制定されました。

日本と海外の猫の日の違いを知ろう

日本と世界の猫の日と、世界の猫スポットを紹介しました。

日本の猫の日は「ニャンニャンニャン」の語呂合わせである2月22日で、とても覚えやすいです。猫の日のイベントもみんなで楽しく盛り上がっていて、猫好きには嬉しい日になります。

海外の猫の日は、国によって日付はまちまちです。そして、海外の家庭で飼われる猫たちは保護シェルターから引き取られることが多いことから、保護施設への寄付を行なったり、猫の譲渡費用を引き下げたりと、猫が幸せに暮らせるように啓発する活動が多い印象です。

猫の日が来ると、どの国でも各地でイベントが行われ、SNSも盛り上がります。日本と海外の猫の日をチェックして、ぜひ各国の猫の日を楽しんでください。

この記事を書いた人

Bee

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