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【生命保険の落とし穴】生命保険のメリット・デメリットと注意点を解説!

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生命保険についてきちんと理解していますか?

気付いたら本来の目的から離れてしまったということも少なくありません。
きちんと理解した上で、自分・家族にはどの保険がいいのか判断しましょう。

今回の記事では、そんな生命保険の種類や陥りやすい落とし穴について解説していきます。

目次[ 表示 ]

1.生命保険とは

ざっくりいうと

日常の様々なリスクに備える制度(仕組み)です。

発生する確率は低いけど、起きた時に負担が大きいことに備えるもので、大勢で少しずつ支払うことで保険料を集め、万が一何かしらの被害にあってしまった方がその保険料から保険金を受け取ることができるという仕組みです。

入る目的は?

万が一のための備え

死亡リスクは、遺された家族やその生活に影響を与えるので、自分に万が一の時に家族の生活の支えのために、死亡保険に入るという人が多いです。

何十年生活していく上で、必要になる金額は高額になり、短時間でその資金を準備するには時間がかかってしまうので、その備えとして保険は重要なのです。

多くの人は積立の生命保険に投資目的で入っている

生命保険は貯蓄機能があるため、将来、長く暮らしていくためのリスクや生活の資金に備えることができます。

貯蓄機能のある生命保険は、一般的に将来受け取る際に満期保険金は払込保険料の合計を上回る設計になっている商品も多いです。しかし、保険料払込み期間内に解約してしまうと、下回ってしまう可能性があるので注意する必要があります。

生命保険の種類

生命保険は多くの種類があり、自分自身の状況に合わせて、どの保険にするか選択する必要があります。

どのような生命保険があるのか紹介していきます。

死亡保険

保険対象者に万が一、亡くなった場合または高度障害状態になった場合に保険金を受け取れる保険になります。

・定期死亡保険(定期保険)


死亡保険の中でも、保障期間が10年、20年、または60歳、65歳までのように具体的に一定の期間が設けられている保険のことです。

 

・終身死亡保険


死亡保険の中でも、保障期間が具体的に設けられているわけではなく、保険対象者が亡くなるまで契約される保険のことです。

 

・定期保険特約終身死亡保険(定期付き終身)


上記した、2つの保険を組み合わせたものになります。
例えば、子供の養育費などの大きな保障を必要とする時期は定期死亡保険特約で保障を大きくし、それ以降は終身死亡保険で長い期間保障を得るという保険になります。

 

・収入保障保険


定期死亡保険の一種に入り、保険対象者に万が一があった場合に、受け取れる保険金が一時的なものではなく、一定期間において分割で受け取ることができる保険のことです。

例:年金月額10万円/保険期間65歳満了
40歳で死亡した場合:合計受取金額3,000万円(10万円×12か月×25年)
55歳で死亡した場合:合計受取金額1,200万円(10万円×12か月×10年)

医療保険・疾病保険

保険対象者が病気や怪我をした場合に所定の給付金を得ることができる保険になります。

・定期医療保険


医療保険の中でも、保障される期間が定められているので、一定期間内のみ、病気や怪我をした場合に保障が得られます。

 

・終身医療保険


病気や怪我で入院、通院、手術をした場合に所定の金額の保障を得ることができ、保障期間が定められているわけではなく、亡くなるまで保障になります。

 

・ガン保険


ガンになった場合に、保証される保険のことを言います。給付金額は様々で、ガンで入院したらその日数分、手術を受けたらその回数分など、保険商品によって異なります。

具体的には、保障期間がある定期タイプや一生涯保障される終身タイプがあります。

 

・所得補償保険・就業不能保険


病気や怪我で働くことが困難になった場合、治るまでの一定期間「働いていれば得ることができた所得」を保障する保険のことです。

介護保険

介護を必要する状態になった場合に保険金を受け取れまる保険になります。一時的にまとまっで支払われるものや、分割で支払われるものもあります。

死亡保証付き生存保険

・学資保険・こども保険


満期(通常、こどもが15歳、18歳などに設定)までに親が生存していたら満期金や祝金がもらえ、満期までに亡くなった場合、一時金や分割で保険金が給付される保険になります。

 

・個人年金保険


老後に生活する際の資金準備で利用する人が多く、一時金ではなく、年金方式で給付されます。年金受取期間を設けるものを「確定年金」、一生涯に渡って給付されるものを「終身年金」と言います。

 

・養老保険


満期までの生存していれば、満期金を得ることができ、満期までに亡くなった場合でも満期金と同額の保険金を受け取ることができます。

2.データで見る生命保険に対する世間の意識

生命保険加入状況

生命保険の加入率は全体で8割で、10・20代では45%、30・40代では6~7割、50~70代ではそれぞれ8割程になります。

引用元:MyEL

家計の見直し時に『保険の乗り換え』を考える人が1割

ライフネット生命の「家計を見直す・節約として行いたいもの調査」によると、お子さまのいる人(調査対象:430人)の9.5%「保険の見直し」を考えるという結果になりました。

引用元:ライフネット生命株式会社

3.生命保険のメリット・デメリット

生命保険のメリット

万が一のときの保障になる

年齢にもよりますが、支払う保険料より多い金額の保険金が給付されるので、万が一のときに家族が生活できるだけのお金を残すことができる。

返戻金が確約されている

投資や資産運用などに比べて、利回りが確定されており、将来の見通しが立てやすい

所得税・住民税を軽減できる

生命保険料を払うことで、保険料の一定額を所得から控除される「生命保険控除」というものが所得税・住民税にあり、節税することができます。

相続税対策ができる

相続税の非課税枠を利用することで相続税対策をすることができます。さらに、保険金の受取人を指定していれば、確実に受け取ることが可能です。

生命保険のデメリット

インフレのリスクがある

加入時に決めた保険金額は、通常はいつ支払事由が発生しても変わりませんが、その間、インフレやデフレによって貨幣価値が変動すれば、過不足が生じるかもしれません。

途中解約しづらい

契約から短時間で解約をしたときは、受け取ることができる解約返戻金保険料として支払った額を下回ることがあるので、途中解約しづらいです。

資産運用と考えると、利回りはそこまで高くない

株式の配当や資産運用商品では年利3%以上も多く珍しくありません。生命保険では商品によって多少の差はありますが、年利1%未満が一般的なので利回りが高いとは言えません。

4.生命保険の落とし穴

貯蓄目的で入りすぎてキャッシュ貧乏

本来は万が一のための備え。積立型(貯蓄型)の生命保険は保障内容が薄いので、保障を十分にしようとすると高くついてしまう可能性があります。

投資、資産運用目的であれば、他にもっと良い商品があります。生命保険の積立でキャッシュを使ってしまい、人生を豊かに送るためのキャッシュが十分になく、機会損失をしてしまったら本末転倒です。

目的を見失わないようにしましょう。

備えはいくら必要なのか把握する

もし自分に万が一のことがあったら、家族にいくら残すといいのか把握し、それに見合った保険に入るといいでしょう。

例えば、楽天生命の必要保障額シミュレーションなどで必要保障額を計算してくれるサイトもあるので実際に計算してみましょう。

貯蓄は貯蓄、保険は保険、投資は投資、と考える

生命保険の本来の目的を見失わないようにするには、「貯蓄」「保険」「投資」は分けるということです。

生活に最低限必要な現金(例えば、旅行や身内の病気や怪我の急な出費)は現金貯蓄にする。

本来の保険目的であれば、積立よりも掛け捨ての方が安いので、掛け捨てにする。

資産運用をするのであれば、積立型の生命保険よりも利回りの良い投資商品で資産運用した方が、保険の積み立てよりも資産を増やせる可能性が高いです。

このように「貯蓄は貯蓄、保険は保険、投資は投資」とそれぞれの本来の役割を意識することで保険の落とし穴には落ちません。

5.生命保険の代わりになるもの

住宅ローンの『団体信用生命保険(団信)』

団体信用生命保険とは、住宅ローンの債務者が返済期間中に死亡または高度障害になってしまった場合、その保険金によって住宅ローンの残高を完済するという仕組みの保険となっています。完済後は住宅ローンの返済の必要がなくなります。

万が一のときに住宅ローンの残債がなくなるということを考慮すると、必要な生活費に住居費は考えなくて済みますね。
そう考えるとかけるべき保険金額も変わってくるはずです。

同じ理屈で『不動産投資』

上記と同じ理由で、投資用不動産を購入するためにローンを組む際も団体信用生命保険に加入することができるので、生命保険の代わりとなることができます。
不動産投資で収益を得ながらも生命保険の効果も出せるのです。

 

6. 保険を理解して適切に加入しよう

必要な保障額を把握し、必要な分だけ入りましょう。
保険の支払いで生活がパツパツになってしまったら、それこそ本末転倒です。

投資や資産運用目的で入るのであれば、他の投資商品にも目を向けてみてはどうでしょうか?

この記事を書いた人

りょうすけ

神奈川県出身の「りょうすけ」です。 主に、エンタメ・スポーツ・暮らしのジャンルを書いてます。 アイドルとヤクルトスワローズが大好きです。 野球とバドミントンの経験があります。 皆様の人生にプラスになるような情報をお届けします!

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