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インド旅行って危険なの?10個の注意点と知っておくべき知識・マナーを紹介

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2021/09/24

インド にはタージマハルなどの世界遺産もあり、観光先としての魅力も高い国です。

しかし、インドと日本の文化には大きな違いがあり、治安が良いとは言い難いのが実状です。

そのため、安全に、楽しくインド旅行をするためにもインドで注意すべき事や失礼に当たらないよう、マナーを理解することが重要です。

今回は、そんなインドで注意すべきポイントやマナーについてご紹介します!

目次[ 表示 ]

インド旅行で注意すべきポイント6選

インドは、発展途上国のため、日本とは街中の風景もかなり違います。

日本とはかなり差があるので、何の準備もなしにインドに旅行に行くと嫌な思いをしたり、悪い思い出になってしまうこともあります。

しかし、注意点などを抑えておけば、対処も簡単です!

以下に、インド旅行に行く際に注意すべきポイントをまとめました。

トイレ

引用元:住まいのアトリエ

インドのトイレは日本のものとは全く違います。

インドでは、基本的にトイレットペーパーなどは使用しません。

トイレの横に手桶が置いてあり、そこに水をくみ、その水と左手で綺麗にします。

たまに、小さなシャワーのようなものがついているトイレもありますが、その場合はその小さなシャワーのようなもので洗い流します。

最後に手桶に残った水で便器の中も流して終了という、日本のトイレとは180度違います。

綺麗なトイレに慣れている日本の旅行者はかなり衝撃を受けると思います。

インドの人々のように、左手を使って洗わなくても、ティッシュなどの拭くようの物を持参していれば、それを使い綺麗にして大丈夫です。

しかし、使用済みの紙はそのままトイレに流すのではなく、個室トイレに設置されているゴミ箱に捨てるようにしましょう。

インドのトイレは排水管が細いため、ティッシュなどを流してしまうと詰まる恐れが非常に高いです。

物乞い

引用元:公務員ドットコム

インドは経済的にも急成長を遂げている国でもありますが、その貧富の差はかなり激しいです。

インドに旅行に行くと、様々な場所で物乞いをしてくる人々と遭遇します。

日本では到底考えられない光景にびっくりしてしまう人もいると思います。

例えば、「車の窓を叩いてお金を欲しがる子供」、「手足がない人々」や「障害のある子供を見せつけ、慈悲を得ようとする母親」など、物乞いの種類も様々です。

更に、インドに物乞いが多い理由として「物乞いが仕事」となっているというのもあります。

障害のある赤ちゃんやこどもをレンタルする業者が在ったり、マフィアの資金源として物乞いがおこなわれていることも稀ではありません!

日本人はお金持ちという印象も強いため、こういった人々に絡まれる機会も多いので注意が必要です。

対処方法

物乞いをされると、ついかわいそうになりお金を渡してしまうこともあると思います。

お金を渡すのも良いとは思いますが、一度渡してしまうとそれを近くで見ていた物乞いが更に集まってしまい、きりがなくなってしまう可能性もあります。

かわいそうだからと言って物乞い全員にお金を渡すのは不可能です。

心苦しいとは思いますが、無視をしてお金を一切渡さないというのが一番の方法です。

施しをあげるかあげないかの態度もはっきりとさせておくこともおすすめです。

しつこく追いかけてくる人や大勢で一人を囲んで施しを貰おうとしてくる場合があります

しっかりと態度をはっきりとさせるか、誰にもあげないというスタンスで物乞いと向き合うことが重要です。

チップ

インドには日本同様、もともと「チップ」という制度は存在しません。

しかし、ヨーロッパなどの「チップ制度」がある国からの観光客が増加したこともあり、現在ではインドでも「チップ制度」が存在するようになりました。

チップを払うか払わないかでは、対応に差が出てきてしまうので、日本人の私達には馴染みのない文化ではありますが、忘れずにチップを払うようにしましょう。

レストランなどではおおよそのチップの相場は「料金の5%払えば問題はないでしょう!

庶民的なレストランではおつりの小銭をお店側に渡すだけでも大丈夫です!

インド観光をするために、ツアーガイドを付ける人もいると思いますが、ツアーに含まれているガイドにもチップを渡すと、何かと融通を聞かせてくれる場合が多いです。

しかし、チップの請求に関しても、料金を上乗せしてだまそうとしてくる人も少なくはないので、見極めはしっかりと行った上でチップを渡すよう、心がけることが重要です!

チップは自分の感謝の気持ちを「目に見える形で表す」ための手段です。

私達日本人にとっては馴染みのない文化ですが、異文化理解をしっかりと行い、感謝料と考えて、ケチらずに渡すことが大切です!

野良犬・野良牛

引用元:新茶の紅茶

インドの街中では様々な動物を見かける機会が多いです。

ヤギや さる、牛や犬などの動物が人間と同じように街中をうろうろしています。

日本では見ることが出来ない光景なので、びっくりする人も多いと思います。

特に、野良犬と野良牛の数は多いです。

インドのほとんどの人々が「ヒンドゥー教徒」のため、牛はヒンドゥー教の中では神聖な動物としてあがめられています。

そのため、むやみに殺処分が出来ず、野良牛がありとあらゆる場所で見られるというのが一つの大きな理由です。

しかし、物珍しいからといって、むやみに近寄ったり、触ったりは絶対にしないようにして下さい!

ほとんどの野良犬や野良牛は獰猛ではないため、かまれたり、襲われたりすることはありません。

しかし、稀に獰猛な野良犬や野良牛もいるため、あまり近寄らないようにすることが安全です。

更に、野良犬に関しては、狂犬病をもっている犬が多いので、むやみに触らないようにしましょう。

インドの狂犬病での死亡率はとても高く、年間2万人以上が狂犬病が原因でなくなっています。
出典:外務省「世界の医療事情:インド」

狂犬病は死亡率がほぼ100%の感染症ですので、万が一かまれたりした場合は必ず放置せずにすぐに病院に行きましょう。

また、野良犬・野良牛が電車の線路に立ち入ってしまうケースも多く、電車は時間通りに来ないことがほとんどです。

観光の時間には余裕をもった計画をたてておきましょう。

盗難

空港や駅、レストラン、観光地などの人が多く集まる場所では特に盗難やスリ被害が多いので、注意が必要です。

人混みでは少し気を抜いた間に物をバッグを開けられて物を盗まれているという被害も多いので気を付けましょう。

日本は世界的にみても治安がかなり良い国のため、持ち物への注意が散漫になってしまうことが多いですが、インドでは日本のようにはいきません。

しっかりと、自分は今日本ではなく違う国にいるという自覚を持ち、持ち物、特に貴重品にはいつも細心の注意を払うように心がけましょう!

旅行者をターゲットにした犯罪も多く、飲み物などをわざとかけて注意をひきつつ、貴重品や財布を盗むといったケースも少なくありません。

対処方法

リュックはインド観光の際のバッグとしては適していません。

背中に背負っているため、簡単にチャックをあけられて財布などの貴重品を盗まれてしまいます。

斜めがけのバッグや ボディバッグなどを観光の際は使用することを特におすすめします!

更に、日本では電車の中で寝るというのが普通の行為ですが、インドの電車で寝てしまったら高確率で貴重品を盗まれます。

絶対に公共交通機関では寝ないようにして下さい!

詐欺・ぼったくり

インドでは、相場をはるかに超えた金額で物を売られることが良くあります。

観光客の多いマーケットでは沢山の人から話しかけられます。

詐欺やぼったくりの手口も様々で、相場をあまりよく知らない観光客は良いカモとしてターゲットにされます。

特にインドの首都のデリーでは、偽の海外旅行会社の数も多く、空港に着いた瞬間に「そのホテルは休業中だよ」、「そのホテルはつぶれてしまった」などの嘘をつき、法外かつ高額なツアーに申し込みさせようとする人も多いです。

そのため、空港に着いた際から、詐欺やぼったくりには注意が必要です。

対処方法

詐欺やぼったくりの被害に合わないためには、まず現地の相場を予め確認しておくことが重要です。

相場を理解していれば、高額な値段を言われてもすぐに逃げることが可能です。

また、インドのタクシーの「リキシャー」に乗る際も、言い値が相場と合っているかどうかしっかりと確認してから乗るようにしましょう!

更に、物を強引に売りつけられても、はっきりとした口調で断るようにしましょう。

おどおどしていては、「この人はおせば買ってくれる」と思われ、さらに付きまとって来る場合があります。

しっかりと態度で買う気がないということをアピールすることが大切です!

インド旅行で女性が注意すべきポイント4選

インドは男性優位社会ということもあり、1日に発生する性的暴行事件の件数は100軒以上と言われています。

そのため、インドへ旅行に行く際は、女性は男性よりも更に注意が必要です。

事件に巻き込まれないようにするためにも、以下に女性がインドに旅行に行く際に注意しておくべきポイントをまとめました。

服装

インドでは、4月~10月の夏場は40度まで気温が上がるほど暑い国ですが、肌を出すことは良しとされていません。

そのため、服装も肌を露出する服装をなるべく着ないようにしましょう。

特に、ヒンドゥー教では足を出した服装は一般的ではないため、ミニスカートなどの服装は犯罪にまきこまれてしまう可能性も高まってしまうので、出来るだけ肌を露出しない服装を心がけましょう。

また、インドの寺院ではドレスコードがあるため、マナーを守った服装で見学するようにしましょう!

夜間の外出

夜間の女性一人での外出は特に避けましょう。

基本的には、夕方の空が暗くなってきたなと感じた段階でホテルに帰るようにしましょう。

どうしても、夜にインドの有名なボリウッド映画を見てみたいという場合には、複数人で行動しましょう。

夜に女性一人で出歩いていると軽い女性だと見られてしまい、性犯罪などに巻き込まれる確率が高まってしまいます。

タクシー

タクシーに乗る際も女性は特に注意しましょう。

インドのタクシーでは、降りる前にそのままどこかに誘拐されてしまうということも少なくはありません。

実際に筆者のインド人の女性の友人もタクシーに乗っていて、母親が荷物をとりに外に出た瞬間タクシーが発進してしまい、連れ去られそうになったという実体験もあります。

タクシーに乗る際も細心の注意を払って乗車するようにしましょう。

電車

インドの電車はクラスが分かれてることが多いです。

電車は料金が安いことや交通手段としての効率の良さから、利用率も高いですが、その分多くの人が集まる場所なので、犯罪率も高まります。

下のクラスを料金は安いですが、客層も悪くなります。

そのため、女性のみで電車に乗る際は特に高いクラスを選ぶようにしましょう。

また、電車で食べ物や飲み物を渡されても何も口に入れないようにしてください。

飲み物の中に睡眠薬を入れられており、眠っている間に貴重品を盗まれているというケースもあります。

何か渡されてもはっきりと断るようにしましょう!

インド旅行で知っておくべきマナー5選

インドには日本では良しとされていても、インドではマナー違反になってしまうマナーがいくつかあります。

以下に日本人が間違いやすいインド特有のマナーをまとめました。

食事の際は左手を使用しない

インドでは右手のみを使って食べるのが基本です。

左手はトイレの後始末をする手で、「不浄の手」とされており、左手を使って食べるのはマナー違反に当たります。

現地の人々はナンをちぎって食べるのも全て右手で行います。

観光客の場合は全て右手のみでナンをちぎったりするのは難しいので、左手を使っても怒られるというわけではありませんが、なるべく使わない方がテーブルマナーとしては良いでしょう。

喫煙はなるべくしない

インドでは古くから「バーン」と呼ばれる噛むタバコが好まれており、現在でも喫煙者もいますが、喫煙者の数は減少傾向にあります。

そのため、公共の場は全て禁煙で、違反をすると200ルピー(日本円で約300円)ほどの罰金がとられます。

喫煙できる場所は現在の日本のように限られた場所に限られます。

男性でも目上の人の前では喫煙をしませんし、女性の喫煙はかなり厳しい目で見られてしまいます。

そのため、現地での喫煙はなるべく避けた方が良いでしょう。

 

こどもの頭をなでない

インドでは、人の頭も神が宿る神聖なものと考えられているため、他人の頭を触るのはNGです。

そのため、日本で良く子供を「かわいいね!」と頭を触る行動もインドでは無礼に当たります。

更に、かわいいと左手で何度も頭をなでてしまうと、とても失礼に当たってしまうので、絶対にやめましょう。

更に、耳も神聖な部分とされているので、触れないようにしてください!

ボディタッチはなるべく避ける

インドでは、よほど仲が良くない限り、ボディタッチは避けましょう。

これは女性のみではなく、男性も同様です。

親愛の意味をこめて軽くタッチしただけであっても場所や触れ方によっては不快感を与えてしまう場合があり、侮辱されたと感じでしまう人もいます。

意図的ではなく身体に触れてしまった場合でも、誤解を招かない様一言謝罪の言葉を入れるようにしましょう!

左手で握手を求めない

先ほどもお伝えしましたが、インドでは左手は「不浄の手」とされています。

そのため、左手で握手を求めるのは避けましょう。

左手が利き手の人は特に注意してください。

更に、左手で物を渡したりする行為も失礼に当たるので、しっかりと右手で物を渡すように心がけましょう。

また、レストランやホテルでの清算の際にお金を左手で渡す行為も失礼です。

基本的に人にものを渡すとき、握手の際などは右手を使うように意識することが重要です!

注意点やマナーを守ってインド旅行を楽しもう!

インドには世界遺産などもあり、旅行先としてとても魅力的な国です。

しかし、旅行にはトラブルがつきものですし、文化も違います。

旅行を楽しむためにもしっかりと異文化理解をしてから旅先に向かうことで、現地の人も自分も気持ちよく旅行が出来ます!

日本に住んでいると感じにくいですが、日本の治安は世界の国々と比較してもとても良いです。

日本で普通のことが海外では普通では無いことが沢山あります。

海外に行く際は自分の身は自分で守らなくてはいけません。

しっかりと貴重品の管理や現地のマナーや情報を理解したうえで行くようにしましょう!

この記事を書いた人

れいか

埼玉出身の「れいか」です。 主に、エンタメ・ビューティー・ファッションのジャンルを書いてます。 アニメとコスメ、ファッションをこよなく愛してます。 留学とアパレル店員の経験あり! 海外のことやファッション・美容のことはお任せあれ!

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