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「逃げ上手の若君」のモデルとなった史実は?北条時行(ほうじょうときゆき)や亜也子(あやこ)などご紹介

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2024/09/26

アニメ化で話題の「逃げ上手の若君」
今回は、作中の史実やキャラのモデルをご紹介します!

北条時行(ほうじょうときゆき)・亜也子(あやこ)・諏訪頼重(すわよりしげ)・吹雪(ふぶき)など盛りだくさん♪

さらに、アニメ「逃げ若」相関図もご紹介!
歴史が学べて面白い本作を完結まで楽しみましょう♪

※本記事はネタバレを含みます。

目次[ 表示 ]

今年アニメ化した人気作「逃げ上手の若君」とは?相関図もご紹介

引用元:dアニメストア「©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会」

あらすじ

時は西暦1333年、武士による日本統治の礎を築いた鎌倉幕府は、信頼していた幕臣・足利高氏の謀反によって滅亡する。全てを失い、絶望の淵へと叩き落とされた幕府の正統後継者・北条時行は、神を名乗る神官・諏訪頼重の手引きで燃え落ちる鎌倉を脱出するのだった…… 。逃げ落ちてたどり着いた諏訪の地で、信頼できる仲間と出会い、鎌倉奪還の力を蓄えていく時行。時代が移ろう大きなうねりを、「戦って」「死ぬ」武士の生き様とは反対に「逃げて」「生きる」ことで乗り越えていく。英雄ひしめく乱世で繰り広げられる、時行の天下を取り戻す鬼ごっこの行方は――。

出典:©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会

『逃げ上手の若君』は、松井優征さんによる漫画作品で、2021年8月から「週刊少年ジャンプ」にて連載されています。

史実を基に、逃げることで英雄となった北条時行の生涯が描かれていて、松井さんは『暗殺教室』以来5年ぶりの連載となりました。

ボイスコミック化を経て、ついに2024年7月からTVアニメがスタートするなど、今勢いに乗る作品となっています!

相関図

引用元:TVアニメ「逃げ上手の若君」公式サイト

漫画「逃げ上手の若君」

著者
松井優征
出版社
集英社
巻数
既刊17巻(2024年9月現在)

アニメ「逃げ上手の若君」

監督
山﨑雄太
アニメーション制作
株式会社CloverWorks
キャスト
北条時行:結川あさき
雫:矢野妃菜喜
弧次郎:日野まり
亜也子:鈴代紗弓
風間玄蕃:悠木碧
吹雪:戸谷菊之介
諏訪頼重:中村悠一

北条時行・諏訪頼重の史実は?ネタバレなしでご紹介!

ここからは、本編のネタバレなし北条時行と諏訪頼重の史実をご紹介します!

これから作品に触れる方も、逃げ若ファンも必見ですよ♪

北条時行(~1353年6月21日)

引用元:TVアニメ「逃げ上手の若君」公式サイト

鎌倉時代末期から南北朝時代の武将で、鎌倉幕府最後の得宗・北条高時の次男。
先代の覇者である高時と当代の覇者である足利尊氏との中間の覇者として、中先代とも呼ばれていた。
建武政権期、北条氏復興のために鎌倉街道を進撃し、建武2年に「中先代の乱」を引き起こした。

年表

主な出来事
不明得宗家の当主北条高時の次男として誕生。母は高時の側室である二位殿と伝承されている。
1333年5月22日に新田義貞による鎌倉攻めが行われ、鎌倉幕府は滅亡したが、時行は諏訪頼重と鎌倉を抜け出していた。
1335年時行は後醍醐天皇による親政に不満を持つ勢力や北条氏残党を束ね、挙兵した。時行らは次々に守護を撃破し、7月25日に旧都の奪還に成功した。
1336年京へ投降した後醍醐天皇が南朝を開き、南北朝の内乱が発生した。この戦いで時行は後醍醐側の南朝に帰順し、朝敵勅免の綸旨を得た。

時行は、まさにタイトル通りの「逃げ上手」だったことが分かりますね!
また、かなりの策士であったことも窺えます。
そして時行の補佐役として活躍した諏訪頼重は、どんな人物なのでしょうか?以下でご紹介していますよ♪

諏訪頼重(~1335年9月6日)

引用元:TVアニメ「逃げ上手の若君」公式サイト

鎌倉時代後期から南北朝時代にかけての武将で、諏訪大社の大祝とされている。
諏訪氏は代々信濃守護の北条氏の御内人であったため、建武政権によって新たに信濃守護に任じられた小笠原貞宗と対立関係となった。
小笠原氏の支配に対する不満もあって、頼重・時継父子は得宗である北条高時の遺児・時行を奉じ、「中先代の乱」を起こした。

年表

主な出来事
不明古くから諏訪大社の大祝を世襲してきた一族に生まれる。頼重の父親については所説ある。
1333年5月22日に新田義貞による鎌倉攻めが行われ、鎌倉幕府は滅亡したが、頼重は時行と鎌倉を抜け出していた。これを機に諏訪一族は、時行を新たな主として育てることを決意する。
1335年後醍醐天皇による親政に不満を持つ勢力や北条氏残党を束ねた時行を奉じ、挙兵させた。頼重は足利直義を逃走させ、鎌倉を一時占領することに成功するも、京から派遣された追討軍に大敗し、自害した。

時行に全てを捧げた武将といえるでしょう。
彼がいなければ、南北朝時代の歴史は大きく変わっていたと思います。
漫画・アニメでも魅力的に描かれているキャラクターですよ♡

亜也子・根津弧次郎・吹雪のモデルとなった人物は?考察をご紹介

ここからは、作品オリジナルのキャラクターのモデルとなった歴史上の人物は誰なのか、ファンの間での考察をご紹介します!

※以下の内容はあくまでも考察であり、公式の情報ではありません。
※以下の内容は本編のネタバレを含みますので、ご注意ください。

亜也子のモデル考察①:山吹御前(死没不詳)

引用元:TVアニメ「逃げ上手の若君」公式サイト

平安時代末期の女性で、源義仲の便女だったと言われている。
巴御前と共に信濃国から京へと義仲に付き添ってきたが、義仲敗北の際には病で動けなかったため同行できなかった。

考察理由

武将の身の回りの世話をする便女であり、主君に対する献身的な部分と、戦場で活躍した部分が共通しているため

山吹御前について記した史料は「平家物語」しか存在しないため、どのような人物だったのか未知数な部分が多いです。
だからこそ、モデルとして適任だったのでは?とも考えられますね!

亜也子のモデル考察②:巴御前

平安時代末期の信濃国の女性で、源義仲に仕える女武者であったと言い伝えられている。
「平家物語」では、源平合戦で戦った大力と強弓の女武者として描かれている。

考察理由

巴御前は作中で亜也子の幼い頃からの憧れとして描かれており、背が高く怪力な部分や、戦の最前線で活躍している部分が共通しているため

巴御前についての史料も少ないため、「本当は実在しない伝説の人物なのではないか」とも言われています。
亜也子が憧れた女武将!実際にいたとしたら本当にかっこいいですよね♡

根津弧次郎のモデル考察:金刺頼秀(~1335年7月)

引用元:TVアニメ「逃げ上手の若君」公式サイト

諏訪大社下社に仕えた信濃国の武将で、諏訪小二郎とも呼ばれていた。
北条時行のために尽力するも、中先代の乱で戦死する。

考察理由

諏訪家の従者として時行を支えており、「こじろう」という名前が共通しているため

「太平記」に活躍ぶりが記されている人物ですが、中先代の乱で亡くなってしまいました。
一方作中の根津弧次郎は、生き残ることができたんです!
金刺は完全なモデルではないですが、参考にされた部分があったかもしれませんね。

吹雪のモデル考察:高師冬(~1351年2月13日)

引用元:TVアニメ「逃げ上手の若君」公式サイト

南北朝時代の守護大名で、足利尊氏に仕えていた。
大将である養父・高師直と共に各地を転戦したと言われている。

考察理由

漫画本誌で、吹雪はすでに亡くなった高師冬のなりすましであることが明らかになったため

高師冬の史実に加え、作中ではなりすましの要素が追加されているんですよね…
そのため、史実よりもミステリアスなキャラクターになり、目が離せないこと間違いなし!

歴史が学べて面白い「逃げ上手の若君」を完結まで楽しもう!

いかがでしたか?

「逃げ上手の若君」は、南北朝時代の史実と作品オリジナル要素が混ざりあった、歴史アドベンチャー超大作となっています!

皆さんもぜひ一度、漫画かアニメをチェックしてみてくださいね♪

この記事を書いた人

ゆう

北海道出身の「ゆう」です。 子供の頃からアニメやお笑いを見るのが好きな超インドア派です。 最近はゲームの実況動画を見たり、PlayStation4・Switchのゲームをプレイしたりするのにハマっています! ゲームやアニメ紹介のエンタメ記事を中心に、皆さんのお役に立つ情報をお届けいたします。

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