目次[ 表示 ]
- ゆで卵の作り方どっちが良い?
- 常温に戻すか冷蔵庫からそのまま入れるか
- 水からゆでるかお湯からゆでるか
- ゆで卵のゆで時間と仕上がり具合8パターン
- 1:沸騰後5分はまだ白身も柔らかい
- 2:沸騰後6分は超半熟
- 3:沸騰後7分は黄身の中心がトロトロ
- 4:沸騰後8分は黄身が崩れないくらい
- 5:沸騰後9分は黄身の中央まで固まる
- 6:沸騰後10分は黄身が白っぽくなる
- 7:沸騰後11分は黄身の中央のみ黄色さが残る
- 8:沸騰後12分は完全に固ゆで
- 上手にゆで卵を作るための6つのコツ
- 1:卵をゆでている際は沸騰させすぎない
- 2:卵を入れる際はお玉でそっと入れる
- 3:お湯に酢を入れると卵が割れにくい
- 4:卵の底に小さな穴をあけておく
- 5:ゆであがったらすぐに冷水につける
- 6:ゆでている最中はゆっくりと転がす
- 【ゆで卵と並んで人気】温玉の作り方
- 電子レンジでゆで卵を作ると爆発や火災の恐れあり
- ゆで卵のゆで時間をマスターして好みの固さに仕上げよう
ゆで卵の作り方どっちが良い?

ゆで卵はそのまま食べても美味しく、サラダやラーメンに入れるなど使い方もいろいろとあるため、人気があります。
また、卵をゆでるだけというとてもシンプルなものですが、ゆで時間によって仕上がり具合は変わります。また、常温に戻すか冷蔵庫からそのまま入れるか、水からゆでるかお湯からゆでるかなど、作り方は意外と奥深いです。
ここでは、どの状態でゆでると良いのかなどについて紹介していきます。
常温に戻すか冷蔵庫からそのまま入れるか
冷蔵庫で保存していた卵は冷えていて、殻が固くなっています。そのため、鍋に入れた際の衝撃で卵が割れてしまう可能性があります。
また、すぐに調理工程に入れるというメリットはあるものの、冷えた卵は中心まで火が通りにくく、白身と黄身の加熱具合にムラができてしまう可能性もあります。
そのためゆで卵を作る際には、水との温度差をできる限り少なくするためにも常温に戻すことが望ましいです。水との温度差を少なくすることで、より短い時間でゆで卵が出来上がります。
ただし、暑い時期は冷蔵庫から出すと卵が温度差によって結露を起こします。結露で出た水分は殻の気功という穴から内部に侵入してしまい、傷みの原因となる場合があるため、常温に戻す際には温度差や結露に注意が必要になります。
水からゆでるかお湯からゆでるか
お湯からゆでると好みの固さに調整しやすいといったメリットがありますが、卵をいきなりお湯に入れてしまうと、卵とお湯の温度差によって殻にヒビが入ってしまう可能性があります。そのため、ゆで卵を作る際には温度差で殻が割れないように、水からゆでることが望ましいです。
ただし、水からゆでると、お湯からゆでた場合と違ってどのタイミングから卵に火が通り始めたのかを把握しにくく、加熱時間がわかりにくいというデメリットがあります。
ゆで卵のゆで時間と仕上がり具合8パターン

ゆで卵はゆで時間によって仕上がり具合が異なるため、固めや半熟などの作りたいゆで卵の固さに合わせて、ゆで時間は調整する必要があります。
ゆで卵はゆでている際に、中身の状態を確認することはできません。そのため、ゆで時間でどのような仕上がり具合となるか把握しておきましょう。
1:沸騰後5分はまだ白身も柔らかい
ゆで卵は水からゆでることが望ましいため、ゆで時間は沸騰後からカウントします。
卵を入れた水が沸騰してから5分後では、まだ卵は十分に加熱されておらず、白身も柔らかい状態です。そのため、殻を剥こうとした際に卵が崩れてしまうことになります。
また、黄身も固まっていないため、白身が崩れると流れ出てしまいます。ゆで卵を作るのであればゆで時間5分では、まだ加熱が足りないでしょう。
2:沸騰後6分は超半熟
沸騰後6分であれば、白身は固まってきています。ただし、十分な固さはないため、慎重に剥かないと白身が割れて、崩れてしまいます。また、黄身は外側が少し固まっているくらいで、中心部は固まっていません。
3:沸騰後7分は黄身の中心がトロトロ
沸騰後7分であれば白身がしっかりとしてきます。また、黄身の外側が固まり、中心はトロトロの半熟状態になります。そのため、このくらいのゆで時間くらいからはラーメンのトッピングなどで使えるようになってきます。
ただし、ゆで卵として食べる場合には、まだ黄身が流れる状態の部分もあるため、食べ方に注意しましょう。
4:沸騰後8分は黄身が崩れないくらい
沸騰後8分であれば白身はしっかりと固まっていて、殻も剥きやすい状態になっています。また、黄身も中心部分が半熟となっていますが、勢いよく流れ出るほどの柔らかさではありません。
そのため、沸騰後8分はゆで卵としても食べやすくなってくるくらいの、ゆで時間となります。
5:沸騰後9分は黄身の中央まで固まる
沸騰後9分になると、白身だけでなく、黄身もしっかりと固まり始めます。ただし、沸騰後9分ではまだ黄身全体は固まらず、外側が固まって中心部分は半熟よりも少し固い状態となります。
6:沸騰後10分は黄身が白っぽくなる
沸騰後10分は白身がしっかりと固まり、ゆで卵のぷりぷりとした食感が強くなります。また、黄身にもしっかりと火が通って全体的に白っぽくなり、見た目が見慣れたゆで卵に近くなってきます。
しかし、黄身の中心部分がしっかりと固まらず、少しだけオレンジ色で柔らかい部分が残ることもあります。
7:沸騰後11分は黄身の中央のみ黄色さが残る
沸騰後11分は黄身にも火が通ります。黄身の中心部分が少しオレンジ色となって残っていることもありますが、しっかりと黄身全体が固まっています。
また、黄身はしっかりと固まっていますが、パサついたような食感はなく、ゆで卵として食べるには適した仕上がり具合となるでしょう。
8:沸騰後12分は完全に固ゆで
沸騰後12分であれば、白身にも黄身にもしっかりと火が通っていて、固ゆでの状態となります。ゆで卵として食べる場合には、黄身にパサつきを感じてしまう人もいるでしょう。
しっかりと固まって食感もあるため、ゆで卵を切って使いたい場合や、潰して使いたい場合などに適したゆで方となります。
上手にゆで卵を作るための6つのコツ

ゆで卵は卵をゆでるだけのシンプルな調理で作ることができます。しかし、ゆで時間や卵や水の温度などに注意しないと、美味しいゆで卵や望みの固さのゆで卵を作ることはできず、その作り方は意外と奥が深いです。
そのため、より美味しいゆで卵や、望みの固さのゆで卵を的確に作れるように、ゆで卵を作る際のコツを押さえておきましょう。
1:卵をゆでている際は沸騰させすぎない
お湯を沸騰させすぎると、気泡の発生が激しくなります。そのため、お湯がブクブクしてしまい、ゆで卵が鍋の中で激しく動き回ることになります。
その際に、別の卵や鍋の底や壁などにぶつかることで、殻にヒビが入ってしまう可能性があります。そのようなことを防ぐためにも、お湯は沸騰させすぎず、ふつふつと気泡が出るくらいで火力は調整するようにしましょう。
2:卵を入れる際はお玉でそっと入れる
卵を落とすように入れてしまうと、鍋底にぶつかった衝撃で殻が割れてしまう可能性があります。そのため、卵を水に入れる際にはそっと入れましょう。
しかし、鍋の形によっては水に高さが出てしまい、そっと入れても鍋底に着くまでに勢いがどうしてもついてしまうこともあります。そのような場合にはお玉に卵を乗せて、鍋底の方でそっと卵を落とすように入れましょう。
3:お湯に酢を入れると卵が割れにくい
卵の卵白は酸で固まる特徴があります。そのため、お湯に酢を少し入れておくと、もし卵をゆでている際に殻がヒビ割れてしまっても、酢が卵白を固めてくれるため、白身が流れ出てしまうことを防ぐことができます。酢の分量は水1リットルに大さじ1ほどで十分です。
酢を入れることで、殻が割れた際に白身に割れ目ができることやボロボロになりにくいということであり、殻が割れないという意味ではないため注意しましょう。
4:卵の底に小さな穴をあけておく
ゆで時間を調整して綺麗なゆで卵を作っても、殻を剥く際にボロボロになってしまうことはよくあります。ゆで卵の殻が剥きにくい原因の1つとして、白身に含まれる二酸化炭素が関係しています。
そのため、卵をゆでる前にその二酸化炭素を逃がすための穴を卵のお尻部分に開けておくことで、ゆで卵の殻が剥きやすくなります。また、ゆでた際に殻の内部が膨張して、殻にヒビが入ってしまうことを防ぐこともできます。
ただし、開ける穴は白身が流れ出ない小さいもので、殻を割らないように注意する必要もあるため、穴は専用のアイテムや押しピンなどを使って慎重に開けるようにしましょう。
5:ゆであがったらすぐに冷水につける
ゆで卵をお湯からあげて、そのままにしてしまうと余熱で火が通り続けてしまいます。そのため加熱時間を調節しても、思っているよりも固く仕上がってしまう可能性があります。
そのようなことを防ぐためにも、ゆで卵はゆであがったらすぐに冷水につけて冷やしましょう。すぐに冷やせば余熱で火が通ることがありません。また、ゆで卵を冷やすことで、中身が縮んで殻が剥きやすくもなります。
6:ゆでている最中はゆっくりと転がす
ゆで卵を切った際に、真ん中に黄身がないと見栄えが悪く見えてしまいます。これは卵に火が通って固まるまでに卵がじっとしていることで、黄身の位置が沈んでしまうためです。
このようなことを防ぐために、卵は適度に転がして、黄身が沈んでしまないようにしましょう。ただし、白身が固まってくれば黄身の位置が動かなくなるため、卵を転がすのはゆで始めてから1分〜2分程度で良いでしょう。
【ゆで卵と並んで人気】温玉の作り方

温玉もゆで卵と並んで人気があるため、温玉を家でも作りたいと考える人もいるでしょう。
温玉は白身と黄身が固まる温度差を利用して作られています。白身は60℃前後固まり始め、80℃前後で完全に固まります。これに対して黄身は65℃~70℃前後で完全に固まります。
そのため、65℃~79℃の間で卵をゆで続ければ、白身は完全に固まらず、黄身だけを固めることができ、温玉を作ることができます。白身の固さも65℃~79℃の温度調節で調整することができます。
もし、家で温玉を作る場合はお湯の温度を調整し続けるか、温度調節ができるスープジャーなどを使うと良いでしょう。
電子レンジでゆで卵を作ると爆発や火災の恐れあり

卵を加熱すると、殻や膜があることで内部の熱を外に逃がすことができず、膨張した力が逃げ場をなくし、爆発を起こす危険性があります。電子レンジ内で卵が爆発することで火災を起こす可能性もあります。
そのためゆで卵を電子レンジで作ることは危険ですので、やめましょう。また、ゆで卵を作る場合だけでなく、再加熱する場合も同様なので注意しましょう。
場合によっては、加熱時に爆発せずに、殻を剥く際や食べる際に卵に箸や歯を入れた衝撃をきっかけに爆発することもあり、怪我の危険性もあります。
ゆで卵のゆで時間をマスターして好みの固さに仕上げよう

ゆで卵はゆでるだけというシンプルな作り方ですが、その際にはいろいろなコツや注意点があります。ゆで卵は美味しくて使える場面も多いため、家でよく作るという人は、そのコツや注意点を把握し、好みの固さや綺麗な見た目のゆで卵を作れるようになりましょう。