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缶詰の賞味期限の見方
保存食としても便利な缶詰ですが、賞味期限はどこを確認すればよいのでしょう。
缶詰の表面に賞味期限は記載されています。西暦年号と月日で表示されています。初めの2つの数字は西暦年号の下2ケタで、3,4つ目は月、5,6つ目は日で賞味期限の日付が分かります。
法律的には年月のみの表示でも問題ありませんが、多くの缶詰は日にちまで表示されています。
缶詰の賞味期限はどれくらい?
加工されている食品によっておおよその賞味期限が決まっています。目安ではありますが、たいていの場合36カ月程度(3年程度)に設定してあります。
また、缶詰は製造過程で缶の中の空気を抜き真空状態にします。その後缶を密閉し、殺菌のために高温処理を行います。この真空状態と高温処理により、腐敗せず長期保存が可能となります。
賞味期限と消費期限の違い
食品の表示には賞味期限と消費期限が表示されていますが、2つの違いはどういったものでしょう。
この2つの表示を知っておくことで、保存や管理、また、消費の仕方も変わってきます。ぜひ参考にしてみてください。
賞味期限
賞味期限とは食品を美味しく食べられる期限を表します。期間を過ぎても食べることは可能ですが、元々の味は保証できません。
比較的傷みにくい食品が製造されて、期限の設定が6日以上ある食品に賞味期限は表示されています。例えば、缶詰のほかにもインスタントラーメンやスナック菓子なども含まれます。
また、賞味期限は未開封で保存方法が守られているということが条件です。
消費期限
消費期限とは食品を安全に食べられる期限を表します。賞味期限とは違い、期間を過ぎると危険であるという表示です。
食品が加工されてから、期限の設定が5日以内の傷みやすい食品に消費期限は表示されています。例えば、お弁当やサンドイッチ、生菓子などがあります。
消費期限も未開封で保存方法が守られているということが条件です。
缶詰の一般的な賞味期限
保存食や非常食としても人気のある缶詰ですが、近年では加工技術や独自の製法により、調理の方法もさまざまで、味も本格的なものが多く販売されています。
また、加工する食材によって賞味期限が変化するのも特徴の1つです。
それぞれの賞味期限の目安を知っておきましょう。
1:水産物系の缶詰
缶詰の一般的な賞味期限、1つ目は「水産物系の缶詰」です。
水産物系の缶詰は、製造日より36カ月程度となっています。サバ缶やオイルサーディン、ツナ・シーチキン、鰻の蒲焼、カニ肉、牡蠣のオリーブオイル漬けなど、さまざまな種類や調理方法があります。
そのままおかずやおつまみとして、または、ひと手間加えた調理素材としても活躍してくれるものが多い缶詰です。
2:畜産物系の缶詰
缶詰の一般的な賞味期限、2つ目は「畜産物系の缶詰」です。
畜産物系の缶詰は製造日より約36カ月となっています。焼き鳥やスパム、コンビーフ、バターチキンカレー、とりささみフレーク、ソーセージなど、さまざまな調理方法や味付けがあります。
焼き鳥類は、タレや塩、炭火焼きなど種類が豊富で人気のある1品です。カレーなども本格的な味付けのものが多く、十分な食事として活用できます。
3:野菜の缶詰
缶詰の一般的な賞味期限、3つ目は「野菜の缶詰」です。
野菜の缶詰は、製造日より約24から36カ月となっています。トウモロコシやホールトマト、カットトマト、マッシュルーム、オリーブなど、調理前の素材としての缶詰が多いのが特徴です。
サラダやソテーの盛り付けに人気のトウモロコシや、ソースのベースとして活躍するトマト類の缶詰など、使用頻度の高いものが多く、常備されている方も多いのではないでしょうか。
4:果実の缶詰
缶詰の一般的な賞味期限、4つ目は「果実の缶詰」です。
果実の缶詰は、製造日より24カ月から36カ月程度となっています。みかん、白桃、黄桃、パイナップル、サクランボや、色々な種類が1つになったフルーツミックスやみつ豆なども販売されています。
果物には旬がありますが、缶詰は手頃な価格で年中楽しむことができます。いざという時のデザートなどに重宝します。
賞味期限切れの缶詰は食べられる?
缶詰は高温処理がされているため、保存状態をきちんと守っていれば開封しない限り腐ることは少ないでしょう。ですので、保存の方法が良いと賞味期限を過ぎても食べることができる場合があります。
オイル漬けやコンビーフなどは、賞味期限を超えた方が味がよくなるという話もあります。
適切な環境で保存されていれば食べられることも多い!
未開封の缶詰は、温度に注意して保存しましょう。高温多湿を避け、風通しのよい暗所などで保管することをおすすめします。
直射日光のあたる場所や暖房器具の近く、調理器具の熱が伝わりやすい場所での保存は避けましょう。内容物にもよりますが、温度が上がることで風味や色に変化が現れる場合があります。
また、湿度にも注意が必要です。外装の缶を酸化させ錆を発生させてしまいます。内部にまで錆が回ったり、微量な隙間から空気が入り腐敗させてしまったりする可能性があります。
賞味期限切れの缶詰を開ける時は注意が必要
賞味期限切れの缶詰を開ける際には、外観に注意してみましょう。
錆が見られたり、膨張したりしているものは、特に注意が必要です。たとえ未開封であったとしても、そのような状態のものは、口に入れないよう注意しましょう。
「賞味期限切れでも食べられる」、と安心し過ぎないようよく確認しておく必要があります。
1:缶を見て異常がないか事前に確認する
缶の外観を確認して、錆や膨張が見られないか注意しましょう。
湿度の高い場所での長期保管は錆を発生させます。また錆が進行すると穴が開き、穴が開くことで内部に空気や細菌が入って膨張させてしまう場合があります。
長期保管の缶詰を食べる前には、よく確認をしておきましょう
2:中でガスが発生している可能性がある
錆や衝撃により、見えない穴が開いてしまった場合、そこから空気や細菌が入り込み内容物を腐敗させてしまいます。腐敗によって内部でガスが発生し、缶の膨張を引き起こします。
膨張が見られる缶詰は、口に入れないようにしましょう。
長期保存可能な缶詰は便利!
いかがでしたでしょうか。缶詰の賞味期限や注意点について紹介してきました。
便利で長期保存も可能、また、賞味期限を過ぎても、保存状態が良ければ食べることが可能な缶詰の魅力について知って頂けたのではないでしょうか。
現在では調理方法や種類も豊富で、立派なおかずとして活躍してくれます。また、ひと手間加えることでさらに美味しく食べることもできます。
保管方法に注意して、保存食や災害用の備蓄としても重宝する缶詰をぜひ活用してみてください。