グルメ

バナナは冷蔵庫で保存していいの?保存のポイントや消費レシピ7選もご紹介

バナナ保存方法レシピ手料理

2021/07/05

目次[ 表示 ]

バナナは冷蔵庫で保存していいの?

手で皮をむいて手軽に食べられるバナナは栄養も豊富で、朝食やおやつのために常備している人もいるでしょう。

しかし、バナナは保存方法に注意が必要な食物です。

季節によってはすぐに皮が黒ずんでしまうこともありますし、冷蔵庫に入れて保存しようとすれば、バナナの皮は真っ黒になってしまいます。

本記事では、バナナをおいしく食べられるような保存のポイントや、バナナの消費レシピなどをご紹介していきます。

冷蔵庫で保存するとバナナが黒くなる理由

バナナは暑い地域で育つため、冷気に弱く13℃以下の場所は苦手です。

そのため冷蔵庫に入れると追熟が進まなくなるだけではなく、酵素の働きが活発になることでポリフェノールが発生し、品質の劣化が生じる低温障害になって見た目が真っ黒になってしまいます。

またそれだけでなく、冷蔵庫内にリンゴやメロン、アボカドなどのエチレンガスを大量に放出する果物があると、そのエチレンガスの作用により追熟が進んで真っ黒になってしまう場合もあります。

冷蔵庫で保存する場合の賞味期限の目安

前述のように、バナナを冷蔵保存すると追熟しないため、常温で保存するよりも長持ちします。冷蔵庫の中で保存したバナナは、表面は黒くなりますが中身に影響はありません。

冷蔵庫で保存したバナナの賞味期限の目安は、10日から2週間ほどと言われています。

しかしながら、見た目が真っ黒で外見からは中身の状態を判断するのは難しいため、食べる前には皮をむいて中身の状態を確認するようにしましょう。

バナナの保存に適した気温

バナナは暑い地域で育つ果物なので13℃以下の場所が苦手です。

保存に適した気温は約15℃~20℃とされているので、寒い場所での保存は避け、直接日が当たらないような風通しの良い場所で保存するようにしましょう。

常温で保存することでバナナの追熟が進み、甘みの増したおいしいバナナになるでしょう。

バナナを冷蔵庫で保存する際のポイント4選

バナナは、気温の高い季節になると追熟するスピードが速くなるため、あまり日持ちがしなくなってしまいます。

そんな時は冷蔵庫で保存するのがおすすめです。ただし、買ってきたバナナをそのまま冷蔵庫に入れて置けば良いというわけではありません。

ここでは、バナナを冷蔵庫で保存する際のポイントについて紹介します。

1:シュガースポットが出てきてから冷蔵庫に入れる

バナナは暑い地域で育つ果物のため寒い場所が苦手で、冷蔵庫に入れると追熟が進みません。

シュガースポットとはバナナが熟して甘くなると、バナナの表面に現れる茶色の斑点のことです。

そのため、シュガースポットが出てから冷蔵庫に入れないと、バナナが甘くならず、甘みが減少してしまいます。

まずは常温で保存して追熟させ、シュガースポットがでたら冷蔵庫に保存するようにしましょう。

2:湿気を逃がすようにする

冷蔵庫でバナナを保存する場合、湿気が溜まってしまわないよう、5日に1回ほど湿気を逃がすようにするのがポイントです。

湿気が溜まるとバナナが蒸れてしまい、カビが発生する恐れがあります。

後述するように、バナナを冷蔵保存する場合は新聞紙やラップで包みますが、その新聞紙やラップに日付を書いておき、湿気でバナナにカビが生えないよう、定期的に湿気を逃すようにしましょう。

3:1本ずつ新聞紙やラップで包む

バナナを房のまま保存しておくと、バナナ同士の放出するエチレンガスで追熟が進んで傷みやすくなります。1本ずつ切り離してから新聞紙やラップで包むようにしましょう。

新聞紙やラップで包むことにより、冷蔵庫に入っている他の果物やバナナが放出するエチレンガスの影響を防げます。

また、新聞紙で包むことで湿度を適度な状態に保てるだけでなく、冷蔵庫の冷気がバナナに直接当たるのを防げます。

4:野菜室で保存する

バナナを冷蔵庫で保存する場合、大切なのはバナナを冷やし過ぎないことです。冷蔵庫の野菜室は、通常の冷蔵室に比べて温度設定が少し高くなっています。

バナナは約5℃~10℃の温度で保存することでエチレンガスの発生を抑え、追熟するのを防げるとされていますので、冷蔵庫で保存する場合には冷蔵室ではなく野菜室で保存しましょう。

バナナの食べ頃を見極めるための色4つ

バナナは出荷された後も追熟が進み、追熟するにつれて甘みは増し、香りも芳醇になっていきます。

なお、追熟の速度は季節や気温によって変わります。追熟して食べ頃になったバナナを見極めるためには、バナナの皮の色に注目しましょう。

ここではバナナの食べ頃を見極めるための色を4つ紹介します。

1:ダップル

「ダップル」とは、バナナの追熟が進み、シュガースポットがバナナ全体に現れて茶色に深みが増し、熟しきったバナナの状態
を表します。

ダップルでバナナの表面全体にシュガースポットが出ていても、皮をむけば中身はきれいでおいしく食べることができます。

2:スター

「スター」は、バナナが甘く熟した証拠であるシュガースポットがところどころに現れた状態を言います。

スターの状態になると、バナナの甘さや香りも楽しめます。スターからさらに追熟が進むとダップルになります。

3:フルイエロー

「フルイエロー」は、バナナ全体が黄色になり、完熟した状態のことを言います。

バナナ特有の十分な甘みがあり、まさに食べ頃のバナナです。

フルイエローがさらに熟すと、甘みだけでなく芳醇な香りも楽しめるスターになります。

4:グリーンチップ

「グリーンチップ」は、スーパーなどの店頭に並び始めたばかりのバナナの両端が青みがかっている状態です。

甘さは少し控えめですが食べられます。この状態のバナナを購入し、家で追熟させると食べごろのフルイエローになります。

バナナを常温保存するポイント5選

バナナの保存方法は、基本的に常温保存がおすすめです。常温保存することで追熟が進み、甘さが増します。

しかし、買ってきたバナナをそのまま置いておくと、すぐに熟して黒くなってしまうなど、保存方法に困っている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、バナナを常温保存するポイントを5つ紹介します。

1:1本ずつ保存する

バナナは追熟を促すエチレンガスを発生させるため、房のままで保存しておくとバナナ同士が発生させるエチレンガスで追熟が進んでしまいます。

追熟を抑えて長持ちさせるためには、買ってきたバナナは1本ずつ切り離して保管するようにしましょう。

2:バナナスタンドを使用する

バナナは果肉が柔らかいので、仰向けに置いておくとバナナ全体の重さで下になっている部分がつぶれて黒ずみ、傷みやすくなります。

そのため、バナナを保管するときはバナナスタンドに房の根本の部分を引っかけてぶら下げるのがおすすめです。そうすることでバナナを傷みにくくし、長持ちさせられるようになります。バナナスタンドを利用してみましょう。

3:バナナを山型に立てて置く

家庭にバナナスタンドやS字フックがない場合は、バナナのカーブしている部分を上にして山型に立てて置きましょう。

そうすることで、地面と接する部分が減るのでバナナがつぶれることなく、果肉もきれいなまま保存できます。

4:風通しの良い場所で保存する

バナナは常温保存が可能な果物ですが、暑すぎると追熟のスピードが速くなって持ちが悪くなるため、風通しの良い場所で保存するようにしましょう。

バナナを長持ちさせるには、直射日光が当たらない風通しの良い場所で、約15℃~20℃くらいの涼しさが理想的です。

5:S字フックにかける

先述したように、バナナをキッチンやテーブルに置いておくと、バナナの重みで傷むのが早くなってしまいます。

バナナスタンドを使用することで解決できますが、家庭にバナナスタンドがない場合は、S字フックにかけることでバナナスタンドの代わりになるのでおすすめです。

冷凍庫なら長期保存が可能!

冷蔵保存でもバナナを長持ちさせることができると紹介しましたが、さらに長期保存したい場合には冷凍保存がおすすめです。

特に夏場はすぐにバナナが傷んでしまうので、冷凍保存することで長くバナナを保存しましょう。

ただし、冷凍バナナは食感が変わるので、生のバナナのようにそのまま食べるのには向いていません。

凍ったままアイスのように食べたり、半解凍して食べたりすると良いでしょう。また、調理に使いやすくなるなどのメリットもあります。

冷凍庫で保存する場合の賞味期限の目安

バナナを冷凍庫で保存する場合、賞味期限の目安は1カ月程度です。あくまでも目安なので、冷凍庫の中でバナナの色が変わり始めたら、早めに食べるようにしましょう。

冷凍庫の扉の開け閉めが頻繁だったり、開けている時間が長かったりするとバナナが傷みやすくなるので気を付けて下さい。

冷凍庫で保存する方法

バナナを冷凍庫で保存する場合、そのまま冷凍する方法、カットして保存する方法、すりおろして保存する方法があります。

そのまま冷凍する場合には、常温で熟したバナナの皮をむき、1本ずつラップで包みます。包んだものを冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存します。この時、ラップや保存袋の空気をなるべく抜いておくことで、バナナの日持ちを長くできます。

カットして保存する場合は、熟したバナナの皮をむき一口大にカットします。一度に使う分量ずつラップで包み、冷凍保存袋に入れて冷凍庫で保存します。

すりおろして冷凍する場合も、すりおろしたバナナを一度に使う分量ずつラップに包んで、冷凍保存袋に入れて冷凍しましょう。

バナナの消費におすすめのレシピ7選

そのまま食べても十分においしいバナナですが、たくさんある場合など、普通に食べるのに飽きてしまうこともあるでしょう。

そんな時には、色々な料理に使っておいしく食べてみるのはいかがでしょう。ここでは、バナナの消費におすすめのレシピを7つご紹介します。

どれも少ない材料で簡単にできるものばかりなので、ぜひ試してみて下さい。

1:バナナプリン

まずバナナの皮をむき、600Wの電子レンジで2分加熱します。電子レンジで加熱した熱々のバナナと牛乳、レモン汁をミキサーにかけます。

ミキサーにかけたものをカップに入れ、冷蔵庫で冷やせば完成です。砂糖を入れなくてもバナナの甘みでおいしく仕上がります。

バナナと牛乳、レモン汁の3つの材料で自然なバナナの甘みを活かしたバナナプリンが出来上がります。作り方もとても簡単なので失敗する心配もありません。

小さな子供のおやつにもぴったりです。

2:バナナのパウンドケーキ

まずバナナの皮をむき、フォークの背で粗めにつぶします。卵と砂糖をボウルに入れてよく混ぜ、そこに溶かしたバター(オイル)、つぶしたバナナを順に加えてその都度よく混ぜます。

ボウルにホットケーキミックスを加え、ヘラなどでさっくり混ぜます。パウンドケーキ型にクッキングシートを敷いて作った生地を流し込みます。

180度の余熱で温めて置いたオーブンに入れ、180度で約40分から45分焼きます。焦げてきたらホイルをかぶせて下さい。

焼きあがったら型から外してホイルで包んでおきます。冷めたらバナナのパウンドケーキの完成です。ラップに包んで一晩寝かすとしっとりと仕上がります。

ホットケーキミックスがあれば、バナナと家にある材料で簡単に作れるのでおすすめです。

3:バナナアイス

皮をむいたバナナをボウルに入れてフォークの背などでつぶします。そこに卵と砂糖を加えてハンドミキサーで混ぜます。

別のボウルを用意し、ホイップクリームと砂糖を軽く角が立つまで泡立てます。最初のボウルに今泡立てたホイップクリームを少しずつ加えながら混ぜます。

蓋付きの容器(タッパーなど)に注いで、冷凍庫で数時間固めたらバナナアイスの完成です。お好みでチョコレートソースをかけ、チョコバナナアイスにしてもおいしく食べられます。

4:焼きバナナ

アルミホイルの上に皮のままのバナナを乗せて、トースターで皮が黒くなるまで焼きます。皮が黒くなったらバナナをひっくり返し、反対側も同じように焼きます。

焼きあがったら、シナモンパウダーやチョコレートソースなどをお好みでかけて完成です。

温かいバナナもとてもおいしく、バナナとトースターがあれば簡単にできるので、子供のおやつにもおすすめです。

5:バナナパンケーキ

ボウルに皮をむいたバナナを入れ、フォークの背などでペースト状になるまでつぶします。そこへ残りの材料を全部入れ、粉っぽさがなくなるまで混ぜます。

中火で温めたフライパンに薄く油をひき、少し火力を弱めて生地を流します。両面を焼いたらバナナパンケーキの完成です。

砂糖不使用でバナナの甘さを活かしたパンケーキなので、小さな子供のおやつにもぴったりです。

6:バナナフレンチトースト

食パンは好みの大きさに切っておきます。ポリ袋に牛乳とハチミツ、溶き卵、バニラエッセンスを入れてしっかり揉みます。

そこへ先ほど切っておいた食パンを入れ、軽く揉んで食パンに液をしみ込ませます。そのまま30分程なじませておきます。

フライパンにバターを入れて弱火にかけます。フライパンが温まったら、つけて置いた食パンをフライパンに並べ蓋をして10分程様子を見ながら焼きます。

10分経ったら蓋を開け、焼き目を付けたらお皿に乗せてバナナを盛り付けます。お好みで粉砂糖やメープルシロップなどをかけて完成です。

7:チョコとバナナのジュース

プラスチック容器などにバナナを適当にちぎって入れ、上からラップをかぶせてめん棒などでつぶします。つぶし具合はお好みで調節して下さい。

コップにつぶしたバナナと豆乳、チョコレートソースを入れてよくかき混ぜれば、チョコとバナナのジュースの完成です。

ミキサーなどを使わないので手軽に作ることができておすすめです。プラスチック容器ではなく、コップにちぎったバナナを入れて、スプーンやフォークなどでつぶせば、洗い物も少なくてさらに簡単にできるでしょう。

バナナの保存方法を知ろう

甘くて栄養があり、おやつにもピッタリのバナナは、保存の方法によって長期保存が可能な果物です。

常温保存が基本ですが、暑い夏には冷蔵庫や冷凍庫を活用することで長く楽しめます。本記事で紹介したバナナの保存方法やポイントを参考に、バナナを長くおいしく楽しみましょう。

この記事を書いた人

Bee

SHARE

この記事をシェアする