目次[ 表示 ]
- エアコンの掃除は自分でできる?
- エアコン掃除が必要な理由3つ
- 1:電気代の節約
- 2:カビの発生を防ぐ
- 3:エアコンの寿命を延ばせる
- エアコン掃除前にしておくこと3つ
- 1:コンセントを抜いておく
- 2:ビニールで養生する
- 3:換気しながら掃除する
- 自分で掃除できるエアコン本体の4カ所
- 1:カバーと外側部分
- 2:フィルター部分
- 3:ルーバーと吹き出し口部分
- 4:熱交換器
- カバーや外側の部分を掃除する手順とコツ3つ
- 1:準備する掃除道具
- 2:表面のホコリを拭き取る
- 3:カバーを外して汚れを取る
- フィルター部分を掃除する手順とコツ5つ
- 1:掃除機でホコリを吸い取る
- 2:本体から外す
- 3:もう一度ホコリを取る
- 4:水で洗う
- 5:水分を拭き取る
- ルーバーと吹き出し口部分を掃除する手順とコツ
- ルーバーを動かす
- 吹き出し口内部を掃除する
- 熱交換器を掃除する手順とコツ
- 家庭用の内部洗浄スプレーを使う
- 必要があれば水で洗い流す
- エアコン掃除後の使い方のポイント4つ
- 1:フィルターの掃除を忘れない
- 2:換気が大切
- 3:冷房運転後は送風でカビを防ぐ
- 4:気になる点が解決できないときは業者へ依頼
- エアコンを掃除して快適に使おう
エアコンの掃除は自分でできる?
プロの業者に依頼するエアコンクリーニングもありますが、手順を守れば自分でもエアコンの掃除ができます。ですが自己責任で行うので失敗が怖いこともありますし、完璧には行えないものだと知っておきましょう。
エアコンの仕組みをよく理解して掃除に臨むのがベストですが、その前にエアコンクリーニングについてあなたはどれだけご存じでしょうか。業者でもない限りよく知らないというのが現状なので、このたび徹底的に解説いたしました。
エアコン掃除が必要な理由3つ
そもそもエアコン掃除をするメリットはいくつか挙げられますが、エアコンについての知識を深めると、さらにエアコン掃除の必要性に気づくでしょう。まずはどうしてエアコンクリーニングをすると良いのかそれぞれの理由について知りましょう。
1:電気代の節約
エアコンフィルターを掃除することにより、ホコリやゴミなどを取り除くと電気代が驚異的に安くなるといったメリットが挙げられます。なぜならエアコンが汚れていると通常より電力を多く消費するのです。
そのため、毎年夏や冬などに大活躍するエアコンですが、思っていたより電気代が高いなと思ったら、エアコン掃除をするのはとても賢い方法です。キレイになり節電効果も得られるのであれば、ベストな節約術といえるでしょう。
2:カビの発生を防ぐ
エアコン内部に発生するカビが原因でイヤな臭いが発生することがありますが、エアコンクリーニングによりカビ臭さの元を防げるメリットがあります。
ひとくちに「カビ」といってもさまざまな種類があります。多くエアコン内部に発生するのは「黒カビ」です。黒カビが増殖することによりその胞子を口から吸いこんでしまうと健康被害にもなるのでよく注意しましょう。
3:エアコンの寿命を延ばせる
エアコンクリーニングの強みは定期的なメンテナンスをすることにより、エアコンの異常に早期に気づけることであり、何より快適なエアコン生活にはお掃除は欠かせないものなのです。
いまやエアコンは一家に一台、一部屋に一台は珍しくはなく普及率は90%以上と言われています。エアコンは10年~13年が使用の目安ですが、少しでも長く使用するためにもエアコンクリーニングの必要性について知っておきましょう。
エアコン掃除前にしておくこと3つ
いざ本格的にエアコンを使用しようという時、「カビ臭い」「効きが悪い」などに困らないためにお掃除前にしておくとよいリストを挙げました。まずは自分でエアコンクリーニングに挑戦しようと決めたら、以下の準備から始めてみましょう。
1:コンセントを抜いておく
もしもコンセントを挿したままエアコン掃除をしてしまうと感電や漏電の原因となりますし、うっかり抜かずに作業してしまう危険性についてよく確認してください。
電源を入れたままのお掃除はとても危ないのです。コンセントを抜くのが一般的ですが、ブレーカーを事前に落としておくのもおすすめです。電装部分から引きおこる事故を防ぐためにもかならず忘れずにしましょう。
2:ビニールで養生する
安全かつ少しでも掃除作業がしやすいように、エアコン周辺をビニールなどで覆い汚れなどから守ることを養生と言い、これにより効率よくエアコンクリーニングを始めることができます。以下のように準備しましょう。
まず、新聞紙やビニールなどを用意します。次に踏み台、脚立などを準備し、ホコリが落ちても良いようにビニールを敷いて、ぐらつかないように足場を固めます。そしてエアコン本体に水や洗剤などを、触れさせない所をビニールで覆い養生します。
3:換気しながら掃除する
熱交換器やファンを掃除するときの洗剤、いわゆる洗浄スプレーのにおいがキツイものもあります。洗浄スプレーの使用時にはホコリによる健康被害を引き起こさないためにも、窓を開けて換気をしながらの掃除を心掛けましょう。
また換気で気を配るポイントは、家の中に空気の流れを作ることです。掃除中に暑さなどで熱中症の可能性にも注意を配らないといけないですし、換気をしながら涼しさを維持する方法を探りましょう。
自分で掃除できるエアコン本体の4カ所
一般的に自分でできるエアコンクリーニングの範囲は以下の4か所ですが、はじめての掃除でも気負わずに、簡単に行えるようにくわしくまとめました。
特に重要な部分は、ホコリや汚れによってエアコンの効きが極端に悪くなるものです。それでは具体的に掃除できる4か所について解説いたします。
1:カバーと外側部分
カバーとは前面パネルとも呼ばれることがあり、主にフィルター部分を覆っている部分です。エアコンの機種によっては、外し方が異なるので取り扱い説明書をよく確認すると良いでしょう。
2:フィルター部分
エアコンクリーニングの基本はフィルター掃除ともいわれていますが、カバーを開けると網状のデリケートな箇所が現れます。その部分はフィルターと呼ばれていて取り外す前に掃除機などでホコリなどを吸い取れる箇所です。
フィルターは空気中のホコリを取る役目をしていて、室内機の中がホコリだらけになってしまい汚れてしまうのを防いでいます。エアコンがそもそも備わっている能力をきちんと発揮するために必要なのです。
3:ルーバーと吹き出し口部分
ルーバーとはエアコンの吹き出し口にある羽のことを指しています。このルーバーによって風向きを変更することができるのですが、風を送ってほしい方向に送るだけでなく必要な向きに自動で風向きを変更するので、室内の温度を効率的に変更する役目があります。
エアコンの吹き出し口部分はカビがびっしりと発生しやすい場所でもあり、いざ掃除をするのに、まずルーバーから丁寧に優しく扱わないと破損や修理の原因となります。しかし取り外せないエアコンの場合もありますから、取扱説明書をよく読んでから手順を理解しましょう。
4:熱交換器
熱交換器とはフィンとも呼ばれており、部屋をすずしくしたりあたためたりするのになくてはならないものです。熱交換器の大部分は畳7枚分の大きいアルミ板でできていて、小さく切って並べなおして室内機におさまるように組み立ててあります。
熱交換器は空気に触れる面積を増やすための工夫をしているため、でこぼこしている形状がとても特徴的です。その工夫をして作られた熱交換器を通してはじめて室内から室外へ空気の移動があり部屋をあたためたり、すずしくしたりできるのです。
カバーや外側の部分を掃除する手順とコツ3つ
自分でもエアコンクリーニングが出来る箇所を解説いたしましたが、いざやってみようと思っても、スムーズに簡単に行えるか心配な人もいるでしょう。そこでエアコンの仕組みを理解したうえで4か所について効率的なお掃除のコツを手順などとあわせて解説いたします。
1:準備する掃除道具
エアコンクリーニングが自分でも簡単に行えるように、以下のどの家庭にもあるお掃除道具を用意するとより効率的に汚れを落とすことができます。
用意するのは、タオル(雑巾)やいらない布など、掃除機、バケツ、ブラシの4つです。
2:表面のホコリを拭き取る
いきなりカバーやフィルターを外して掃除機をかける方法も、けっして間違ってはいませんが、まずは乾いた柔らかい布などで本体表面のホコリを拭き取りましょう。はじめに養生したとはいえ、取り外した衝撃などでホコリが舞い落ちてしまい床まで掃除することになりかねません。
そしてなるべく手順は最小限な作業工程にすることにより、はじめて掃除の効率化が図れます。
3:カバーを外して汚れを取る
エアコン本体カバーの取り外し方法を取扱説明書などで確認したら、いよいよ汚れが確認できるカバーから掃除へと突入です。
最近のエアコンの前面パネルは、パネル最下部の両端部分にロックを解除するボタンがあります。それに一般的には優しく引っ張っても開けることができます。
カバーを外すとパキッと不安な音がすることがありますが、そんな時は力を入れすぎず優しくそっと持ち上げれば大丈夫です。カバーの取り外しは優しく丁寧に行いましょう。そしてカバーを閉じる際は確実に固定して、固定出来たらあとはそっと閉じましょう。
フィルター部分を掃除する手順とコツ5つ
エアコンクリーニングの基本でもあるフィルターの掃除は、自分でできる掃除のなかでも比較的簡単に行うことが出来る箇所です。
ほかの箇所が忙しくて出来ないときなど、フィルター掃除だけでもエアコンの異常に早く気づけるセルフメンテナンスでもあります。ぜひ覚えておきましょう。
1:掃除機でホコリを吸い取る
フィルターを取り外せたら掃除機をかけますが、まずその前にカバーを開けた状態でフィルター周りに掃除機をかけるとホコリが舞い散るのを多少は防ぐことができます。
掃除機の掛けのコツとして体力が必要な作業なので、なるべく脚立などからバランスを崩して落ちたり怪我したりしないように足場を固めます。
その後に、オプションパーツであるノズルを装着させておいた掃除機で、届く範囲で本体についたホコリなどをうまく吸わせると良いでしょう。
2:本体から外す
ざっとホコリが取れたら、次にゆっくり丁寧に下に引っ張りながらフィルターを本体から外します。その時勢いよく外すと薄く柔らかい素材でできているフィルターが壊れてしまう可能性があるので、外せない場合はできればあまり引っ張らずにそのままにしておきましょう。
床をビニールなどで養生するのがベストだと解説しましたが、外す作業のときにフィルターについていたホコリの塊りが落ちてくる場合もあります。そのため、取り外せるフィルターであれば、あわてず丁寧に外すようにしましょう。
3:もう一度ホコリを取る
フィルターが外れたら、今度はフィルターの表面からかならず掃除機をかけてください。外すとき外側だった方、表面と書いてある場合もありますが、間違えて裏面からホコリを取ろうと吸い込むとフィルターの目にホコリが詰まってしまうのでよく注意してください。
4:水で洗う
掃除機でホコリをざっと取り終えたら、シャワーなどでフィルターの裏面から水をかけておくと、この後はスムーズに掃除ができます。次に用意しておいたバケツなどに水を張り、あらかじめフィルターをつけおきしておくと良いでしょう。
漬け込み後バケツから取り出して、洗浄ブラシや使い古しの歯ブラシなどでも良いので、網目の表面を優しくなでるようにこすり、汚れをよく落としたのを確認しながら最後にもう一度シャワーで水をかければキレイになっていることでしょう。
洗剤を使う場合
汚れがひどいときは洗剤を使用するのもとても良い方法です。その場合は水を張ったバケツに中性洗剤を入れて、10分ほど漬け込むようにしてみてください。その後は水のみと一緒でシャワーなどで洗剤をよく洗い流すようにしてください。
また水や洗剤を使用する作業ですから、手荒れや掃除中のニオイが気になる方は、マスクやゴム手袋などがあると掃除もはかどります。家にある場合は使用してみてください。
5:水分を拭き取る
水や洗剤をよく流し終えたフィルターは最後に、新聞紙などを敷いたうえで日陰干しにしてよく乾かしましょう。天気の良い日に行うのがベストですが、フィルターについた水分をよく乾かさないとカビの生える原因になるので注意してください。
また、乾いた布などでしっかりと水分を拭き取ってから日陰干しするとなお良いと言われています。完全に乾かすまではおよそ30分~1時間くらいの作業です。
ルーバーと吹き出し口部分を掃除する手順とコツ
この項ではルーバーや吹き出し口周辺のお掃除方法を、便利グッズなどを紹介しながら、コツを解説いたします。基本的な流れはカバーやフィルターと一緒ですが、エアコンの取り扱いについては、よく付属の説明書を読んでおくと効率的です。
ルーバーを動かす
エアコン吹き出し口やルーバーは高いところにありますから、かならず椅子や脚立などを使用しまずはコンセントを抜いて、手が届いたらルーバーをゆっくりと動かしてみましょう。
その時強い力で開いてしまうとルーバーを折ってしまうことになりかねないので、そっと動かしてみてください。
吹き出し口内部を掃除する
吹き出し口の汚れは拭き掃除すれば簡単に落とせるものなら良いのですが、カビがびっしりと生えているのを見つけたら、なんとか自分でキレイにできないかと思う方も多い箇所のひとつです。
エアコン吹き出し口内部やルーバーについてしまったカビ汚れをキレイに掃除するには、手の届く範囲なら拭き掃除ができます。また、意外な便利グッズひとつで内部に手を入れずに掃除ができますので、あわせて次に紹介いたします。
手作りのお掃除棒が便利
エアコンを掃除するときにサッと簡単に作れて捨てられる、とても便利なお掃除棒は割り箸に除菌シートやウエットティッシュをくるくると巻き付けて輪ゴムで留めるだけの簡易的なアイテムですが、お掃除にはとても優秀です。
拭き掃除では届きにくい箇所もくるくるとワイパーのように使うのみでホコリや汚れが取れるので、機会があればぜひ作ってみてください。
熱交換器を掃除する手順とコツ
あまり聞きなれない熱交換器のお掃除は、エアコン内部の掃除になりますのでよく注意してください。なぜなら熱交換器(フィン)には水滴がつきやすく、カビがよく発生する箇所でもあるのです。ですが熱交換器の自分でのお掃除はあまりおすすめされていません。
しかし、カビをそのまま放っておくと嫌なニオイや健康被害といった困ったことになりかねません。なので内部掃除によるリスクについて理解してから掃除をはじめてみましょう。
家庭用の内部洗浄スプレーを使う
エアコン内部の掃除には洗浄スプレーの使用をするのが一般的ですが、使用の際は火災事故などが起きないように、次の2点によく注意をして、正しい使用方法をかならず守って作業してください。
まず内部洗浄の際は、絶対に電気部分に洗浄液がかからないように注意してください。次に発火、破損の恐れがあるため、アルコールなどの可燃性溶液や次亜塩素酸ナトリウムなどの腐食性溶液で掃除はしないでください。
必要があれば水で洗い流す
フィンなどに洗浄クリーナーをたっぷり吹き付けた後は、基本的には洗剤、汚れとともにドレンホースを通って外へ排出されます。10分~15分ほど待ってみて、排出されたらしっかり乾燥させましょう。
ですがまだ洗剤がよく流れでていない場合は、必要に応じて水の入ったスプレーなどを使い洗い流すようにすると良いでしょう。
エアコン掃除後の使い方のポイント4つ
エアコン掃除を自分でひととおり行うと、体力も時間も必要で大変な作業に感じる方も多いかもしれません。しかし、説明した通り、エアコンの悩みを解決するのにエアコンクリーニングはとても重要です。
この項ではお掃除後の気を付けたいポイントを解説いたします。
1:フィルターの掃除を忘れない
フィルター掃除はホコリによる目つまりを防ぐためにも、できる範囲で行える基本の掃除です。暑い夏がやってくる前など忘れないようにフィルター掃除はせめて続けることが、少しでもエアコンの異常に気づける第一歩なのです。
2:換気が大切
エアコンを使用すると内部に結露が発生してカビが発生しやすくなることがわかりましたが、予防をすることができますし運転開始後は特に換気をすると効果的です。
エアコンをつけていない間に、乾いたホコリや内部で成長したカビの胞子が、運転直後に一気に吹き出してくるので、カビを室外に出すようしっかりと換気することが大切なのです。
3:冷房運転後は送風でカビを防ぐ
また、日々のエアコン掃除を楽に行うためにも、送風機能を使用するのもカビ予防のコツです。そしてエアコンを消すときは1~2時間ほど送風運転でエアコン内部をよく乾かすのも良いでしょう。
エアコン内部のカビは、ちょっとしたことで空気をキレイに保つ予防ができますのでさっそく始めてみてください。
4:気になる点が解決できないときは業者へ依頼
このようにエアコンクリーニングを自分で行うのは正しい手順と日々のちょっとしたコツが重要なのですが、どうしても自分でできることには限界がありますし、汚れがひどかったり、内部掃除に注意していたものの故障してしまったりするケースもあります。
そのようなときは自分で解決しようとせず、プロの業者に依頼することも可能です。
隅々までエアコンクリーニングしてくれますし、気になる箇所などもキレイになります。そしてなにより部屋の空気などもキレイに気持ちいい毎日を過ごせるのですから、手に負えないときなどは業者にも依頼できることを覚えておきましょう。
エアコンを掃除して快適に使おう
エアコンクリーニングについて解説いたしましたが、よく知らなかった方も、エアコンの仕組みや掃除する箇所や手順を学び、今年こそは自分でできるところはしてみようと思ったのではないでしょうか。簡単な流れとコツを掴みぜひ快適なエアコン生活をお過ごしください。