目次[ 表示 ]
もやしは冷凍保存できるの?
いつでも変わらない安い値段と、使い勝手の良さで家計にもやさしい「もやし」ですが、傷みやすいところが悩みの種ではないでしょうか。安いから、と大量に購入したのは良いけれど、使いきれず悪くしてしまった、という経験をされた方も多いでしょう。
もやしは、冷凍保存することが可能です。冷凍すれば、生よりも長い間保存でき、必要なときにすぐに使えるようになります。今回は、冷凍もやしの保存方法や解凍方法、味わいを活かしたレシピなどを紹介していきます。
もやしの冷凍保存方法3つ
もやしの冷凍保存方法は、3つあります。冷凍保存の方法はさまざまで、調理次第では生よりもおいしく食べられることもあります。
ここでは、「茹でてから冷凍する」、「冷凍用密閉保存袋に入れて冷凍する」、「未開封のまま冷凍する」の3つのもやし冷凍方法について紹介していきます。
1:もやしを茹でて冷凍する
もやしを茹でてから冷凍する方法では、茹であがったもやしの水気を良く切り、冷めてから保存します。
茹でてから冷凍すると、あらかじめ熱を通してあるので、解凍後にすぐに調理に使用できるというメリットがあります。更に、熱を通すことによる殺菌効果と劣化を防ぐ効果も期待されています。
しかし、生よりもシャキシャキとした食感がなくなるため、使用するメニューには注意が必要です。
2:冷凍用密閉保存袋に入れて冷凍する
もやしを生のまま冷凍するときには、霜の原因ともなる水気を良く切ってから冷凍用密閉保存袋に入れて保存します。そのまま袋に移し替えるだけで冷凍することも可能ですが、1度洗っておくと特有の臭みを軽減させることができます。
もやしを冷凍用密閉保存袋に入れたら、空気を抜いてしっかりと口を閉じましょう。
3:未開封のまま冷凍する
もやしの1番簡単な保存方法は、買ってきたそのままの状態で冷凍することです。もやしは、痛みを防ぐために真空に近い状態で密閉されて販売されているものが多いです。そのまま冷凍庫に入れましょう。
逆に未開封のもやしを冷蔵庫に保存する場合は、袋に数カ所穴を開けてふわっとした状態で保存しましょう。穴を開けてから保存すると、もやしが傷みにくくなります。
冷凍したもやしの調理方法3つ
冷凍したもやしを解凍する方法は、3つあります。もやしは、1度冷凍すると解凍時に水分が出て、買った直後のようなシャキシャキとした食感が失われてしまうため、調理方法が限られます。
そのため、もやしは冷凍されたまま調理に使う方法が望ましいです。ここからは、冷凍保存したもやしのおすすめの解凍方法を3つ紹介していきます。
1:酢を加えて解凍する
意外に思われる方も多いと思われますが、もやしには酢を加えて解凍する方法があります。解凍したもやしに酢を加えて解凍すると、シャキシャキ感を取り戻すことが可能です。
お酢には殺菌効果もあるため、保存期間を少しのばす効果も期待できます。
2:しょうゆを加える
冷凍もやしを使う予定の料理が、しょうゆを使用するものであれば、あらかじめしょうゆに馴染ませて解凍するのも良いでしょう
解凍したもやしは、味が染み込みやすい状態になっています。和風のあえ物や煮物などの調理に使用するときには、しょうゆを加えて解凍するようにしましょう。
3:そのまま加熱調理する
自然解凍や水で戻してしまうと水気が出てクタッとしてしまい、臭みが増してしまいます。そのため、調理する場合には、凍ったまま使用するようにしましょう。もやしの調理法は、茹でたり炒めたりなどはさまざまですが、凍ったまま使用しても問題ありません。
そのまま加熱調理する方法は、3つの方法の中で1番簡単で、食感があまり損なわれることがないことが特徴です
冷凍したもやしの保存期限
もやしは、足が早く傷みやすいですが、冷凍することで2週間程度保存することが可能です。普段からもやしを多く使用する方は、冷凍用密閉保存袋を常備して、調理方法に合わせて大きさを分けて保存しておくことをおすすめします。
冷凍保存と生の違い
冷凍保存したもやしと生のもやしの違いは、食感とボリュームです。冷凍保存したもやしは、冷凍する際に、もやしの細胞が壊れて水分が抜け出てしまっているため、調理すると生のもやしよりカサが減り、ボリュームがなくなります。
更に、生と比較すると、シャキシャキの食感も劣ってしまいますが、水分が抜け出てた代わりに味が染み込みやすくなるため、炒め物やスープなどの加熱調理に使用しやすくなります。
冷凍もやしの栄養素
きのこ類などは冷凍することによって栄養価がアップする効果があります。
しかし、水溶性のビタミン(ビタミンC)などを多く含む野菜などは、栄養価が大きく落ち、冷凍には向いていないことがわかっています。
もやしは生であればビタミンC、B1、B2などを多く含むので、一般的な冷凍方法では栄養価が下がってしまいます。
ただ、野菜は-18℃以下の環境で急速冷凍すると栄養素を損なわずに保存が可能であることもわかっています。アルミトレイやアルミホイルを使用した冷凍保存方法も活用すると良いでしょう。
冷凍もやしの簡単レシピ6つ
ここからは、冷凍もやしを活用したレシピを6つ紹介していきます。冷凍もやしは、味が染み込みやすいため加熱調理に適しています。簡単に作れる冷凍もやしのレシピを覚えて、毎日の食卓に役立てましょう。
1:冷凍もやしと鶏肉の炒めもの
冷凍もやしと鶏肉の炒めものは、冷凍もやしと鶏むね肉を使った、ごはんのおともにぴったりのレシピです。特別な下ごしらえの必要がなく、簡単な手順と材料で調理することが可能です。
材料2人分
・鶏むね肉 160g
・冷凍もやし 250g
・人参 1/3本
・ほんだし 小さじ1
・しょうゆ 小さじ2
作り方
1.鶏むね肉を一口大に切る。
2.人参を細切りにする。
3.フライパンに油をひき、温まったら人参を入れ炒める。
4.人参を1分程度炒めたところに冷凍もやしを入れる。
5.もやしがほぐれてきたら鶏むね肉を入れ炒め、ほんだしを加える。
6.鶏むね肉が白くなったらしょうゆを加え炒める。
7.鶏むね肉に火が通ったら完成。
2:冷凍もやしとピーマンの炒めもの
冷凍もやしとピーマンの炒めものは、ごはんやお酒のおともにおすすめの冷凍もやしとピーマン・豚肉を使った中華風の炒め物です。オイスターソースとゴマ油があれば、誰でも簡単に調理することができます。
材料2分
・冷凍もやし 200g
・豚バラ薄切り肉 150g
・ピーマン 2個
・ゴマ油 大さじ1
・塩 こしょう 少々
調味液
・オイスターソース 大さじ1
・酒 大さじ1/2
・にんにくのすりおろし 小さじ1/2
・生姜のすりおろし 小さじ1/2
・片栗粉 小さじ1(小さじ2の水で溶いたもの)
調味液
1.豚バラ薄切り肉を4㎝程に切り、塩、こしょうをふっておく。
2.ピーマンは細切りにしておく。
3.フライパンにゴマ油をひき、温まったら豚肉を炒める。色が変わったらピーマンを入れ1~2分炒める。
4.強火にし、冷凍もやしを加え炒める。水分が出てしまった場合はペーパーで吸い取る。
5.もやしがほぐれてきたら、調味液を加え炒め合わせて完成。
3:冷凍もやしときゅうりのサラダ
冷凍もやしときゅうりのサラダは、お手軽に作れる万能レシピです。もう1品おかずが欲しいときに重宝します。サッと湯通しした冷凍もやしは、生のもやしよりも味馴染みが良いため、ドレッシングがしっかりと染み込み美味しく仕上がります。
材料2人分
・冷凍もやし 200g
・ハム 3枚
・きゅうり 1/2本
ドレッシング
・塩 こしょう 各少々
・酢 大さじ2/3
・オリーブ油 大さじ1と1/2
作り方
1.沸騰したお湯で冷凍もやしを1~2分茹で、水気を良く切ってざるにあげ、冷ます。
2.きゅうりとハムを千切りにする。
3.ボールに茹でもやし、きゅうり、ハムとドレッシングを混ぜ合わせて完成。
4:ピリ辛もやし
ピリ辛もやしは、レンジで温めるだけでできる簡単なレシピです。調理の工程が少ないため、いざというときの1品としても使えます。
材料1人分
・冷凍もやし 50g
・しょうゆ 小さじ1/4
・ラー油 数滴
・ゴマ油 数滴
・刻みネギ 少々
作り方
1.冷凍もやしを袋の上から抑えて砕く。
2.レンジで1分程加熱し、水分は捨てておく。
3.しょうゆ、ラー油、ゴマ油を加えて混ぜ合わせ、刻みネギをふりかけて完成。
5:冷凍もやしのキムチ炒め
冷凍もやしのキムチ炒めは、冷凍もやしを使ったキムチ味の炒め物です。ご飯がすすむため、メインのおかずとしても使えます。
材料2人分
・冷凍もやし 1/2袋
・玉ねぎ 1/4個
・人参 1センチ
・豚ひき肉 50g
・白菜キムチ 1/2カップ
・ゴマ油 小さじ2
・酒 塩 各少々
・しょうゆ 小さじ1
作り方
1.玉ねぎをスライスし、人参は細切りにする。
2.フライパンにゴマ油をひき、温まったら豚ひき肉を炒める。
3.豚ひき肉の色が変わったら、玉ねぎ、人参を炒める。
4.玉ねぎ、人参に火が通ったら、白菜キムチと冷凍もやしを入れ酒をふりかける。
5.もやしがしんなりしたら塩、しょうゆで味を調えて完成。
6:冷凍もやしのナムル丼
冷凍もやしのナムル丼は、冷凍もやしで本格的な韓国料理のナムルを作った、ボリュームと食べ応えのある1品です。
材料1人分
・冷凍もやし 50g
・冷凍マッシュルーム 30g
・冷凍いんげん 10g
・人参 1/2本
・豚こま切れ 50g
・半熟卵 1/2個
・オリーブオイル 大さじ1
・塩 こしょう 少々
・しょうゆ 大さじ1
・みりん 大さじ1
・砂糖 小さじ2
・料理酒 小さじ1
・酢 大さじ1
・バター 小さじ1
・ごはん 1膳
作り方
1.人参を細かくきざみ、酢、砂糖小さじ1を加えてタレを作る。
2.冷凍もやしを水洗いし、霜を落とし軽く茹で、水を良く切る。
3.オリーブオイルと塩であえナムルを作る。
4.いんげんはバターで炒め、塩、こしょうで味付けしておく。
5.冷凍マッシュルームを水で洗い、オリーブオイルで炒めたものを、しょうゆ・みりん・料理酒で味付けする。
6.5で使用した調味液で豚肉を炒め、味つけする。
7.1~6の材料をごはんに盛り付け、半熟卵をのせて完成。
上手にもやしを冷凍して美味しく食べよう
レシピの幅が広い冷凍もやしは、常備・保存しておけば、いざというときに使用できて便利です。冷凍もやしの調理は、生のものを使用する場合とそれほど変わりませんが、味が染み込みやすくなっている分、和え物やサラダなどは時間を短縮して作ることができます。
もやしを上手に冷凍して、美味しく調理してみましょう。