世界遺産はお好きですか?
世界には価値が認められ、後世に受け継ぐために世界遺産となったものが沢山あります。
この記事では、そんな世界遺産を一部紹介します。
ぜひ、お気に入りの世界遺産を見つけてください!
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そもそも世界遺産とは?
世界遺産とは、1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に記載されたものです。国や時代、宗教や価値観が違っても同じように素晴らしいと感じる「顕著な普遍的価値」をもつ建造物、景観、自然が対象になっています。
2023年1月現在、世界遺産の総数は1,157件(文化遺産900件、自然遺産218件、複合遺産39件)で、そのうち日本では25件(文化遺産20件、自然遺産5件)の世界遺産が登録されています。
日本の絶景世界遺産8選!
日本にある25件の世界遺産のうち、今回は8ヶ所をお伝えします。名前は聞いたことがあっても、どこにあるのか、どんな世界遺産なのか、知らない人も意外と多いのではないでしょうか。これを機にぜひ覚えちゃいましょう!
日本の綺麗な自然遺産5選!
日本にある自然遺産は全部で5ヶ所です。日本だからこそ見られる美しくて趣深い景観を、今回はまとめてご紹介します。
【北海道】知床半島
※引用元 知床世界遺産センター公式サイト
知床半島は、北海道の斜里郡斜里町と目梨郡羅臼町にまたがる半島で、西側にオホーツク海、東側に根室海峡があります。この地名は、アイヌ語で地山の先、岬などの意味を持つ「シㇼ・エトㇰ(シレトク、sir etok)」または「シㇼ・エトコ(sir-etoko)」に由来しています。
見どころ
知床半島にはカムイワッカ湯の滝や知床峠、オロンコ岩といった有名スポットがありますが、特におすすめしたいのは知床五湖です。知床五湖とは原生林に囲まれた幻想的な5つの湖で、湖面には周りの木々や知床連山が映り、自然の美しさを感じることが出来ます。
『知床半島』の詳細情報
- 登録区分
- 自然遺産
- 世界遺産登録年
- 2005年
- 所在地
- 北海道東部の斜里郡斜里町と目梨郡羅臼町にまたがる
- 料金
- 無料
【青森・秋田】白神山地
※引用元 白神山地ビジターセンター公式サイト
白神山地は、秋田県と青森県にまたがる広大な山地帯の総称です。人の影響をほとんど受けていない世界最大級の原生的なブナ林が分布しており、 屋久島とならんで1993年に日本で初めてのユネスコ世界遺産(自然遺産)になりました。
見どころ
白神山地は植生などに悪影響が生じないよう、既存の歩道や指定ルートが限られている「核心地域」と、ブナの森と触れ合える「緩衝地域」に分かれています。白神山地を訪れたら是非立ち寄って欲しい場所が「青池」という白神山地の西側に位置する十二湖の一つです。幻想的な青の湖に魅了されること間違いなしです。
『白神山地』の詳細情報
- 登録区分
- 自然遺産
- 世界遺産登録年
- 1993年
- 所在地
- 秋田県北西部、青森県南西部の県境にまたがる
- 料金
- 無料(「核心地域」には入山許可が必要)
【東京】小笠原諸島
※引用元 小笠原村公式サイト
小笠原諸島とは、東京都小笠原村の行政区域の事であり、30余の島からできています。東京都と言っても、小笠原諸島は東京のはるか1,000km南にあり、他の陸地と離れていたことから独自の自然や文化が生まれました。
見どころ
小笠原諸島までの唯一の交通手段は船となっており、ツアーで行けるのは一般の人が暮らしている父島と母島のみです。小笠原諸島にはここでしか見られない固有種や、白い砂浜に美しい青い海が訪れた者を魅了します。船に乗っている間もウミガメやイルカを間近に見られるかもしれません。
『小笠原諸島』の詳細情報
- 登録区分
- 自然遺産
- 世界遺産登録年
- 2011年
- 所在地
- 東京都小笠原村
- 料金
- 無料
【鹿児島】屋久島
※引用元 ユネスコ公式サイト
鹿児島県本土から約65km南、東シナ海に浮かぶのがこの屋久島です。島の90%が森林で構成されており、ほぼ全域が山地です。また、屋久島は天気が安定しておらず雨が非常に良く降るため、「屋久島では1ヶ月で35日雨が降る」と言われています。
見どころ
屋久島は縄文杉が有名なので、縄文杉トレッキング(山歩きや山登り)がおすすめです。縄文杉は、屋久島に自生する最大級の老大木です。10時間近く歩くため体力が必要ですが、ツアーを実施している会社が沢山あるのでぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
『屋久島』の詳細情報
- 登録区分
- 自然遺産
- 世界遺産登録年
- 1993年
- 所在地
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町
- 料金(税込)
- 任意の協力金あり
(日帰り登山者 1,000円
山中に宿泊する登山者 2,000円)
【鹿児島】奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
※引用元 のんびり奄美公式サイト
ここでは主に奄美大島についてご紹介します。奄美大島は鹿児島市と沖縄本島のほぼ真ん中にある島です。1946年2月に奄美大島は本土と行政分離され米軍政府下におかれていましたが、1953年8月にダレス声明が発表され、同年12月に日本へ返還されました。
見どころ
奄美大島に行ったらぜひ訪れて欲しいのが、奄美十景です。これは、昭和57年に南海日日新聞が公募、選定したもので、特におすすめしたいのが「アヤに織られた手鞠」のようになだらかな地形のあやまる岬と、美しい夕日が見られる大浜海浜公園です。他にも鮮やかな海と雄大な大自然が創り出す絶景が奄美大島にはあります。
『奄美大島、徳之島、沖縄島 北部及び西表島』の詳細情報
- 登録区分
- 自然遺産
- 世界遺産登録年
- 2021年
- 所在地
- 鹿児島県奄美大島、徳之島、沖縄島北部、西表島
- 料金
- 無料
日本の死ぬまでに行きたい文化遺産3選!
日本には日光の社寺や富岡製糸場、京都、奈良の文化財など、日本らしい伝統や歴史を持つ世界遺産が沢山存在しています。ですが、今回はその中から3ヶ所を厳選してご紹介します。
【山梨】富士山₋信仰の対象と芸術の源泉
※引用元 富士登山公式サイト
富士山は山梨県と静岡県の境にある、日本人なら誰もが知っている山です。標高は3,776mにもなると言われ、古くから多くの絵画や文学に登場します。富士山は日本人の信仰や芸術に強く影響を与えてきたことから、自然遺産ではなく文化遺産として世界遺産登録されています。
見どころ
富士山の麓には、山梨県の忍野村や静岡県の三保松原など、富士山がより美しく見える場所が沢山あります。一方で、富士山の頂上からは、厳しい登山を経たからこそ見ることの出来る神秘的な景色が広がります。特に、晴れた日の御来光はまさに絶景です。
『富士山』の詳細情報
- 登録区分
- 文化遺産
- 世界遺産登録年
- 2013年
- 所在地
- 山梨県と静岡県の境
- 料金(税込)
- 任意(入山料 1,000円)
【兵庫】姫路城
※引用元 ひめのみち公式サイト
姫路城は兵庫県姫路市にあり、別名は白鷲城です。室町時代に赤松貞範が姫路城の基盤を築き、その後は、羽柴秀吉や池田輝政、本多忠政が城に夢を託し改築や改修を重ねていきました。現在の姿になったのは、戦乱の世が落着いた1617年のことです。国宝や重要文化財に指定されている他、日本100名城にも選定されています。
見どころ
1993年に奈良の法隆寺と共に日本で初の世界文化遺産となった姫路城は、美しい白の城壁が特徴です。また、姫路城は四季折々違った景色が楽しめるのがポイントです。春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪と厳かにたたずむ姫路城を写真に収めれば、それはまるで絵画のようです。
『姫路城』の詳細情報
- 登録区分
- 自然遺産
- 世界遺産登録年
- 1993年
- 所在地
- 兵庫県姫路市本町68番地
- 料金(税込)
- 大人(18歳以上) 1,000円
小人(小学生・中学生・高校生)300円
※大人・小人共に30名以上で割引あり
【広島】広島平和記念碑(原爆ドーム)
※引用元 Wikipedia
原爆ドームは、1945年8月6日に広島市に投下された原子爆弾の恐ろしさや悲惨さを現代に伝える建造物です。他の世界遺産との大きな違いは、人類が犯してしまった悲惨な出来事を後世に伝え、こういった悲劇を二度と起こさないための戒めである「負の遺産」とされていることです。
見どころ
原爆ドームを一目見れば、原子爆弾がどれほど恐ろしいものだったのかがわかります。また、原爆ドームの近くにある広島平和記念資料館には、被爆者の遺品や悲惨な歴史を物語る写真や資料が展示されています。目を背けたくなるような残酷で苦しい歴史が詰まっていますが、二度と繰り返してはいけないことだと実感させられます。
『広島平和記念碑』の詳細情報
- 登録区分
- 文化遺産
- 世界遺産登録年
- 1996年
- 所在地
- 広島県広島市中区大手町一丁目10
- 料金(税込)
- 無料
〈備考〉 広島平和記念資料館
大人(大学生以上)200円
(30人以上の場合 1人当たり160円)
高校生100円
(20人以上の場合 無料)
中学生以下無料
世界の絶景世界遺産12選!
世界遺産というだけあり、世界遺産に認定されたものは世界中にあります。その中には日本では決して見ることが出来ない神秘的な自然や、珍しい形をした建築物があります。
世界の綺麗な自然遺産5選!
世界にある自然遺産の中には、その地方独特の気温や鉱物、環境により偶然生み出されたものも数多く存在します。自然遺産の中から、まるで異世界のように美しく幻想的な風景を5ヶ所ご紹介します。
【アメリカ合衆国】イエローストーン国立公園
※引用元 世界遺産検定公式サイト
イエローストーン国立公園は1872年に世界初の国立公園として誕生しました。60万年前の噴火時に地面がドーム状に隆起したため、地表の裂け目からマグマが噴出し、公園中心部に大きなカルデラが形成されています。イエローストーン国立公園は「ウィルダネス(手つかずの自然)」という概念の元に自然環境が維持されており、山火事が起こっても人間の手で消火することは避けられています。
見どころ
イエローストーン国立公園の見どころの一つ目は、グランド・プリズマティック・スプリングです。これはアメリカで最大の熱水泉で、バクテリアの影響により中心は深い青色で、淵に向かって虹色になっています。また、オールド・フェイスフル間泉も有名で、平均70分間隔で熱湯を噴出しています。
『イエローストーン国立公園』の詳細情報
- 登録区分
- 自然遺産
- 世界遺産登録年
- 1978年
- 所在地
- アメリカ合衆国のモンタナ州・ワイオミング州・アイダホ州にまたがる
- 料金
- 個人入園料 $20(約2,800円)
【インドネシア】コモド国立公園
※引用元 ユネスコ公式サイト
コモド国立公園は小スンダ列島に位置する公園です。主要な島としてはコモド島、リンチャ島、パダール島があり、面積は173.5kmほどです。また、世界最大のトカゲであるコモドオオトカゲが生息していることで知られています。コモドオオトカゲは普段は大人しいとされますが、肉食性があるため人間を含めた大型哺乳動物を襲うこともあります。発見時には恐竜の生き残りだと思われていました。
見どころ
コモド島の見どころは、やはりコモドドラゴンです。また、「パンタイ・メラ」別名「ピンクビーチ」も有名です。これはサンゴの赤い破片と、真っ白な砂浜が混ざり合うことで出来たピンク色の砂浜で、エメラルドの海とのコントラストが非常に美しいです。
『コモド国立公園』の詳細情報
- 登録区分
- 自然遺産
- 世界遺産登録年
- 1991年
- 所在地
- インドネシア南東部、小スンダ列島の中央部
- 料金
- Rp 3,750,000(約3万4,000円)
【クロアチア】プリトヴィツェ湖群国立公園
※引用元 Plitvice Lakes公式サイト
プリトヴィツェ湖群国立公園はプリトヴィツェ川に沿って点在する16の湖と92の滝から出来ており、数千年の時をかけて造られたとても幻想的な場所です。1991年から1995年にかけて起こったクロアチア戦争の影響で一時危機遺産となりましたが、現在はリストから外れています。また、現在は環境保護のため公園内への一般車両の侵入は禁じられています。
見どころ
石灰華が水をせき止めたことで川に自然のダムが造られ、この湖群は生まれました。ミネラルや有機物の含有濃度、さらに日光の角度など様々な要因によって、水の色はエメラルドグリーンやコバルトブルーに変化します。そこに勢いよく流れ落ちる白い滝が加わることで、見る者を魅了する美しい景観が作り出されています。
『プリトヴィツェ湖群国立公園』の詳細情報
- 登録区分
- 自然遺産
- 世界遺産登録年
- 1979年
- 所在地
- クロアチア中部のリカ=セニ郡とカルロヴァツ郡にまたがる
- 料金
- 時期によって変動
【中国】九寨溝の渓谷の景観と歴史地域
※引用元 九寨溝景区公式サイト
九寨溝は石灰岩質の岷山山脈中、中国四川省の奥地にある峡谷です。標高は約3,000m。原生林の中には湖泉、滝が大小合わせて100以上あります。ジャイアントパンダの生息地の一つとしても有名であるこの場所は、1970年代に森林伐採の労働者によって偶然に発見されました。
見どころ
九寨溝を代表する景観と言える五花海は、「九寨溝の魂」とも言われています。驚くほど透き通った湖が、光の屈折や反射により青や緑に色を変えます。冬になると寒い九寨溝では他の湖は全て凍りますが、五花海だけは一度も凍ったことがありません。
『九塞溝』の詳細情報
- 登録区分
- 自然遺産
- 世界遺産登録年
- 1992年
- 所在地
- 中国四川省北部のアバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県にある自然保護区
- 料金
- 04/01~11/15 190元(バス代は除く)
11/16~03/31 80元(バス代は除く)
【ザンビア・ジンバブエ】ヴィクトリアの滝
※引用元 Victoria Falls公式サイト
イギリス人はヴィクトリア女王の名前に因んでこの滝をヴィクトリアの滝と名付けましたが、現地では「モシ・オア・トゥンヤ(雷鳴とどろく水煙)」と呼ばれています。イグアスの滝と並んで世界最大級であるこの滝では、多くて毎分5リットルの水量が流れ落ちています。
見どころ
4月をピークとした2月から5月までは増水期で、水煙の高さは時には800mまで立ち昇ります。満月の夜には月明かりで虹が見えることがありますが、水煙が多すぎて滝本体を見ることも困難です。一方で11月をピークとして9月から1月までは渇水期となります。増水期に比べると迫力は減りますが、滝壺を見ることもできます。
『ヴィクトリアの滝』の詳細情報
- 登録区分
- 自然遺産
- 世界遺産登録年
- 1989年
- 所在地
- ジンバブエとザンビアの国境
- 料金
- ジンバブエ側 $30 (約4,200円)
ザンビア側 $20 (約2,800円)
※子供は割引あり
世界の死ぬまでに行きたい文化遺産7選!
世界の文化遺産にはそれぞれの国の歴史や伝統が垣間見えます。長い時間と技術により造り出された世界の文化遺産を、今回は7ヶ所ご紹介します。
【中国】紅河ハ二族棚田群の文化的景観
※引用元 ユネスコ公式サイト
世界遺産に登録された区域の総面積は166㎢、棚田は3,000段にも及び世界最大規模です。農耕をすることが難しい山岳地帯の峡谷で生活しているハニ族は、独自の灌漑システムをもつ棚田群を作り上げました。ハニ族にとって森林は神が宿る神聖な地であり、長年森林を保護しています。
見どころ
交通の便が良くないため訪れることは困難ですが、とても美しい景観が広がっています。棚田は曲線により分けられており、それぞれの区画には空が映り込みます。人と自然が共に作り上げたこの文化的景観は、見る者を圧巻します。
『紅河ハニ族棚田群』の詳細情報
- 登録区分
- 文化遺産
- 世界遺産登録年
- 2013年
- 所在地
- 雲南省紅河ハニ族イ族自治州元陽県
- 料金
- 入場料 100元(約1,900円)
【カンボジア】アンコールの遺跡群
アンコールの遺跡群は、クメール人が興したアンコール朝時代の遺跡です。中でもカンボジアを代表する建造物のアンコール・ワット本殿の回廊にはヒンドゥー神話の場面などが浮き彫りで描かれています。クメール語でアンコールは王都、ワットは寺院であり、アンコール・ワットは「国都寺院」という意味となります。
見どころ
東南アジア最大の文化遺産であるアンコール・ワットはとても有名なため、見たことがある人も多いと思います。他にもアンコール・トムの仏教寺院バイヨンには巨大な四面仏顔塔が並んでおり、その数なんと54基。その精巧な塔はなんとも不思議な景色を作り出しています。
『アンコールの遺跡群』の詳細情報
- 登録区分
- 文化遺産
- 世界遺産登録年
- 1992年
- 所在地
- カンボジアのシェムリアップ
- 料金
- 1日券 $37(約5,100円)
※11歳までは入場無料
※他に3日券と7日券あり
【イタリア】アルベロベッロのトゥルッリ
※引用元 ユネスコ公式サイト
反抗的な農民を懲罰するためや、課税対策のために解体しやすく再建しやすい構造にするよう、領主に命令されていたことがこの建物の始まりです。白い漆喰で仕上げた円筒形・長方形の家にとんがり屋根が載っており、内部に玄関や廊下はありません。また、白い漆喰は見た目の良さだけでなく、外気を遮断しつつ室内の明るさを保つという役割も果たしています。
見どころ
トゥルッリの中には、屋根に様々な絵が描かれているものもあります。これが家紋なのか魔除けなのかはわかっていませんが、家ごとに特徴があるのは面白い点です。また、サンタ・ルチア展望台というものがあり、そこからは町の姿を一望できます。世界遺産に登録されるほど美しい場所ですが、普通の村なので町を歩くのに料金はかかりません。
『アルベロベッロのトゥルッリ』の詳細情報
- 登録区分
- 文化遺産
- 世界遺産登録年
- 1996年
- 所在地
- イタリアのアルベロベッロのコムーネ
- 料金
- 無料
【インド】タージ・マハル
※引用元 Taj Mahal公式サイト
インド・イスラム文化の代表的な建築物としてよく知られるダージ・マハルは実は墓廟で、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、最愛の妃のムムターズ・マハルを弔うために建築しました。皇帝シャー・ジャハーンは自身の廟をタージ・マハルの対岸に造ることを夢見ていましたが、皇子たちの後継者争いもあり、叶うことはありませんでした。
見どころ
タージ・マハルはシャー・ジャハーンがどれだけ妃のことを愛したかわかる建造物です。真っ白な大理石で出来ており、左右対称なこの建物はとても精巧に造られています。また、遠くから見ても美しいタージ・マハルですが、近づいてよく見ると壁にはイスラムのアラベスク模様が描かれており、宝石や鉱石がはめ込まれています。
『タージ・マハル』の詳細情報
- 登録区分
- 文化遺産
- 世界遺産登録年
- 1983年
- 所在地
- インド北部のアーグラ
- 料金
- 1,100ルピー(約1,750円)
【フランス】モン・サン・ミシェルとその湾
モン・サン・ミシェルは司教・聖オーベルが大天使ミカエルからお告げを受けたことで建築されました。最初は小さな礼拝堂でしたが、現在では街全体が要塞のようになっています。10世紀にベネディクト会の修道院が創建された後は何度も改築が繰り返され、ゴシック様式やノルマン様式など、様々な建築様式が混ざり合った姿となりました。
見どころ
モン・サン・ミシェルは時間によって違った魅力があります。晴れた昼間は青空に雄大なモン・サン・ミシェルの姿が映えますし、夜になればまるで映画の世界のように美しいライトアップがされます。また、大潮の満潮時間になれば、島全体が海で囲まれ、なんとも幻想的な景色が広がります。
『モン・サン・ミシェル』の詳細情報
- 登録区分
- 文化遺産
- 世界遺産登録年
- 1979年
- 所在地
- フランス西海岸のサン・マロ湾
- 料金
- 大人 €11(約1,650円)
18-25歳の非EU居住者 €9 (約1,350円)
18歳以下 無料
【スペイン】アントニ・ガウディの作品群
アントニ・ガウディの作品の中でも特に有名なのが、スペインのバルセロナにある未完の建築物、サグラダ・ファミリアです。1882年に着工を始め、元々は完成に300年以上かかると言われていましたが、技術の進歩や人々の寄付により2026年完成予定に変更されました。残念ながら、コロナ禍により完成時期は未定となってしまいましたが、完成が見られる日も近いかもしれません。
見どころ
東側にある生誕のファサードと呼ばれる門は、イエスの幼少期に関する福音を基につくられており、ガウディが生きている間にほぼ完成形となった唯一のファサードです。また、彫刻や門扉には日本人彫刻家であった外尾悦郎の作品も残されています。
『アントニ・ガウディの作品群』の詳細情報
- 登録区分
- 文化遺産
- 世界遺産登録年
- 1982年
- 所在地
- スペインのバルセロナ
- 料金
- SAGRADA FAMÍLIA AND TOWERS
<オンラインチケット> €36 (約5,400円)
(教会内部と尖塔のエレベーター代込み)
※他にも様々な種類のチケットあり
【ノルウェー】ベルゲンのブリッゲン地区
※引用元 Bergen ユネスコ公式サイト
この地区はノルウェー王国の旧市街の倉庫群です。14~16世紀はハンザ同盟の4大拠点として栄え、現在でもカラフルな木造倉庫が並んでいます。何度も火災に遭いましたが、建築用法を受け継ぎ再建されてきました。海上貿易で栄えたこの場所は干し鱈の名産地となり、多くの干し鱈がヨーロッパに届けられていました。
見どころ
元々は倉庫として使われていた場所も、現在では工房やカフェとして活用されています。また、1976年に火事の焼け跡に建てられたブリッゲン博物館には、ハンザ同盟時代の物やベルゲン12世紀の住居跡の実物大などの展示があります。カラフルな町並みは歩くだけでも、楽しい気分になれるはずです。
『ベルゲンのブリッケン地区』の詳細情報
- 登録区分
- 文化遺産
- 世界遺産登録年
- 1979年
- 所在地
- ノルウェーのベルゲンのブリッゲン地区
- 料金
- 無料
世界遺産を見に行こう
世界には死ぬまでに見たいような世界遺産が沢山あります。自然の力で生み出された壮大なものや、人々の紡いだ歴史がつまったもの、未だに謎が多く残るものもあります。今回紹介した以外にも、日本や世界には素晴らしい世界遺産が数多く存在します。ぜひ、世界遺産を巡る旅に行ってみてください!