「キャリアアップするためには資格が必要」、「転職に役立つ」という話を聞くと、何か資格を取らなければと、焦ってしまうと思います。
ただ、資格を持っているだけで使う機会がないと意味がありません。
そこで、給料アップが期待できたり、転職につながるおすすめの資格を15選紹介していきます。
目次[ 表示 ]
- 社会人が資格を取るメリットとは
- 自己成長できる
- 転職の武器になる
- 昇給が期待できる
- 資格選びのポイント
- キャリアプランに沿っているか
- 難易度はどれほどか
- 資格を取る際の注意点
- 簡単に取れる資格は需要が低い
- 資格取得をゴールとしない
- 仕事に役立つ資格10選
- TOEIC
- ファイナンシャルプランナー(FP)2級
- 宅地建物取引士(宅建士)
- 社会保険労務士
- 日商簿記検定2級
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- 公認会計士
- 中小企業診断士
- ITパスポート
- 応用情報技術者試験
- 転職を考えている女性におすすめの資格5選
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
- 秘書検定2級
- 調剤薬局事務
- 登録販売者
- 介護事務(介護報酬請求事務技能検定試験)
- 将来を考え、自分のキャリアプランに沿った資格を取ろう!
社会人が資格を取るメリットとは
社会人が資格を取るメリットを3つ紹介していきます。
自己成長できる
資格取得のために勉強すること自体も自己成長に繋がります。資格を取得したことで得た知識やスキルなどは、自分の武器となり、自信になります。
資格を取得し、日々の業務をこなしていく中で、これまでは気付かなかった発見が生まれるかもしれません!
仕事に対しての考え方に変化があると、職場でのキャリアアップに繋がることもあります。
転職の武器になる
現在、又は今後転職を考えている人で働きながら資格取得を目指すことは大変ですがおすすめです。転職先で有利になる資格を持っていれば、転職活動中も「即戦力」として期待されることがあります。
また、転職する際の大きな武器としても役立ちます!
業界や企業によっては、その資格がなければそもそも受けることすらできないこともありますし、資格を持っている人材を歓迎している企業も多くあります。
つまり、資格を持ってるだけで転職が有利に働く可能性が大いにあるということになります。
昇給が期待できる
仕事に生かすことのできる資格を取得をした場合、職場で高く評価してくれることも珍しくありません。仕事に対する知識やスキルアップによって、給与や賞与が上がることも期待できます。
更に、会社側から指示され取得した資格であれば、資格手当が支給されることもあるようです。
資格選びのポイント
資格を取得するメリットを述べたところで、次に資格選びのポイントを紹介していきます。
キャリアプランに沿っているか
自分のキャリアプランに沿った資格かどうかはとても大切です。現在働いている業界で「ステップアップするために取得する資格」なのか、「別の業界にチャレンジするために必要な資格」なのか、目的は人それぞれです。
そのため、自分がこれからどうなりたいかによって取得すべき資格は変わっていきます。時間・労力・お金をかけて取得した資格でも今後に生かせなければ意味がありません!
目指す資格の業界を絞り込むことも重要です。また、同じ業界でも企業によってその資格のニーズが高いか変わってくるので、しっかり見極めましょう。
難易度はどれほどか
資格を選ぶにあたって、難易度も考慮するといいでしょう。合格率はどのくらいなのか、勉強時間はどのくらい必要なのかなどがポイントになります。
社会人として働きながら資格を取得するのであれば、毎日の必要な勉強時間を確保できるのか、取得するまでの目標期間なども考慮に入れながら資格選びをしましょう。
資格を取る際の注意点
次に資格を取る際の注意点を紹介していきます。
簡単に取れる資格は需要が低い
難易度が低く、少し勉強量で取得できる資格は需要が低いため、あまり取る必要がありません。簿記3級を取得してから2級を取得するなどの、その後高いレベルの資格にチャレンジしようと考えているのであれば問題ありませんが、なんでもいいから資格が欲しいからと低いレベルの資格を取るだけはではあまり意味がありません。
もちろん、新しい業界にチャレンジするために、その業界の知識を効率良く学ぶためには資格の勉強はもってこいなので、積極的に挑戦してみるといいでしょう。
資格取得をゴールとしない
資格は取ってからが本番です。資格を取得することをゴールとしているのであれば注意が必要です。
「資格を取ると給料が上がる」、「転職に有利になる」などの理由がない場合は、資格を取得する意味はあまりありません。
ただ、資格取得の目的が「知識を得る」ことであれば問題はありません。たとえ、試験に落ちたとしても勉強する前よりは知識が付いています。
資格はあくまで勉強した結果得ることができる目に見えるものです。資格コレクターにならないように注意しましょう。
仕事に役立つ資格10選
次に仕事で役に立つ資格を10種類紹介していきます。
これらの資格を持っていれば業界や企業によっては昇給に繋がります。また、転職をしたいのであれば有利に働くこともあるので、参考にしてみてください。
TOEIC
TOEICは、世界的にも認知度が高く、世界で約600万人が受験するほどの人気資格です。英語力を計るテストとして有名で、TOEICのスコアでは日常生活やビジネスシーンにおいての英語能力が分かります。
転職の求人情報の、応募資格欄に「TOEICスコア〇〇点以上」と記載されているものが増えてきました。
TOEICは英語を使って海外の人と会話をする際に大変便利になりますし、TOEICのスコア次第で昇給に繋がるケースもあります。
商社や貿易会社などの英語を使用する機会が多い業界への転職が有利になります。
気になる方はこちらをチェック→国際ビジネスコミュニケーション協会
- 資格の種類
- 民間資格
- 受験資格
- なし
- 合格率
- なし(合格ラインがないため)
- 難易度
- ★★★☆☆
- 目安勉強時間
- 450~500時間
- 受験料(税込)
- 6,490円
- 就職・転職先
- 商社・貿易会社など
ファイナンシャルプランナー(FP)2級
ファイナンシャルプランダーは税金や保険、年金などのお金に関するエキスパートであることを証明する資格になります。
仕事でのキャリアアップや転職に生かすためには、2級を目指すといいでしょう。
ファイナンシャルプランナーはお金に関する幅広い知識が必要になります。この資格を持っているということは経済の流れをいち早く知り、金融についての深い知識を持っていることになります。
金融業界や保険会社から歓迎されるだけでなく、一般企業の経理や営業部などにも役に立つ場面があるようです。
気になる方はこちらをチェック→日本FP協会
- 資格の種類
- 国家資格
- 受験資格
- なし
- 合格率
- 40%前後(3級は70~80%)
- 難易度
- ★★★☆☆
- 目安勉強時間
- 150~300時間
- 受験料(税込)
- 8,700円(3級は6,000円)
- 就職・転職先
- 銀行・保険会社・証券会社など
宅地建物取引士(宅建士)
宅地建物取引士は不動産取扱の知識がないお客様に対して的確なアドバイスを提案するエキスパートです。不動産の売買や賃貸の仲介などに必要な存在であり、常にニーズがあります。多くある国家資格の中でも人気と知名度は群を抜いています。
不動産業界に属するのであれば必須な資格です。
この資格があれば開業することも可能なので、独立を目指している方にもおすすめです。しかし、合格率は毎年20%を切る程の難しい資格なので、時間と労力がかかることは念頭においておきましょう。
気になる方はこちらをチェック→不動産適正取引推進機構
- 資格の種類
- 国家資格
- 受験資格
- なし
- 合格率
- 15~17%
- 難易度
- ★★★★☆
- 目安勉強時間
- 300~400時間
- 受験料(税込)
- 7,000円
- 就職・転職先
- 不動産会社など
社会保険労務士
社会保険労務士は、企業に勤めている労働者の雇用保険・健康保険・厚生年金などの社会保険に関する書類を作る手続きを行うために必要な資格になります。
社会保険や人事労務などの複雑な業務を行う専門家で、信頼度の高い国家資格になっています。
法人化した会社で労働者を雇っている場合は必ず必要になる業務なので、需要は高いです。難易度も比較的高く、出題範囲が広いので、長い時間と労力が必要になります。
気になる方はこちらをチェック→社会保険労務士試験オフィシャルサイト
- 資格の種類
- 国家資格
- 受験資格
- あり(学歴・実務経歴・試験合格いずれか)
- 合格率
- 6.3~6.8%
- 難易度
- ★★★★★
- 目安勉強時間
- 800~1000時間
- 受験料(税込)
- 15,000円
- 就職・転職先
- 企業の人事や経理など
日商簿記検定2級
日商簿記検定は会社の売り上げや支出の記録・計算、さらに経済状況・財政状況を管理する能力を計る資格になります。
日商簿記は3級が入門レベルとなるので、仕事で生かすためには2級以上を取得するといいでしょう。
2級では高度な「商業簿記」「工業簿記」に関する問題が出題されるので、簿記2級を取得していれば経理や財務に関する業務はもちろん、管理職や独立など活躍シーンが幅広くなります。
気になる方はこちらをチェック→商工会議所の検定試験
- 資格の種類
- 公的資格
- 受験資格
- なし
- 合格率
- 10~25%
- 難易度
- ★★★★☆
- 目安勉強時間
- 100~200時間
- 受験料(税込)
- 4,720円
- 就職・転職先
- 銀行・企業の経理部など
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
現代では、どこの企業もパソコンを使うことが当たり前となっており、パソコンのスキルは仕事をする上で必須条件とも言えます。
マイクロソフトオフィススペシャリストは業務で役立つ実践スキルを証明できる資格です。
特にExcelやWordの資格として幅広い年代の方に人気の資格です。
気になる方はこちらをチェック→MicrosoftOfficeSpecialist
- 資格の種類
- 民間資格
- 受験資格
- なし
- 合格率
- 一般:80%
エキスパート:60%
- 難易度
- 一般:★★☆☆☆
エキスパート:★★★☆☆
- 目安勉強時間
- 40~80時間
- 受験料(税込)
- 一般:10,584円
エキスパート:12,980円
- 就職・転職先
- 企業の経理部・事務職など
公認会計士
公認会計士は、企業のコンサルティングや監査を行うための資格です。どんな企業にも公認会計士は必要な存在で、需要もとても高いため、独立や起業しやすい資格です。
年収も同世代の人に比べても比較的高く、順調に昇格すれば40代で年収1000万円を目指せます。しかし、難易度が大変高く、勉強時間もかかるので、目指すのであれば覚悟が必要です!
気になる方はこちらをチェック→日本公認会計士協会
- 資格の種類
- 国家資格
- 受験資格
- なし
- 合格率
- 12~15%
- 難易度
- ★★★★★★
- 目安勉強時間
- 3,000~3,500時間(1年半~2年程度)
- 受験料(税込)
- 19,500円
- 就職・転職先
- 監査法人・税理士法人・コンサルなど
中小企業診断士
現在、日本にある企業の99%が中小企業と言われています。
そんな中小企業が持つ様々な経営課題(資金繰りや後継者問題)などに対して様々なアドバイスを行い、経営を安定させる補助をする役割が「中小企業診断士」です。
記述式の問題もあり、難易度が高い国家資格ですが、経営コンサルタントとして独立・起業しやすい資格になるのでおすすめです。
気になる方はこちらをチェック→中小企業診断協会
- 資格の種類
- 国家資格
- 受験資格
- なし
- 合格率
- 4~7%
- 難易度
- ★★★★★
- 目安勉強時間
- 1500~2000時間
- 受験料(税込)
- 一次試験:13,000円
二次試験:17,200円
- 就職・転職先
- 中小企業支援機関・コンサルタント会社・税理士事務所など
ITパスポート
「ITパスポート」はITを駆使した専門的な高いスキルではなく、インターネット・ネットワーク・セキュリティーなどの基本的なIT知識を持っていることを証明する資格になっています。
IT化・DX化が進む中で、企業もネットリテラシーの高い人材を求めています。
特別な受験資格はなく誰でも受験することができるため、IT業界に挑戦してみたいと考えている人は、この資格を取得することをおすすめします。
気になる方はこちらをチェック→ITパスポート試験
- 資格の種類
- 国家資格
- 受験資格
- なし
- 合格率
- 47~58%
- 難易度
- ★★☆☆☆
- 目安勉強時間
- 100~150時間
- 受験料(税込)
- 5,700円→7,500円(2022年4月から)
- 就職・転職先
- IT企業など
応用情報技術者試験
「応用情報技術者試験」は幅広い情報処理の知識と技術を持っていることを証明する国家資格になります。そのため、持っているだけでIT業界で役立ちます。
IT化が進んでいる現代で、よりITに詳しい人材が欲しいと考えている企業も多いため、どこでも必要とされる知識を身につけることが出来ます。
気になる方はこちらをチェック→情報処理推進機構
- 資格の種類
- 国家資格
- 受験資格
- なし
- 合格率
- 20~24パーセント
- 難易度
- ★★★★☆
- 目安勉強時間
- 300~400時間
- 受験料(税込)
- 7,500円
- 就職・転職先
- IT企業全般・企業のシステム部など
転職を考えている女性におすすめの資格5選
次に、転職を考えている女性におすすめの資格を5つ紹介していきます。
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
医療事務は女性に人気の資格として注目されており、受付や会計で医療費の計算や、診察報酬を請求することが主な仕事です。
全国どこにでも就職先があり、景気に左右されることのないというメリットがあります。
また、長く働くことも可能です。
医療事務は女性の割合が高く、結婚・出産・育児などにも理解のある環境が整えられていることが多いので、安心して働くことができます。
気になる方はこちらをチェック→日本医療教育財団
- 資格の種類
- 民間資格
- 受験資格
- なし
- 合格率
- 50~70%
- 難易度
- ★★☆☆☆
- 目安勉強時間
- 200~300時間
- 受験料(税込)
- 7,700円
- 就職・転職先
- 病院・診察所など
秘書検定2級
秘書検定は社会人として必要なマナーの知識や技術を学ぶことができるので取得すれば「信頼できる社会人」としてプラスに見てもらえるでしょう。スケジュール管理や文書作成、言葉遣いのマナー面のスキルをアピールできるのが秘書検定です。
企業の秘書を目指す人はもちろん、接客業や営業職などのお客さんと接する機会の多い人にはおすすめの資格です。
気になる方はこちらをチェック→ビジネス系検定
- 資格の種類
- 民間資格
- 受験資格
- なし
- 合格率
- 50~60%
- 難易度
- ★★☆☆☆
- 目安勉強時間
- 30~50時間
- 受験料(税込)
- 4,100円
- 就職・転職先
- 大企業役員の秘書・ベンチャー企業経営者の秘書
調剤薬局事務
医療事務の次に女性から人気のある資格が「調剤薬局事務」です。受付やレセプトの作成、会計などがメインの事務的な業務になります。
厚生労働省によれば、全国の薬局数は年々増加しており、そのニーズも増加傾向にあります。
2018年から始まった新しい資格ですが、合格率は90%前後と比較的高い水準です。
受験の際は、教材の持ち込みが可能なため全て暗記していく必要がなく、ポイントを押さえれば難易度は比較的低いと言えるでしょう。
気になる方はこちらをチェック→日本医療事務検定情報サイト
- 資格の種類
- 民間資格
- 受験資格
- なし
- 合格率
- 80~90%
- 難易度
- ★☆☆☆☆
- 目安勉強時間
- 100~150時間
- 受験料(税込)
- 一般受験:5,500円
団体受験:4,950円
- 就職・転職先
- 調剤薬局・ドラッグストアなど
登録販売者
「登録販売者」とは2009年に改正薬事法が施行されたことにより、薬剤師でなくても一般用医薬品を販売することができる専門家として設置された新たな専門資格です。
一般医薬品は、医師の処方がなくても購入できる風邪薬や鎮痛剤などが該当します。
そのため、登録販売者が扱うことのできる医薬品は一般用医薬品の90%以上なので、とても幅広く扱えます。
気になる方はこちらをチェック→全日本医品登録販売者協会
- 資格の種類
- 国家資格
- 受験資格
- なし
- 合格率
- 40~50%
- 難易度
- ★★☆☆☆
- 目安勉強時間
- 300~400時間
- 受験料(税込)
- 12,800~18,100円(地域によって異なる)
- 就職・転職先
- 薬局・ドラッグストア・製薬会社など
介護事務(介護報酬請求事務技能検定試験)
介護事務は「介助の技能はないが、介護業界で働きたい」という方にとっておすすめの資格です。
介護事務は受付や勤怠管理などの一般的な事務も行いますが、大きな仕事として介護報酬請求業務(レセプト作成)を行います。
介護施設を運営していく上で介護事務は欠かせない職業ですし、介護業界自体が人手不足なので、介護事務のニーズは非常に高いでしょう。
気になる方はこちらをチェック→技能検定振興協会
- 資格の種類
- 民間資格
- 受験資格
- なし
- 合格率
- 70~80%
- 難易度
- ★☆☆☆☆
- 目安勉強時間
- 50~100時間
- 受験料(税込)
- 6,600円
- 就職・転職先
- 介護事業所・老人ホームなど
将来を考え、自分のキャリアプランに沿った資格を取ろう!
キャリアアップや転職につながるおすすめの資格を紹介していきました。
資格というのはなんでもいいから取ればいいというものではありません。
自分のやりたいことを見つけ、それに必要な資格取得を目指しましょう!