社会人の皆さん、勉強していますか!
日頃の業務に追われ自主的に勉強するのはなかなか難しいですが、仕事とは別の時間に勉強する習慣を継続できると、キャリアの幅が広がったり自身の教養が増えたりと良いことがたくさんあります。
そこで、今回は社会人の皆さんが勉強する目的として設置しやすいおすすめの資格をジャンルごとにご紹介します!
目次[ 表示 ]
- 社会人で勉強している人の割合
- 社会人になってからの勉強は意味ない?
- メリット
- 勉強する資格選びのポイント
- 社会人の勉強何する?おすすめの資格【汎用性が高い】
- TOEIC
- MOS
- 統計検定
- マーケティング・ビジネス実務検定
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- 社会人の勉強何する?おすすめの資格【難易度が高い】
- 宅地建物取引士
- 行政書士
- 公認会計士
- 社会人の勉強何する?おすすめの資格【金融】
- 簿記
- ファイナンシャルプランナー
- 証券アナリスト
- 社会人の勉強何する?おすすめの資格【趣味・教養】
- ワイン検定
- 世界遺産検定
- 色彩検定
- 社会人の勉強何する?おすすめの資格【仕事につながりやすい】
- 登録販売者
- 危険物取扱者
- 調理師
- 保育士
- 電気工事士
- 社会人になってからもスキルアップを目指そう
社会人で勉強している人の割合
株式会社ベネッセコーポレーションが2022年に行った、「社会人の学びに関する意識調査」によると、18~64歳の男女社会人のうち、これまでに学習経験があり、今後も学習意欲がある層は、全体の34%にとどまる結果となりました。
また、1日の平均勉強時間は6分とかなり少ない印象を受けます。
平日は仕事で手一杯、休日はひたすら心身を休めることが習慣になると、新たに勉強する時間を捻出することに難しさを感じている人が多いことが読み取れます。
社会人になってからの勉強は意味ない?
これだけ勉強している社会人が少ないと、果たして勉強するのが意味あることなのか不思議になってきます。
しかし、社会人として働きながら勉強を続けることは重要な意味を持ちます。
メリット
社会人になってから勉強を継続させることのメリットは主に3つ挙げられます。
まず、キャリアの選択肢が広がるという見方があります。
取得している資格は評価の対象として明確であるため、実際の業務に関わりのある資格を持っていると有利になることが多いでしょう。
また2つ目のメリットとして、勉強を通して自身が成長できるという点が挙げられます。
ここでいう成長というのは、資格取得という結果だけではなく新しい分野を勉強したことにより新たな価値観を得られたり、知見を深めたりすることによる行動の変化も指します。
社会人としての普段の仕事以外でも学び続けることで、深みが生まれるのも勉強の魅力です。
さらに、自分に自信がつく点もメリットとして挙げられます。
資格取得はもちろんのこと、継続して勉強できているという小さな成功体験が積めるのも、資格勉強をしている人にしか味わえません。
勉強する資格選びのポイント
時間を捻出して勉強する必要があるため、勉強する対象をよく吟味することが重要です。
判断基準としては、自分の目的と合っているかどうかが最重要ではないでしょうか。
例えば、今の仕事を効率よく進めたいという目的であれば、全く新しい分野の資格を取るのではなく、汎用性の高いビジネススキルを磨くのが良いでしょう。
一方、転職を視野に入れている場合は、自分がやりたいことに沿った資格を選んで勉強するのが良いです。
どんな資格も、そのほとんどが半年以上の準備期間を要するものであるからこそ、モチベーション維持は重要です。
これなら継続して勉強できそうだというものを選んでください!
社会人の勉強何する?おすすめの資格【汎用性が高い】
職種に依らず役立つ代表的な資格をご紹介します。
TOEIC
TOEICは、英語力を測るためのテストとして全世界で広く使われている資格です。
日本で最も活用されている英語コミュニケーション能力テストの一つであり、TOEICのスコアを採用や昇格基準に掲げている企業は多くあります。
800点以上から評価の対象となる場合が多いと言われています。
MOS
MOS(Microsoft Office Specialist)は、ワードやエクセルなどの利用スキルを客観的に評価するものであり、パソコンスキルを証明したい方におすすめです。
エクセルやパワーポイントはほとんどの仕事で必要不可欠であるため、MOSの資格勉強をすることで、普段の仕事を効率よく進めることができるでしょう。
統計検定
統計検定は、統計に関する知識を評価する試験です。
統計はあらゆる分野で必要とされ、不足しているデータサイエンティストの登竜門として注目されているスキルであり、今や文理問わずビジネスパーソンにとって必須の知識とされています。
日々の業務に定量的な視点を取り入れ分析、判断したいと考えている方におすすめの資格です。
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング・ビジネス実務検定は、マーケティング実務の知識を判定するための試験として2005年から開始されています。
消費者行動や戦略立案など幅広いマーケティングスキルの証明になります。
難易度の高い順にA級、B級、C級と3つの試験に分かれています。
最も難易度の低いC級であっても基本的なマーケティング知識が備わっている証明になり、B級やA級を取得していると、マネジメントレベルの業務ができる証明になります。
マーケティング部門はもちろん、企画制作や開発部門など幅広い職種の方におすすめです。
ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基礎知識を網羅的に習得できる国家試験です。
ITスキルの入門の立ち位置にあり、エンジニアやプログラマーだけでなく、日頃からインターネットを利用する事務職など幅広い職種の方が受験する人気の資格です。
ITの基礎が身に付くだけでなく、認知度の高い資格であるため、企業からの信頼を得られやすいといったメリットがあります。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITパスポートの上位にある試験で、デジタル人材の登竜門と称される資格です。
統計やアルゴリズムから、プロジェクトマネジメントや経営戦略まで試験範囲が広大であるのが大きな特徴です。
デジタル人材の増加が急務とされているなか注目度は年々高まっており、取得すれば技術者として必要な基礎が備わっている証明になります。
社会人の勉強何する?おすすめの資格【難易度が高い】
年単位の準備が必要なほど難しいけれど、取得すれば大きな差が生まれる資格をご紹介します。
宅地建物取引士
宅地建物取引士は「宅建」の略称で広く知られている受験者数や知名度が国内最大規模の国家資格です。
不動産取引における専門家である証明になります。
不動産売買の際に、インフラの供給施設、契約の解除方法など契約に関わる重要事項の説明をすることができます。
需要が高く専門性の高い資格であるため、取得できれば独立開業や昇格につながりやすいのがメリットとして挙げられます。
行政書士
行政書士は、官公署に提出する書類、権利業務や事実証明に関する書類の作成・手続きができる国家資格です。
士業のなかでも弁護士や司法書士と比べると難易度が低く、未経験でも目指せるとされています。
生活に密着した法律知識を身に付け、行政と国民のパイプ役として活躍したい方におすすめです。
公認会計士
公認会計士は、監査業務が行える唯一の国家資格です。
医師、弁護士と並ぶ国家三大資格の一つとされ、必要な勉強時間は3,500時間、合格率は10%未満と非常に難易度が高いです。
それだけに取得すれば、独立開業や高収入が見込める資格と言われています。
社会人の勉強何する?おすすめの資格【金融】
簿記
簿記は、お金の出入りを記録する作業を指し、簿記に関する知識を証明するのが簿記検定です。
簿記2級を取得すると経理部門の即戦力として重宝されるでしょう。
また、簿記1級は税理士の受験資格に求められており、取得すれば更なるスペシャリストとして活躍する道も見えてきます。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(FP)は、主に家計のリスク管理やプランニングなどを対象とした専門知識を証明できる資格です。
簿記と比べて、私生活に近い金融知識を深めることで、自分自身のライフプランを充実させる可能性があるのが嬉しいポイントです。
また、高齢化の進行、金融知識が伴った人材がまだまだ少ないことを考慮すると、需要が高く活躍の幅が広がりやすい資格と言えます。
証券アナリスト
証券アナリストは、投資方法のアドバイスを行うプロフェッショナルを指します。
ポートフォリオマネジメントや財務分析など高度な知識が求められ、取得すれば証券会社などの金融機関への転職に有利になるでしょう。
社会人の勉強何する?おすすめの資格【趣味・教養】
あなたの趣味が資格につながるかもしれません。楽しみながら勉強できそうな資格をご紹介します。
ワイン検定
ワイン検定は、初心者向けの検定からソムリエとして世界的に活躍できるレベルのものまで複数種類用意されています。
テイスティングがなく、手が出しやすい受験料が設定されている、全日本ソムリエ連盟が実施する試験が初心者の方におすすめです。
味の違いだけでなく、その背景の産地、製法など奥深い背景知識が伴うワインの勉強は、分野を跨いだ教養を身に付けることが期待できます。
世界遺産検定
世界遺産検定は、人類共通の宝物である世界遺産を通じて国際的な教養が身に付けられる試験です。
世界遺産の勉強によって得られた歴史や異文化の理解は、グローバルな観点を持っていることのアピールになり、ビジネスにも役立つでしょう。
また、広がった価値観によって旅行が楽しくなったり、教養が深まったりといった恩恵も得られます。
色彩検定
色彩検定は、色に関する知識や技能を問う試験です。
2級以上の取得で実務に応用できるとされています。
ファッションコーディネーターやネイリストなどの色彩やデザインの専門職に人気なのはもちろんですが、専門職以外の方でもプレゼン資料作成に活かせるなど、応用の幅が広いのが魅力的です。
社会人の勉強何する?おすすめの資格【仕事につながりやすい】
登録販売者
登録販売者は、ドラッグストアや薬局などで一般用医薬品の販売ができる専門資格です。
ドラッグストアや薬局などは全国どこにでもあるため、取得すれば居住地によらず働くことができます。
薬剤師よりも手軽に取得できるとされていて、店舗管理者として働ける可能性もあり、女性を中心に人気の資格です。
危険物取扱者
危険物取扱者は、消防法に基づく危険物を取り扱ったり、その取り扱いに立ち会うために必要となる国家資格です。
甲種、乙1~6類、丙種と様々な種類が用意されているなか、一般的に知られているのは乙4類です。
乙4類を取得すると、ガソリンや軽油などの石油類を取り扱うことができ、ガソリンスタンドや化学工場など仕事の幅が広がります。
実務で役立つ場面が多く需要も高いため、即戦力として転職にも有利とされています。
調理師
調理師は、飲食店などで調理業務を行う者です。
名称独占資格のため、免許取得者以外は調理師を名乗ることはできません。
調理のプロとして知識と技量の証明になるため、取得すれば飲食業界でニーズが絶えない人材になるでしょう。
保育士
保育士は、待機児童問題が叫ばれているなか、必要性が高まり続けている国家資格です。
受験までのハードルが高くないのが特徴的です。
受験に年齢制限がなく、また保育と関係のない学部を卒業している人でも受験可能であり、多くの場合初心者から目指すことができます。
また、一度取得すれば、有効期限も更新の必要もないため、一生使える資格として武器になるのも大きな魅力です。
電気工事士
電気工事士は、電気工事や設備のメンテナンスを行うための国家資格です。
資格がないと電気工事ができないため、取得すれば電気工事分野の専門家として手に職をつけて活躍することができるのが大きな魅力です。
第一種電気工事士と第二種電気工事士の2種類ありますが、まずは比較的難易度が高くない第二種電気工事士の資格取得を目指すと良いでしょう。
社会人になってからもスキルアップを目指そう
以上、社会人の勉強としておすすめの資格20選でした。
結果が出なくとも学習の過程で新しい知識が増えたり、昨日までなかった価値観を得られたりといった成長が必ずある点が勉強の良いところだと思います。
仕事終わりや通勤時間などの隙間時間を使ってさらなるスキルアップを目指しましょう!