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覚えておきたい手動でExcelで改行するやり方7つ|折り返し機能も紹介

改行関数やり方Excelエクセル

2021/10/02

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Excelの改行で困ってしまうこと2つ

表計算ソフトのExcelは、表計算・データ集計・グラフ作成などに便利ですが、見積書などの書類作成で使用している方も多いのではないでしょうか。

Excelは文書作成ソフトのWordとは異なり、文書作成を目的としていないため、文書の作成には不便な点もあります。中でも日常的に使用頻度の高い改行は、ちょっとしたコツを知っているか知らないかで、作成時の手間や、完成時の見やすさに大きな差が出てしまいます。

まずは、Excelの改行でよくある困りごとの2つを挙げます。解決方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

セル内で改行すると下のセルにカーソル移動してしまう

Wordなどの文字作成ソフトで改行するときには、キーボードの改行キーであるEnter押しますが、Excelで同じようにEnterを押すと下のセルにカーソルが移動してしまいます。

そのため、Excelではセル内で改行ができないと思い込み、改行するときは下のセルに入力する方も多いでしょう。

手作業で削除するのが面倒

セルに改行の入ったデータが入力されている場合、データとして取り扱いづらくなることがあります。そんな時には目には見えない改行コードを削除する必要があります。

大量のデータがある場合には、1セルずつ目に見えない改行コードを削除するため、非常に手間のかかる作業となります。

覚えておきたい手動でExcelで改行するやり方7つ

Excelのセル内で改行を入れる方法や改行を削除する方法をご紹介します。

1件ずつ処理する方法だけでなく、まとめて一括で改行する方法や改行を削除する方法もあります。知っていれば作業効率が確実にアップしますので、ぜひ参考にしてください。

1:キーボード入力でExcelのセル内改行したいとき

WindowsでExcelのセル内改行する基本的なやり方は、Altを押しながらEnterを押す方法です。

Macの場合は、2011年版まではoption、command、Enterを同時に押します。2016年版以降はoptionとEnterを同時に押してください。

2:キーボード入力でExcelのセル内改行を削除したいとき

Alt+Enterを使いセル内で改行すると、セル内に目には見えない改行コードが入った状態となります。セル内改行を削除するときには、この改行コードを削除することになります。

改行コードの削除方法は、文字列を削除する時と同じように、BackSpaceキーやDeleteを使って削除します。

文字列がセルに入力されている場合、目には見えませんが「入力で」の後ろにある改行キーを削除する必要があります。「入力で」の後ろにカーソルを合わせてDeleteを押すか、「Excelの」の前にカーソルを合わせてBackSpaceを押してください。

Macも同様に、改行コードを削除します。

3:キーボード入力で改行を置換してまとめて削除したいとき

セル内で改行することで、見栄えをよくすることはできますが、セルの幅を調整したときに逆に見栄えが悪くなったり、データとして取り扱いしづらくなったりします。そんな時には、1件ずつ削除するより、一括で削除するとよいでしょう。

改行された箇所には、目には見えない改行コードが入っていますので、この行コードを「検索と置換」機能を使って検索し、一括削除します。

まず、ホームタブから検索と置換を選択して置換をクリックし、「検索と置換」ダイアログボックスを表示します。「検索する文字列」にカーソルを合わせ、Ctrlを押しながら「J」を入力します。目には見えませんが、この状態で「検索する文字列」に改行コードが入力されています。

次に、「置換後の文字列」は空欄のまま「すべて置換」をクリックします。この操作で、改行コードが何もない状態に変換されるため、改行コードが削除されます。

Macの場合、「検索と置換」を使って改行コードを削除することはできません。

4:関数で改行したいとき

ここでは以下のように別々のセルに入った文字列を、1つのセルにまとめることを「関数で改行する」と解釈してご紹介します。

A1セル:赤
A2セル:青

B1セル:赤

上記のように変換したいときには、CHAR(10)を使います。B1セルに「=A1&CHAR(10)&A2」と入力します。

CHARはキャラクター関数のことで、()内のコードで該当する文字を表示しますが、10は改行を表す文字コードです。つまり、関数A1&CHAR(10)&A2は、A2改行A3を表します。

5:関数で複数のデータを改行したいとき

「4:関数で改行したいとき」の方法で、以下のように改行したいセルが増えてしまったときは、CHAR(10)関数をつなげていきます。

A1セル:赤
A2セル:青
A3セル:黄
A4セル:緑

B1セル:赤


しかし、つなげたいセルが10、20とさらに増えていくと、数式が長くなりミスが起こる可能性が高まります。そんな時に使えるのが、TEXTJOIN関数です。

TEXTJOIN関数は、指定した範囲のセルの値を、指定した区切り文字でつなげる関数で、「
=TEXTJOIN(CHAR(10) , TRUE, A1:A4)」というように使います。

6:CLEAN関数で改行を削除したいとき

関数を使って改行コードを一括削除するのであれば、CLEAN関数が便利です。CLEAN関数はExcelのヘルプによると「印刷できない文字を文字列から削除します」とありますが、印刷されない改行コードを削除する目的でも使えます。

・関数で
・改行したいとき

たとえばA2セルに上記のような文字列が入っている場合、隣のB2セルなどに「=CLEAN(A2)」と入力します。これで改行が削除されます。

7:SUBSTITUTE関数で改行を削除したいとき

セル内に複数の改行が入っていて、特定の改行だけ削除したいのであれば、SUBSTITUTE関数を使います。

A1セル:赤

この例で、1つ目の改行を削除するのであれば、隣のB1セルに「=SUBSTITUTE(A1, CHAR(10), “”,1))」と入力します。

B1セル:赤青

SUBSTITUTE関数は、文字列を置換するときに使う関数で、対象セル、検索文字、置換文字、 置換対象を指定します。

改行を削除するのであれば、改行を空白に置換すればよいのです。ここで、改行を指定するときには先ほどのCHAR(10)を使います。また、この例では1つ目を指定していますが、2を入れれば以下のようになります。

B1セル:赤
青黄

折り返し機能でExcelで改行するやり方2つ

Excelのセルに入力した文字列が、セルの幅より長く、セル内におさまらないことがあります。そのような場合、セルの書式設定で「折り返して全体を表示」に設定することで、セル内で文字列を折り返しできるようになります。

一般的に、これは文字列の折り返しであり改行ではありませんが、結果的にはセル内の文字列を2行、3行とすることができますので、折り返し機能の使い方も覚えておくとよいでしょう。

1:セルの書式設定からの折り返し機能の設定手順

折り返したいセルを選択し、右クリックをして「セルの書式設定」を選択します。

「セルの書式設定」の「配置」タブを選択し、文字の制御欄にある「折り返して全体を表示する」にチェックを入れて、OKを押して設定を完了します。

2:改行位置を調整したい場合は?

「折り返して全体を表示」に設定すると、セルの幅で自動的に折り返しされてしまうため、見づらくなってしまうこともあります。

任意の位置で改行したいのであれば、「1:キーボード入力でExcelのセル内改行したいとき」でご紹介した、Alt+Enterキーを使って改行します。

便利なExcelの改行方法を覚えておこう

Excelの改行は、書式設定で折り返し機能を使う方法と、Alt+Enterで任意の位置で改行する方法の2つを使いこなせれば、見栄えのよい資料作成ができます。

また、大量のデータを扱うときには、関数を使った方法を使いこなせれば、作業効率も上がりますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

Bee

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