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そもそもExcelは縦書きにできるの?
表計算ソフトのExcelは、横書きしかできないと思っている方も多いですが、書式の設定で縦書きに変更できます。
作成する表の構成によっては、一部のセルを縦書きにすることで、見栄えがよくなることがあります。また、Excelをワープロソフト代わりに使っている方にもおすすめです。
Excelでセル内を縦書きにする方法は、知っておくと便利な機能の一つとなりますので、設定手順をご紹介します。
Excelのセル内を縦書きにするステップ
Excelのセル内を縦書きにする方法は、Excelのバージョンによって異なります。Excel2007以降のバージョンと、Excel2003バージョンの2つに分けて、Excelのセル内を縦書きにする手順を解説していきます。
Excel2007以降
Excel2007以降のバージョンは、初期状態のホームタブに、Excelのセル内の文字列を設定する「配置」のアイコンが表示されており、6つの設定メニューを選べます。
・「ab→文字列を左回りに回転」
・「ab→右回りに回転」
・「↓ab縦書き」
・「↑ab左へ90度回転」
・「↓ab右へ90度回転」
・「↑abセルの配置の設定」
Excel2007以降のバージョンで、Excelのセル内の文字列を縦書きにする場合は、「配置」アイコンの中から「↓ab縦書き」を選んで設定します。
次からは、Excel2007以降のバージョンで、Excelのセル内の文字列を縦書きにする具体的な手順を解説していきます。
1:縦書きにしたいセルを選択
はじめに、縦書きにしたいセルを選択します。セルの選択方法は、選択したいセルをクリックし、アクティブにするだけです。
複数のセルを結合させたセルを、縦書きにしたいときも手順は同じになります。結合されたセルをクリックして選択してください。
2:「ホーム」から縦書きボタンをクリック
続いて、Excelメニューのタブから「ホーム」タブを表示し、「配置」メニューをクリックします。すると、以下の6つの選択肢が表示されます。
・「ab→文字列を左回りに回転」
・「ab→右回りに回転」
・「↓ab縦書き」
・「↑ab左へ90度回転」
・「↓ab右へ90度回転」
・「↑abセルの配置の設定」
この中の「↓ab縦書き」ボタンが、Excelのセル内の文字列を縦書きに設定するボタンです。
「ホーム」から縦書きボタンをクリックする際、「縦書きボタン」として表示されていないため、「配置」メニューから「方向」のボタンをクリックし、「縦書きボタン」を選択しましょう。
3:「縦書き」をクリック
「配置」メニューの中にある「↓ab縦書き」をクリックします。この「↓ab縦書き」ボタンが、Excelのセル内の文字列を縦書きに設定するボタンです。
「↓ab縦書き」をクリックした後、セル内の文字列を見ると、文字列が縦書きに変更され、セルの高さも文字列に合わせた高さに設定されています。
Excel2003
Excel2003バージョンには、ホームタブの「配置」メニューがないため、「セルの書式設定」画面から設定することになります。
Excel2007以降のバージョンより、セル内の文字列を縦書きにするための操作手順が減っているため、一度覚えてしまえば簡単に設定ができるようになります。
1:縦書きにしたいセルを選択
Excel2003でセル内の文字列を縦書きにするときは、Excel2007以降と同じように、まず縦書きにしたいセルを選択します。セルの選択方法は、選択したいセルをクリックしてアクティブにするだけです。
複数のセルを結合させたセルを、縦書きにしたいときも手順は同じになります。結合されたセルをクリックして選択してください。
2:右クリックをして「セルの書式設定」を選択
文字を縦書きにしたいセルを右クリックすると、設定メニューが表示されます。表示されるメニューから「セルの書式設定」をクリックし、セルの書式設定画面を表示させます。
3:「配置」タブで「文字列」をクリック
セルの書式設定画面には、左から「表示形式」「配置」「フォント」「罫線」「パターン」「保護」の6つのタブがあります。文字列を縦書きにするには「配置」をクリックします。
配置タブ画面の右半分に「方向」を設定するメニューがあります。
「方向」の中には、縦書きで「文字列」と書かれたボックスがありますので、このボックスをクリックします。クリックすると、「文字列」と書かれたボックスが黒く反転します。
「文字列」と書かれたボックスが黒く反転したことを確認したら、「OK」ボタンをクリックします。設定したセルを見ると、セルの文字が縦に表示されています。
縦書きにしたのに反映されない場合
ここまででご紹介した手順で、Excelのセル内の文字列を縦書きに設定しても、思った通りの縦書きにならない場合は、行の高さに問題があるでしょう。
「セルの書式設定」には、文字列の制御で「折り返して全体を表示する」という設定があります。この「折り返して全体を表示する」設定にチェックが入っていると、セル内で自動的に改行されてしまうため、縦書きの文字列が見づらくなってしまいます。
行の高さを広げてみる
縦書きが思った通りに反映されていないときには、まず、行の高さを広げてみましょう。行の高さが広がれば、セル内で自動的に改行されていた文字列が、1列で表示されるようになります。
また、文字の制御の「折り返して全体を表示する」のチェックを外すことで、自動的に改行されることがなくなり、縦書き設定をしたときに、自動的にセルの高さを調節できるようになります。
Excelを使いこなせるようになろう
Excelでは縦書きを使うことは少ないですが、ホームタブの設定メニューから簡単に縦書きに変更する機能があります。Excelで作成した表の見栄えをよくしたいときや、Excelをワープロ代わりに使っている方は、いざというときに知っておくと便利です。
Excelのセル内の文字列を縦書きにする設定を身につけ、よりExcelを使いこなせるようになりましょう。