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納豆は賞味期限切れでも食べられる?注意したい変化や保存方法など多数紹介

消費期限納豆豆知識賞味期限保存方法

2021/08/23

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納豆の賞味期限はどれくらい?

納豆は発酵食品だから賞味期限は長いのでは、というイメージがある方もいるのではないでしょうか。ですが、納豆は生鮮食品となるため賞味期限は約1週間です。

また、この1週間という賞味期限は納豆を冷蔵庫で保管した上での賞味期限で、常温保存の賞味期限ではありません。

消費期限との違い

賞味期限と消費期限の違いは「美味しく食べられる期間」「安全に食べられる期間」です。

消費期限は安全に食べられる期間のことを指すため、期限が切れていたら廃棄処分をした方が良いでしょう。賞味期限は美味しく食べられる期間であるため、味は損なわれますが、多少期限が切れていても問題ないことが多いです。

ただ、絶対に大丈夫ということではなく、賞味期限内でも保存状態によっては腐ってしまうこともあるため注意しましょう。

腐敗と発酵

「納豆はもともと腐っているから大丈夫では?」と思う方もいるでしょう。しかし、納豆は「発酵食品」ですので、腐っているという表現は正しくありません。

どちらも微生物の力によって物質が変化したものですが、発酵は「人間の体にいいもの」腐敗は「人間の体に悪いもの」となります。

そして、発酵食品は必ずしも腐らないというわけではありません。腐りにくいものですが、管理方法によっては腐敗することもあるということを覚えておきましょう。

注意すべき賞味期限切れの納豆の変化6つ

発酵食品である納豆は、賞味期限は切れても食べることはできますが、状態によっては食べないようにした方が良い場合もあります。

では、賞味期限が切れた納豆にはどのような変化が起きるのか、どのような状態であれば廃棄するべきなのかについて6つの例で紹介します。

1:シャリシャリとしてくる

納豆を購入してから4日程度であれば、これといった変化はありませんが、5日くらいから変化が出てきます。5日くらい経つと、シャリシャリとした食感を感じることがあります。

表面に白い粒状の物が見えるときもありますが、これはチロシンと呼ばれるアミノ酸が固まったものですので、気にする必要はありません。また、シャリシャリ感は出てきますが、変なにおいがしていなければ、食べても問題はないでしょう。

2:納豆の色が濃くなる

購入日から5日くらいから、納豆の色はどんどん濃い茶色に変化してきます。水分量も少なくなり、豆が乾燥して固くなります。

この頃は食べても特に問題はありませんが、気になる場合は、固くなった豆の部分だけ取り除いて食べるようにしましょう。

3:粘りがなくなる

豆が固くなると納豆は水っぽくなり、粘り気がなくなってきます。このように水っぽく変わってきた納豆は発酵ではなく、腐敗状態になってきています。

カビが生えていたり、アンモニア臭がしていたりしなければ自己責任のもと食べても問題はありませんが、あまりおすすめできません。

4:発酵臭がする

賞味期限が2週間過ぎた頃には納豆のにおいから、アンモニアのようなにおいに変化します。

カビが生えていなければ自己責任のもと食べても問題ありませんが、アンモニア臭がしているときには腐敗が進んでいますので廃棄しましょう。

5:豆が潰れる状態になる

納豆は水っぽくなり糸を引かなくなる原因は、納豆菌以外の菌が納豆の栄養素を分解しているためです。この状態になると納豆の腐敗が進んでいることになりますが、さらに進むと豆が潰れた状態になっていきます。

このような状態になったら見た目にもあまり良いものではなく、また腐敗が進んでいますので、食べない方が良いでしょう。

6:カビが生える

納豆にカビが生えてきたら、完全に腐敗していますので食べないようにしましょう。

前述したように表面に白い粒がついていて粘り気がある状態であれば、食べても問題ありませんがなかには茶色のカビもあるため、見た目はわかりづらいです。目安としては、粘り気がなく、においがきつくなっていたら食べないようにしましょう。

納豆の賞味期限のポイント3つ

納豆の賞味期限は1週間から10日ほどが目安ですが、保存方法によって賞味期限は変わります。

納豆の保存方法には「常温保存」「冷蔵保存」「冷凍保存」の3パターンがありますが、それぞれの保存状態でどのように賞味期限が変わってくるかについてみていきます。

それぞれの保存方法での賞味期限の期間を紹介していきますので、参考にしてみてください。

1:冷蔵保存の場合

納豆の賞味期限の表示は、基本的には冷蔵保存での目安となっています。納豆菌は10℃以上で発酵が進んでいきます。10℃以下であれば納豆菌の発酵は進まないため、一般家庭の場合は冷蔵庫で保管することが望ましいでしょう。

すぐに食べないのであれば、早めに冷蔵庫に保管するようにしましょう。

2:常温保存の場合

常温保存の場合は家の中が10℃以下という環境でない限り、賞味期限がないものと考えておくといいでしょう。

納豆は10℃以上で再発酵してしまいます。買ってきてすぐに食べないのであれば、冷蔵庫に保管するようにしましょう。

3:冷凍保存の場合

冷蔵保存が推奨されている納豆ですが、実は冷凍保存が可能です。賞味期限内に食べきれそうになければ、冷凍保存することをおすすめします。

パックごと冷凍庫に入れてしまうと乾燥やにおいが気になりますので、ラップで包んで保存容器に入れておきましょう。納豆を冷凍保存しておけば、3ヶ月〜半年程度は保存しておくことが可能です。

解凍方法

冷凍保存した納豆を食べる際には、半日前から冷蔵庫に移して解凍していきましょう。納豆に含まれている栄養成分の「ナットウキナーゼ」は加熱に弱いため、ゆっくり解凍していくことが望ましいです。

どうしても早く食べたい場合は、電子レンジで20秒温めると良いですが、納豆の栄養素が損なわれる可能性があるためあまりおすすめはできません。

納豆は賞味期限を守って美味しく食べよう

納豆は、自己責任のもと多少賞味期限が切れていても食べることができますが、できれば賞味期限内に美味しく食べることが望ましいでしょう。

賞味期限は味の保証期間でもありますが、安全に食べられる保証期間の目安でもあります。どうしても食べきれない場合は冷凍保存をしておく方法もあります。

食品ロスを減らすためにも、賞味期限や消費期限には普段から気をつかうことが大切です。

この記事を書いた人

Bee

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