目次[ 表示 ]
たけのこの煮物を作る際に準備すること

春になると店頭でも目にすることが多くなるたけのこは、一般的にあく抜きに時間がかかるなど、調理法が難しいイメージがあるのではないでしょうか。
あく抜きの方法として米のとぎ汁を使う方法がありますが、とぎ汁が用意できない場合は、ひと掴みの米(無洗米は不可)でも代用可能です。たけのこは収穫後えぐみが出るため、早めにあく抜きしておきましょう。
このように、たけのこは下処理に多少の手間はかかりますが、様々な料理に使える旬の味ですので、ぜひレシピに加えてみましょう。
必要な調味料

たけのこの調理法にもよりますが、かつお節の風味が特徴の土佐煮と呼ばれる煮物の場合は、通常家庭にある調味料で作ることができます。
砂糖・薄口醤油・みりん・塩など、基本的な調味料に、手軽にだし汁を作りたい場合は粉末だしを準備しましょう。めんつゆや白だしなどを使うのもおすすめです。
たけのこの煮物の作り方の手順8個

ここからは「おかか入りたけのこの煮物」の作り方を紹介していきます。
たけのこはいろんな食材と相性が良いため、豚肉や鶏肉、こんにゃく、油揚げなどを合わせてもおいしく仕上がります。また、ふきやわらびなど、春に楽しめる旬の味の素材と合わせるのもおすすめです。
基本の作り方に加えて、いろいろなアレンジを楽しんでください。
1:材料を事前に手元に揃えておく
手際よく調理するためには、たけのこの煮物を作るのに必要な材料を手元に揃えておきましょう。必要な材料はたけのこ、だし汁、砂糖、薄口醤油、みりん、塩、かつお節などになります。
作る量によって用意する材料の分量が変わってきますので、必要な分量を準備しましょう。また、めんつゆでより簡単に作る方法もあります。いろんなアレンジで好みの味付けを探してみてください。
2:たけのこは食べやすい大きさにカット
たけのこは部位によって硬さが違うため、食感を楽しめるよう切り方を変えていきます。
まずは縦半分にカットし、根元はいちょう切りに、先端は縦に5mm程の幅にカットします。たけのこの実が細身のものならば、根元部分は半月切りでも良いでしょう。柔らかい先の部分は繊維に沿ってカットし、硬い根元は繊維を断つ切り方にします。
たけのこの尖端の一番先の部分は周りが硬いため食べられませんが、内側は柔らかくおいしい部分です。薄く輪切りにカットすると見栄えも良いでしょう。
3:たけのこを事前に湯がいて冷ましておく
水煮のたけのこや保存しておいたたけのこを使う場合でも、調理前に一度湯がいておくと、より味わい深くなります。特に、水煮のたけのこはそのまま使うと酸味が出てしまうため、一度サッと湯がいておきましょう。
湯がいたお湯は調理には使えないため、捨てましょう。
4:鍋に調味料とたけのこを入れて火を入れる
鍋にたけのこと、だし汁、砂糖、薄口醤油、みりん、塩を入れ火にかけます。調味料は事前に軽量しておくとスムーズです。
沸騰するまでは強火でも良いですが、煮詰まると味が濃くなってしまうため注意しましょう。
5:沸騰する前に落し蓋をする
煮汁が沸騰する前に落し蓋をしましょう。落し蓋をすることで、味がたけのこ全体に回りやすくなります。
落し蓋がない場合は、アルミホイルを鍋のサイズよりひと回り大きくカットし、一度手で丸めて広げ、鍋の大きさに整えて数か所小さな穴を開けて代用しましょう。他にもクッキングペーパーなどが代用品として使えます。
6:20分から30分煮る
沸騰後は弱火に落として20分~30分煮ていきます。煮汁が煮詰まらないよう注意しましょう。
落し蓋に煮汁が当たって、鍋全体にいきわたるくらいの火加減で煮ると丁度良いでしょう。アレンジで他の素材を加える場合は、たけのこを先に10分ほど煮てから加えてください。
7:かつお節を入れてかき混ぜる
たけのこに味がしみ込んだら、かつお節を入れてよくかき混ぜます。ほどよく温まったら火を止めてください。
アレンジとして、かつお節の代わりにざく切りにしてゆでた生わかめや、乾燥わかめを入れるのもおすすめです。
8:粗熱が取れるまで冷まして味をしみこませる
一般的に、煮物は一度冷ますことで味がよくしみこむと言われています。
正確には、冷ますことで味をしみこませるのではなく、煮崩れたり味が濃くなりすぎるのを防ぐため、火からおろして余熱で味をしみこませていく方法です。粗熱が取れるまで冷ましましょう。
煮物をお弁当に入れる際のポイント3つ

冷めても美味しいたけのこの煮物は、翌日のお弁当やおせちに入れるのもおすすめです。常備菜として作り置きした場合、冷蔵保存で3日ほど日持ちします。それ以上の保存は、冷凍での保存がおすすめです。
お弁当やおせちなどに入れる場合、気を付けたいポイントがいくつかあります。家族にも美味しく食べてもらえるよう、コツをおさえて準備しましょう。
1:具材は小さめのサイズにカットする
たけのこは食べやすいよう、ひと口サイズに小さめにカットするのがおすすめです。歯ごたえがあるため、特に幼児に食べさせる場合は食べやすいサイズに切っておきましょう。
ただし、お弁当のアクセントとしても使いたい場合は、縦に切った柔らかい先の部分をそのまま入れても見栄えがよくなります。
2:盛付の際は汁はできるだけ切っておく
煮物をお弁当に詰める際には、煮汁をできるだけ切っておきましょう。煮汁が他の食材に移ったり、お弁当が傷む原因にもなってしまいます。
汁漏れなどが心配な場合は、たけのこの下にかつお節を薄く敷いておきましょう。かつお節が煮汁を吸い込んで汁漏れ防止になり、かつお節の旨味も増すため、おすすめの方法です。
3:ご飯と混ぜてたけのこご飯にしてもOK
余ったたけのこの煮物は、たけのこご飯にリメイクするのもおすすめです。
たけのこを食べやすい大きさにカットし、煮汁に戻して再加熱してください。茶碗1膳分のご飯に、たけのこと煮汁を大さじ1~2杯混ぜると、おいしいたけのこご飯ができ上がります。
たけのこの煮物を作って季節感を味わおう

たけのこを料理に取り入れれば、おいしく手軽に旬の味が楽しめます。特にたけのこの煮物は簡単な手順でできるため、初心者にもおすすめです。
他にも、エリンギなどのキノコ類とバター醤油で炒めたり、いつものお味噌汁の具に加えてみたり、とても便利に使える食材と言えるでしょう。
たけのこの煮物をマスターしたら、次は他のレシピにも挑戦してみてください。