目次[ 表示 ]
- パスタの種類とは
- ロングパスタの種類13選
- 1:ヴェルミチェッリ(Vermicelli)
- 2:カッペリ・ダンジェロ(Capelli d'angelo)
- 3:カッペリーニ(Capellini)
- 4:キタッラ(Chitarra)
- 5:スパゲッティ(Spaghetti)
- 6:スパゲッティーニ(Spaghettini)
- 7:タッリアテッレ(Tagliatelle)
- 8:ツィーティ(Zite)
- 9:パッパルデッレ(Pappardelle)
- 10:フェットチーネ(Fettuccine)
- 11:ブカティーニ(Bucatini)
- 12:ラザーニェ(Lasagne)
- 13:リングイーネ(Linguine)
- ショートパスタの種類10選
- 1:ファルファッレ(Farfalle)
- 2:オレッキエッテ(Orecchiette)
- 3:カヴァタッピ(Cavatappi)
- 4:コンキリエ(Conchiglie)
- 5:フジッリ(Fusilli)
- 6:ペンネ(Penne)
- 7:マニケ(Maniche)
- 8:ラヴィオリ(Ravioli)
- 9:リガトーニ(Rigatoni)
- 10:ルオーテ(Ruote)
- パスタを美味しくするソース4選
- 1:トマトソース
- 2:スープパスタ
- 3:クリームソース
- 4:オイルソース
- パスタの種類を理解して美味しくいただきましょう
パスタの種類とは
日本でも人気を増しているイタリア料理の代表といえばパスタですが、食材の「パスタ」には、私たちが一番食べる、スパゲッティだけではなく、なんと約500以上も種類があります。
少し大きなスーパーに行くと見たことのないようなパスタが並んでいるのを見かけるようになりました。
豊富な種類が手軽に手に入るようになってきているパスタなので、その代表的なものを長さ別に見て、使い方を学び、それに合うソースについても考えて行きましょう。
ロングパスタの種類13選
ロングパスタの定義は、長さが25cm程のパスタを指します。日本でも昔からあり、馴染み深いのがロングパスタです。
よく見ないと違いが判らないため細長いものは一見同じに感じでしまいますが、少し平ぺったい形だったり、実は筒状だったりとそれぞれ違った特徴を持っています。
ここから、ロングパスタのうち代表的な13種類を順番に紹介していきます。
1:ヴェルミチェッリ(Vermicelli)
ヴェルミチェッリは、太さが約1.0mm~1.2mm前後の四角い棒状の細長いロングパスタです。
「長い虫」を意味するvermeに由来していますが、これにイタリア語特有の指小形を付けることで「小さいヴェルメ」の意身を表すVermicelliという名になったといわれています。
麺が食べ応えがあるので、スープに使ったりオイルソースなどに使用するのがおすすめです。
2:カッペリ・ダンジェロ(Capelli d'angelo)
カッペリ・ダンジェロは、「天使の髪の毛」の意味で、カッペリーニと同様に非常に細いロングパスタのことです。
私たちが普段目にするパスタと違って、一本ずつ分かれておらず丸まった塊のような状態でほぐさずそのまま使います。
スープやさっぱりとしたソースのような料理に合うので、そういったものによく使われるそうです。
3:カッペリーニ(Capellini)
カッペリーニは太さが1.0mm~1.1mm程の非常に細長く、ロングパスタに属します。また、1.0mmに満たないものでもカッペリーニと呼ばれることがあり、「髪の毛」の意味のcapelloからきています。
細ければ細いほどあっさりしたソースに合い、暑い時期などに、冷製パスタなどによく使われ、のどごしもいいので食欲が増します。イタリア版、日本でいえば素麺のような感覚です。
4:キタッラ(Chitarra)
キタッラは、やや独自の形状をしているパスタで、他のパスタと違い断面が四角形をしています。
19世紀の中頃に生まれたといわれており、chitarraはイタリア語のギターの意味で、日本語表記ではキターラともいいます。
特徴的な形をしていますが、昔ながらの子羊の煮込みソースに加えてキタッラを使用することが多いとされており、濃厚なソースなど味がしっかりとしたものと絡めやすいパスタです。
5:スパゲッティ(Spaghetti)
多くのスーパーやコンビニに、ママーやオーマイなどのメーカーのものが置かれているので、作るパスタはこれという方も多いはずです。
スパゲッティは、太さが約1.6mm~1.9mmの間で、断面がきれいに丸いもののことをいいます。
このスパゲッティは「細い紐」という意味のイタリア語、spagoからきています。
クリーム系・和風ソースやオイル系など、どんなソースにも使用しやすく、昔から日本で見かけるのはこのスパゲッティなので、安心して食べられます。
6:スパゲッティーニ(Spaghettini)
スパゲッティーニは断面が丸く、約1.2mmから1.6mmまでの太さのパスタです。
断面が丸いのがスパゲッティーと似ており、直径の違いも0.3ミリ程しか違わないうえに名前も似ているので、スパゲッティと同じと思われていることも多いです。
和風ソース、オリーブオイルを使用のオイルソースのパスタを作る時におすすめなので、スパゲッティと間違えないように買って手作りしてみてはいかがでしょうか。
茹で時間も1分ほど少なくて済み、少し違った食感が楽しめます。
7:タッリアテッレ(Tagliatelle)
卵入りの原料を、幅5mm〜10mm程度に平ぺったく、きしめん状に伸ばしたパスタをタリアテッレといいます。
本場イタリアの中部地方やナポリ・ローマなどの南イタリア・ラツィオ州では、このタリアテッレをフェットチーネ(fettucine)と呼んでいます。
日本でも意外とよく見かけ、無印良品などにも置かれていて、日清、オーマイなどで人気の冷凍パスタのボロネーゼソースやトマトソース、カルボナーラはこの麵で作られているので、用途はわかりやすいです。
8:ツィーティ(Zite)
ツィーティは、マカロニが長くなったような形状のパスタで、英語でその名の通りロングマカロニという名前も持っています。
直径5mm〜8mm程度の意外と大きな穴が空いているので、長いマカロニ型のパスタで間違えないです。
そのままだと長すぎるため、マカロニくらいのサイズにして、グラタンに使用すると間にひき肉や鮭などが入るのでおいしく食べられます。
好みで、マカロニより長めにして調理することができて便利です。
9:パッパルデッレ(Pappardelle)
パッパルデッレは、幅20mm位のタッリアッテレよりも太い平たい種類のパスタの一つで、きしめんの形状に似たパスタです。
卵を使い製法されたパスタで、食べ方としてはクリーム系のソースや野菜系のソース、ミートソースとの相性が特にいいです。
10:フェットチーネ(Fettuccine)
フィットチーネは北イタリアのミラノなどではタリアッテレと呼ばれているものとほぼ同じものですが、上にも書いたようにイタリアの南部ではこの名前で呼ばれています。
平たい種類のパスタで、噛み応えと弾力が魅力の種類のパスタなので、アルデンテの固さを大切に茹で時間に気を付けるようにしましょう。
11:ブカティーニ(Bucatini)
ブカティーニは、直径が約2~3mmと一番一般的なスパゲッティよりも少し太めで、断面をよく見ると真ん中に穴の開いているパスタです。
マカロニを細くして長く伸ばしたようなパスタで、真ん中に穴があることで味がパスタに染みやすくなります。
カルボナーラ、きのこのペペロンチーノなども簡単に濃厚でおいしくなるので少量で満足なので、健康志向で糖質制限中の方にもおすすめですし、普段より染みたパスタを試してほしいです。
12:ラザーニェ(Lasagne)
ラザーニェは、日本ではラザニアと呼ばれており、板状の平打ちをなみなみにしてある種類のパスタのことです。
ホワイトソースとミートソース、そしてこのラザーニェをミルフィーユ状に重ねて、チーズをかけてオーブンで焼いた、ラザニアという料理が有名なので、料理名と間違われることがありますが、ラザーニェといい、これはパスタ生地のことをそう呼びます。
パスタ種類の中にはこのような板状のものもあります。
13:リングイーネ(Linguine)
リングイーネは、断面が楕円形をしていて丸より少し平べったい種類のパスタのことで、語源は舌を意味するlinguaです。
スパゲッティなどよりも弾力があるので、もちもちとした食感を楽しめます。
バジル系パスタであるジェノベーゼによく使われており、表面積が広いためソースが絡みやすく、貝やイカ、魚介類のソースでも魚介の風味が楽しめます。
ショートパスタの種類10選
今まで見てきたロングパスタに対して、丈の短いパスタのはショートパスタと呼ばれています。
日本人には、昔から馴染みのあるスパゲッティのロングパスタがメジャーですが、ペンネやマカロニで有名な、ショートパスタにも大きいものから細かいものまで奥深い世界があります。
そんなショートパスタの代表的な10種類を見ていきます。
1:ファルファッレ(Farfalle)
ファルファッレとは特徴的なリボンの形状をしており、イタリア語の蝶を意味する「farfalla」が由来となっています。
真ん中のひだがよっている部分は、他の部分に対して火の通りの時間が違うので噛み応えがあり、その対比が食べていて面白いです。
見た目も素敵で、クリームソースやオイルベースのソースなど、いろんな種類のソースに合うパスタです。
2:オレッキエッテ(Orecchiette)
オレキエッテは、耳たぶのような形の生パスタのことでその食感が魅力的なショートパスタです。
彩りよく、ブロッコリーの入ったオイル系のソースで食べるのが有名ですが、その他にもトマトソースともよく合います。
3:カヴァタッピ(Cavatappi)
カヴァタッピは、穴の空いた短いパスタを、螺旋状にねじってあるショートパスタです。
マカロニを螺旋状にねじったような形状をしており、語源は栓抜き(コルクスクリュー)から来ています。
マヨネーズとの相性がよく、サラダに使用されたり大きめの具材と相性が良く、オイルベースやクリームベースのソースによく使われます。
4:コンキリエ(Conchiglie)
コンキリエは、見た目も語源の貝殻の名前通り、シェル形のショートパスタのことです。
コンキリエの大きさは10mm~20mmで、本物っぽくすじが入っているので味が染みやすく、穴の部分にもソースがよく絡みます。
サラダに入れてさっぱりと可愛さを楽しむのもいいですし、ソースと煮込むのもおすすめです。
5:フジッリ(Fusilli)
フジッリは、切込みの入板マカロニが螺旋状になったショートパスタのことで、別名をスピラーレ(spirale)ともいいます。
最近日本でも、スーパーやコストコなどでもよく見かけ、マカロニと同じような使い方ができますが、その形状のため味がよく絡むので少量のソースでも美味しく食べられます。
6:ペンネ(Penne)
ショートパスタの中では馴染みが深いですが、その名の通りペン先のように斜めに切られた特徴的なパスタになっています。
ペンネといえば、辛いトマト味のペンネアラビアータが一番に浮かぶのではないでしょうか。
他にもバジルソースやゴルゴンゾーラチーズを使ったソースと相性が良く、よく使用されます。
7:マニケ(Maniche)
マニケは、イタリア語で袖を意味する「manica」が由来となっています。約20mm~30mmの穴が空いており、服の広い袖口のような形状をしている、非常に太めのパスタです。
マニケは袖のように具が通りやすいので、野菜や肉を詰めて使われることが多いといわれています。
8:ラヴィオリ(Ravioli)
ラヴィオリは、袋状の形状の生パスタで、包む形状の中に肉や野菜チーズなどあらかじめ入っているショートパスタです。
大きさは30mm位で、あらかじめ具が入っているのでスープにするのが一般的ですが、ハーブを一緒に絡める、ソースとオーブンで焼くのもおすすめです。
9:リガトーニ(Rigatoni)
リガトーニは、約8mm~15mm位の円筒状のショートパスタです。イタリア語で線を引くという意味を持つ「rigare」に由来しています。
ショートパスタの中では、パスタ自体の存在感がきちんとあるので、濃厚なソースと合わせると相性がいいです。
10:ルオーテ(Ruote)
ルオーテは、英語名では「ホイール」と呼ばれていて、本当に車の車輪の形をしているショートパスタです。
見た目が面白いため、子供が喜びそうなので、家庭やパーティー料理にもおすすめです。
トマトソースやクリーミーなソースによく合います。
パスタを美味しくするソース4選
ロングパスタやショートパスタの代表的なものを合わせて、20種類以上見てきましたが、パスタの種類の多さと世界の広さに驚かれたのではないでしょうか。
ここからは、そのパスタに合わせるソースで、代表的な4種類を見ていきます。
作れるソースのバリエーションを増やして、手軽にレストランのようにお家でおしゃれなパスタを食べてみてはいかがでしょうか。
1:トマトソース
トマトソースは、酸味と甘みの両方が感じられるパスタの代表的なソースです。
トマトは火を通すと甘みが増す特徴があるので、トマトソースを作る時は水煮缶に生のトマトもプラスすることと、玉ねぎをよく炒めることが美味しくなるポイントです。
基本のトマトソースに唐辛子でアラビアータ、魚介を煮込めばペスカトーレ、生クリームを加えてまろやかにするとトマトクリームとなるというバリエーションにつながっていくので、まずは押さえておきたいソースです。
2:スープパスタ
さっぱりとパスタが食べたい、あるいは冬など温まりたい時には、スープパスタがおすすめです。
簡単に作りたい時はコンソメ味もおすすめですし、大場やショウガや明太子を使って和風にしたり、酸味が食べたい時はトマト味など、基本はスープを作る要領で作ってパスタを足すイメージで作ることができるので、初心者にもおすすめなのかスープパスタです。
簡単なところでは、あさりのボンゴレビアンコをスープ多めで作ると、アサリの味が存分に楽しめながら温まるスープパスタができます。
3:クリームソース
こってりとした味のパスタらしいものが食べたい時は何といってもクリームソースがおすすめです。
クリームソースは、バターに小麦粉を溶かす際にダマになってしまうことが多いのですが、バターを焦がさないように、小麦粉を少しずつ加えるようにすれば成功率が高くなります。
万能の玉ねぎをよく炒めておいたところに小麦粉を加えていくのも味も良くなり、失敗も減るのでおすすめです。
生クリームとベーコンとブラックペッパーでカルボナーラ、サーモンを使えばサーモンクリーム、チーズをたっぷり加えればチーズクリームとこちらも基本からのバリエーションは豊富です。
4:オイルソース
オリーブオイルにニンニクや赤唐辛子、きのこなどの香りをうまく移して絡めるオイルソースのパスタがシンプルながら奥が深く、これからますます注目されそうなソースです。
シンプルな材料、調理法ながら奥が深くファンも多いペペロンチーノはオイルソースの代表的なパスタです。
失敗しないコツは、ニンニクとオリーブオイルに火をかける前にフライパンに入れておいて、弱火でじっくり香りを移したところに唐辛子を加えることとあとは塩分の加減です。
まずはこのコツを得てから、色々な具材にチャレンジしていくといいでしょう。
パスタの種類を理解して美味しくいただきましょう
パスタの種類をたくさん見てきました。カッペリーニ、フェットチーネやニョッキなどは、一般のスーパーでも見かけますし、ペンネやフリッジもかなり一般的になってきています。
いつものスパゲッティーでパスタソースを変えるのもおいしいのですが、さらにパスタの種類意を新しくすることで、レシピの種類やおいしさのバリエーションは無限に広がります。
パスタの種類で適したソースを考えながら、是非新しい種類のパスタにも挑戦して、よりパスタの世界を深く楽しんでみてはいかがでしょうか。