中学生の皆さんは、夏休みに何をしますか?友達と遊んだり家族と旅行に行ったりと様々な楽しみが待っているはずです。
そんな夏休みですが、宿題の存在を忘れてはなりません。夏休みの宿題を貯めてしまい、新学期が近づいてきた頃に焦る人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は中学生の皆さんにおすすめの、10分で終わる簡単な自由研究をご紹介します!何をしたらいいかわからない方や、早く自由研究を終わらせて遊びたい!という方必見です!
目次[ 表示 ]
中学生におすすめの簡単な実験・工作12選!
早速、中学生におすすめの簡単な実験・工作をご紹介します。
気になったものや簡単そうだと思ったものは、ぜひ参考にしてみてくださいね!
1. 甘いトマトはどれかを調べる実験
用意するもの
・砂糖
・水
・縦長の容器
実験手順
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step1
- 容器に水を入れ、水に砂糖を溶かす。
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step2
- 容器に水を入れ、水の中にトマトを沈める。
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step3
- 水の中に、砂糖を大さじ一杯ずつ入れていく。
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step4
- 砂糖を増やすと、徐々にトマトが浮かんでくる。
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step5
- 浮かんできたトマトを取り出して、浮かんだ順に並べる。
解説
この実験では、砂糖水にトマトを浮かせることで、どのトマトが甘いのかを調べることができます。砂糖を水に溶かすことで水の重みが増し、水よりも軽くなったトマトが浮かんでくるのです。つまり、沈んでいるトマトの方が重たいということになりますね。
トマトは甘み成分が多いほど重さが大きくなるため、沈んでいるトマトの方が甘いということが分かります!ぜひ味見をして、味の違いを調べてみてください。
参考動画
引用元:YouTube
2. 10円玉をピカピカに磨く実験
引用元:JX金属公式サイト
用意するもの
・色んな調味料
└しょうゆ
└ソース
└ケチャップ
└レモン汁
└お酢
└ラー油
└タバスコ
└めんつゆ
└ポン酢
…などからできるだけ多く用意する
・綿棒
・ティッシュペーパー
実験手順
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step1
- 10円玉をお皿に並べて、後から比較するための写真を撮る。
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step2
- 調味料を綿棒につけて、10円玉に垂らす。これを各調味料で行う。
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step3
- 15分くらい置いたら、ティッシュペーパーで調味料をふき取る。
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step4
- どの調味料が一番綺麗になったかを調べる。
解説
この実験では、10円玉が綺麗になる調味料とならなかった調味料を比べることで、調味料の成分について学ぶことができます。
10円玉は銅でできており、銅が酸素に触れることで酸化銅に変化し、表面が黒く汚れてしまいます。ここに酸を含む調味料を与えることで、酸素と酸が結びつき「還元」が起こります。こうして還元し、酸素が奪われた銅はピカピカになるのです。
ピカピカ度合いを比べて、調味料に含まれる酸の成分量を調べてみるのも面白いですね。
参考動画
引用元:YouTube
3. 植物の葉が水をはじくのはなぜかを調べる実験
用意するもの
・スポイト
・虫めがね
実験手順
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step1
- 葉っぱを平らなところに置く。
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step2
- 葉っぱの上にスポイトで水を一滴垂らす。
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step3
- 葉っぱが水をはじいた様子を観察し、比べてみる。
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step4
- 他の葉っぱと比べてみて、水のはじき方に変化があるかを観察する。
解説
葉っぱの表面には、水をはじくという特徴があります。葉っぱの上に雨のしずくが宝石のように輝いているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
水をはじくことができるのは、葉の表面にある「クチン」と「ワックスの粒」が合わさって「クチクラ層」を形成しているからなのです。このクチクラ層は水の蒸発を防ぐ働きをしています。そのため、よく水を弾く葉っぱは、クチクラ層がちゃんとついている元気な植物であることが分かります。
4. ペットボトルの中に雲を作る実験
引用元:PhotoAC公式サイト
用意するもの
・炭酸キーパー(百均やホームセンターなどで購入可)
・アルコール消毒スプレー
実験手順
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step1
- ペットボトルの中にアルコール消毒スプレーを吹きかける。
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step2
- 水滴がペットボトルの側面につくまで吹きかけたら、キャップに炭酸キーパーをつける。
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step3
- ポンプを限界まで押す。
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step4
- キャップを外し、ペットボトルの中に雲ができているか確認する。
解説
ペットボトルの中に雲ができる原理は、空の上の雲ができる原理と似ています。空気をパンパンに入れた状態のペットボトルのキャップを抜いたことで、中の空気が一気に外に逃げていきました。するとペットボトル内の気圧が下がり、温度が下がります。温度が下がったことで液体の粒が集まり、雲ができたのです。
アルコールを吹きかけた理由は、アルコールが水よりも低い温度で気体になるため、雲を作りやすくするためです。身近なもので雲を作ることができてとても楽しい実験です!
参考動画
引用元:YouTube
5. 割れにくいシャボン玉を作る実験
引用元:PhotoAC公式サイト
用意するもの
・台所用洗剤(界面活性剤30%以上推奨)
・砂糖(ガムシロップ・はちみつでも可)
・お皿
・軍手
・ストロー
実験手順
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step1
- 水100ccに砂糖5gを入れ、レンジで温めて溶かす。
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step2
- そこに洗剤を大さじ2分の1入れ、混ぜる。
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step3
- ストローを使って、混ぜた液体をふくらます。
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step4
- 軍手の上に載せて割れないか確認する。
解説
この実験では、砂糖を入れることでシャボン玉が割れにくくなることが分かりました。これは、砂糖の持つ親水性が水と砂糖の結束を固めることで、シャボン玉の液が重力に流されるのを防ぐからなのです。
砂糖を入れていないシャボン玉液と比べてみて、本当に割れにくくなったのかを検証してみると面白いですよ。誤って飲み込んでしまわないように注意してくださいね。
参考動画
引用元:YouTube
6. ペットボトルに穴をあけて水圧を調べる実験
引用元:PhotoAC公式サイト
用意するもの
・ペットボトルに穴を開けれるもの(画鋲やきりなど)
実験手順
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step1
- ペットボトル3本に、それぞれ同じ量の水を入れる。
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step2
- ペットボトルに高さを変えて、一カ所穴を開ける。
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step3
- どの高さの穴から一番勢いよく水ができているのかを確認する。
解説
この実験では、穴の高さの違いによる水圧の変化を学ぶことができます。穴が低くなるにつれて、水の出る勢いが増すはずです。水面が低くなればなるほど、上に乗っている水の量が多くなるため、水圧が大きくなります。
ちなみに、ペットボトルの蓋を閉めると水が穴から出てこなくなります。これは大気圧がペットボトルの外側から圧力を与えて穴を塞いでしまうからなのです。気圧や水圧について調べてみても面白そうですね。
7. CDと懐中電灯で虹を作る実験
引用元:PhotoAC公式サイト
用意するもの
・不要なCD
実験手順
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step1
- 部屋を暗くする。
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step2
- 懐中電灯をCDの裏に当てる。
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step3
- その反射で壁に虹が出来たか確認する。
解説
なぜCDに光を当てることで虹ができたのでしょうか?実はCDのディスクの表面には細かい凹凸があり、その表面に光が反射して虹ができるのです。この凹凸はCDの情報を刻んだもので、これをデジタル信号として読み取ることで音が聞こえるようになります。
ちなみに、空にできる虹は空気中の水滴に太陽の光が当たって、屈折や反射をすることでできています。
8. 炭酸風呂を作る実験
引用元:PhotoAC公式サイト
用意するもの
・重曹260g(食用)
・ぬるめのお湯
実験手順
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step1
- お風呂を沸かす。
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step2
- 沸かしたお風呂に、クエン酸200gを投入し、かき混ぜる。
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step3
- 次に重曹を投入し、お湯が発砲するか確認する。
解説
炭酸入りの入浴剤を使って、シュワシュワのお風呂に入ったことがある方も多いのではないでしょうか。クエン酸に重曹を加えると、二酸化炭素(炭酸ガス)が発生します。この炭酸ガスには血行促進やリラックス効果などがあるので、冷え性やむくみに効果があります。
これを応用させて、自分で入浴剤を作ってみるのもおすすめです。クエン酸と重曹に、好きな色の食用色素やアロマオイルを混ぜるとオリジナル入浴剤を簡単に作ることができます。時間があればチャレンジしてみて下さい!
参考動画
引用元:YouTube
9. 石鹸を電子レンジで温める実験
引用元:Benesse公式サイト
用意するもの
・耐熱皿
・電子レンジ
実験手順
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step1
- 石けんを耐熱皿に乗せる。
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step2
- 電子レンジで10秒ずつ加熱する。
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step3
- その変化を観察する。
解説
石けんをレンジでチンすると、むくむく膨らんでいくのです。粗熱が取れたら手で触ってみましょう。粉々になるので、粉せっけんとして使用することができます。小さくなって使いづらくなった石けんも、レンジでチンすることによって使いやすくなるのでとってもエコです。
電子レンジのマイクロ波が石けん内の水分子を振動させることによって、空気が膨張して膨らむのです。実験をする際にはやけどに気を付けて行ってくださいね。
10. スライムを作る工作
引用元:PhotoAC公式サイト
用意するもの
・ホウ砂10g
・お湯100ml、50ml
・カップ2個
・割りばし
実験手順
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step1
- カップ①にお湯100mlとホウ砂10gを入れて、よく混ぜる。
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step2
- カップ②にお湯50mlと洗濯のり50mlを入れて、よく混ぜる。
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step3
- カップ②に、カップ①を少しずつ加えていく。
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step4
- 適当な硬さになったら完成。
解説
スライムは柔らかくて触るのが気持ちいいですよね。なぜスライムは固まったのでしょうか。スライム作りで使用する洗濯のりには、PVAという成分が含まれており、ホウ砂がPVAと混ざって化学反応が起こります。これにより成分が固まり、スライムが完成するのです!そのため、ホウ砂の量を調節することによって、スライムの堅さが変化します。
ちなみに、出来上がったスライムに塩をかけるとスーパーボールを作ることもできます。これは塩をかけることでPVAから水分が抜け出すため、個体だけになりスーパーボールが出来上がるという原理に基づいています。スライムもスーパーボールも、どちらも手軽に作ることができます。
参考動画
引用元:YouTube
11. 使い捨てカイロを作る工作
引用元:PhotoAC公式サイト
用意するもの
・食塩(5g)
・粉末活性炭(5g)
・チャック付きポリ袋(小さいサイズ)
実験手順
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step1
- 食塩5gを100mlの水に溶かす。
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step2
- 活性炭5gをポリ袋に入れる。
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step3
- 1の食塩水を2の袋の中に入れる。
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step4
- 鉄粉5gも袋の中に入れ、口を閉じて振って混ぜる。
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step5
- 熱くなったか確認する。
解説
この実験では、寒い時期に活躍する使い捨てカイロが温まる原理を学ぶことができます。鉄と酸素が結びつくことによって、発熱して温まるのです。鉄・酸素・水が酸化反応を起こすことで、水酸化第二鉄ができ、この過程で発熱を起こしています。
袋のチャックを完全に閉めて空気と触れないようにしてしまうと、酸化反応は止まり、発熱も止まります。そのため使い捨てカイロも、密閉すれば再利用が可能になるのです。
12. ペットボトルで水時計を作る工作
引用元:Benesse公式サイト
用意するもの
・洗濯のり(PVAのり)
・ビニールテープ
・ホース5㎝(ペットボトルの口のサイズにピッタリ入る口径のもの)
・ビーズやラメ(好みで)
実験手順
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step1
- 1本のペットボトルの中に洗濯のりと水を2:1の割合で入れて、振って混ぜる。
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step2
- ビーズやラメをお好みで入れる。
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step3
- 中身が入っているほうのペットボトルの口に、ホースをさす。
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step4
- その上から、空のペットボトルの口をホースにさし、つなぎ合わせる。
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step5
- つなぎ目をビニールテープで固定する。
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step6
- 逆さにして、中の液体が下のペットボトルに流れていくか確認する。
解説
この工作では、砂時計と同じ原理で、中の液体の量を変えることによって時計の時間が変化するのが特徴的です。そのため、計りたい時間によって中の液体の量を調節する必要があります。ぜひ、一分ちょうどを計ることができる水時計を作ってみてください!
見た目を華やかにしたい場合は、中に入れるビーズやラメを工夫して彩り豊かにするのがおすすめです。
自由研究を効率よく終わらせて、夏休みを楽しもう!
中学生におすすめの10分で終わる自由研究を12選ご紹介しました。いかがでしたか?
自分の興味・関心に合った実験・工作を選んで、楽しく簡単に自由研究を終わらせちゃいましょう!この記事を参考にして、頑張ってください!
皆さんの夏休みが楽しく有意義なものになりますように!