目次[ 表示 ]
- グラベルロードとは何?
- グラベルロードと他スポーツバイクとの3つの相違点
- 1:ロードバイクとの相違点
- 2:シクロクロスとの違相点
- 3:アドベンチャーロードとの相違点
- グラベルロードが持つ6つの特徴
- 1:ブレーキが効く
- 2:ハンドルが幅広い
- 3:タイヤが太い
- 4:バイクパッキングがしやすい
- 5:悪環境でも柔軟な走りができる
- 6:長距離ツーリングに適している
- おすすめのグラベルロード14選
- 1:GT「GRADE CARBON PRO」
- 2:GT「GRADE CARBON ELITE」
- 3:GT「GRADE CARBON EXPERT」
- 4:Bianchi「VIA NIRONE7 ALL ROAD GRX400」
- 5:Bianchi「ARCADEX GRX600」
- 6:FUJI「JARI 1.7」
- 7:FUJI「JARI CARBON 1.1」
- 8:JAMIS「RENEGADE S5」
- 9:JAMIS「RENEGADE A1」
- 10:FELT「BROAM 60」
- 11:CENTURION「CROSSFIRE GRAVEL 4000」
- 12:BASSO「TERRA GRX600」
- 13:MARIN「NICASIO」
- 14:GIOS「NATURE CARBON」
- グラベルロードを選ぶ際の7つのポイント
- 1:自分が使う用途に合っているか確認する
- 2:フレーム素材を確認する
- 3:タイヤ幅を確認する
- 4:ホイール固定方式を確認する
- 5:ブレーキシステムを確認する
- 6:拡張性を確認する
- 7:コンポーネントを確認する
- おすすめのグラベルロードを参考にしよう
グラベルロードとは何?
グラベルとは英語で「砂利道」を意味する言葉で、その名のとおり砂利道などのオフロードを走ることを想定して作られたアメリカ発の自転車です。
グラベルロードはオフロードだけでなく、コンクリートなどの舗装された道路も走ることができ、その汎用性の高さからオフロードを走らない人にも人気があるとされています。
グラベルロードは一般的なロードバイクよりもタイヤが太いのが特徴で、多くのモデルに制動性の高いディスクブレーキを搭載しています。
グラベルロードと他スポーツバイクとの3つの相違点
ではグラベルロードとロードバイクやシクロクロス、アドベンチャーロードなどの他のスポーツバイクはどのような違いがあるのでしょうか。
ここではグラベルロードと他のスポーツバイクとの相違点について見ていきます。
1:ロードバイクとの相違点
グラベルロードはロードバイクと見た目が似ています。ロードバイクとの違いはタイヤの太さやホイールの固定方式、乗車時の姿勢などが挙げられます。
グラベルロードはロードバイクよりタイヤが太く、またタイヤの空気圧をロードバイクより低めにするのが特徴です。
ホイールの固定方式はロードバイクが着脱しやすいクイックリリース方式が使われているのに対して、グラベルロードには剛性重視のスルーアクスル方式のものもあります。
また、ロードバイクの乗車姿勢は高速走行に有利な前傾姿勢ですが、グラベルロードはロングライドやオフロードで体への負担が少ないアップライトな姿勢です。
2:シクロクロスとの違相点
シクロクロスもグラベルロードと同じようにオフロードも走ることができるバイクですが、シクロクロスは競技用に作られたバイクです。
競技用に作られているため、規格も競技ルールに従うように作られており、軽量性を重視して作られています。一方、グラベルロードは安定性重視で作られています。
3:アドベンチャーロードとの相違点
アドベンチャーロードもグラベルロード同様、オフロードも舗装された道路も走ることができるバイクです。
同じような仕様や設計、コンセプトで作られたスポーツバイクでもアドベンチャーロードとして販売するメーカーもあれば、グラベルロードとして販売するメーカーもあり、ほぼ同じものと捉えることができます。
一つ違いを挙げるならば、アドベンチャーロードの方が積載能力の拡張性が高いのが特徴です。そのため、グラベルロードよりアドベンチャーロードの方がツーリング色が高いと言えるでしょう。
グラベルロードが持つ6つの特徴
オフロードも舗装された道路も走ることができるグラベルロードですが、どのような特徴があるのでしょうか。
ここではグラベルロードが持つ6つの特徴について見ていきましょう。
1:ブレーキが効く
グラベルロードでは多くのモデルで制動性の高いディスクブレーキを採用しています。
ディスクブレーキは雨で路面が濡れていたり、道のコンディションが悪かったりしても制動力が落ちにくく、ブレーキが効きやすいためオフロード向けのブレーキとして用いられます。
また、砂利や泥などが詰まりにくいのもオフロードを走るグラベルロードに適しており、前輪に採用されることが多いです。
2:ハンドルが幅広い
グラベルロードのハンドルはロードバイクより幅が広く作られており、長距離走行に向いています。
どの部分でも握りやすく、ガタガタするような悪路でもコントロールしやすいのが特徴です。悪路でも車体を押さえつけられるようにハンドル下部が広がっているという特徴があります。ハンドルは肩幅より少し広いくらいの幅です。
3:タイヤが太い
グラベルロードのタイヤはロードバイクよりも太いです。タイヤが太いと速く走るのには不利になりますが、地面との接地面が増えるため走行時の安定性は高くなります。そのため、タイヤが太いグラベルロードはオフロードでも安定した走行が可能です。
また、太いタイヤは高めの空気圧にするとタイヤが硬くなりすぎて乗り心地が悪くなり、オフロード走行に適さなくなるため、タイヤの空気圧を低めにする場合があります。
4:バイクパッキングがしやすい
バイクパッキングがしやすいのもグラベルロードの特徴の1つです。グラベルロードは長時間のツーリングを重視して作られているため、バイクパッキングなど荷物を積載して走行するシーンを想定した拡張性の高さがあります。
バッグやカップホルダー、キャリアなどを取り付けることができるようダボ穴が多くついているため、バイクパッキングがしやすいのが特徴です。荷物の多いキャンプや釣りなどのアウトドアレジャーで活躍するでしょう。
5:悪環境でも柔軟な走りができる
グラベルロードは砂利道や未舗装道路でも楽しく移動できるよう、振動吸収性が高く作られているため、悪路でも安心して走行できます。
また、グラベルロード乗車時のアップライトな姿勢やハンドルの形状は、オフロード走行時にハンドルがぐらついてもバイクコントロールしやすく、悪環境でも柔軟な走りができるでしょう。
6:長距離ツーリングに適している
グラベルロードは舗装道路だけでなくオフロードも快適に走れます。長距離のオフロードをより楽に、快適に走れるようロードバイクのテクノロジーを取り入れつつ、走破性や軽快性、拡張性を加味して開発されたのがグラベルロードです。
長距離ツーリングを重視しているため、パッキングのしやすさだけでなく晴れた日の舗装路から雨の日のオフロードまで、走行する環境に合わせて走ることができます。
そのため長距離ツーリングに適していると言えるでしょう。
おすすめのグラベルロード14選
ここからは、おすすめのグラベルロードを紹介します。一口にグラベルロードと言っても、様々なメーカーから色々なデザインのものが発売されているため、選ぶ際の参考にしてみてください。
1:GT「GRADE CARBON PRO」
シートステイのコアに高強度なファーバーグラスを採用することで、耐久性と振動吸収性を高めてライダーの疲労を軽減するグラベルロードです。
ロングツーリングに欠かせないバッグやドリンクボトルなどを積載するためのマウントを搭載しており、キャンプや長距離ツーリングなどにも役立ちます。
フラットマウントブレーキにより、たくさん荷物を搭載して下り坂を下るときや、荒れた路面でも安定したブレーキングが可能です。
2:GT「GRADE CARBON ELITE」
トリプルトライアングルフレームで垂直方向の柔軟性を得て、路面の状態にかかわらず1日中快適な乗り心地を実現するグラベルロードです。
スマートなケーブルルーティングで見た目もすっきりとしていて、洗練されたデザインです。トップチューブバッグ用のダボやエニシングケージ用のダボなど、マウントポイントを多数搭載しているのも魅力的なポイントと言えるでしょう。
3:GT「GRADE CARBON EXPERT」
トリプルトライアングルという独自のフレーム設計で垂直方向への柔軟性をアップしたグラベルロードです。
コアに強度の高いファイバーグラスを使用したシートステイで正確なコントロールが可能となり、ライダーの疲労を軽減します。
ダボ穴がたくさんあり、バイクパッキングがしやすいのも魅力的です。通勤など街中を走るだけでなく、ツーリングなど長距離のライディングも楽しめます。
4:Bianchi「VIA NIRONE7 ALL ROAD GRX400」
太いタイヤとディスクブレーキで舗装路だけでなく、オフロードも快適に走行することが可能なバイクです。
ディスクブレーキの制動性と高い安定性、舗装路の他、オフロードにも対応する汎用性、拡張性の高さなど、あらゆる要素を詰め込んだ入門用のバイクと言えるでしょう。ロングライドやツーリング、通勤など様々なシーンで活躍するバイクです。
5:Bianchi「ARCADEX GRX600」
古代ギリシャの楽園「アルカディア」にインスピレーションを得て名づけられたこのグラベルロードは、スリルや冒険を求めて様々な道を素早く走り抜けたいライダーのために設計されました。
設計がエアロ効果と高剛性、またライディングの快適性を高め、悪路でもほこりや泥を防ぎ、ブレーキラインの内装化を可能にしています。マッドガードやキャリアの取り付けも可能です。
6:FUJI「JARI 1.7」
積載性を重視して強度の高いフレームを採用しているバイクです。ハンドルはこのバイクのために作られた一般的なロードバイクより幅が広いハンドルを使用しており、オフロードでのコントロール性に期待ができるでしょう。
直進安定性が高く、シビアなバイクコントロールを必要としないため、長時間走行でも負担が少なめです。
7:FUJI「JARI CARBON 1.1」
このバイクのために作られたOVALのアドベンチャーバーをハンドルに採用しており、オフロードでのバイクコントロール性が向上したバイクです。
衝撃吸収性が高く、軽くて耐久性のあるタイヤを採用することで長距離走行でも疲れにくい仕様になっています。
カーボン素材を使用することで、アルミフレームと同じ形状でありながら剛性を向上させ、軽量化も実現しているモデルです。
8:JAMIS「RENEGADE S5」
上位モデルのS3と同じフレームを採用しながら、コストパフォーマンスの良いコンポーネントを組み合わせることで価格が抑えられているのが特徴です。
ホイールの固定方式には上位モデルで採用されるスルーアクスルを採用しており、クイックリリースより固定力に優れているためカーブやコーナーでの不安定感も軽減できます。
また、積載用ダボが豊富な点も魅力の1つです。
9:JAMIS「RENEGADE A1」
アルミフレームにカーボンフォークを採用しており、比較的軽量なバイクです。キャリア用ダボや泥除けダボなどもあり、多くの荷物を積載することもでき、快適なライドをサポートします。
太めのタイヤで、通常のバイクでは心配な道路の段差も気にすることなく走行することが可能でしょう。また、パーツにはShimanoCLARISをメインコンポに採用しており、16段階変速ができるため平坦な道から坂道まで快適に走行できる仕様になっています。
10:FELT「BROAM 60」
キャンプなどの宿泊を伴うツーリングで、たくさんの荷物を積載できるようキャリアやボトルケージ、フェンダー装着のためのダボ穴が豊富で拡張性の高いバイクです。
機械式ですが音鳴りがしにくく、メンテナンスしやすいディスクブレーキを採用しています。グラベルロードの中でも比較的購入しやすい価格のエントリーモデルです。
11:CENTURION「CROSSFIRE GRAVEL 4000」
舗装路からオフロードまで様々な路面での走行を楽しむことができるグラベルロードです。ジオメトリーのフレームにすることで旋回性と安定性のバランスを意識しています。
38Cタイヤとディスクブレーキを装備しており、安定した走行が可能です。別売りのリアキャリアを装着するとツーリングなどでも活躍するでしょう。
12:BASSO「TERRA GRX600」
芸術品のような美しいフォルムが特徴のBASSOのバイクは、トレンドを押さえながら独自の設計を取り入れて開発されています。
TERRA GRX600はグラベル専用のコンポーネントを搭載し、フィールドを選ばず快適に走行することが可能です。
拡張性も高く、キャリアなどを取り付けることでキャンプツーリングにも対応できます。色々なシーンで活躍するバイクです。
13:MARIN「NICASIO」
バテッドクロモリフレーム・クロモリフォークが衝撃を吸収するため、長時間走行でも疲れにくいのが特徴です。
舗装路と未舗装路の走行を半分ずつの割合で楽しみたい人のために作られたバイクで、比較的購入しやすい価格ではじめてのグラベルロードにおすすめでしょう。
14:GIOS「NATURE CARBON」
軽量フルカーボンフレーム採用で、振動吸収性と路面追従性に優れたグラベルロードです。舗装路からオフロードまで様々な路面に対応します。
コンポーネントにはグラベル専用モデル「GRXシリーズ」を採用し、路面のコンディションが悪くても正確な動作が期待できるでしょう。
グラベルロードを選ぶ際の7つのポイント
ここまでおすすめのグラベルロードを紹介してきましたが、いざ選ぼうと思うと何を基準に選べば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで、ここではグラベルロードを選ぶ際のポイントを解説します。
1:自分が使う用途に合っているか確認する
グラベルロードはクロスバイク以上マウンテンバイク未満のバイクと言われています。そのため登山道などを除けば、広い範囲のフィールドを走行することができるでしょう。
タイヤが太く安定した走行が可能なため、ツーリングなどにも適しています。キャンプなどたくさんの荷物を積載できるようダボ穴がたくさんあり拡張性も備わっています。
楽しみ方が豊富なバイクのため、まず自分が使う用途に合っているかを確認しましょう。
2:フレーム素材を確認する
グラベルロードのフレーム素材には主にカーボンやアルミ、クロモリなどがあります。それぞれの素材にメリット、デメリットがあるため自分に適した素材を選びましょう。
カーボンは軽くて衝撃を吸収するため、グラベルロードに適したフレーム素材ですが、他の素材に比べて高価とされます。
アルミは安価な素材ですが、カーボンに比べて衝撃を吸収しにくいため、モデルによってはフロントフォークのみでカーボンを使用したり、サスペンションを使用したりして衝撃を抑える工夫が施されているものもあります。
クロモリはしなやかな乗り心地が特徴ですが、錆びやすく車体が重くなるという点がデメリットと言えるでしょう。
3:タイヤ幅を確認する
グラベルロードには通常のロードバイクよりタイヤ幅が広いおよそ30~50Cのタイヤが装備されています。
タイヤは太いほど安定するため、未舗装の道路でもスムーズに走行することができます。しかし、太すぎるタイヤはスピードが出にくいというデメリットもあるため注意しましょう。舗装された道を長時間走るなら細めのタイヤがおすすめです。
自分の走行する道を考慮してタイヤ幅を選ぶようにしましょう。
4:ホイール固定方式を確認する
ホイールの固定方式にはクイックリリース方式とスルーアクスル方式があります。一般的なロードバイクは着脱が簡単なクイックリリース方式が用いられていますが、グラベルロードにはスルーアクスル方式で固定されているモデルもあるのが特徴です。
スルーアクスル方式はクイックリリース方式と比べて剛性が高く、オフロードを走行するのに適しているとされます。
5:ブレーキシステムを確認する
グラベルロードは一般的にディスクブレーキを採用しています。ディスクブレーキにはワイヤー式と油圧式があり、モデルによってどの方式を採用しているかが異なるため、ブレーキシステムで選ぶのも1つの方法と言えます。
ワイヤー式は油圧式より低価格のため、グラベルロードの購入価格を抑えたい方におすすめです。一方、油圧式はワイヤー式より価格は高いですが軽く握るだけでしっかり減速できるので、傾斜のきつい下り坂も安心して走行できるでしょう。
6:拡張性を確認する
グラベルロードの中には、シンプルさを重視したダボ穴の少ないものから、拡張性の高いダボ穴がたくさんついたものまで様々なモデルがあります。
拡張性の高いグラベルロードを選べばたくさんの荷物を積載することができるため、キャンプなどの宿泊を伴うツーリングを楽しむことができるでしょう。
7:コンポーネントを確認する
グラベルロードの多くはロードバイク用のコンポーネントをベースにして、マウンテンバイク用のものを合わせたりしています。
一方、SHIMANO製の「GRX」シリーズは、SHIMANOがゼロからグラベルロードのために設計したグラベル専用のコンポーネントです。
GRXシリーズを装備したグラベルロードは、山道にも対応することができる性能を持っています。そのため、購入の際のポイントにしてみるのも良いでしょう。
おすすめのグラベルロードを参考にしよう
走る場所を選ばない、新しい魅力を持つグラベルロードについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
グラベルロードは様々なメーカーからたくさんのモデルが発売されていますが、それぞれに性能や特徴が異なります。
紹介したおすすめのグラベルロードを参考に、お気に入りのグラベルロードを見つけてください。