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年賀状はいつまでに出す?寒中見舞いについてや意識したいマナーも解説

年賀状例文いつまで2022投函マナー

2021/12/16

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年賀状はいつまでに出すべき?

そろそろ、年賀状を考える時期になりました。皆さんは年賀状はいつまでに出せば良いのかご存じでしょうか。元日の朝に年賀状を届けてもらうための期限は、郵便局がテレビCMなどで流しているのでご存じの方も多いでしょう。しかし、返信はいつまでに出せば良いのでしょう。

以下では、年賀状についてのマナーを解説していきます。

松の内を意識すれば問題なし

返信も含めて、年賀状は松の内の間に出せばよいとされています。松の内とは1月7日までの間のことで、この期間は一般に正月として扱われており、この期間に届ければ十分に年賀状として扱われます。

元旦に届けてもらうにはいつまでに出すべきか

元旦に届くように年賀状を出そうと思うと、通常は12月25日までに投函するよう、郵便局は推奨しています。

例年、12月15日から年賀状の受付は始まるので、15日から25日の間に投函すると覚えておけば良いでしょう。

年賀状について覚えておきたいポイント3つ

期限を過ぎてしまったり、喪中の場合などはどうすればよいのでしょうか。年賀状に関しては、覚えておきたいことがいくつかあります。ここでは、その中から3つ取り上げて解説します。

  • 期間を過ぎてしまったら「寒中見舞い」を送る
  • 1月2日は配達されない
  • 喪中の場合は11月頃に連絡しておく

1:期間を過ぎてしまったら「寒中見舞い」を送る

上記の通り、1月7日までは松の内として、この期間に先方にお届けできれば年賀状としては問題ありません。しかしながら、帰省などで家を空けていて、気付いたら1月7日を過ぎていたということもあるでしょう。

このような場合は、季節の変わり目である節分までに寒中見舞いとして、お詫びとともにご挨拶を届けるようにしましょう。

2:1月2日は配達されない

元日の朝には年賀状が届きますが、次に届くのは3日以降になります。1月2日には年賀状は配達されません。

メールなどでの挨拶が増えて、年々年賀状を出す人が減っていることと、正月に働いてもらうアルバイトの確保が困難になったことなどから、2017年以降は1月2日の年賀状配達は行っていませんので、注意が必要です。

3:喪中の場合は11月頃に連絡しておく

祖父母や兄弟など、二親等以内の近親者に不幸があった場合は喪中となり、年賀状は出さないことが一般的です。この場合は喪中はがきを出すことになります。喪中はがきは、先方が年賀はがきを書き始める前の12月初旬までに出すのがよいでしょう。

では、急な不幸で喪中はがきが間に合わなかった場合は、いつまでにどうすれば良いでしょうか。この場合は、松の内が明けて節分までの間に、不幸があったことと、ご挨拶が遅れた非礼をお詫びする寒中見舞いをお届けするのが一般的です。

年賀状を出すまでの流れ3つ

年賀状はいつまでに出せばよいのかや、喪中の場合などのポイントについて解説しました。では、実際に年賀状を出すまでには、どのような流れがあるのでしょうか。以下で、この点を解説します。

  • 年賀はがきを購入する
  • デザインを決めて印刷する
  • 文章を添える

1:年賀はがきを購入する

まず、年賀はがきを購入する必要があります。郵便局の官製お年玉くじ付き年賀はがきは、通常11月1日から販売開始されます。官製はがきでなくても、宛名面に「年賀」と書いておけば、年賀はがきとして扱ってもらえますので、市販の気に入ったものを使うことも可能です。

2:デザインを決めて印刷する

年賀状を購入したら、デザインを決めて印刷しましょう。官製年賀はがきや市販の年賀はがきには、干支の図柄が既に印刷されているものもありますので、そのようなはがきを使うこともできます。お子さんの成長をお知らせするために、写真を印刷される方も多いでしょう。

以前は、自宅で簡易の印刷機で印刷していた方も多くいましたが、最近はコンピュータを使って、プリンタできれいに印刷できるようになっています。デザインもネットにフリー素材が多く上げられていますので、そのようなものを使用してもよいでしょう。

コンピュータやプリンタがない等、自宅での印刷が困難な場合は、ネットやコンビニなどで、手軽に印刷できる場合もあります。

3:文章を添える

デザインが決まって、印刷したものがあがってきた後は、そのまま宛名を書いて投函するのではなく、一言でもよいので文章を添えるようにしましょう。お届け先の方をイメージして、心を込めてメッセージを書いておけば、読まれた方の印象もよくなります。

年賀状の基本的な構成と例文

年賀状は基本的に、挨拶前文本文結びの言葉の4つの部分から構成されます。新年の挨拶は賀詞といい、一番始めに書く新年を祝う言葉です。「謹賀新年」や「賀正」などがよく使われます。

続いて、前文・本文を書きます。前文は「旧年中はお世話になりました」などの、前年のお礼を書くことが多いでしょう。本文は「本年もよろしくご指導下さい」など、今年に向けての内容や抱負、近況報告などを書きます。

最後に結びの言葉は、「寒い時期が続きますが、ご自愛下さい」など、相手の健康や幸福を祈る言葉が一般的です。本文と重ならなければ、「本年もよろしくお願いします」を結びとすることも多いでしょう。

年賀状に返信をする時の具体例

こちらから出す場合は、上記のような構成となりますが、では旧年中にこちらから出していない相手から頂いた年賀状に対する返信は、どのようなことを書けばよいのでしょうか。頂いた相手によって、内容は多少変えた方がよいでしょう。以下、2つの場合で解説します。

  • 基本返信例
  • 上司や先輩への返信例

基本返信例

まず、基本的な返信例をあげます。新年の挨拶である賀詞をまず冒頭に書くことは、こちらから出す場合と同様です。

続いて、「年賀状をありがとうございます」や「ご挨拶が遅くなりまして申し訳ありません」など、年賀状を頂いたお礼と、旧年中に出していなかったお詫びを述べるのが一般的で、その後は通常と同様の構成で書いていけばよいでしょう。

上司や先輩への返信例

頂いた年賀状の送り主が上司や先輩などの目上の方だった場合はどうすればよいでしょうか。

この場合は、上記のような「年賀状をありがとうございます」のような、「返信」を意味する内容は、できれば書かない方がよいでしょう。目上の人からすると、「こちらが送ったから返してきたんだな」とわかってしまい、出していなかったことを印象づけてしまいます。

目上の方だからと、特別なことを書く必要はありません。「本年もご指導よろしくお願いします」など、通常の構成・文章を書いて、いかにも「旧年中に普通に出していました」と装うのがよいでしょう。

意識したい年賀状の書き方マナー4つ

年賀状は一年の始まりを祝うご挨拶を先方にお届けするためのものです。従って、通常の手紙やはがきを書く場合と異なり、年賀状を書く際には意識しておきたいマナーがあります。以下に、4つ取り上げて解説します。

  • 重ね言葉にならないようにする
  • 忌み言葉や句読点に注意する
  • フォーマルな場合はあて名を縦書きにする
  • あて名には敬称を必ずつける

1:重ね言葉にならないようにする

最初に、重ね言葉にならないように注意しましょう。重ね言葉とは、「1月1日」「元旦」や「新年明けましておめでとうございます」のような言葉を言います。

「元旦」とは「1月1日の朝」のことですので、上記のような表現は同じ内容のことを2回書いているため、重ね言葉になります。「元旦」か「1月1日」のどちらかにしましょう。

同様に、「新年」は「年が明けた」ことを意味しますので、上記の表現は重ね言葉になります。「新年おめでとうございます」か「あけましておめでとうございます」のいずれかの表現となるようにしましょう。

2:忌み言葉や句読点に注意する

忌み言葉句読点にも注意する必要があります。忌み言葉とは「失う」や「去る」、「絶える」「死ぬ」「別れる」などをイメージさせる言葉で、縁起が悪いとされており、新年を祝う年賀状にはふさわしくない言葉です。たとえば「去年」と書くのではなく、「旧年」としましょう。

また、年賀状には「、」や「。」などの句読点は使わないのが正式とされています。改行や段落分け、一文字分空けるなどで、句読点を使わずに読みやすくする工夫が必要です。

3:フォーマルな場合はあて名を縦書きにする

上司や先輩など目上の方に送る時や、お客様や取引先の会社への新年のご挨拶など、フォーマルな場合には、あて名は縦書きにしましょう。本来、日本語という言語は縦書きが正式な書き方ですので、あて名も縦書きにするのが正式です。

4:あて名には敬称を必ずつける

あて名には忘れずに敬称を付けましょう。個人宛には「様」を、会社などの組織宛には「御中」を使います。個人宛でも、「社長」や「部長」などの役職名を付ける場合、その後に「様」は付けません。「社長様」のような表現は間違いですので、注意が必要です。

年賀状には消印がない?

12月15日から25日の間に投函され、松の内である1月7日までに届けられた年賀状には、通常押されている消印がありません。これは、ブラックライトという特殊なライトを当てると見える、特別な消印が押されており、普通に見ると消印がないように見えています。

年賀はがきを使っていても、12月14日までに投函されたものや、1月8日を過ぎて投函されたものは、通常のスタンプの消印が押されますので注意しましょう。

年賀状をいつまでに出すべきかきちんと把握しておこう

年賀状は年が明けたことを祝い、一年の始まりにご挨拶をするための特別なものです。元日の朝にきちんと先方に届くように、いつまでに出せばよいのかをきちんと把握して気持ちよく年の始まりを祝えるようにしましょう

また、身内に不幸があって年賀状を出せない場合、ご挨拶は必要です。そのため、喪中はがきをいつまでに出せばよいのかを理解しておくことも大事です。

この記事を書いた人

Bee

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