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豆苗の育て方のポイント6選|種からの育て方3つや注意点など紹介

豆苗家庭菜園基礎知識

2021/06/08

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豆苗とは

えんどう豆はさまざまな品種が生産されており、若い状態でさやごと食べるものを「スナップエンドウ」「サヤエンドウ」といいます。未成熟の実は「グリーンピース」、完熟したものは「赤エンドウ」「青エンドウ」とよばれ、みつ豆や甘納豆、チリコンカン、小豆の代用としても利用されています。

豆苗を食べたときに、豆の香りや、甘味を感じるのも、えんどう豆によるものです。

豆苗の育て方のポイント6選

ここからは豆苗の育て方のポイントについて解説していきます。今回は、「容器を選ぶ」を始めとした6項目をピックアップしていきます。豆苗の育て方のポイントについて、ご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:容器を選ぶ

豆苗の育て方のポイントの1つ目は「容器を選ぶ」です。

豆苗を再生栽培で育てる時の容器は、タッパーやプラスチックパックなどがよいでしょう。野菜や果物などの販売時に使用されている、底が深めで豆苗の根とスポンジ部分が収まる容器を選ぶとよいでしょう。

また、近年では、豆苗やスプラウト専用のガラス製水耕栽培用容器なども販売されています。

2:水の交換回数

豆苗の育て方のポイントの2つ目は「水の交換回数」です。

豆苗の再生栽培では水の量、交換回数にも注意が必要です。茎の下部には豆がありますが、この部分が水に浸からないようにしましょう。豆は腐りやすいため、適切な水位で管理する必要があります。

また、水の交換回数は、毎日1回は行ってください。暖かくなってくると、特に雑菌が繁殖しやすいため、1日2回以上の交換をおすすめします。水を継ぎ足すのではなく、古い水を全て捨て、清潔なものと完全に入れ替えるようにしてください。

3:肥料は必要?

豆苗の育て方のポイントの3つ目は「肥料は必要?」です。

豆苗は水耕栽培のみで育つため、肥料は必要ありません。肥料を与えてしまうと、藻などが発生してしまい、不衛生な環境を作り出してしまうため、注意が必要です。

また、植物の成長には光合成が不可欠です。肥料があったとしても、光が十分に当たらない環境では、よく育ってくれません。

豆苗とは豆の苗の部分です。苗の葉は小さいままなので、光の影響を特に受けやすい状態にあります。また、苗のままで肥料を与えられても、栄養素に変えることが不十分な状態なのです。

4:栽培に適した気温と場所

豆苗の育て方のポイントの4つ目は「栽培に適した気温と場所」です。

豆苗は日当たりのよい場所で育てるようにしましょう。真夏の場合は、レースカーテン越しに日が当たる程度がよいでしょう。シンクの側などで栽培しがちですが、室内灯の場合は茎も細く、風味も落ちるため、適度に日に当てることをおすすめします。

苗の状態の豆苗は、光合成が主な栄養源となります。葉もまだ小さな状態ですので、しっかりと光が当たる環境での栽培が適しています。

5:収穫の方法とタイミング

豆苗の育て方のポイントの5つ目は「収穫の方法とタイミング」です。

豆苗は発芽後、7日から10日ほどで収穫することが可能です。根より3㎝から5㎝上のあたりでカットするとよいでしょう。

このとき注意したいのは、脇芽より上の部分をカットするということです。脇芽も一緒にカットしてしまうと、再生栽培時に新しい芽が伸びず、時間がかかってしまいます。

6:豆苗の収穫回数

豆苗の育て方のポイントの6つ目は「豆苗の収穫回数」です。

豆苗の再生能力は高いですが、もちろん限りもあります。美味しく食べられる、良い状態を保ったままの収穫であれば、2回が限度といわれています。1回の購入で、3回は豆苗を楽しめるということになります。

それ以降は、カビが発生したり、豆が腐ったりするなど不衛生な環境となるため、おすすめできません。

買った豆苗のおすすめのカット方法とは?

豆苗の再生栽培を行いたい場合は、茎より伸びる脇芽に注意してカットしましょう。

根元に脇芽とよばれる小さな芽が2つほど生えているのがみえるはずです。この脇芽を残し、上の位置でカットするようにしましょう。

脇芽は植物が新たに芽を出す始点となる位置です。脇芽より上をカットすることで、豆苗の再生スピードが早くなります。

豆苗栽培中の注意点

豆苗を再生栽培、水耕栽培する際には、衛生面に注意が必要です。

特に注意したいのが、コバエとカビです。とくにチョウバエは不衛生な水を好んで産卵するため卵を産むため、コバエの大量発生につながります。また、豆苗にカビが発生した場合は、残念ながら食べられなくなります。

このような病害虫を防ぐためにも、水の交換はこまめに行うようにしてください。

豆苗の種からの育て方3つ

ここまで、スーパーなどで購入した豆苗の再生栽培、水耕栽培について紹介してきましたが、種から育てることも可能です。

ここでは、豆苗の種からの育て方、として3つの項目に分け紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

1:準備するもの

豆苗の種からの育て方の1つ目は「準備するもの」です。

準備するものとして、種、容器、キッチンペーパー、スポンジ、アルミホイル、霧吹き、を準備しておきましょう。

豆苗の種は、ホームセンターや園芸店で、水耕栽培の種として購入可能です。

2:種の並べ方

豆苗の種からの育て方の2つ目は「種の並べ方」です。

購入した豆苗の種を一晩水に浸しておきます。発芽のための十分な水分を与えておくためです。

一晩浸した種は、キッチンペーパーかスポンジを敷いた容器の上に、種どうしが重ならないよう均一に並べておきます。種が大きめなので、キッチンペーパーを使用する場合は少し厚みをもたせるとよいでしょう。

並べおわった容器に、光が入らないようにアルミホイルをしっかりと被せておきましょう。

3:水やりの方法

豆苗の種からの育て方の3つ目は「水やりの方法」です。

容器に水を入れペーパーに浸し豆苗を入れると3日ほどで芽がでてきます。ここからは、1日に2回程度、霧吹きを使用して水やりを行ってください。種を乾燥させない程度に、適度に水やりをしてください。多すぎる場合は、種が腐ってしまうことがあるので注意しましょう。

茎がある程度成長するまでは、アルミホイルを被せた状態で管理しましょう。

豆苗の育て方を知ろう!

いかがでしたでしょうか。豆苗の育て方やポイント、注意点についておわかり頂けたのではないでしょうか。

豆苗は場所をとらず、すぐに成長し、食べられる便利な野菜です。また管理も水の交換程度で、比較的簡単に栽培できます。コストパフォーマンスの高さから、在宅の時間が増えた今、特におすすめしたい栽培方法の1つです。

彩りもよく、栄養価も高い豆苗を、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

Bee

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