目次[ 表示 ]
- イケボとは?
- イケボの語源
- イケボの定義
- イケボの7つの特徴
- 1:重低音で落ち着きがある
- 2:発音がはっきりしている
- 3:色気を感じられる
- 4:渋すぎずさわやか
- 5:耳にすると癒される
- 6:音がよく通る
- 7:ゆったりとしている
- イケボになるための6つの方法
- 1:リラックスして胸声を響かせられるようにする
- 2:イケボの人のモノマネをする
- 3:ひたすらリップロールを練習する
- 4:難しい場合は無理に低音を出さず高音イケボを目指す
- 5:腹式呼吸の練習をする
- 6:あくびで喉仏が下がる感覚をつかむ
- 女性だってイケボは出せる
- イケボの3つの関連ワード
- 1:ダミ声
- 2:カワボ
- 3:ベルベットボイス
- 毎日意識して落ち着きのあるイケボになろう
イケボとは?
メディアで取り上げられることもある「イケボ」という言葉は、声を表す言葉として定着してきました。しかし、中には意味や特徴を知らずに使っている人もいるでしょう。
「イケボ」の意味や特徴、その声の出し方などを解説していきます。
イケボの語源
「イケボ」は「イケメンボイス」の略称で、「格好良い声」や「声がイケメン」であることを表しています。一部で「イケメンの声」と勘違いしている人もいますが、声の主の容姿は関係ありません。
イケボの定義
主に女性から人気が高い傾向にあるイケボは、声だけで魅力や色気を感じさせてときめかせます。声の主がどのような容姿でも、声が魅力的であればその声はイケボです。逆に、容姿がイケメンでなくても、イケボなだけで素敵な男性だと思わせられる可能性があります。
なお、イケボという言葉は、歌手や声優など声で表現する人に対して使われることが多いです。特に、アニメの人気が高まるにつれて、イケボの声優に対する関心や人気が高まっています。
イケボの7つの特徴
聞く人にイケボと感じさせるには、魅力的で印象に残る声であることが重要です。「こんな素敵な声の持ち主はきっとイケメンに違いない」「またこの声を聞きたい」と思わせるような声や話し方には特徴があります。
イケボと呼ばれる魅力的な声の特徴を見ていきましょう。
1:重低音で落ち着きがある
まず、イケボと言えば安定感のある低い声を思い浮かべる人が多いでしょう。女性は、男性ならではの重低音の渋い声に惹かれる傾向があります。
また、落ち着きのある声や話し方は、それだけで聞いた人が安心感を得られるでしょう。
2:発音がはっきりしている
聞き取りやすい声は、男女問わず心地よく感じます。逆に、滑舌が悪かったり声がこもっていたりすると、聞き取りにくく耳障りなため、聞き手がストレスに感じます。
聞き取りやすく話の内容が耳に入ってきやすい口調は、イケボの前提条件と言えるでしょう。また、声の輪郭が明確で、一語一語がはっきりとした話し方は、長時間聞いていても疲れにくいため魅力的に感じさせます。
3:色気を感じられる
イケボの大事な要素として、色気は欠かせません。低い声というだけでなく、色気を感じさせる甘さが加わることによって、よりセクシーで大人の声と判断されます。
さらに、色気は大人の余裕がなければ成立しません。知的でスマート、かつ豊富な語彙力が備わっていることで、大人の色気が声や口調に現れます。逆に、粗暴でガサツな言葉や言い回しをしていては、イケボとは認めてもらえないでしょう。
4:渋すぎずさわやか
単に声の渋さや低さだけを追究してもイケボにはなれません。聞く人の心が高まるような声のハリがなければ、イケボとは言えないでしょう。
もっと聞きたくなるような、さわやかで聞き取りやすい声質であるのがイケボの特徴の一つです。抑揚がなく、ぼそぼそとした話し方や、ハリと気力のない声は、相手を不快な気持ちにさせてしまう可能性があります。
5:耳にすると癒される
イケボは、ストレスを感じている人を安心させたり、疲れた心を癒したりすることができる場合があります。低く落ち着いた声は聞き手の心を安定させて、焦りや不安を感じさせません。
また穏やかで聞き取りやすい話し方は、相手が心を開きやすく、信頼を得られやすいでしょう。そのような口調は、「聞いて」と強制しなくても、相手が自然と耳を傾けてくれます。
6:音がよく通る
良い声の条件の一つはよく通ることです。ハリがありよく通る声は、特別に大きな声を出さなくても、相手が聞き取りやすいでしょう。また、大勢の人の中や騒がしい場所で話しても、伸びのあるよく通る声ならば相手に自分の言葉が伝わります。
イケボは良い声、よく通る声である必要があります。そして聞き心地がよく、長い時間聞いていてもストレスを感じさせないことが良い声の条件です。
7:ゆったりとしている
ゆったりとした口調で話すのもイケボの特徴です。ゆっくりと丁寧に話すことで、聞く人にしっかりと内容が伝わるだけでなく、相手の心が穏やかになります。
逆に、追い立てられるように早口でまくしたてられると、焦ったり不信感が募ったりします。イケボは声質も大切ですが、話し方や口調、選ぶ言葉なども重要になります。
ただし、あまりにのんびりした口調は間が伸びて相手に不快感を与える可能性があるため、イケボには適度なテンポも必要です。
イケボになるための6つの方法
自分の声がイケボではないと諦めている人も、訓練次第では重低音の声や渋い声などのイケボになれる可能性があります。ただし、イケボになるためには、まず自分の声を知る必要があります。自己分析の結果を踏まえた訓練が必要になるでしょう。
ここからは、多くの人を魅了するイケボになるための方法を解説します。
1:リラックスして胸声を響かせられるようにする
自分の声をイケボにするには、「チェストボイス」をマスターすることです。チェストボイスとは胸に響くような低音の声で、地声に近い音域を使います。地声に対して高い音域を使うのが裏声です。
チェストボイスを出すには、体の力を抜いて肩を軽く内側に入れ、顎を引きます。こうすることで声が胸に響き、かつ聞き取りやすい声を出せます。
なお、腰から下に重心をおくように意識すると、下半身が安定して上半身がリラックスできるでしょう。
2:イケボの人のモノマネをする
イケボの役者や声優などに憧れる人は多いでしょう。たとえ容姿が人並みでも、イケボであるだけで印象が良くなり、人の興味を惹くことも往々にしてあります。
イケボを習得するには、まず声マネから入ると効果的です。憧れの人の声を聞き、声質や話し方などを真似てみましょう。モノマネを繰り返しているうちに、理想とするイケボに近づける可能性があります。
なお、声マネをする際は、できるだけ自分の声質に近い人を目標にしましょう。
3:ひたすらリップロールを練習する
ボイストレーニングで取り入れられているのが「リップロール」です。リップロールとは、唇を閉じたままの状態で息を吐いて唇を振動させるトレーニング方法です。
リップロールをトレーニングとして取り入れると、口周りの緊張がとれて発声がしやすくなったり、滑舌が良くなったり、声質を調節しやすくなったりします。また、リラックスしたいときなどにも効果的でしょう。
4:難しい場合は無理に低音を出さず高音イケボを目指す
声質によっては、低音を出すのが難しい人もいるでしょう。声質を極端に変えることは喉を傷めることにもなりかねません。男性の声で高音のイケボは少ないと言えますが、必ずしも低音の声でなくてもイケボを目指すことは可能です。
元々の地声が高い人でも、伸びがありまっすぐに通る声は、さわやかな印象を与えられます。穏やかで安定感のある話し方をすれば、イケボと感じさせられるでしょう。
5:腹式呼吸の練習をする
よく通る声を出すためには、腹式呼吸をするのが基本です。腹式呼吸は鼻から空気を吸って口から吐きます。お腹に手を当て、吸うことよりも吐くことを意識し、ゆっくり吸って吐いてを繰り返しましょう。そして、息を吐くときに「あー」と声を出します。
また、腹筋をつけると腹式呼吸がしやすくなります。腹式呼吸で声を出すようにすれば、声質や発声に変化が出てくるでしょう。そして、口元だけ動かすのではなく、力強くお腹から声を出すように意識します。
腹式呼吸で声を出せば、口先だけでモゴモゴと話すということは避けられます。
6:あくびで喉仏が下がる感覚をつかむ
緊張したり力んだりすると、喉が絞まって良い声が出ません。喉を開いて声が響くように発声すると、声に広がりが出ます。
あくびをしながら首に手を当てると、喉仏が下がるのが分かります。喉仏を下げ、喉が開く感覚をつかむと良いでしょう。
女性だってイケボは出せる
女性のイケボは、男性のイケボの定義と若干異なります。女性のイケボは、少しかすれたハスキーボイスや声変わり前の少年のような幼い声を言います。
女性がイケボを出したいときは、男性歌手の歌や声を何度も聴き、男性の声のトーンに自分の声を合わせるように発声すると良いでしょう。
また、前述したチェストボイス(胸で声を響かせるような発声)を意識すると、性別に関係なく、聞き取りやすくてよく通る低音のイケボに近づきます。
イケボの3つの関連ワード
イケボという言葉はメディアで定着していますが、イケボ以外にも声質や声の印象、声の状態を表す言葉があります。イケボ同様、声の質・印象・状態に関連する言葉を紹介します。
なお、先に出たチェストボイスなどは発声方法であり、声質や声の印象とは異なります。
1:ダミ声
イケボの対義語と捉えられるのが「デスボ(デスボイス)」であり、デスボの代表的な声の種類が「ダミ声」です。ダミ声はがなり声やガラガラした声、しゃがれた声であり、聞き取りにくいのが特徴です。
声が通りづらいため、ダミ声がコンプレックスとなってしまうこともありますが、ダミ声も一つの個性であり、歌やセリフを刺激的に印象深く表現できる場合もあります。たとえば、メタル系やハードコア系の音楽で、怒りや憎しみ、恐怖などを表現する場合に使われています。
2:カワボ
イケボより認知度は低いですが、イケボに類似した言葉として「カワボ」があります。カワボは可愛い声のことで、主に女性の声に対する表現として使用されます。特に、市場規模が拡大している近年では、動画サービスなどで聞く言葉でしょう。
動画では投稿者が声のみで出演する場合も多く、イケボやカワボの動画は注目度が上がる傾向にあります。なお、いくら良い声でも、大人っぽい女性の声はカワボに含まれません。
3:ベルベットボイス
「ベルベットボイス」とは、柔らかくて暖かみのある声を指します。ベルベット(ビロード)というのが、柔らかい手触りと光沢のある質感が特徴の起毛生地です。つまりベルベットボイスは、ベルベット生地のように滑らかで優しい声を表し、耳触りの良い声と言えるでしょう。
毎日意識して落ち着きのあるイケボになろう
イケボは人を魅了する格好良い声を表す言葉で、褒め言葉として使われます。低く穏やかなイケボは、ときに人の心を癒すこともできます。
自分がイケボではないと感じている人も、コツをつかめば訓練して出せるようになります。目標とするイケボを意識しながら生活することで、手に入れられる可能性もあるでしょう。