ポートレートという言葉を聞いたことがあっても、その意味や撮影方法についてはあまり知らないという方も多いのではないでしょうか?
今回はポートレートの言葉の意味や、iPhone・一眼レフ・ミラーレスカメラでポートレートを撮影する方法・コツをご紹介します!
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ポートレートとは
まずはポートレートについてです!
英語のPortraitは直訳すると「肖像画、肖像写真」であり、人物を主な被写体とした写真のことを指します。
ポトレと略されて呼ばれることも多いですね。
よく混同されるスナップ写真とは人物以外も対象にすること、被写体が写真を撮られることをポートレートほど意識せずに、ラフなスタイルでいるなどの違いがあります。
ポートレートはカメラマンとモデルが撮ること・撮られることを意識して撮影された写真ということですね!
ポートレート撮影の6つのコツ
続いてポートレートを撮影する際のコツをご紹介します!
iPhoneや一眼、ミラーレスカメラなどの機材に関係なく役に立つコツなので、ぜひ実践してみてください!
①テーマを決める
ポートレートの撮影に入る前に、まずは写真のテーマを決定しましょう!
撮影したいテーマが決まると、自然に撮り方などもある程度定まるのでおすすめです!
レトロ、クール、キュートなどのイメージや、好きな音楽、芸能人などから発想してみるなどして、自由にテーマを決めてみてください!
②背景をぼかす
ポートレートでは背景をぼかすのがおすすめです!
被写体がくっきりと写ることで、より目立つようになります。
iPhoneでも後に説明するポートレートモードを使えば簡単に背景をぼかすことができるので、ぜひチャレンジしてみてください!
③ピントを目に合わせる
とくに一眼レフやミラーレスカメラの場合、ピントを合わせることが難しいですよね。
どこに合わせればいいかわからなかったり、うまくピントが合わない場合はとりあえず被写体の目にピントを合わせましょう!
ピントが迷子になることを防げます。
④光の当たり具合に気を付ける
光の当たり方には順光、逆光、サイド光などがあります。
被写体の色をよりキレイに映し出すのが、被写体の正面から光が当たる順光、反対に影の部分が強調されたり、光で被写体をふんわりと柔らかく見せたりしてくれるのが、被写体の後ろから光が当たる逆光です。
またその他には被写体の真横から光が当たり、光と影で立体感を与えることができるサイド光などがあります。
自分が撮りたいポートレートをイメージして、それに合うように光の当たり具合を調整しましょう。
⑤構図を考える
日の丸構図
三分割構図
ポートレートを撮る際に構図は非常に重要です!
被写体を中途半端な位置に収めてしまわないよう、構図はいくつか頭の中に入れておきましょう。
被写体を真ん中に置く日の丸構図、写真の縦・横を三分割し、線の上もしくは線の交点に被写体を置く三分割法などは、ポートレートにも向いている簡単な構図なので、ぜひ覚えてみてください!
⑥撮影後は写真を編集する
撮影したポートレートはそのままにしておくのではなく、編集までしてみてください!
おすすめの写真編集アプリは『Adobe Lightroom』です!
写真は実際に『Adobe Lightroom』で編集したものですが、なんと無料でここまでできてしまうのです!
細かい編集ができるPC版は有料ですが、スマホアプリなら無料で使えます。
操作も簡単で、写真に詳しくなくても使えますよ!
iPhoneでポートレートを撮影する方法
続いてiPhoneでポートレートを撮影する方法をご紹介します!
ポートレートモードが搭載されているiPhoneのほとんどは、人以外のモノに対してもポートレートモードが使えてとっても便利なのです!
一眼レフ・ミラーレスカメラでポートレート撮影をしたい方は、コチラをご覧ください!
ポートレートに対応している機種
iPhone 7 Plus、iPhone 12などのように、iPhoneにデュアルカメラ、もしくはトリプルカメラが内蔵されているタイプはポートレートに対応しています。
またその他にもiPhone XR、iPhone SE (第2世代)は、シングルカメラでありながら、ポートレートに対応しています。
iPhoneのポートレートモードの使い方
続いてiPhoneのポートレートモードの使い方についてです!
「ポートレート」を選択
まずカメラを開いたら、画面下部の「ポートレート」を選択します。
ライティングを調節
次にライティングを調節します。
これによって被写体の光の当て方を変えることができます。
ライティングの種類には自然光や被写体を明るくするスタジオ照明、被写体の輪郭をはっきりと映し出す輪郭強調照明などがあるので、仕上げたいポートレートの雰囲気に合わせて選択しましょう。
被写界深度を調節
画面右上のfのマークをタップすると、画面下部にバーが表示されます。
それをスライドすることで被写界深度を調節できるようになります。
被写界深度とはピントを合わせた部分の前後のピントが合っているように見える範囲であり、被写界深度の数値が低くなればなるほど被写界深度が浅く、背景がボケるようになります。
iPhoneのポートレートモードが使いづらい場面
iPhoneのポートレートモードは気軽にポートレートを撮れるため便利ですが、どうしても苦手とする場面があります。
それは主に以下のような場面です。
暗すぎる場合
あまりにも暗いとカメラが被写体を確認できないため、ポートレートモードが使えなくなってしまいます。
少しでも明るい場所で撮影するよう心がけましょう。
被写体の輪郭が不明瞭な場合
ひとつのものをピンポイントで浮き彫りにできるのがポートレートモードなので、被写体の輪郭が不明瞭な場合は、被写体までもがボケてしまうこともあります。
同様に風景などもはっきりとした輪郭がないため、ポートレートモードが使いづらくなります。
被写体から離れすぎている場合
被写体から離れすぎるとカメラが被写体を感知できなくなるため、ポートレートモードが使えなくなります。
被写体とカメラの間には、適度な距離を置きましょう。
一眼レフ・ミラーレスカメラでポートレートを撮影する方法
続いて一眼レフやミラーレスカメラでポートレートを撮影する方法についてです!
ポートレートにおすすめのレンズや設定をご紹介します!
ポートレートにおすすめのレンズ
ポートレートでは一見標準レンズの使い勝手がよさそうに見えますが、それでは一眼レフ・ミラーレスカメラならではのポートレートの醍醐味が味わえません。
そこでまずはポートレートにおすすめのレンズをご紹介します!
望遠レンズ
遠くのものを撮影するのに便利な望遠レンズも、実はポートレートにおいてはとても便利です!
なるべく被写体に近づいた状態で、被写体と背景を遠ざけると背景のボケが大きくなるのは、望遠レンズならではですね!
単焦点レンズ
単焦点レンズはズームができないものの、光を多く取り込むことができるため、より背景をぼかすことができます。
また暗い場所での撮影にも向いていますよ!
おすすめの設定
一眼レフ・ミラーレスカメラは、撮りたい写真に合わせて設定を自在に変更できるのが最大のメリットですよね!
そこでポートレートにおすすめの設定をご紹介します!
マニュアルモードにする
自動的にシャッタースピードやF値を調節してくれるPモードよりも、マニュアルモードにして自分で設定を行ったほうが、イメージ通りの写真を撮りやすいです。
最初は難しいかもしれませんが、何回も練習してマニュアルモードに慣れましょう!
ISO感度をオートにする
ISO感度をオートにすれば、その場の明るさに合わせて自動で調節してくれるため、場所を移動したり光の入り具合を変えたい場合などに設定し直す手間が省けて楽になります!
F値を低めにする
F値を低くすればするほど背景がボケます。
被写体を目立たせるポートレートでは、背景がキレイにボケているかが写真の出来を左右するといっても過言ではありません。
またF値を下げられない場合は、被写体と背景の位置を遠ざけたり、被写体とカメラの位置を近づけて背景をぼかすのもおすすめです!
撮りたい雰囲気に合わせてホワイトバランスを調節する
様々な光源に対してホワイトバランスを調整するオートホワイトバランスという機能がありますが、ホワイトバランスは自分で選択することもできます。
太陽光、日陰、曇天、電球、蛍光灯などの種類があり、これらを変更することによって写真の色味や雰囲気がガラリと変わります。
オートではなく、自分で設定してみましょう!
さっそくポートレートを撮ってみよう!
ポートレート撮影と聞くと一見難しそうに聞こえますが、実は意外と簡単なのです。
撮影方法をマスターして、ぜひ自分の撮りたいポートレートを撮ってみてください!