SNSが普及してから「ステマ」という言葉をよく耳にします。
ステマについてあまり詳しくは知らない…
そんな方のために今回はステマの意味や炎上事例、見抜く方法などをご紹介いたします。
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ステマとは?よく見る手法も合わせて紹介!
ステマとは?
ステルスマーケティングとは、消費者に広告と明記せずに宣伝したり、非営利の好評価の口コミを装うなどして消費者を欺く宣伝手法です。
※引用元:Wikipedia
芸能人や著名人、インフルエンサーなどに商品を広告と明記せずに紹介してもらう、口コミなどに一般人のふりをしてレビューを行うことを指します。
ステマがよく横行されている場所は、若者から絶大な人気を誇るSNSのInstagramやTikTokなどで見られます。
よくみるステマ手法
ステマ手法は「なりすまし型」と「インフルエンサー型」の2種類あります。
なりすまし型
1つ目は、一般消費者になりすます「サクラ」が、商品やサービスのレビューをする手法です。
商品などの口コミを高評価にしたい企業がお金を払って依頼したり、企業で働く人間が一般消費者になりすますケースがあります。
インフルエンサー型
二つ目は、芸能人や著名人、インフルエンサーなどの影響力を持つ人に、商品やサービスの宣伝をお願いしてユーザーに宣伝であることを気づかせない手法です。
現代では、SNSやブログなどを利用して簡単に発信することができるため、ユーザーは広告だということに気づかないまま商品などを購入してしまいます。
また、SNSやインターネットだけではなく、影響力のある人物がメディア上に宣伝であることを伏せて個人的に気に入っている商品であるかのように思わせる行為などもあります。
ステマの過去の有名事例5つ!
ステマの有名事例は下記の通りです。
・大手グルメ口コミサイトで口コミ操作
・バイク買取比較サイトで査定の偽り
・インターネットオークションでの詐欺被害
・有名映画の漫画拡散
・大手SNS会社のアプリをインフルエンサーが紹介
大手グルメ口コミサイトで口コミ操作
大手グルメ口コミサイトで行われた、口コミ評価の代行業者がお金を支払うレストランに対し高評価を付けるというステマがありました。
飲食店などの口コミ情報を取り扱うサイトでは、当時ステマを行ったことで利用者からの信用が一定期間落ちたといえます。
※引用元:東洋経済
バイク買取比較サイトで査定の偽り
大手バイク買取比較サイトでで行われた、買取価格を数社で査定できるとされてましたが、基本的には大手バイク買取会社のみが査定を行う仕組になっていたステマです。
※引用元:livedoor news
インターネットオークションでの詐欺被害
インターネットオークションで行われた、複数の芸能人が高額商品をオークションにて安く落札したとステマを流した事件がありました。
また、インターネットオークションでステマ以外にも詐欺まがいなことをしていたとして運営者が逮捕されており、よってサイトは閉鎖されました。
※引用元:Wikipedia
有名映画の漫画拡散
ある有名映画の公開後に、SNS上で複数人の漫画家が同時に映画を見た感想を漫画にした投稿が行われるステマがありました。
いずれの投稿も映画を高評価するものばかりで、ユーザーが不審に思い炎上しました。企業側はSNSの漫画投稿に対して金銭授受があったことを認めています。
※引用元:IT media News
大手SNS会社のアプリをインフルエンサーが紹介
大手SNS会社が行った、他社のSNSのインフルエンサーに対して、金銭授受を行うことでアプリ(SNS)を紹介してもらうステマがありました。
インフルエンサーが「#PR」のような広告明記をしていなかった。大手SNS会社はコンテンツを知ってもらうためだったことから広告明記は不要と認識していました。
※引用元:IT media News
インスタなどのステマを見抜く方法4つ
ステマを見抜く方法は下記の通りです。
・情報に具体性が無い場合は注意
・紹介されているURLをチェック
・口コミサイトやブログを比較
・同じ商品をPRしていないかインフルエンサーをチェック
情報に具体性が無い場合は注意
商品やサービスの紹介をしていても、実物の写真がなかったり、実際に使用している風景がない、あるいはいつもとは違う広告っぽい文言を使っている可能性があります。
なので、抽象的な形容詞や広告の文句をそのまま使用したものは気をつけて、本当に使ったことがあるような人にしかわからないことに触れているか見分けてみましょう!
紹介されているURLをチェック
ステマの紹介されているURLは、基本的にアフィリエイトリンクと呼ばれる長いURLの場合が多いです。
しかし、アフィリエイトはステマとは違い情報を隠して宣伝するわけではないので同じようなものと考えるのは注意が必要です。
口コミサイトやブログを比較
同一サイトで同一商品・商品が多数紹介されている場合や、全てが過剰に商品を進めるような内容だった場合ステマの可能性が高いです。
しかし、本人が本当に良い商品で利用している場合があるので、1つの口コミで満足せずにいくつか比較することも大切です!
同じ商品をPRしていないかインフルエンサーをチェック
芸能人やインフルエンサーは、ネットやSNSで高い影響力を持っているため、ブログやSNSで一斉に同じ商品を紹介を始めた場合、ステマの可能性が高いです。
日本のステマ規制
ステマの事例を見ていくとあくどいやり方ばかりで違法にならないのか…?と思う方も多いと思います。
すでに海外ではステマは違法として「PR」明記ややり取りがあったことなどを公開する義務となっています。
日本の場合ステマはどのような違反ケースとなるのでしょうか。
景品表示法という商品やサービスの品質や内容、価格帯を偽って表示を行う事を規制する法律があります。
法律の中でも主に「優良誤認表示」と「有利誤認表示」があります。
優良誤認表示
商品・サービスの品質を、実際よりも優れていると偽って宣言したり、競争業者が販売する商品・サービスよりも特に優れているわけではないのに、あたかも優れているかのうように偽って宣伝する行為。
※引用元:消費者庁
よく見る事例としてインスタが挙げられます。インフルエンサーの影響力を利用して投稿とアフィリエイトサイトで行われている場合があります。
実際に2021年の11月にインスタグラムのバストアップの投稿内容が景品法の違反対象として初めてEC事業者2社に対して措置命令が下されました。
※引用元:消費者庁
有利誤認表示
商品・サービスの取引条件について、実際よりも有利であると偽って宣伝したり、競争業者が販売する商品・サービスよりも特に安いわけでもないのに、あたかも著しく安いかのように偽って宣伝する行為。
※引用元:消費者庁
例えば、普段1万円で販売している実態がないにも関わらず「通常価格1万円のところ本日限り5,000円」といった表示をするケースです。
インスタなどのSNSだけではなく、普段見るようなWEBサイトや紙媒体などにも使われることがあります。
景品表示法に違反すると?
違反すると措置命令が採られ従わなかった場合は、2年以下の懲役又は300万円以下の罰金、あるいはその両方が科せられる可能性があります。
ステマを理解して騙されないようにしよう!
ステマについて理解することはできましたか?
今回の記事をまとめると
・ステマとは消費者に広告と明記せずに宣伝や非営利の好評価の口コミを装うこと
・ステマ手法は口コミなどのなりすまし型と広告明記をしないインフルエンサー型の2種類
・ステマを見抜くには謳い文句の文言ではないか口コミなどを比較してみる
・日本のステマ規制はしっかり規制されているわけではない
ステマはマーケティング手法の1つですが、こういった事例によって日本ではステマ=詐欺という認識が強まっています。
消費者は正確な情報を探すことや判断することも大切なので、もしステマかもしれないけど気になった商品やサービスがあれば自分でリサーチしてみましょう!