フレームワークとはそもそもなに…?具体的な例が知りたい!
フレームワークはビジネスとIT業界で活躍します。
今回はフレームワークについて意味や例など詳しくご紹介いたします。
目次[ 表示 ]
- フレームワークとは?
- ビジネスフレームワークとは
- IT業界のフレームワークとは
- 論理思考・問題解決で使えるフレームワーク4選
- As is To be
- MECE(ミーシー)
- ロジックツリー
- 6W2H
- マーケティングに使えるフレームワーク6選
- ペルソナ
- PEST分析
- 3C分析
- SWOT分析
- 4P分析
- カスタマージャーニーマップ
- アイデア発想に使えるフレームワーク3選
- マインドマップ
- マンダラート
- ペイオフマトリクス
- 戦略を立てるのに使えるフレームワーク5選
- STP分析
- ポジショニングマップ
- AIDMA(アイドマ)
- AISAS(アイサス)
- AARRR(アー)
- 組織マネジメントに使えるフレームワーク5選
- ミッション・ビジョン・バリュー
- Will/Can/Must
- ジョハリの窓
- ガントチャート
- 動機付け・衛生理論
- フレームワークを使って効率化を図ろう!
フレームワークとは?
フレームワーク(framework)とは「枠組み」「骨組み」「構造」などと和訳できる英単語です。
引用元:Wikipedia
一般的なフレームワークにはビジネスの場面で使用する場合とIT業界などのプログラミングで使用する場合の2種類あります。
ビジネスフレームワークとは
共通した考え方、意思決定、分析、問題解決、マーケティング、戦略立案などのコツや枠組みという意味で使われます。
何かしらの問題を解決したり、経営戦略を考えるときなど、特定の思考パターン(フレームワーク)を利用することで、新しいアイディアや戦略を得られます。
IT業界のフレームワークとは
アプリケーションやシステムを開発するために必要な機能があらかじめ用意された枠組みという意味で使われます。
フレームワークを利用することでゼロから開発に必要な機能を用意することなく、サービスを作成できるため作業の効率化に繋がります。
論理思考・問題解決で使えるフレームワーク4選
論理思考・問題解決で使えるフレームワークは下記の主な4つでご紹介いたします。
・As is To be
・MECE
・ロジックツリー
・6W2H
As is To be
現状と理想の姿のギャップを分析・認識し解決法を模索するフレームワークです。「As is」とは現状を意味する言葉で、「To be」とは理想の姿という意味で使われます。
使い方
まず理想の姿となる「To be」を明確にし、次に現在の姿「As is」を明確にします。理想と現状のギャップを埋めるための課題と行動を見つけることで理想の姿に近づけます。
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理想と現状のギャップの課題だけでなく課題を解決するための行動まで作るのがポイントです!
MECE(ミーシー)
互いに重複せず、全体として漏れがない「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字を取って略した言葉です。
MECEは複雑な事象をさまざまな切り口から分類することで、ダブりや漏れをなくすために使用します。
使い方
MECEはフレームワークというよりかは、他のフレームワークを利用する際にMECEの考え方を取り入れることが多いです。
ロジックツリーや3C分析、4P分析、SWOT分析などでMECEを使用します。
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大きな課題にぶつかったときにMECEを使うことで小さく要素ごとに切り分けるので解決の糸口が見えてきます。
ロジックツリー
様々な問題をツリー状に分解し、ロジカルに原因や問題解決を探すフレームワークです。
ロジックツリーには、要素分解の「Whatツリー」、原因研究の「Whyツリー」と問題解決の「Howツリー」、「KPIツリー」の4つがあります。
作り方
まずは、ツリーの幹となるテーマを決めて、次に要素を分解する切り口をMECEを利用して漏れもなくダブりもないロジックツリーを作成します。
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ロジックツリーでは因果関係が成り立っているかや優先順位つけて何を実行するかの確認も大切です。
6W2H
「いつ(When)・どこで(where)・だれが(Who)・だれに(Whom)・なにを(What)・なぜ(Why)・どうやって(How)・いくらで(How much)」といったものを整理するフレームワークです。
使い方
企画書作成や新人教育など活用するシーンは様々で、あるテーマに対して6W2Hの順番でひも解いていくことで情報の整理が可能です。
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6W2Hに当てはめて終わりだけでなく、分析した結果をもとに対処法や改善策を考えるとさらに理解が深まります。
マーケティングに使えるフレームワーク6選
マーケティングに使えるフレームワークは下記の主な6つです。
・ペルソナ
・PEST分析
・3C分析
・SWOT分析
・4P分析
・カスタマージャーニーマップ
ペルソナ
ある特定のユーザーがまるで実在しているかのように名前や性別、年齢、基本情報や興味感心、1日の過ごし方などまとめるフレームワークです。
使い方
まずは、ペルソナに設計するユーザーの情報を集め、自社の商品やサービスに興味を持った動機、検討段階における情報収集の方法や、購入要因などを書き加えていきます。
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見込み客が抱える悩みや問題点を見つけたり、チーム全体で共通のユーザーイメージを持つなどのメリットがあります。
↓ペルソナの詳しい記事を見たい人はこちら↓
ペルソナを設定するときのプロセス4つ|メリットや注意点も紹介
PEST分析
マクロ環境分析のフレームワークで、主に会社の企業活動に間接的に影響を与える外部環境を分析できます。
使い方
PEST分析は、「政治」「経済」「社会」「技術」の4つの視点で分析を行います。
Politics(政治)
政治的要因では、政治・法律・税制などの観点から影響を及ぼす要因を分析します。
Economy(経済)
経済的要因では、経済動向の変化などの観点から影響を及ぼす要因を分析します。
Society(社会)
社会的要因では、消費者のライフスタイルに関する事項を分析します。
Technology(技術)
技術的要因では、時代の変化に伴って開発された新たな技術が企業に与える要因を分析します。
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企業は外部環境の影響1つで大きく変化を及ぼす可能性があります。なのでリスクヘッジ手段を講じれるかどうかも洗い出してみましょう。
3C分析
Customer(顧客・市場)・Competitor(競合)・Company(自社)の3つを分析することをミクロ環境分析とも呼ばれ、顧客ニーズを捉え競合との差別化を図るためのフレームワークです。
使い方
まずは市場を知って自社の強みや弱みを評価するために市場・顧客の分析から行います。競合がその市場に対してどのように対応しているか分析し、自社がどのような手を打つことができるか分析します。
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上の画像のように赤色の部分が競合になく(差別化)、市場に合っていて自社でも可能な施策部分になります。
SWOT分析
内部環境である保有しているリソースや商品、ブランド力などの要素と外部環境であるコントロールできない要素をそれぞれプラス要因とマイナス要因でわけることで企業や事業の分析ができるフレームワークです。
使い方
外部環境では市場規模や成長性、競合の状況、景気や経済状況、政治や法律などを踏まえて検討します。内部環境では、認知度やブランド力、インフラ、価格や品質、サービス、資源・技術力などを踏まえて検討します。
それぞれSWOTを埋めたら「クロスSWOT分析」を行います。「機会×強み」「機会×弱み」「脅威×強み」「脅威×弱み」を判断して戦略を立てるのに役立てましょう。
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PEST分析→3C分析→SWOT分析の流れで行うとPESTと3Cで情報収集を行っているのでSWOT分析を効率よく分析できます。
4P分析
Product(製品)、Price(価格)、Place(流動)、Promotion(販促)の頭文字を取ったもので、商品やサービスを販売する際、「何を・いくらで・どこで・どのようにして」売るのか戦略を立案するためのフレームワークです。
使い方
4PはProduct→Price→Place→Promotionの順に作成します。また、4Pを統合して使うことも重要で、製品・価格・流動・販促のすべてが連動している必要性があります。
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先程の3C分析を組み合わせると外部環境(3C)と内部環境(4P)を分析できるためよりよい戦略を立てることができます。
カスタマージャーニーマップ
顧客が商品をどうやって知り購入後はどうだったかの一連の流れを可視化し、思考や感情も合わせて考えることで最適なアプローチを出すための図式化フレームワークです。
使い方
カスタマージャーニーから課題点が見えてきます。というのも商品やサービスの認知・検討・購入などといった接触ポイントごとに異なるため、それぞれの課題点が浮き彫りになり、改善策を立てれます。
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上の画像の購入プロセスは「AISAS」のフレームを利用していますが、商品やサービスによってフレームを変えて分析してみましょう。
アイデア発想に使えるフレームワーク3選
アイデア発想に使えるフレームワークは下記の主な6つです。
・マインドマップ
・マンダラート
・ペイオフマトリクス
マインドマップ
メインテーマから連想されるキーワードを派生させることで情報整理やアイデア出しに役立つフレームワークです。
使い方
問題点や目標、解決すべき事項や学びたいことをメインテーマとして、関係するキーワードを木の枝が分岐するように繋げて追加することで情報を可視化できます。
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マインドマップは手書きでも有効ですが、ツールを使えば作業効率化が図れます。筆者僕は個人的にXmindがおすすめです。
マンダラート
マス目にアイデアを書き込んでいくことでアイデアや中心の真ん中に目標達成を書きそのために必要な目標やアイデアを広げられるフレームワークです。
使い方
9マスの正方形の真ん中に目標やアイデアを書き、目標達成に必要なことを周りの8マスに書いて、更にその8マスを9マスの正方形にして目標達成に必要なことを書きます。
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プロ野球選手の大谷選手も高校1年生の時に8球団からドラフト1位という目標を掲げてマンダラートを活用したことで有名です。
ペイオフマトリクス
一般的に効果と実現性の2軸で区切られた図を使用し、効果的にアイデアの取捨選択をするためのフレームワークです。
使い方
縦軸を効果、横軸を実現性とすると「効果が高い×実現性が高い」「効果が高い×実現性が低い」「効果が低い×実現性が高い」「効果が低い×実現性が低い」の4ブロックに分かれます。
たくさんのアイデアを4つのブロックに当てはめることで取捨選択を簡易的に行うことができます。
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一般的に効果と実現性ですが、他に「重要度と緊急度」「市場成長率とマーケットシェア」「商品と市場」などがあり、用途別に使ってみましょう!
戦略を立てるのに使えるフレームワーク5選
戦略を立てるのに使えるフレームワークは下記の主な6つです。
・STP分析
・ポジショニングマップ
・AIDMA
・AISAS
・AARRR
STP分析
新商品や新事業など展開する際、Segmentation(市場を細分化)、Targeting(狙うべき市場を決める)、Positioning(立ち位置を見極める)の3つを軸に業界内での戦略が有効かを把握できるフレームワークです。
使い方
まずはSの部分であるニーズを持つ顧客層を市場細分化し、Tの部分でその市場の中か狙うべきターゲット層を絞り、Pの部分で競合と比較して自社の立ち位置を決定します。
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最終的に出した結論が事業の目的を果たすかどうか、結論通りにゴールを達成見込みがあるかどうかを判断できると尚更良くなります!
ポジショニングマップ
意味の異なる2軸で作られたマトリクス上に、自社を含めた他社の競合商品やサービスを配置したフレームワークです。
使い方
先程のSTP分析のポジショニングの部分でも使用され、他社との明確な差別化ができているかどうかや自社と近くにある企業は直接的な競合の度合いなどを把握します。
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ポジショニングマップの軸で「価格と品質」といった相関の高いもので分析しないことが大切です。
AIDMA(アイドマ)
消費者は商品を購入する際「Attention(注目)→Interest(興味)→Desire(欲求)→Memory(記憶)→Action(行動)」といった購買決定プロセスを説明するフレームワークです。
使い方
自社の商品やサービスをAIDMAにそれぞれ当てはめ、興味関心を増やすためのアプローチや集客数・購買数などの改善に繋げます。
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AIDMA以外にも「AIDA」「AIDCA」「AIDCAS」「AISAS」などの購買プロセスがあります!
AISAS(アイサス)
AISASもAIDMA同様の購買決定プロセスを説明するフレームワークで、プロセスは「Attention(認知)→Interest(興味)→Search(検索)→Action(行動)→Share(共有)」となっています。
使い方
AIDMAと使い方は一緒で、興味関心を増やすためのアプローチや共有するための方法などを模索することで改善に繋げます。
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AISASの成功事例で一番有名なタピオカがあり、SNSで共有があったことでAISASはぐるぐる購買プロセスが循環しています。
AARRR(アー)
Acquisition(獲得)→Activation(活性化)→Retention(継続)→Referral(紹介)→Revenue(収益化)の流れで企業や製品を成長させるためのフレームワークです。
使い方
サブスクやアプリなどインターネットを活用したビジネスにおいてAARRRの順に設計することで企業や事業を急成長させることが可能になります。
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ユーザーを獲得し、製品を実際に使ってもらい、リピーターになり、ユーザーが紹介して更にユーザーが増え、収益を最大化する一連の流れを作れたらすごいですね!
組織マネジメントに使えるフレームワーク5選
組織マネジメントに使えるフレームワークは下記の主な5つです。
・ミッション / ビジョン / バリュー
・Will / Can / Must[
・ジョハリの窓
・ガントチャート
・動機付け / 衛生理論
ミッション・ビジョン・バリュー
多様化するビジネス社会における企業の経営方針であり、企業理念やスローガンなど共通の価値観を表すフレームワークです。
使い方
ミッションは「果たすべき使命・企業の存在理由」、ビジョンは「目指すべき将来の理想の状態・ゴール」、バリューは「ミッションとバリューを実現するためにとるべき思考や行動」を軸にそれぞれ作成します。
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世の中にある企業はそれぞれ果たすべき使命や存在意義、ゴール、実現するための行動などを明確に指標化しているんですね!
Will/Can/Must
ビジネスにおいてモチベーションを維持や成果を出しやすくするためのフレームワークです。
使い方
Willは「自分がしたいこと」Canは「自分のできること」Mustは「すべきこと・しなければいけないこと」の3つが一致するものがあると満足度が高いと言われています。
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個人だけでなく個々のWill Can Mustをかけ合わせることでチーム全体のWill Can Mustを作れます。
ジョハリの窓
他者とのコミュニケーションの円滑化において重要な考え方に基づいた「自分をどのように公開するか?」「自分をどのように隠すか」といった自己分析を行うフレームワークです。
使い方
開放の窓(自分も他人も知る自己)、盲点の窓(自分は気付かないが他人は知る自己)、秘密の窓(自分は知るが他人は知らない自己)、未知の窓(誰も知らない自己)の4ブロックで作成します。
自分のことを書き出して当てはめていき、開放の窓が多ければ多いほど円滑なコミュニケーションが取れるとされています。
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円滑なコミュニケーションを取りたい人は取り組んでみるといいかもしれません!
ガントチャート
プロジェクト管理や生産管理など工程管理に用いられ、作業計画を視覚的に表現するためのフレームワークです。
使い方
タスクと担当者、スケジュールを合わせて見ることでチーム全体で進捗状況やスケジュールの把握をします。
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チームでプロジェクトを進める際は共通の認識が必要ですね!
↓ガントチャートの詳しい記事を見たい人はこちら↓
ガントチャートとは?作り方や使い方をわかりやすくご紹介!
動機付け・衛生理論
仕事に対する満足をもたらす要因と不安をもたらす要因が異なることを示したモチベーション理論のフレームワークです。
使い方
満足をもたらす要因(仕事の達成感や成長、責任など)を「動機付け要因」、不安をもたらす要因(会社の方針や労働環境など)を「衛生要因」と呼び、社員の中で共通部分を見つけることで課題点が見つかります。
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満足をもたらす要因と不安をもたらす要因が違うのはおもしろいですね!
フレームワークを使って効率化を図ろう!
様々なフレームワークをご紹介いたしました。現状で使えるフレームワークがあれば活用して作業効率化や結果を残せる可能性があるかもしれません。
ぜひ活用してみてください!