今回は、日本を代表する映画監督である大林宣彦が残した名言をご紹介します。
先進的な手法でCMや映画を次々とヒットさせた大林は「映像の魔術師」とも言われており、その影響力は絶大なものがあります。
そんな大林が残した言葉には彼が大事にしていた信念が垣間見えます。
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大林宣彦ってどんな人?
引用元:産経ニュース
大林宣彦について
- 名前
- 大林宣彦
- 生年月日
- 1938年1月9日
- 死没年月日
- 2020年4月10日
- 出身地
- 広島県尾道市
- 没地
- 東京都世田谷区
- 職業
- 映画監督
大林宣彦は何をした人?
引用元:産経ニュース
大林宣彦は、日本を代表する映画監督の一人です。
CMディレクターから映画監督への転身という当時としては異例で衝撃的なキャリアを歩みます。
大学在学中から自主制作映画を制作し、その後はCMディレクターとして活躍します。
高度経済成長の波に乗り、CM業界は急成長。
大林は1日1本の驚異的なペースでCMを作り、やがて「CM界の巨匠」の異名を持つようになります。
代表的な作品に、化粧品「マンダム」や「ホンダ」のオートバイ「ロードパル」のCMがあります。
当時初の試みだったハリウッド俳優の起用は大きなインパクトを残し、宣伝商品の普及に大きく貢献しました。
1977年「HOUSE/ハウス」で商業映画の初監督を務め、これが映画界へ転身するきっかけとなります。
ホラー・ファンタジーを様々な特撮を使って華麗に表現したこの作品は、当時の若者を熱狂させました。
1982年に発表された「転校生」を皮切りに、「時をかける少女」「さびしんぼう」と、後に「尾道三部作」と称される作品が誕生します。
これらの作品は、いずれも大林自身の郷愁を込めて尾道を舞台とした作品であり、ロケ地を巡る観光客が激増するなどその影響は絶大なものでした。
田舎の古臭さを嫌う人が多かった時代にありながら、
「日本にこんな綺麗な地方都市が残っていたのか」
と再認識させ、地域活性化にも貢献したとも言えます。
地域の映像文化の浸透や後進の育成にも注力し、北海道・芦別市の「芦別映画学校」、大分県臼杵市の「風の映画学校」の校長を務めました。
晩年も映画製作をやめることはなく、肺がんを患いながらも撮影を続け、「海辺の映画館―キネマの玉手箱」を最後の作品として完成させます。
大林が亡くなった2020年4月10日は、奇しくも「海辺の映画館―キネマの玉手箱」の公開日であり、生涯をかけて映像作品の創作に捧げた人生の大往生を遂げました。
大林宣彦が関わった出来事一覧
大林宣彦の有名な名言5選!
引用元:産経ニュース
名言①:表現で過去は変えられないが、未来を変える力はあるんじゃないか。
名言を解説
2019年 11月下旬、大林の最後の作品となった「海辺の映画館―キネマの玉手箱」を携えて参加した広島国際映画祭の帰路で、密着取材中に発せられた言葉です。
既にがんとの闘いは深刻なものであり、身体も弱っていたなか、未来を担う若者に向けて紡ぎだした強い想いが伝わります。
その後亡くなるまで取材の場などはなかったことから、公の場で残した最後の言葉とされています。
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「過去を悔やむのではなく、未来をどう変えるかに集中せよ!」
という怒号が聞こえてきそうな力強いメッセージです!
名言②:自分らしく失敗しなさい。
名言を解説
たとえ結果がどうであれ、自分が納得できることに全力で取り組んでほしいという想いが込められています。
他人の目を気にせず、やっていること自体に自分が納得できていれば、結果はどうであれ、受け入れることはできると大林は言います。
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単に「失敗は悪いことではない」というメッセージではなく、「自分らしい」失敗をしなさいというところがユニークですね!
名言③:僕は死の瞬間まで映画を撮り続けます。
名言を解説
肺がんを患い余命宣告もされ、死を意識せざるを得ない状況のなかで発せられた言葉です。
意識せずとも確実に近づいている死への恐怖がある状況でも、映画製作を続ける大林の強さが表れています。
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まさに有言実行。
映画制作に人生をかけた大林は、最後に手がけた映画を完成させ、想いを託してから旅立ちました。
名言④:戦争がない平和を願うことは「ファンタジー」だ。
名言を解説
現在の世界は競争社会であり、その文化がある限り突き詰めると戦争になってしまうと大林は言います。
実際、世界のどこかで戦争が起こっている状況は続いています。
その現実を受け止めてどのように平和を実現させていくべきか考えさせられる言葉です。
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第二次世界大戦を経験し、広島出身ということもあり、大林の戦争への想いは人一倍強いものがあります。
名言⑤:感情が循環すると物語になる。
名言を解説
個人のなかで起こる感情だけでも物語が作れるとする創造性に富んだ言葉です。
起伏が激しい感情もそれだけを切り取ると突発的なものですが、そこには必ず因果があると言います。
より長い目で見れば物語を作れるほどの豊かな感情を、私たち人間は有していることが再認識できます。
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人間の心情を映画に反映させる手法が垣間見える言葉ですね!
大林宣彦の名言から元気をもらおう!
いかがでしたか?
戦争や故郷に対する強い想い、命の大切さ、芸術に対する考え方が、大林の言葉には強く表れています。
その言葉の力は、ともに作品を作った俳優たちが
「大林さんの言葉には命が宿っていて、その言葉に何度も救われた」
と表現するほどです。
悩みがあるときや元気がないときに、大林の言葉は計り知れないパワーを与えてくれるでしょう!