フリーランスとして働く人が増加している現代、フリーランスとは何か、メリットやデメリット、稼げる仕事を徹底解説していきます。
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フリーランスとは?個人事業主との違いを解説
フリーランスとは?
フリーランスとは、会社や団体などに所属せず個人で自由に契約を結んで仕事をする人をいい、フリーランスは個人で仕事を請け負う働き方です。フリーランスの仕事としてライターやカメラマン、翻訳家、プログラマー・エンジニアなどがあります。また、この形態の人のことををフリーランサーまたはフリーエージェントとも呼んだりします。
個人事業主とは?
働き方を表すフリーランスと違い、個人事業主は税法上の区分を意味します。個人事業主は「継続して事業を行う個人」であり、税務署に対して個人事業の「開業届」を提出しています。
フリーランスと個人事業主の違い
働き方を意味するフリーランスには、個人だけでなく法人も含まれます。例えば会社や団体に属さないフリーランスでも、法人化は可能です。また個人事業主であっても、働き方によりフリーランスに含まれます。つまりフリーランスは働き方を表す大きな枠であり、それには個人・個人事業主・法人も含まれます。しかし個人事業主はあくまで税務署に開業届を提出した個人なので、法人化した個人は含まれません。
フリーランスは生活できない?メリットとデメリットを解説
フリーランスのメリット5つ
収入UPの期待が高まる
フリーランスは会社とは違い、成果や売上が収入に直結します。自分が頑張った分だけ収入が変わるという点では、人によってはやる気がでるのではないでしょうか。
働く場所や働き方が自由
PC作業で完結してしまう職種ならPCとWi-Fiがあればどこでも作業することができます。仕事をする上で日本にいなくても海外からでも仕事をすることが可能です。場所や働き方に囚われず自由になれます。
時間を有効に使える
普通の会社の社員なら平日毎朝電車などで出社してから夕方に帰るというのが当たり前ですが、フリーランスはそういったものに囚われずに時間を有効的に使うことができます。夜に作業が捗る人は朝早く起きなくても夜に仕事をすることができます。
人間関係などのストレス軽減
人間関係の過度のストレスは退職や転職ということに繋がりかねません。自分が働きやすい環境におければいいのですが、誰でもそうというわけにはいきません。そういった点ではフリーランスはほぼひとりで作業をするため、会社員よりかはストレスが軽減しているのではないでしょうか。
得意分野に特化することができる
フリーランスは趣味から仕事にという方もいます。趣味が仕事になるということは、自分の得意なことで仕事をしているわけなので、更にスキルや知識に磨きがかかります。自分で案件を取り実際にお金を頂いているため、その道のプロフェッショナルになれるかもしれません。
フリーランスのデメリット5つ
仕事や収入が安定しない
会社は事業の売上が下がっても会社員の給料は特に変わりはありません。その点フリーランスは自分で案件を取ってこないといけないため仕事の取得や収入が不安定になります。今月取れた案件が来月また取れるかどうかはわかりません。
健康保険や国民年金が乏しい
フリーランスになると厚生年金から国民年金になりもらえる額が減ります。対策の仕方はありますが、手続きなどが多いため面倒は増えます。また、健康保険の支払いが増えることです。会社で働いてた時は企業が保険料を負担してくれてましたが、フリーランスはすべて自己負担なのです。
社会的信用が低くなる可能性がある
これはフリーランスに限らず、個人事業主や会社を作ったときにありがちなことです。クレジットカードが作れないや銀行からお金を借りられないなど、フリーランスになってからクレジットカードが作れない!なんてことを避けるために会社員の時に作っておきましょう。
確定申告が必要になる
会社員の方は勤めている会社で確定申告が行われているため気にすることはないのですが、個人で確定申告を行う際は、収入や経費などを管理する知識が必要だったりします。
スキルUPや情報収集の難易度が上がる
会社員は分からないことは先輩に聞くと教えてくれます。また、仕事のスキルが足りなくても誰かがカバーをしてくれたり、勉強会や無料で受けれるセミナーなども会社が実施してくれています。そういった点からフリーランスは自分の仕事のスキル以外のスキルアップや勉強するためのセミナーにはお金を掛けて参加しなければなりません。
フリーランスの働き方・仕事って?稼げる仕事14選
フリーランスの働き方4つに分類
副業系すきまワーカー
特定の企業に正社員として所属しながら、主に就業後や週末などの時間が空いているときにフリーランスの仕事をしています。副業を解禁する企業からこれから増えると予想されているため、このタイプが増えると予測されています。
副業系すきまワーカー | |
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人口 | 439万人 |
平均年収 | 64万円 |
副業系パラレルワーカー
複数の仕事を平行して従事する業務形態で、本業や副業関係なしに仕事をするタイプです。1つの業種で数社の仕事を対応することもあり、スケジュール管理や1社の仕事が別の業務に支障が出ないよう注意することが必要です。
副業系パラレルワーカー | |
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人口 | 373万人 |
平均年収 | 108万円 |
自由業系フリーワーカー
特定の企業には所属せず専門的な分野の仕事を行う人が該当します。ライフスタイルを崩さず保持しているスキルを活かして働ける特徴を持っています。介護や育児などに充てる時間を確保し、ライフワークバランスを保っていくことを重視する人に向いているでしょう。
自由業系フリーワーカー | |
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人口 | 308万人 |
平均年収 | 58万円 |
自営業系独立オーナー
企業に所属しない個人事業主・法人経営者を指し、基本的に働く場所や時間に縛りはありません。一般的に「フリーランス」と聞いてイメージしやすいのがこのタイプです。
自営業独立オーナー | |
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人口 | 551万人 |
平均年収 | 355万円 |
引用元:フリーランス実態調2021
【IT・エンジニア系】フリーランス稼げる職種6選
IT・エンジニア系で稼げる職種は以下の通りです。
フロントエンジニア
フロントエンドエンジニアの仕事は、Webデザイナーが制作したデザインをもとに、HTMLやCSS、JavaScript、PHPの設計や実装、WordPressなどのCMS構築やカスタマイズなどが主な業務になります。
フロントエンジニア | |
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単価平均 | 約60万円 |
平均年収 | 約720万円 |
Wordpressエンジニア
WordPressの仕事は、Webサイトの新規制作や既存ページのリニューアル、機能追加、コラムコンテンツなどの新規作成など様々です。WordPressを構築するPHPやデータベースのMySQLの知識、HTML、CSS、JavaScript、セキュリティの知識、SEOなどが必要になります。
Wordpressエンジニア | |
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単価平均 | 約10~30万円 |
システムエンジニア
システムエンジニアの仕事は、顧客の要求をヒアリングして仕様決定やシステム開発における上流工程を担当します。担当する上流工程は「要求定義」「基本設計」「詳細設計」「テスト」に大別できます。
※上流工程とは製品生産やシステムの開発における一連の工程を川の流れに例え、その初期工程にあたる部分
システムエンジニア | |
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単価平均 | 約60万円 |
平均年収 | 約720万円 |
スマホアプリエンジニア
スマホアプリエンジニアとはiOSやAndroid端末に対応したアプリを設計・開発します。スマホが普及したことで、アプリの需要は上がっています。JavaやC系言語、Swift、Kotlin当たりの言語は必要になってきます。
スマホアプリエンジニア | |
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単価平均 | 約60万円 |
平均年収 | 約720万円 |
データエンジニア
大規模なデータの活用を支える基盤構築と運用の専門職です。 インフラ・データベース・開発などITエンジニアとしての基本スキルに加え、ビッグデータを扱うための分散処理やデータマネジメントに関するスキルが要求されます。
データエンジニア | |
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単価平均 | 63万円 |
平均年収 | 約756万円 |
ITコンサルタント
「ITを活用して企業の課題を解決する専門家」です。経営戦略に沿ってIT戦略を策定し、システム開発の提案やシステムの最適化を通じて、企業の経営を助ける職種です。必要なのはシステム開発やハードウェア、アプリケーション、ネットワーク、データベースなどの広範な知識が求められます。
ITコンサルタント | |
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単価平均 | 67万円 |
平均年収 | 約804万円 |
【クリエイティブ・デザイン系】フリーランス稼げる職種5選
webデザイナー
webデザイナーの仕事は、企業・自治体・個人などのクライアントから依頼されたwebサイト制作のデザインを担当することが多いです。Photoshopやillustrator、HTML/CSS、JavaScript、JQueryなどが求められます。
webデザイナー | |
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単価平均 | 約50万円 |
平均年収 | 約600万円 |
動画クリエイター
YouTubeやTikTok、InstagramなどのSNSが流行になり、今注目を浴びている動画クリエイターは企業でも当たり前の様に利用しています。つまり、動画編集のニーズが高まっていることになります。企画や撮影スキル、動画編集スキルなどが求められます。
動画クリエイター | |
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単価平均(1本) | 約1万程度 |
平均年収 | 180~360万円 |
イラストデザイナー
イラストデザイナーはイラストを描く仕事です。企業のロゴやホームページ、冊子、Youtube、SNSなどに掲載するキャラクターや図解などがイラストデザイナーの仕事です。Photoshopやillustratorなどが求められます。
イラストデザイナー | |
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単価平均 | 約2万円程度 |
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーの仕事は、クライアントの要望をヒアリングを行い、訴求すべきターゲット層にマッチするデザインを考案・制作することです。Photoshopやillustrator、デザイン理論などが求められます。
グラフィックデザイナー | |
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単価平均 | 約5万円 |
カメラマン・フォトグラファー
カメラマンやフォトグラファーの仕事には、商業写真とアート写真に分けることができます。被写体に関する知識や機材・撮影に関する知識などが求められます。
カメラマン・フォトグラファー | |
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単価平均(3時間程度) | 約4万円 |
引用:カメラマンの費用はいくら
【マーケティング系】フリーランス稼げる職種3選
webライター
Webライターの仕事は、Webサイト上の文章を書く人を指します。雑誌や新聞とは違い検索エンジンやSNS経由の集客、広告を意識したライティングが求められます。コラム記事やネット広告、ECサイトなどの商品説明文など、幅広いジャンルを扱います。
webライター | |
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平均年収 | 約300万円 |
引用:フリーライターの平均年収
webマーケター
Webマーケターとは、WebサイトやSNSなどインターネット上の仕組みを駆使して売上向上や事業拡大を実現することです。仕事内容は、マス広告と連携したキャンペーンやYoutube動画、Webコンテンツ・広告、サイトのリニューアル、SEO、SNSなどの公式アカウントの運用などがあります。
webマーケター | |
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平均年収 | 約540万円 |
データサイエンティスト
データサイエンティストとは、ビックデータを分析・解析してビジネスに活用するための知見・情報を引き出すことです。業務システムのログやSNS、Webサイトのデータを収集し、蓄積や運用できるようにする仕組作り分析環境の構築・運用が仕事です。
データサイエンティスト | |
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平均年収 | 約828万円 |
まとめ
やってみたい職種はあったでしょうか。フリーランスとはいえ、会社に勤めながらでも副業としてできるのでスキルを活かしてやってみてはどうでしょうか。