目次[ 表示 ]
- Googleアナリティクスはどのようなツールか
- Googleアナリティクスのバージョンによる違い
- ユニバーサルアナリティクス(UA)
- Googleアナリティクス4 プロパティ(GA4)
- Googleアナリティクスの料金による違い
- プレミアム・Googleアナリティクス360
- スタンダード
- Googleアナリティクスを導入するための4つの手順
- 1:Googleアカウントがない場合は作成する
- 2:Googleアナリティクスのアカウントを作成する
- 3:トラッキングコードを取得する
- 4:調べたいページにトラッキングコードを設置する
- Googleアナリティクスで解析できる8つのデータ
- 1:ユーザーの居住エリア
- 2:ユーザーの年齢層
- 3:ユーザーの性別
- 4:ユーザーの使用している言語
- 5:ユーザーのサイト内での行動
- 6:ユーザーの流入経路
- 7:ページのアクセス量
- 8:ページ内のコンバージョンの数
- Googleアナリティクスのレポート機能
- 具体的なカスタムレポート
- わかりやすいユーザーレポート
- Googleアナリティクスを活用してWebページの改善に取り組もう
Googleアナリティクスはどのようなツールか
Googleアナリティクスは、Google社が基本使用無料で提供している、ブログやアプリのアクセス解析サービスです。
Webサイト内の訪問者数や滞在時間、ページ閲覧数などの動向を解析し、サイト改善のためのデータを得ることができます。
Googleアナリティクスのバージョンによる違い
Googleアナリティクスには、「ユニバーサルアナリティクス(UA)」と「Googleアナリティクス4 プロパティ(GA4)」があります。
ユニバーサルアナリティクスがサービス当初から提供されてきたもので、Googleアナリティクス4 プロパティが新しいバージョンです。どちらも無料で利用可能です。
ユニバーサルアナリティクス(UA)
ユニバーサルアナリティクスは、2020年10月までデフォルトで使用されていたGoogleアナリティクスです。
利用は無料で、Googleアナリティクス4 プロパティのリリース後も多くの利用者がいるため、書籍やセミナー等で効果的なデータの見方や活用方法などを知ることができます。
Googleアナリティクス4 プロパティ(GA4)
2020年10月14にリリースされた最新版のGoogleアナリティクスが「Googleアナリティクス4 プロパティ」です。
以前は「アプリ + ウェブ プロパティ」と呼ばれていたもので、Googleアナリティクス4 プロパティはWebサイトのトラフィックとアプリの利用状況の両方を確認することができます。
ユニバーサルアナリティクスとはデータの計測方法やイベントの仕様など、異なる部分が多くあるため、ユニバーサルアナリティクスとGoogleアナリティクス4 プロパティの併用がおすすめです。
Googleアナリティクスの料金による違い
Googleは、大企業など大規模サイト向けの有料Web解析ツールGoogleアナリティクス360と、個人や中小企業向けの無料Web解析ツールGoogleアナリティクススタンダードを出しています。
ここでは料金や解析内容の違い、サポートサービスについて解説します。
プレミアム・Googleアナリティクス360
Googleアナリティクス360は大企業向けと宣伝されている通り、取り扱えるデータやプロパティの上限がスタンダードとは桁違いです。データの更新は4時間間隔で行われます。
「非サンプリングレポート」や「統合レポート」といったスタンダードにはないものもあり、大量のデータを取り扱いながらも、複数のプロパティを1つのレポートで見られるといった特徴があります。
Googleアナリティクス360の価格はGoogleのホームページ上で公表されていません。実際の価格を知りたい場合は、プレミアム専用のフォームからの問い合わせが必要になります。
スタンダード
無料で利用できるのがGoogleアナリティクススタンダードです。先に紹介したユニバーサルアナリティクスとGoogleアナリティクス4 プロパティのどちらも無料で使用できます。無料であるため直接サポートサービスを受けることはできません。
しかし、「Googleアナリティクス アカデミー」や「Googleアナリティクス デモアカウント」といったトレーニングリソースや「Googleアナリティクス ヘルプセンター」や「Googleアナリティクス ディスカッション フォーラム」などのサービスを利用することができます。
「Googleアナリティクス YouTube チャンネル」や「Googleマーケティング プラットフォーム アカデミー」では動画で、Googleアナリティクスの効果的な使い方を見ることができます。
Googleアナリティクスを導入するための4つの手順
Googleアナリティクスを導入するためには、Googleアカウントを持っていることが大前提になります。
ここからは、Googleアナリティクスを導入するための4つの手順をくわしく解説します。
- Googleアカウントがない場合は作成する
- Googleアナリティクスのアカウントを作成する
- トラッキングコードを取得する
- 調べたいページにトラッキングコードを設置する
1:Googleアカウントがない場合は作成する
Googleアカウントを作成することによって、Googleアナリティクスだけではなく、GmailやGoogleドキュメントなどの無料サービスも利用することができます。
作成方法は、Googleアカウントのログインページから「アカウントの作成」をクリックします。名前を入力し、ユーザー名とパスワードを設定すれば完了です。
2:Googleアナリティクスのアカウントを作成する
Googleアナリティクスのアカウントの作成は、「Googleマーケティングプラットフォーム」から行います。
「アナリティクス」画面の「測定を開始」をクリックします。
任意のアカウント名を入力し、「次へ」を押すと、「プロパティ」の設定画面になります。そこで「プロパティ」にGoogleアナリティクスでの分析対象とするWebサイト名を入力しましょう。続いてタイムゾーンと表示する通貨を選択します。
「詳細オプションを表示」をクリックし、「ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成」をチェックし、ONの状態にしましょう。分析対象のURLを入力し、「Googleアナリティクス 4とユニバーサルアナリティクスのプロパティを両方作成する」を選択します。
「次へ」を押すと、プロパティの登録画面になります。分析対象となるWebサイトの情報を選択肢から選び、「作成」から「規約に同意」まで進むことで、Googleアナリティクスのアカウントが作成されます。
3:トラッキングコードを取得する
トラッキングコードとは、Webサイトの訪問者の動向を追跡し、データを取得するためのプログラミングコードです。
トラッキングコードの取得は、アナリティクスアカウントにログインし、「管理」画面を開きます。
「アカウント」列から対象のアカウントを、「プロパティ」から対象のプロパティを選択し、「トラッキング情報」から「トラッキングコード」をクリックします。
ユニバーサルアナリティクスのトラッキングID(測定コード)は「G-」、Googleアナリティクス4 プロパティのトラッキングIDは「UA-」で始まります。
トラッキングIDの下に記載されている「グローバルサイトタグ」が、分析対象のWebサイトに埋め込むトラッキングコードです。
4:調べたいページにトラッキングコードを設置する
数行にわたるトラッキングコードであるグローバルサイトタグ(gtag.js)をコピーして、分析対象のWebサイトのすべてのページに貼り付けます。
コピーしたコードを<head>タグの中に埋め込むことで、分析対象とさせます。<head>から始まり</head>で終わる直前の「/」の前にコピーしたグローバルサイトタグをすべてペーストしましょう。ファイルをアップロードすることで、トラッキングコードの設置は完了です。
きちんと設置できたか確認するには、「リアルタイムレポート」で見ることができます
Googleアナリティクスで解析できる8つのデータ
GoogleアナリティクスではWebサイト改善のためのデータ解析を行います。ユーザー属性や流入元などといったWeb訪問者のデータは「Googleアナリティクス」の「管理画面」から確認できます。
ここでは、解析できる8つのデータを紹介しましょう。
- ユーザーの居住エリア
- ユーザーの年齢層
- ユーザーの性別
- ユーザーの使用している言語
- ユーザーのサイト内での行動
- ユーザーの流入経路
- ページのアクセス量
- ページ内のコンバージョンの数
1:ユーザーの居住エリア
「ユーザー」の「地域」をクリックし、「地域」を選択しましょう。世界地図が現れ、国別のユーザー居住エリアが濃淡で示されます。
世界地図の下部にはユーザーの多い国から一覧で表示されますが、「プライマリディメンジョン」で「市町村」を選択すると、ユーザーの多い市町村が一覧で表示されます。
都道府県別での表示にしたい時は、「国」にした後に「Japan」を選びましょう。すると、都道府県別のユーザーの一覧が表示されます。
Webサイトの内容がご当地ものであったり、地域を絞ったマーケティングを行うものなどであった場合に活用できるデータです。
2:ユーザーの年齢層
「ユーザー」から「ユーザーの分布」を選択し、「サマリー」をクリックすると「年齢」が選べるようになります。
「年齢」の分析は18~24、25~34、35~44、45~54、55~64、65以上の「年齢層」で表示されます。
ユーザーの年齢層を知ることで、Webサイトに掲載する情報はもちろん、使用する画像や言葉遣いなどの方向性も定まるでしょう。
3:ユーザーの性別
「年齢」のデータ表示と同じく、「ユーザー」から「ユーザーの分布」を選択し、「サマリー」をクリックすると「性別」が選べるようになります。
性別の分析は、Webサイトを見ている男女の比率や、ページごとの男女の比率などを知ることができます。これは、今後のサイトの内容を女性向けにするのか、男性向けにするかなどの戦略を立てる時に役立つでしょう。
4:ユーザーの使用している言語
「ユーザー」の「地域」をクリックすると表示される「言語」を選択できます。
日本語で書かれているWebサイトでも、広告が英語や中国語の場合があります。「言語」の分析をすることで、多くのユーザーが目にする言語に替え、収益のアップに繋げられるでしょう。
5:ユーザーのサイト内での行動
Googleアナリティクスの「レポート」から「行動」、「サイトコンテンツ」を順に選択し、「ランディングページ」をクリックします。
「ランディングページ」では、Webサイトのユーザーが最初に訪れたページ、直帰率やセッション数、コンバージョン率などを確認することができます。
直帰率とは、最初のページを見たユーザーがすぐにサイトを離脱する比率ですが、ユーザーがサイトに不満があったから直帰したのか、満足する情報がすぐ得られたから直帰したのかはこのデータのみでは知ることはできません。
6:ユーザーの流入経路
Googleアナリティクスの「レポート」から「集客」、「すべてのトラフィック」を選択し、「参照元/メディア」をクリックすると、ユーザーの流入経路を確認できます。
オーガニック検索(organic)はYahoo!やGoogleなどの検索エンジンから、Webサイトからの紹介(referral)とされるのはYouTubeやSNSなどのリンクから、有料検索(cpc)は有料広告からのアクセスとされています。
7:ページのアクセス量
ページのアクセス量は、「行動」から「サイトコンテンツ」を選択し、「すべてのページ」をクリックすると表示されます。
表示された図の左下にある「ページ」には該当するページのURLが、「ページ別訪問数」にはそのページのアクセス数が表示されます。
8:ページ内のコンバージョンの数
コンバージョンとは、Webサイトで管理者が設定した目標をユーザーが達成したことを指します。
このデータを採取するには、まずプロファイルの目標設定画面で「目標タイプ」の設定が必要です。商品の申し込みや問い合わせを行うまでが目標なら「URLへのアクセス」、ユーザーがサイトに一定の時間滞在することが目標なら「訪問の滞在時間」を選択しましょう。
コンバージョン数は、「コンバージョン」から「目標」をクリックすると確認できます。
Googleアナリティクスのレポート機能
Googleアナリティクスには、Webサイトを訪問したユーザーについて知りたい情報やデータをまとめて確認できる「レポート機能」があります。
ここでは、まとめるデータを独自に設定できる「カスタムレポート」と、初期設定の時点で実装されていてわかりやすい「ユーザーレポート(マイレポート)」を紹介します。
具体的なカスタムレポート
カスタムレポートは、Webサイトの管理者が必要とするデータをまとめて確認するために独自に作成するレポートです。
作成する時は、Googleアナリティクスの目的のビューにある「レポート」から「カスタム」を選択して、「カスタムレポート」「新しいカスタムレポート」をクリックします。任意のタイトルを入力し、解析したい指標や属性、解析の基準などを設定します。
わかりやすいユーザーレポート
ユーザーレポートとは、Googleアナリティクスの導入をした時点で作成される、標準的なレポートです。
ユーザーの属性や地域、言語などといった基本的な情報を解析します。表やグラフといった視覚的なデータで表示をしてくれるため、簡単に解析データを確認できます。
Googleアナリティクスを活用してWebページの改善に取り組もう
Googleアナリティクスの導入手順と解析情報について紹介しました。
Webサイトを利用したビジネスがよく行われているため、ユーザーのデータ取得とそれを踏まえたサイト改善は非常に重要になっています。
上手にGoogleアナリティクスを活用して、サイト改善をしてみてはいかがでしょうか。