「画像編集を簡単に行いたい!」と考えたことはありませんか?
SNSの投稿やちょっとしたチラシ・会社のロゴや広告用のバナー、サイトのヘッダー画像等々個人や会社でも画像編集を必要とする機会が増えてきましたよね。そんな時に専門的な知識や高度なデザイン技術を持ち合わせていない人でも、プロ仕様の画像編集ができるツールがあるんです!
それが「Canva(キャンバ)」!
「Canva(キャンバ)」を一言で表すならば、「誰でも簡単にクオリティの高い画像を作れるアプリ」です。無料版で十分なほどオシャレな画像編集ができるので色々な用途で活用できます。
目次[ 表示 ]
1.「Canva(キャンバ)」とは?
引用元:Canva
Canvaの特徴
Canvaの最大の特徴はなんといっても、無料で高度なデザイン性の画像編集ができちゃうことです!
これまではAdobeに代表されるようなデザイナー向けツールが必須でしたが、Canvaであれば画像編集の初心者であっても高クオリティの画像を作成することができます。
また、無料版でも多くのテンプレートが予め用意されているため一から作成する手間を省き、実に様々な用途に活用出来ます。
▼オシャレなInstagram用テンプレート
引用元:Canva
さらにCanvaは、iPhone・Androidのアプリでも、パソコンのブラウザからもアクセスすることができます。そのため、パソコンから編集も出来ますし、パソコンが無い人でも簡単にクオリティの高い画像編集が出来ます。
個人のSNSやブログでの使用、ビジネスでの活用どちらも実現できます。
Canva使用に向いてる人
Canvaは様々なシーンで活用できます。
特に下記のような人にはピッタリのアプリです。
・スマホだけで簡単な画像編集を行いたい
・パソコンは利用出来るが、編集ソフト等は使ったことがほとんど無い
・画像編集をしたいが時間を掛けたくない
・デザインテンプレートを使用して画像を作りたい
・コストをかけずWeb広告用のバナーを作りたい
・コストをかけずチラシやロゴ・POPデザインを作りたい
・インスタ映えする画像を作りたい
・コストをかけずショートムービーを作りたい
・Youtubeのサムネイルやチャンネルアートを作りたい
・複数人(マルチユーザー)で利用できる簡易編集ツールを探している
×逆にあまり向いてない人
・独自のデザインで1から画像を作りたい
・画像編集の高度な技術を取得したい
・画像編集のプロとしてメインで使用するツールを探している
Canvaはカスタムデザインも作れますが、独自のデザインを追及する場合や、オリジナリティを重視する場合は不向きです。また、Canvaでは画像やアニメーション素材を組み合わせた簡単な動画を作成することも出来ますが、本格的な動画編集には向いていません。
Canvaはスマホ・パソコンで利用できる
CanvaはiPhoneアプリ版・Androidアプリ版、パソコンのブラウザ版があります。
Canvaはアカウントを作成することで、スマホ版・PC版でデータを同期して使うことが出来ます。編集データはクラウド上に保存されているためスマホやパソコンの容量を圧迫しないことも魅力ですね。
また、万が一アプリが落ちたり、閉じてしまった場合でも、クラウド上に直前までのデータが自動保存されているので1から作り直すといった手間もかかりません。
2.Canvaのメリット・デメリット
メリット
①様々な用途のテンプレートを使用可能
▼主に使用できる用途(※)
・Instagramの投稿(1080×1080px)
・Facebookの投稿(940×788px)
・Facebook広告(1200×628px)
・Facebookカバー(2050×780px)
・Twitterヘッダー(1500×500px)
・ポスター(42×59.4cm)
・プレゼン用(1920×1080px)
・招待状(14×14cm)
・ロゴ(500×500px)
・パンフレット(210×297mm)
・履歴書(21×29.7cm)
・名刺(8.5×5cm)
・ブログバナー(2240×1260px)
・Youtubeチャンネルアート(2560×1440px)
・デスクトップ壁紙(1920×1080px)
・ポストカード(148×105mm)
・クーポン(21×29.7cm)
等
※()内の数字は各用途に合せた時のサイズです。
※「px」=ピクセル(pixel)の略称、画像のサイズを表す値です。
②複数の画像を同時に編集&ダウンロードできる
Canvaでは同じサイズであれば、複数の画像編集を簡単に行うことが出来ます。(※写真はパソコン版の表示)
複製アイコンをクリックすれば、デザインをコピーすることも出来ます。
また複数ページ作成した際は、全てを一度にダウンロード&保存することも可能です。複数ページの編集はスマホ版・PC版どちらでも可能です。
③クラウドストレージに自動保存される
作成中の画像や、編集中のものは全てオンライン上のクラウドストレージに自動で保存されます。
そのため作成中にアプリを閉じてしまった場合や編集を途中までで保存しておきたい時でも、アプリを再び立ち上げれば、すぐに編集を再開することができます。
④スマホでもPCでもサクサク動く
Canvaは操作性が非常に優秀です。
謎の挙動や読み込みにストレスは無く、スマホでもPCでもサクサク操作することが出来ます。
使用する素材の大きさによっては読み込む時間がかかることもありますが、従来の画像編集ソフトやブラウザサービスに比べるとスムーズに利用できるので非常に便利です。
また、立ち上げもインターネットに繋がった環境であればすぐに立ち上がるため、編集画面を開くのが億劫になりません。
⑤日本語対応
Canvaは海外のデベロッパーが運営するサービスですが、日本語対応が充実しています。
編集画面や、サイトのヘルプページもきちんと日本語で不自由のない説明をみることができるので、よくある言語対応があまい海外製ソフトのようなストレスはありません。
まだ数は少ないですが、日本語フォントにも対応しており日本語での編集も色々なパターンで作成できるようになっています。
サービス開始当初はそれほど日本語フォントが充実していなかったので、
日本での利用ユーザーが増えれば、今後も日本語素材の対応などのアップデートも期待できます。
デメメリット
①テンプレートや素材は限られる
Canvaは基本的にCanva内にあるテンプレートや素材・フォントを使用してデザインを作成します。
そのためCanva内にない素材やフォントを利用することが出来ません。
※ビジネス用の優良プランであれば独自フォントをアップロードすることも出来ます。
参考:Canvaサポ―ト
②インターネット環境が無いと使えない
Canvaは基本的に編集状態をクラウドストレージに保存しているため、インターネットアクセスが切れていたり、オフライン状態、不安定な状態だと使うことが困難になります。
③文字の枠に色を付けられない
Canvaでは文字の複雑な編集はできません。
フォント・大きさ・色を変えることはできますが、例えば、文字に枠を付けることができません。
3.Canvaの使い方
iPhoneアプリ版
①会員登録
アプリをダウンロードして、アプリを開くとログイン画面になります。
アカウントを所持していない場合は「登録」を選択肢して、会員登録を行いましょう。
パソコンなどでアカウントを既に持っている場合はログインすることで同じアカウントで操作可能です。
・メールアドレスで登録
・Facebookアカウントで登録
・Googleアカウントで登録
・Appleアカウントで登録
を選択することが出来ます。
②用途、サイズを決める
ログインが完了するとトップ画面に移ります。
「新しいデザインを作成」で使用用途を選択すると自動的に最適なサイズが選択されます。
>選べる種類(ページ内リンク)
検索窓で欲しいテンプレートを検索して見つけることも出来ます。
テンプレートには有料のものもあるので、無料で使用する際は編集前に確認しましょう。
今回は「ロゴ」からデザインテンプレートを選択します。
デザインをタップすると編集を始められます。
③テキストを挿入(追加)する
新しくテキストを追加してみましょう。
下記の手順です。
ⅰ.右下の「+」をタップ
ⅱ.テキストを選択
ⅲ.テキストを打ち込む
ⅳ.テキストのフォントや色を変更
テキストの大きさは、テキストを選択した状態で右下の●ポチをスライドすることで変更できます。
④画像やスタンプ素材を挿入する
画像やスタンプの追加も、テキストと同様に「+」ボタンから行うことが出来ます。
画像追加ではiPhoneのカメラロールにアクセスします。
アクセスを許可した状態で利用しましょう。
▼挿入できる素材一覧
・テキスト
・画像
・動画
・イラスト
・図形
・スタンプ
・ロゴ
⑤背景の色を変える
テンプレートで設定された背景色を変えることが出来ます。
テキストや素材のない箇所をタップすると背景を選択できます。
背景を選択すると下部にカラーパレットが表示されるので好みの色を選びます。
⑥カメラロールに保存する
デザインを編集完了したら、右上にある下向きの矢印をタップすれば画像データとして保存することが出来ます。
上向きの矢印をタップすれば保存方法を選択肢て保存することが出来ます。
jpegだけでなく、pngで保存したり、1タップでSNSにシェアすることも出来ます。
PCブラウザ版
パソコンでの操作も基本的な機能はアプリ版と変わりありません。
アプリ版で操作したことがあれば問題なく利用できます。
①会員登録
スマホ版同様に、メールアドレス、Googleアカウント、Facebookアカウントで登録できます。
②テンプレート、サイズを決める
登録を終えたら、早速新規デザインを作成しましょう。
右上の「デザインを作成」ボタンまたは、中段のおすすめテンプレートから作りたい画像の用途・サイズを決めます。
サイズは右上の「カスタムサイズ」で自ら指定したサイズで作成することも出来ます。
画像の用途・サイズを決め、作成をおすと別ページで編集画面が立ち上がります。
▼新規作成画面
③テキストを挿入する
テンプレートを選択するとテンプレートに使用されているテキストやフレーム素材、背景画像が反映されます。
反映されたテンプレートのデザインをベースに、テキスト箇所を編集してみましょう。
テキスト箇所をマウスでクリックすると選択枠が表示され、編集することが出来ます。
テキスト素材は左上のプルダウンを選択すると左タブにフォント一覧が表示されます。
(※注:無料版では使用できるフォントが制限されます)
テキスト素材を選択した状態でテキスト内容を変更することが出来ます。
使用したいテキストを入力しましょう。
フォントや文字配置はすぐに反映されるため、感覚的に操作・編集が可能です
④画像やスタンプ素材を挿入する
アプリ版同様に画像やスタンプ、図形などを追加することが出来ます。
左端の項目バーから欲しい素材の種類を選択し、追加・挿入します。
⑤背景の色を変える、画像をアップロードする
背景の他の素材が無いところをクリックすると、背景画像や背景色を変えることが出来ます。
テンプレートが選択された状態でもカラーパレットを選択して単色の背景にすることもできます。
その他にも、背景画像にフィルターをかける、画像の明るさを調整する、画像を切り抜く、反転させる、透過度を調整する等の編集も簡単に行えます。
⑥名前を付けてダウンロードする
デザインが完成したら、右上の「ダウンロード」ボタンをクリックします。
画像の大きさやファイルの種類を選択したら、ダウンロードを追えばパソコンのダウンロードファイルに保存されます。
4.Canvaの有料版で出来ることは?
有料版のコスト・他のツールとの比較
Canva | Photoshop | PIXLR | fotor | |
---|---|---|---|---|
費用 | 約¥1,000~1,200($9.95)/月 | 980円/月~ | 約¥490~588($4.90)/月 | 約¥333~400($3.33)/月 |
デバイス | iPhone・Android・PC | iPhone・Android・PC | Phone・Android・PC | iPhone・Android・PC |
機能 | 切取り・文字入れ・テンプレート・背景透過・動画・コラージュ | 切取り・文字入れ・背景透過・コラージュ | 切取り・文字入れ・背景透過 | 切取り・文字入れ・背景透過・コラージュ |
Cloudストレージ | 100GB~ | 20GB~ | 無し (ブラウザのキャッシュへ一時的に保存) | 500MB |
保存形式 | JPG/PNG/PDF/マイクロソフトのパワーポイント/GIF/MP4 | PNG/JPG/GIF/SVG/PSD/BMP/JPEG/PDF等 | JPG/PNG/WEBP/PXD | JPG/PNG |
Canva無料版と有料版の比較
Canvaには無料を含め3つのプランがあります。個人利用の場合は、無料版かプロで十分活用できます。
無料版 | 有料版(プロ) | 有料版(企業用) | |
---|---|---|---|
費用 | ¥0 | 約¥1,000~1,200($9.95)/月 | 約¥3,000~3,600($30)/月 |
テンプレート数 | 8,000種以上 | 10万種以上 | 10万種以上 |
利用可能な素材 | 無料素材 | 6,000万以上の有料 | 6,000万以上の有料 |
クラウドストレージ | 1GB | 100GB | 無制限 |
フォルダー数 | 2つ | 無制限 | 無制限 |
背景透過機能 | 不可 | 可能 | 可能 |
動画やGIFのエクスポート | 不可 | 可能 | 可能 |
ブランドキットの仕様 | 不可 | 1つ | 複数 |
複数人作業時のテンプレートロック機能 | 不可 | 不可 | 可能 |
5.Canva(キャンバ)応用編
併用すると便利なスマホアプリ
Canvaの機能を補える、Canvaとセットで使うと便利なアプリを紹介します。
「PicsArt(ピクスアート)」というアプリです。
こちらのアプリも無料で使うことが出来ます。
ピクスアートも画像編集アプリですが、背景透過した文字枠ありの文字を作成することが出来ます。
Canvaでは文字枠をつけられないため、ピクスアートで文字を作成し、png画像ファイルとしてCanvaで読み込むと文字枠がデザインされた文字を素材として使うことが可能です。
▼このような文字枠ありのテキストを作れます
ただし、無料版ではフォントの数が制限されます。
▼「PicsArt」アプリストア
PC版で使える便利なショートカット
Canvaのヘルプページにも乗っていますが英語表記で見にくいので、頻繁に使う便利なショートカットをピックアップしました。
・「Ctrl+C」コピー
・「Ctrl+V」貼り付け
・「Ctrl+X」切取り
・「Ctrl+Z」1つ前の状態に戻す
・「Ctrl+G」要素をグループ化
・「Shift+ドラッグ」画像の縦横比を変える
・「alt+ドラッグ」画像や文字のコピー
・「十字キー」画像などの素材を1ピクセルずつ移動
・「Tキー」テキストを追加
※参照:Canvaヘルプ
6.Canva(キャンバ)のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はプロ仕様の画像編集を簡単に行うことができる「Canva(キャンバ)」の紹介をさせていただきました!
今回紹介させていただいた内容の他にも多くの機能が備わっており、そのほとんどを無料で活用できることが本当に魅力です。
参考になったよ!という方は記事をシェアしていただけると励みになります!