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「インフェルノ」とはどんな意味なのか?

「インフェルノ」という単語は、映画のタイトルやゲームの用語として使われることがあります。また、キリスト教として有名なダンテの神曲の文学作品のタイトルにも用いられています。
では、「インフェルノ」という単語には、どのような意味があるのでしょうか?
本記事では、「インフェルノ」の語源や意味、その由来について解説します。
「インフェルノ」の意味3つ

「インフェルノ」の意味は、大火、地獄、地獄のような、の3つがあります。地獄以外の2つの意味は、地獄という意味合いに付け足された形になります。
また、「インフェルノ」の意味は、一般的に地獄とされています。では、それぞれの意味にはどのような違いがあるのかを詳しく見ていきましょう。
1:大火
「大火」とは、ものすごく大きな炎という意味です。
また、「インフェルノ」の意味である「大火」は、強烈すぎて消せない地獄の火という意味でもあります。そのため、「業火」のように、地獄にいる罪人に罰を与えて苦しめる強烈な炎として、表されることもあります。
しかし、「大火」の単体の意味としては、大きな炎という意味になるので、注意して覚えておきましょう。
2:地獄
「地獄」とは救いのない場所で、悪いことをした人が死後に苦しみを受ける場所、という意味です。そのため、煉獄のように生きていた時の罪を清算する場所とは違います。
また、地獄「インフェルノ」ですが、英語表記にある地獄「ヘル」とは、意味合いが少し異なります。
同じ地獄という意味である「インフェルノ」と「へル」の違いについては、後で詳しく解説します。
3:地獄のような
「地獄のような」とは、まるで地獄にいるような状態で、極めて悲惨な状況を意味します。
また、生き地獄や地獄絵図などの類義語でもあり、「地獄のような体験をする」という意味として、「地獄を見る」という表現に使われることもあります。
「インフェルノ」の語源

「インフェルノ」とは、地獄を意味するラテン語の「infernus」(インフェルヌス)に始まり、同義語でイタリア語の「inferno」(インフェルノ)となって伝わりました。
では、どうしてラテン語の「インフェルヌス」が主流にならず、イタリア語の「インフェルノ」を耳にすることが多くなったのでしょうか。
イタリア語の「インフェルノ」が、どのようにして伝わったのかご紹介します。
直近はイタリア語
直近のイタリア語の「inferno」は、英語とスペルが同じです。「インフェルノ」は知名度が高い単語ですが、元はイタリアの作家がダンテの神曲の第1巻の書名として「インフェルノ」を使用したことが、始まりと言われています。
そのため、ダンテの神曲によって、地獄という意味であるイタリア語の「インフェルノ」が、世界に広く伝わっていった可能性があります。
その前はラテン語
ラテン語は、イタリア語の古語になります。そのため、ラテン語の地獄という意味である「インフェルヌス(infernus)」が、イタリア語で地獄という意味の「インフェルノ(inferno)」となりました。
また、「インフェルヌス(infernus)」は、地獄の他に、死者の国という意味もあります。
「ヘル」との違い

地獄という単語と言えば、英語の「ヘル」をイメージする可能性があります。しかし「ヘル」は、あの世としての地獄だけでなく、この世での地獄のような耐えがたい苦しみの状況という意味などとしても用いられます。
一方の「インフェルノ」の地獄とは、地獄のような業火を表す際や、地獄のようなという意味としてこの世の状況を表す時などに使われます。
2つの大きく異なる点は、「ヘル」には地獄のような大きな火が含まれないことが挙げられます。
つまり、「ヘル」は、苦しい状況やあの世の地獄を示し、「インフェルノ」は、酷い状況やあの世の地獄の業火を示すということです。
「インフェルノ」の意味の由来について3つ

「インフェルノ」と「ヘル」の意味の違いや、「インフェルノ」の語源などが分かりましたが、その由来とは何でしょうか。「インフェルノ」はイタリア語が直近の語源であり、ダンテの神曲によって広まったとされています。
では、「インフェルノ」にどのような由来があるのかを、ダンテの神曲を掘り下げて3つご紹介します。
1:ダンテの神曲での概要
ダンテの神曲は、3部構成で描かれています。
主人公のダンテが、生きたまま地獄(インフェルノ)、煉獄(プルガトーリョ)、天国(パラディーゾ)へと、霊に導かれて旅をするという話です。また、最後に、ダンテは神と出会うという描写があります。
そのため、一連の話が新約聖書のキリストによる終末の裁きを表現していることから、「インフェルノ」とは、キリスト教の伝承であると言われています。
2:インフェルノ以外の世界
3部構成のうちの地獄篇(インフェルノ)以外、煉獄篇や天国篇をダンテの世界観に沿ってご紹介します。
煉獄篇は、天国や地獄に行けない人が、様々な罰などを受けて生前の罪を清めた後、天国に行くことが許されるようになる所に対して、天国篇は、そこに神や天使がいて、永遠に加護を得られる場所になります。
そのため、地獄と煉獄では意味合いが少し違うことが分かります。
3:神曲は日本語訳で読める
「神曲」には、原典の曖昧さなど、古い故の難点がさまざまに存在します。そのため、原典により忠実で、意味合いに沿った翻訳になっている本が、おすすめです。
また、日本語訳のダンテの神曲は、無料版で読めるものなど多く存在しているので、自分のお気に入りを見つけてみるのもいいでしょう。
一方で、文章を読むのが苦手という方には、ダンテの神曲をテーマにした絵画に対する解説がある本がおすすめです。
映画「インフェルノ」

引用元:https://www.iowanazkids.org/threestars/inferno.html
このダンテの神曲が物語を紐解く鍵となる「インフェルノ」という映画があります。
物語のあらすじは、主人公のロバート・ラングドンが記憶喪失になり、病院で目覚めるところから始まります。ラングドンは記憶を取り戻すために、シエナ・ブルーく博士と得意の美術史や宗教図像解釈学を使用し、ウイルスを拡散をしようとしているマッドサイエンティストを止めようと挑むのです。
●映画「インフェルノ」が気になる方がこちらから視聴頂けます。
「インフェルノ」の対義語

「インフェルノ」には、地獄や、地獄のような大きな炎という意味が含まれていました。
地獄のような大きな炎と言えば、恐怖のようなものを感じる可能性があります。恐怖の反対には、幸せや楽しいなどがあります。
では、「インフェルノ」の反対の単語の意味とは、何でしょうか。また、対義語である2つの単語の違いについても、詳しく解説します。
パラダイス
「パラダイス」とは、天国という意味であり、インフェルノ(地獄)の対義語になります。
また、非常に楽しい世界や楽園という意味もあり、この世においての天国のような場所として使われます。そのため、死後の天国ではなく、天国であるかのように楽しい場所だということを表しています。
ヘブン
「インフェルノ」の対義語として、パラダイスよりも適しているのは、「ヘブン」だと言われています。
「ヘブン」とは、天国を意味しており、死後の世界の1つである天国を表しています。そのため、死後の地獄とは正反対の、苦痛のない死後の世界として、「ヘブン」がイメージされます。
日常での使用については注意が必要

ダンテの神曲である地獄篇(インフェルノ)のように、「インフェルノ」という言葉は日常での使用には適していません。
例えば、地獄のような苦しい状況だと表現するならば、「ヘル」という単語の方が適しています。
しかし、地獄や地獄の業火のような炎を「インフェルノ」として例えることがあっても、小説や映画で使用されるような言葉なので、日常で使用すると違和感を持たれる可能性があります。
そのため、「インフェルノ」は会話などで利用するのは控えて、何かを言葉で表現する際や、文章での表現に使用する方が適しています。
インフェルノの意味を詳しく知ろう

ダンテの神曲の地獄篇や映画、ゲームなど幅広い分野で「インフェルノ」という単語は使われています。
地獄を示す「インフェルノ」は、日常会話などには適さないと分かりましたが、映画やゲームを楽しむためにも、「インフェルノ」と「ヘル」の違いなどは、しっかり押さえておくことをおすすめします。
また、ダンテの神曲の地獄篇の日本語訳を読み込むことで、より深く「インフェルノ」の意味について知ることができるでしょう。