今回は『地獄楽』の名シーン・名台詞についてご紹介していきたいと思います!
『地獄楽』といえば、作画が信じられないほど綺麗なことで有名ですが、物語もとてもおもしろいです。
見たことがない人にはぜひ見てもらいたい作品の1つです!
目次[ 表示 ]
- 地獄楽とは
- あらすじ
- 地獄楽の主な登場人物
- 死罪人
- 打ち首執行人
- 天仙
- 画眉丸の名シーン・名セリフはこれ!
- 「必ず生きて帰る 君のために…!!」
- 「払ってきた多くの犠牲の中から人間が見つけ出したものの結集だ」
- 「その女性は誰より美しい」
- 「生に執着などないさ」
- 「これが夢だとしても君と話せたことが嬉しくて…」
- 「死んでも生きて帰る!!」
- 佐切の名シーン・名セリフはこれ!
- 「兄弟子に歯向かう無礼と…私の生き方をお許し下さいっ」
- 「昔の貴方とは違うのだから」
- 「自分の業は自分自身で見極めたい・・・!」
- 「それは弱さじゃない、強さの種よ」
- 「もう誰も死なせない、全員で必ず生きてこの島を出る、必ずです」
- その他人物の名シーン・名セリフはこれ!
- 結|「この顔を嫌がらなかったのは貴方だけだもの」
- ヌルガイ|「死にたくなんかないよ 山に帰りたい」
- 十禾|「もっともっともっと死ぬ 誰一人帰れんでしょうな」
- 典坐|「くそ…!出ねぇ…!!」
- 桐馬|「兄さんと並んで戦えるように!」
- 地獄楽を詳しく知ってもっと楽しみましょう!
地獄楽とは
あらすじ
江戸時代末期を舞台として、死罪人と処刑執行人の”地獄”への旅を物語にした漫画で、アニメも放送されました。
死罪人たちは「極楽浄土」と噂される島から「不老不死の仙薬」を持ち帰れば無罪放免となることを告げられます。
しかしその島に行った者が帰ってくることはなく、唯一帰ってきたものも、この世の者とは思えない死に方をします。
死罪人たちは、それぞれの胸にあるもののためその島に行くことを決意し、そこでたくさんの奇妙な経験をしていきます。
主人公は抜け忍として死罪人となった元・石隠れ最強の忍”画眉丸”です。
彼は「無罪放免になって最愛の妻と再会したい」という気持ちから島に向かうことを決意し、打ち首執行人”佐切”とともに旅をしていきます。
その不思議な島の真実とは何なのか。絶対に見てほしい漫画・アニメです!
地獄楽の主な登場人物
死罪人
画眉丸(がびまる)
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
地獄楽の主人公。
”がらんの画眉丸”として畏れられていた元石隠れ衆最強の忍。
愛する妻のために仙薬を探しにいくことに。
亜左弔兵衛(あざちょうべい)
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
”族王”と呼ばれる、族の村の傑士。
残忍で荒々しい性格だが、適応能力がずば抜けて高いため、数々の修羅場を潜り抜けてきた。
杠(ゆずりは)
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
くのいちで”傾主の杠”という呼び名を持つ。
可愛らしい見た目だが、冷酷で強かな性格。
ヌルガイ
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
独自の生き方を守り抜く「山の民」の最後の生き残り。
言いなりにならないのが気に入らなかった幕府が、逆賊だとして死罪人にした。
民谷巌鉄斎(たみやがんてつさい)
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
“八州無双の剣龍”という呼び名を持つ凄腕の剣豪。
その持ち前の業で後世に己の名を残すことを目的としている。
打ち首執行人
佐切(さぎり)
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
画眉丸の監視役で斬首刑などの処刑執行を務める浪人・山田家の娘。
殺すという業について悩みを抱えるが、画眉丸との旅で答えを得る。
桐馬(とうま)
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
山田浅ェ門・試一刀流、段位未定の処刑執行人。
しかしその実の顔は、死罪人である亜左弔兵衛の弟で、彼を助けるために山田家に潜入し、1か月という短期間で代行免許を得る。
実際に亜左弔兵衛の監査役にもつき、桐馬と弔兵衛の兄弟の動きは作中でもかなりおもしろい。
士遠(しおん)
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
山田浅ェ門・試一刀流四位の処刑執行人。
盲人だが匂いや音で視ることができる。
優しい人柄。
典坐(てんざ)
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
山田浅ェ門・試一刀流十位で、ヌルガイの監視役。
士遠に拾われて山田家に入門したため、士遠を尊敬している。
まじめで優しい性格。
仙太(せんた)
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
山田浅ェ門・試一刀流五位。
気が弱くて優しい性格だが、勤勉で博識な一面もある。
彼の勤勉さが島でも鍵をつかむきっかけになる。
天仙
蓮(リエン)/普賢上帝(ふげんじょうてい)
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
蓮の花の天仙。
天仙たちをまとめるリーダー的なポジションの天仙でもある。
菊花(ジュファ)/ア閦大帝(あしゅくたいてい)
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
菊の花の天仙。
房中術の研究のため、桃花とともに生み出された。
主に男性の形をしているが、女性になることもできる。
桃花(タオファ)/ラトナ大聖
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
桃の花の天仙で、菊花とともに生み出された。
天真爛漫な性格。
朱槿(ヂュジン)/如イ元君(にょいげんくん)
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
ハイビスカスの花の天仙。
面倒くさがりな性格。
”胎息”という呼吸で不死を目指す研究をしている。
牡丹(ムーダン)/不空就君(ふくうじゅくん)
引用元:アニメ『地獄楽』公式サイト
牡丹の花の天仙。
研究熱心な性格で、人間を材料にした僵尸(きょうし)を生み出した。
画眉丸の名シーン・名セリフはこれ!
「必ず生きて帰る 君のために…!!」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 「地獄楽」1巻第1話
画眉丸のセリフ中でも特に有名なセリフです。
画眉丸が佐切と出会い、彼女の一言で大切な妻のことを思い出して放った言葉でした。
「生」に興味がないという画眉丸ですが、妻という存在そのものが「生きる意味」なのだということが非常に伝わってきた印象的なシーンでした。
「払ってきた多くの犠牲の中から人間が見つけ出したものの結集だ」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 7巻第65話
タオの技術を見てランに”才能”という言葉にくくられたことに対して放った言葉です。
”才能”で戦っている天仙と、苦肉の策で戦う人間。
その対比がされているシーンです。
「その女性は誰より美しい」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 「地獄楽」3巻第22話
島で出会った少女:めいとの会話でのセリフでした。
めいは天仙によって背中に大きな傷をつけられており、恥ずかしげにそれを隠す様子を見て画眉丸は「君はそんなことをする必要はない」と言います。
その真意は、画眉丸の妻:結も顔に大きな傷を負った女性でした。
めいを見て「傷を持つ女性」で結の笑顔が思い浮かび、「大きな傷を持つ女性を知っているが」とはじめ、このセリフを続けました。
「生に執着などないさ」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 1巻第1話
佐切との取り調べのシーンで、画眉丸が言ったセリフです。
この時の画眉丸は生気がない、無感情な殺人鬼というイメージでした。
「これが夢だとしても君と話せたことが嬉しくて…」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 3巻第25話
朱槿(ヂュジン)との激闘でまるで悪夢を見ているようだと感じた画眉丸の脳裏には結の姿が思い浮かび、そこで結は画眉丸に「うなされていましたよ」と声をかけます。
しかし画眉丸はこれが現実ではないと判断ができていました。
もう会えないかもしれないと諦めかけたこともある最愛の妻と「夢」であってもまた会えたことが嬉しいと、このセリフを言うのでした。
「死んでも生きて帰る!!」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 3巻第24話
朱槿(ヂュジン)との戦いで、今までにくらったことのない力の攻撃を受けたときのセリフです。
かつては”がらんの画眉丸”として最強の忍であった画眉丸がここまで追い詰められているというところで、天仙の異常な強さが理解できます。
もともと生きることに無頓着であった画眉丸が、妻のもとに帰るのだと生にとてつもなく執着しているのが、最初とは対照的で印象に残りました。
佐切の名シーン・名セリフはこれ!
「兄弟子に歯向かう無礼と…私の生き方をお許し下さいっ」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 2巻第12話
舞台は江戸時代。
いくら侍といえど、女性はどうしても蔑まれる時代です。
神仙郷に向かう際、佐切は「弱い女が行けるような場所ではない」と、兄弟子の源嗣に伝えられてしまいます。
一度は諦めましたが、「自分の生きる道は自分で決めたい」という想いで再び源嗣のもとへ。
そこでの印象的なセリフでした。
「昔の貴方とは違うのだから」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 1巻第5話
妻に会うためには、とにかく早く仙薬を見つけ出さなければならないと、画眉丸は佐切に襲いかかろうとします。
対する佐切も打ち首執行人として画眉丸を処罰しなければと考えますが、互いにそれが合っているのかと考え直します。
時をともに過ごす中で、お互いの「情」の部分に触れ、「かつてのあなたと今のあなたは違う」と諭すように佐切は画眉丸をしずめたのでした。
「自分の業は自分自身で見極めたい・・・!」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 1巻第2話
山田浅ェ門の娘であるから、首を切ってきた佐切。
しかしいつしかそれは悩みにつながっていました。
このシーンで、佐切がどのようにして自分の業と向き合っていくかが決まっていきます。
「それは弱さじゃない、強さの種よ」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 1巻第5話
「こんなに弱くては妻に会えん」と言った画眉丸に対して佐切が伝えた言葉がこれでした。
とても奥が深い言葉です。
何を弱さにして、何を強さにするか。
”種”というのがまたいいです。
「もう誰も死なせない、全員で必ず生きてこの島を出る、必ずです」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 5巻第43話
牡丹(ムーダン)との戦いののちに佐切が言ったセリフです。
もう今生きているだけで奇跡だと考え、死罪人も処刑執行人も関係なく、今生きている人が元いた場所に帰れればそれでいいという佐切らしい一言でした。
その他人物の名シーン・名セリフはこれ!
結|「この顔を嫌がらなかったのは貴方だけだもの」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 1巻第1話
結が画眉丸に言ったセリフです。
自身の呼び名”がらんどう”が似合っていると自嘲する画眉丸に結は否定し、あなたは優しい人だということを伝えます。
その理由に、「こんな傷つけられた顔でも受け入れてくれたでしょ」と微笑みます。
そのときのセリフでした。
ヌルガイ|「死にたくなんかないよ 山に帰りたい」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 2巻第11話
純粋な心の持ち主であるヌルガイですが、幕府によって死罪人にされてしまいます。
一族の血を絶やさぬように生き延びるか、償いの為に死ぬのか迷っていたところ、典坐の熱い言葉に本音を漏らしたシーンでのセリフでした。
十禾|「もっともっともっと死ぬ 誰一人帰れんでしょうな」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 6巻第46話
神仙郷に向けて”協力者”として後発組で出発した一行に十禾はいました。
この後発組のほとんどが変わり者であったため船内でいざこざの嵐。
十禾はその様子を見て、このセリフを吐きました。
典坐|「くそ…!出ねぇ…!!」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 3巻第21話
朱槿(ヂュジン)との死闘により、典坐は喉を潰され、声が出ない状態でした。
年月は違えど、信頼関係を築いてきた士遠とヌルガイをどうしても逃がした典坐。
しかし声が出ずに苦しんでいるところのシーンがこちらでした。
桐馬|「兄さんと並んで戦えるように!」
出典:賀来ゆうじ / 集英社 / 6巻第54話
桐馬は、自分のせいで兄の弔兵衛が暴走してしまったことを悔み、顔に泥を塗るような気持ちで厳鉄斎に剣を教えてもらえるように願います。
それを聞いた厳鉄斎は、「盗賊の言葉は信じられない」と返答しますが、桐馬は覚悟を示すため、長い髪を自らその場で切り落としました。
それも大好きな兄の一部で居続けるためでした。
地獄楽を詳しく知ってもっと楽しみましょう!
いかがでしたか?
物語がおもしろいのはもちろん、絵が本当にきれいなので、まだ見てない人はぜひ見てみてください!