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【2023年最新】本屋大賞歴代受賞作品全20作を紹介!映画化作品等おすすめをランキング形式で紹介

歴代本屋大賞小説おすすめ

2023/04/29

毎年4月になるとニュースなどで取り上げられ、話題となる「本屋大賞」。

皆さんは「本屋大賞」受賞作品を読んだことがありますか?

今回は、歴代本屋大賞全20作品をランキング形式(2位以降得点順)でご紹介します!

目次[ 表示 ]

本屋大賞とは?

※引用元:本屋大賞公式サイト

「本屋大賞」とは、NPO法人本屋大賞実行委員会が創設した、正式名称「全国の書店員が選んだ いちばん!売りたい本 本屋大賞」という賞で、全国の新刊書の書店で働く書店員の投票だけで受賞作が決定されます。

第1回の本屋大賞の選考は2004年に行われ、以降年1回、2023年でちょうど20回開催されています。

【2023年最新】本屋大賞歴代受賞作ランキング

1.『汝、星のごとく』|凪良ゆう

※引用元:講談社公式サイト

あらすじ

自然豊かで美しい瀬戸内の島で育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母親の恋愛に振り回され、転校してきた櫂(かい)はともに心に孤独と欠落を抱えながらも、ひかれあい、成長していく…。

凪良ゆうの2回目の本屋大賞受賞作品である今作は、とても美しいラブストーリーと話題になりました。

プロローグとエピローグがほぼ同じ文章であるにもかかわらず、全く違った印象を受けるという、著者の圧倒的な筆力に驚かされます。

受賞年
2023年
得点
443.5点

2.『かがみの孤城』|辻村美月

※引用元:ポプラ社公式サイト

あらすじ

中学校でいじめに遭い、不登校になってしまった主人公こころはある日、自室の部屋の鏡に入ってしまう。

鏡の先にある世界で、こころは同じように悩む同年代の少年少女に出会う。

発売と同時に、瞬く間に話題沸騰した辻村美月の人気作品、『かがみの孤城』

孤城に集まった主人公こころたち少年少女の悩みに共感し、感動のラストに涙すること必至の作品です。

受賞年
2018年
得点
651.0点

3.『舟を編む』|三浦しおん

※引用元:光文社公式サイト

あらすじ

玄武書房の辞書編集部における人員不足という問題を解決するため、社内で変人という噂の馬締光也が連れてこられた。

問題が山積みの中、はたして『大渡海』は完成させられるのか。

また、馬締の恋の行方は…。

学校で使うからと購入したものの、実際日常生活であまり使わない…。という印象を持っている方が多いかもしれませんが、実は一冊の辞書を作るのに、多くの人の情熱、人生がかけられています

一冊の辞書にかかわる人々の人生を、味わってみませんか?

受賞年
2012年
得点
510.0点

4.『ゴールデンスランバー』|伊坂幸太郎

※引用元:新潮社公式サイト

あらすじ

衆人環視のなか、首相が爆殺された事件の犯人として報道されている主人公青柳雅春。

何が起こっているのか全く理解できないなか、追手集団から必死に逃走する。

巨大な陰謀に巻き込まれた男のスリル満点超ド級エンターテイメント。

人気作家伊坂幸太郎の本屋大賞受賞作品です。

張り巡らされた伏線が見事に回収されていく著者の手腕に、唸らされます。

ハッとさせられたり、泣かされたり、でも最後は暖かかったりと、堪能できる1冊です。

受賞年
2008年
得点
509.5点

5.『一瞬の風になれ』|佐藤多佳子

※引用元:講談社公式サイト

あらすじ

幼いころから兄のようなサッカーの才能がないことにコンプレックスを抱いていた主人公神谷新二。

スポーツテストで幼馴染の連の走りに魅了され入った陸上部で、連と競いながら「すげえ走り」を目指す。

三浦しをん著『風が強く吹いている』や瀬尾まいこ著『あと少し、もう少し』等に代表され、人気が高い陸上青春小説の名作です。

主人公たちが青春を走りにかける姿に、思わず熱くなってしまいます。

主人公の語り口調で進行するため読みやすく、入り込みやすい小説です。

受賞年
2007年
得点
475.5点

6.『同志少女よ、敵を撃て』|逢坂冬馬

※引用元:早川書房公式サイト

あらすじ

戦争によってドイツ軍の虐殺にあい、故郷の村を焼かれた少女は、村を焼けと指示をした女性兵士イリーナのもとで訓練を受け、一流の狙撃手となることを決意する。

ドイツ人狙撃手とイリーナへの復讐を誓った少女が戦場で目にした「真の敵」とは。

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著『戦争は女の顔をしていない』という作品をもとにして、戦争と女性の問題を小説にした作品です。

復讐心から従軍兵士となって戦場に立った少女が見た現実に、考えさせられる作品です。

受賞年
2022年
得点
463.5点

7.『そして、バトンは渡された』|瀬尾まいこ

※引用元:文春文庫公式サイト

あらすじ

高校二年生の森宮優子は3回苗字を変えている。

血のつながっていない継父継母はころころ変わる。

「バトン」のように様々な両親の元を渡り歩いた優子は、そんな環境でもグレることもなく、どこでも幸せだった。

出来上がった時に、きっとこんな気持ちが書きたかったんだと思うことができた、じぶんでも大好きな作品です。」と著者自身が語る、あたたかい作品。

全国の書店員さんに愛され、第16回本屋大賞を受賞しました。

大切な「家族の物語」です。

受賞年
2019年
得点
435点

8.『流浪の月』|凪良ゆう

※引用元:東京創元社公式サイト

あらすじ

15年の時を経て、文と再開した私は、願った。

たとえこの願いが、周囲の人々の善意を撃ち捨て、大切な人を傷つけるかもしれなくても、15年前父母を亡くし、心が死んでいった私に居場所をくれたのは文だったから。

今年本屋大賞を受賞した凪良ゆうの1回目の受賞作品『流浪の月』。

そばにいたいだけなのに、周りの理解が得られず、うまくいかない…。

2人がたどり着いたラストを、是非見届けてください。

受賞年
2020年
得点
432点

9.『告白』|湊かなえ

※引用元:双葉社公式サイト

あらすじ

校内で我が子を亡くした女性教師は、終業式の日、HRである少年を犯人であると名指しする。

ひとつの事件を、「級友」、「犯人の家族」、「犯人」それぞれの視点から描いた小説。

湊かなえの本屋大賞受賞作にして、世間に衝撃をもたらしたデビュー作です。

イヤミスの女王」と呼ばれる著者の、圧倒的な筆力と構成力をお楽しみください。

受賞年
2009年
得点
411点

10.『鹿の王』|上橋菜穂子

※引用元:角川文庫公式サイト

あらすじ

強大な帝国の侵攻から故郷を守るため、死兵となった戦士団独角の頭領、ヴァンは奴隷となり岩塩鉱にとらわれていた。

ある夜、不気味な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の病によって人々が死んでいった。

生き残ったヴァンは同じく生き残った幼子ユナとともに岩塩鉱から逃げ出す。

絵本作家として著名な上橋菜穂子による長編医療SF小説です。

蔓延する伝染病、信仰によって拒絶される医療…。

生きるとは、死とは何かを問うてくる物語です。

受賞年
2015年
得点
383点

11.『謎解きはディナーのあとで』|東川篤哉

※引用元:小学館公式サイト

あらすじ

『宝生グループ』のお嬢様・宝生麗子は国立署の新米刑事。

大豪邸に帰り、パンツスーツからドレスに着替え、豪華なディナーを楽しみながら、難事件の一部始終を執事兼運転手の影山に話す。

暴言すれすれの毒舌を吐きながら、影山は鮮やかに難事件を解決していく…。

嵐の櫻井翔さんと北川景子さんらが出演し、一躍人気となった連続ドラマ、『謎解きはディナーのあとで』の原作小説です。

ミステリー自体の面白さもさることながら、キャラクターがとにかく魅力的

続編も続々刊行されているので、是非シリーズ1巻から読んでください!

受賞年
2011年
得点
386.5点

12.『天地明察』|沖方丁

※引用元:角川文庫公式サイト

あらすじ

時は江戸時代、4代将軍徳川家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ち上げられた。

すなわち、日本独自の太陰暦を作成すること…。

日本文化を変えたともいえる程大きな計画を、生き生きと、重厚に描き出した傑作時代小説です。

中国で使われている太陰暦をそのまま使ったのでは、ずれてしまう。大いなる指名のために、困難に立ち向かいながらも目的へと突き進む渋川春海たちの姿に胸が打たれます。

受賞年
2010年
得点
384.5点

13.『蜜蜂と遠雷』|恩田陸

※引用元:幻冬舎公式サイト

あらすじ

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

このコンクールを制したものは世界最高峰の国際ピアノコンクールで優勝することができるというジンクスがあり、このコンクールの覇者は音楽界でも注目される存在となる。

そのコンクールで、様々な事情を抱えた天才たちが優勝をかけて競い合う。

ピアノコンクールを舞台として、人間の才能、運命を鮮やかに描いた恩田陸の代表作・『蜜蜂と遠雷』。

文章で表現することが難しい音楽を、天才的な筆力で描きます。

青春群像小説という言葉では表せないほど、胸を打つ作品です。

受賞年
2017年
得点
378.5点

14.『夜のピクニック』|恩田陸

※引用元:新潮社公式サイト

あらすじ

北高の伝統行事である「歩行祭」では、全校生徒が夜を徹して80キロを歩きとおすという、高校生活を彩るイベントである。

甲田貴子はこの高校生活最後のイベントに、密かな誓いを胸に抱いて参加する。

この「歩行祭」、実際に茨城県の学校で行われていて、著者自身も体験したことのある行事だそうです。

このまま卒業してしまうのはもったいないと気になる人に勇気を出して話しかける10代のキラキラした姿に、青春時代の思い出を呼び起こされることでしょう。

受賞年
2005年
得点
374点

15.『羊と鋼の森』|宮下奈都

※引用元:文春文庫公式サイト

あらすじ

主人公外村は、高校生のころ、ピアノの調律師板鳥と出会ったことをきっかけに、調律の世界に魅せられた。

ピアノを愛する姉妹、先輩、恩師との交流を経て、少年は成長していく…。

「才能があろうがなかろうが、生きていく。」

多くのものをあきらめていた主人公が、なにかに突き動かされ、調律師になるためにただ努力を重ねていきます

心にしみる、美しい物語です。

受賞年
2016年
得点
372点

16.『村上海賊の娘』|和田竜

※引用元:新潮社公式サイト

あらすじ

戦国時代、乱世にその名をとどろかせた海賊、「村上海賊」-。

その当主である村上武吉は瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇っていた。

その豪勇と荒々しさを受け継いだ娘、景が合戦前夜、難波へ向かい、物語が開く。

主人公・景の魅力的なキャラクターと、ストーリーの面白さ海賊の活躍シーンの臨場感、全てに引き込まれ、気付いたら続巻に手を出してしまうという人続出の人気作です。

時代小説にありがちの堅苦しさがあまりなく、気軽に楽しめる作品です。

長編小説のため、じっくりと読みたい方にもおすすめです。

受賞年
2014年
得点
366.5点

17.『52ヘルツのクジラたち』|町田そのこ

※引用元:中央公論新社公式サイト

あらすじ

人生を家族に搾取されてきた女性は、母親に「ムシ」と呼ばれている少年に出会う。

孤独にさいなまれ、愛を求めてきた2人が出会い、新たな物語を紡いでいく…。

「52ヘルツのクジラ」とは、世界に1頭だけ、ほかのクジラが聞き取れない、仲間たちとは異なった周波数で鳴くクジラです。

どんなに鳴いても、そのクジラの声は仲間に届かず、孤独の中で生きていかなければならない。そんな気持ちを抱えた女性と少年が出会い、新しい人生を歩んでいきます。

受賞年
2021年
得点
365.5点

18.『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』|リリー・フランキー

※引用元:新潮社公式サイト

あらすじ

4歳の時に「オトン」と別居し、以来女手一つで「ボク」を育ててくれた「オカン」は、還暦を過ぎて一人でがんと闘っていた。

上京して東京でボロボロになりながら暮らしている「ボク」は「オカン」にもう一度一緒に住むことを提案するー。

武蔵野美術大学を卒業し、イラストレーター、文筆家、絵本作家、フォトグラファー、俳優、作詞・作曲など幅広く活躍している著者リリー・フランキーの本屋大賞受賞作

大切な人との記憶、そして喪失を綴り、全国の書店員の人気を集めた傑作です。

受賞年
2006年
得点
279点

19.『海賊とよばれた男』|百田尚樹

※引用元:講談社公式サイト

あらすじ

異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は戦争ですべてを失い、借金を抱えながらも1人も解雇しないと宣言し、再生していく。

出光興業の創業者・出光佐三をモデルにしたノンフィクション・ノベル。

この小説のモデルとなった出光佐三という偉大な男の生き様を、一人でも多くの日本人に知ってもらいたい!」という思いから筆を執ったという著者に、多くの書店員が共感し、受賞に至りました。

20世紀の産業を興し、人々を狂わせ、戦争の火種となってしまった巨大エネルギー・石油を武器に変えて戦った男と、出会ってください。

受賞年
2013年
得点
278.0点

20.『博士の愛した数式』|小川洋子

※引用元:新潮社公式サイト

あらすじ

記憶が80分しかもたない博士は、毎回初対面している家政婦「私」に誕生日や靴のサイズなど「数字」を尋ねてくる。

ぎこちない生活は、10歳の私の息子が加わったことにより、驚きと喜びに満ちたものへと変わっていった。

本屋大賞初となる受賞作が、この小川洋子著『博士の愛した数式』です。

299人の書店員がエントリーし、191人が一時投票、93人が二次投票を行い、本作が選ばれました。

始めから終わりまでやさしさに包まれた物語です。

受賞年
2004年
得点
202点

メディア化作品一覧

映画化作品
『博士の愛した数式』(2005)
『夜のピクニック』(2006)
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(2007)
『ゴールデンスランバー』(2010)
『告白』(2010)
『天地明察』(2012)
『謎解きはディナーのあとで』(2013)
『舟を編む』(2013)
『海賊と呼ばれた男』(2016)
『鹿の王 ユナと約束の旅』(2021)
『羊と鋼の森』(2018)
『蜜蜂と遠雷』(2019)
『かがみの孤城』(2022)
『そして、バトンは渡された』(2021)
『流浪の月』(2022)
ドラマ化作品
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(2007)
『一瞬の風になれ』(2008)
『謎解きはディナーのあとで』(2011)
アニメ化作品
『舟を編む』(2016)

本屋大賞受賞作を楽しもう!

今回は得点によるランキング形式でご紹介しましたが、年によって参加する書店員の総数や、どの程度票が分散しているか等も異なるため、得点=その作品の魅力ではありません

まずは自分が気になる一冊から、ゆっくりとその魅力を味わってみてください。

この記事を書いた人

Yu

千葉県出身の「Yu」です。 主に、小説、メイク・コスメのジャンルを執筆しています。 本が大好きで、幅広く読んでいます。 皆様のお役に立てるような情報を発信してまいります!

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