みなさんは「海が怖い・・・」と思ったことはありますか?
同じ海が怖いでも「水が怖い」「海の深いところが怖い」「海の生物が怖い」など、怖さを感じる部分は様々だと思います。
そこで、今回はその中でもWHOに不安障害の一つとして認定されている「海洋恐怖症」について、症状や原因を主に書いていきます。また、海洋恐怖症だけでなく「深海恐怖症」や「巨像恐怖症」についても見ていくので、ぜひご覧ください!
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海洋恐怖症とは?

海洋恐怖症とは、海や大きな水域を目の前にすると不安や恐怖を感じることを指します。
ここからは海洋恐怖症の人が当てはまる症状やその原因について見ていきます!
海洋恐怖症の特徴的な症状
海洋恐怖症の人は、海の景色や画像、大型の海洋生物などを見ると不安感や不快感を感じます。また、そもそも海洋恐怖症の人は海に触れることができないといった場合もあります。しかし、より重度な症状を持つ人では、海を前にすると、気分が悪くなったり動機やめまいといった症状が現れ、場合によってはパニック症状に陥ったりすることもあります。こういった症状には海の深さ、未知さであったり、海に生息している生き物への恐怖が関係しています。
海洋恐怖症の原因
海洋恐怖症の症状が出てしまう人の原因は、過去に対するPTSDやトラウマや、幼いころに見た「JAWZ」といった衝撃的な海や船の映像からの連想など様々です。
過去の海でのトラウマ・PTSD
・子どもの頃に水深が深いプールで溺れかけてしまった
・サーフィンをしているときにサメが襲ってきた
・津波の被害やその時の記憶が残っている
こういった水や海に関連する過去の記憶やトラウマが海を目の前にすると引き起こされてしまうことが、海に対する恐怖心に繋がっています。筆者も幼いころ深いプールで足がつかない経験がとても怖く、それ以降水深の深いプールに入ったことはありません。
過去に見た海の映像・映画・アニメなどの影響
海をモチーフにした映画などの作品は数多く存在します。幼いころにこういった作品をみて「海は怖いんだ」というイメージが定着してしまい、海洋恐怖症へと繋がってしまう場合もあります。深海をモチーフにした映画は怖いもの見たさで興味をそそられると同時に、何か見てはいけないものを見てしまったような感覚になりますよね。また、海上自衛隊やクルーズ船が沈没するような映画も、船の上にいながらも、船内に海水が漏れてしまった時を想像して恐怖心を煽られます。そのような映画を見ると、船に乗るのが怖くなってしまいます。
漠然とした水への恐怖や水に引き起こす行動制限によるストレス
先ほどの、過去の恐怖体験からのトラウマにも共通しますが、水の中にいると呼吸が困難になったり、たとえ顔が出ている状態でも水圧によって自分の思ったように体が動かないといったストレスが生じます。このストレスが恐怖症の引き金になっている場合もあります。また、船の上にいても周りが海に囲まれていれば、不自由であるといった考えが海に対する漠然とした恐怖心の原因に繋がります。
海のもつ未知さが駆り立てる想像力
「海の95パーセントは未解明」と言われているように、海は未知な存在です。この海の持つ未知さ、あるいは神秘さが、実際に目の前にしたときに「この中に大きな怖い生物がいるのではないか?」「入ったら二度と陸に上がってこれなくなるのではないか?」といった疑念を抱かせるのです。このように、海の未知さが駆り立てる想像力によって、恐怖心に繋がっているケースもありそうです。確かに、私たちが「怖い」と感じるものの原因の多くは、そのものが「わからない」ということにあります。海が怖いことの根本の理由には、それが未知だから、という理由があるのかもしれません。
あなたは海洋恐怖症?

これらの画像をみて不安感・不信感を感じたらもしかしたらあなたは海洋恐怖症かもしれません・・・

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海洋恐怖症を克服する方法を解説!

ここからは、海洋恐怖症の症状を少しでも和らげる方法を紹介します。
まずは誰かに相談してみよう!
もし自分が海洋恐怖症かなと思ったら、まずは身近な人に相談してみましょう。難しかったら、病院の先生でもかまいません。誰かに悩みを打ち明けることによって、少し緊張感もなくなるかもしれません。また、一緒に解決策を考えてもらうことで安心感を感じられるでしょう。
少しずつ水に触れてみよう!
そもそも水が怖いという人は、水に触れてみるところから始めるのがいいかもしれません。例えば、洗面台に水をためて手で流れを作ることで少し海の波と似たようなシチュエーションを作ることができます。その水に触れてみるだけで、少しずつ水に対する恐怖心、また海に対する恐怖心を軽減することができる可能性があります。
海に近づいてみよう!
最初は遠くから海を眺めることから始め、だんだんと海との距離を縮めていきましょう。徐々に海との距離を縮めていくことによって少しずつ慣れることができます。友人や家族の方に協力してもらいながらチャレンジすることによって、安心して海に近づくことができます。他の人のサポートを受けることはとても大事です。
他の恐怖症について紹介!

深海恐怖症
深海恐怖症とは、海の中でも特に深くて暗い部分に恐怖心を感じる症状のことを指します。海洋恐怖症の一部とも考えられ、海を見たり泳ぐのは平気だけれど、特に海の深い部分に不安感や不快感を感じる場合は深海恐怖症だと考えられます。水中の映像や、深海で泳いでる生物を見て「怖い」と感じる場合も深海恐怖症かもしれません。
深海恐怖症の原因
深海恐怖症の原因としては、やはり「海の持つ未知さが駆り立てる想像力」に依る部分が多いのではないかと考えられます。確かに、深海は暗くてどこまで続いているのか分からないし、深海生物も巨大でゆっくりと動いているイメージがあるため、ゾクゾクしますね♪
この画像を見て怖いと思ったら深海恐怖症かも・・・?

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巨像恐怖症
巨像恐怖症とは、大きな銅像や仏像、建造物を見ると恐怖心を感じる症状を指します。軽度な巨像恐怖症では、ただ単に大きな像や特異な建物に対する恐怖心で収まりますが、重度な症状の場合、都会に立ち並ぶビル群や飛行機、工事現場を目にしても「怖くて仕方がない」と思うこともあるようです。
巨像恐怖症には三種類あり、巨大なものが怖い「メガ ロフォビア」、見上げて見るものを怖いと感じる「ルックアップフォビア」、そして巨大な建物や人型の建造物に襲われるような感覚に陥って恐怖を感じる「ペディフォビア」に分けられます。
巨像恐怖症の原因
巨像恐怖症の原因としては、太古の防衛本能が働いていること、また幼少期に大人に植え付けられたトラウマの影響が挙げられます。
人がまだ動物たちと生活を共にしていた時代には、私たちは自分たちよりもはるかに体が大きい大型生物に襲われる危機感を常に持っていたと考えられます。この防衛本能が今も私たちに受け継がれているため、巨大なものに対して恐怖心を抱くと考えられます。
また、小さい子は親がとても大きな存在に見えるものです。そこで、幼少期に親に激しく怒られる経験をしたり、虐待を受けたりした場合には、そういった自分より大きな存在に対してトラウマを持ってしまう場合があるようです。その結果、巨大なものに恐怖心を感じてしまいます。
この画像を見て怖いと思ったら巨像恐怖症かも・・・?

出典:X
海洋恐怖症の理由や症状についてのまとめ

今回は海洋恐怖症について見てきました!みなさんは症状の特徴に当てはまりましたか?
確かに、まだまだ分からないことの多い海は神秘的であると同時にとても怖いですよね・・・
海洋恐怖症だと自覚した方はぜひ、今回の記事に書かれている克服方法を実践してみてください!もしかしたら症状が和らぐかもしれません。
また、深海恐怖症や巨像恐怖症といった他の恐怖症とも関連性もぜひ考えてみてくださいね♪