目次[ 表示 ]
- 何もしたくない時の心理とは?
- 何もしたくないと思ってしまう7つの原因
- 1:心身ともに疲れが溜まっている
- 2:日常生活で悩み事がある
- 3:自分に自信が持てない
- 4:つまらないと思っている
- 5:環境が変わっている
- 6:何か達成した後である
- 7:不規則な生活になっている
- 何もしたくない時の対処法9選
- 1:自然に触れる
- 2:運動をする
- 3:生活習慣を改善する<
- 4:休みをとる
- 5:友人と話す
- 6:リラックスできることをしてみる
- 7:病院に相談する
- 8:自信をつける
- 9:仕事や家事のやり方を見直す
- 何もしたくない時にしてはいけない行動5つ
- 1:周りに八つ当たりする
- 2:食事を抜く
- 3:自分を必要以上に責める
- 4:暴飲暴食する
- 5:周りと比較する
- 何もしたくない時は無理せず休もう!
何もしたくない時の心理とは?
日常生活を送っていて、ある日急に「何もしたくない、ずっと寝ていたい」と無気力になったり、すべてが億劫になったりしたことがある人は多いのではないでしょうか。
何もしたくないということは、やる気が出ない状態といえます。このような心理状態に陥るのは誰にでもあることですが、その原因は人それぞれです。心の不調が長引くと日常生活に支障が出てきてしまう可能性もあります。
なぜやる気が出ないのか、何もしたくない日は自分の心と向き合って原因を探り、早めに心をセルフケアしてあげましょう。
何もしたくないと思ってしまう7つの原因
朝起き上がれないほど体が重い状態や、休日なのに外に出たくない時、多くの場合は強いストレスを感じて心身ともに疲労している可能性があります。
ここからは、何もしたくないという心理状態につながりやすい7つの原因とそうなる理由について解説していきます。考え方を変えるだけで心が軽くなることもあるため、やる気が出ない原因を探す際の参考にしてみてください。
- 心身ともに疲れが溜まっている
- 日常生活で悩み事がある
- 自分に自信が持てない
- つまらないと思っている
- 環境が変わっている
- 何か達成した後である
- 不規則な生活になっている
1:心身ともに疲れが溜まっている
長時間労働や家事・育児などで心身ともに疲れが溜まっていると、何もしたくないという心理に陥りやすくなります。
サラリーマンなら長時間労働をせざるをえない状況であったり、主婦なら家事に加えて子育てで眠る暇もなかったりという状況は珍しくないでしょう。
心と身体は強くつながっているため、身体の疲労度にも注意しなければいけません。やることはたくさんあるのに物事が上手く進まない状況が続くと、身体の疲れはピークに達します。その結果、心にも強いストレスがかかってしまいます。
2:日常生活で悩み事がある
日常生活で悩み事や焦りがあると、大きなプレッシャーやストレスを感じやすくなります。
真面目な人や努力家の人ほど悩みや問題を1人で抱えこみ、甘えてはいけないと自分を追い込んでしまいがちです。その結果、悩み事に振り回されて心の疲労が蓄積し、何もしたくないという心理状態に追い込まれてしまいます。
3:自分に自信が持てない
仕事や日常生活で自分に自信が持てないような状況が続くと、プレッシャーで心が疲弊してしまう可能性があります。
たとえば、販売の仕事ではてきぱきと接客をこなし、笑顔で対応するのが当たり前と思われがちです。しかし、クレームやミスを何度も経験すると、自信を持てないまま無理に店内での対応を続けなければならず、強いストレスにさらされます。
販売の仕事に限らず、失敗などが原因で自分に自信が持てないまま仕事や日常生活を続けていては、心に過度な負担をかけてしまうでしょう。
4:つまらないと思っている
何に対してもつまらない、面白くないと思っていると、その結果何もしたくないという心理につながりやすいでしょう。
仕事や家事などでやるべきことが増えるとものごとを楽しむ余裕がなくなり、面白そうなものにも興味を持てなくなってしまいます。
さらに、毎日が同じことの繰り返しだと刺激がないため、やりがいや楽しみを見つけられなくなり、何もしたくないという気持ちに傾いてしまいがちです。
5:環境が変わっている
周囲の環境が変わることでプレッシャーやストレスを感じ、何もしたくないと感じることもあります。
たとえば、就職や転勤などで新しい土地、新しい職場に移った場合、仕事を覚えたり周囲と上手く馴染むために多くの気遣いをしたりする必要があります。また、結婚や出産などで生活スタイルが変わる際にも、同じようなプレッシャーがかかるでしょう。
環境の変化によってもたらされるストレスによって心が疲れ果て、好きなこともしたくないほど無気力になってしまうのは珍しくありません。
6:何か達成した後である
何かの目標を達成した後、燃え尽きたように何もかも意欲を失ってしまう人もいるでしょう。大変な時期は頑張れても、目標達成後は糸が切れたように疲れが出てくることも少なくありません。
長期間過度のストレスを受け続け、何かのきっかけである日突然やる気を失う状態は、英語で「バーンアウトシンドローム」、日本語では「燃え尽き症候群」と呼ばれています。目標の達成がきっかけになり、無気力になってしまうこともあるでしょう。
慢性的な疲労とも関係しているといわれていることから、心理的ストレスだけでなく身体の疲れからも、やる気が出ない状態に陥りやすいといえるでしょう。
7:不規則な生活になっている
生活が不規則になると、睡眠不足や食生活の乱れからくる身体的な疲労からやる気が出なくなる可能性が高まります。
疲れた心身の回復には睡眠が重要だといわれていますが、日中の運動量が少ないと深く眠れず、きちんとした休養が取れません。また、バランスのよい食事は身体のためだけでなく心を健康的にするのにも不可欠です。
不規則な生活は心と身体にも疲れを蓄積させるため、その結果無気力になってしまうことにつながりかねません。
何もしたくない時の対処法9選
何もしたくないといった心理状態になっている時は、身体だけでなく心も疲れ切っている状態の可能性があります。
身体を休めるだけではなく、心も穏やかにリラックスできるような環境を整え、自分の心をほぐしてあげましょう。
- 自然に触れる
- 運動をする
- 生活習慣を改善する
- 休みをとる
- 友人と話す
- リラックスできることをしてみる
- 病院に相談する
- 自信をつける
- 仕事や家事のやり方を見直す
1:自然に触れる
元々は人間も自然の中で活動している生物であることから、自然に触れることは心にリラックス効果をもたらすといわれています。
森林の中を散歩したり、水のせせらぎを聞いたり、季節の花々や夜空を眺めるのもよいでしょう。疲れ切って遠出できない時は、近所を散歩して陽の光を浴びたり、切り花の香りをかいだりするだけでもリラックスできます。
心が疲れていると感じた時は、自然に目を向けてみましょう。
2:運動をする
適度に運動することで身体中の血流がよくなり、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
軽いランニングやサイクリングは酸素を体内に多く取り入れられる有酸素運動として最適ですが、ウォーキングやヨガ、ストレッチなどでも十分な効果を得られるといわれています。
なんだか頭が働かないという時は軽く汗ばむ程度の運動をすることで、身体の疲れも回復し思考もすっきりと軽くなるため、おすすめの対処法です。
3:生活習慣を改善する<
日常的に夜更かしをしていたり夜遅い時間に食事やアルコールをとっていたりする場合は、生活習慣の改善から始めてみましょう。
心の疲労にもつながる身体の疲れを癒すためには十分な睡眠が必要です。しかし、就寝時に胃に食べ物が残っている状態だと、身体は消化器官を機能させる必要があるため、睡眠の質が落ちてしまうといわれています。
また、寝酒は寝つきがよくなるようにも感じますが、習慣化すると眠りは浅くなり不眠につながりやすいといわれるためおすすめできません。心と身体のためにも、バランスのよい食事に気を付け、適度に運動して睡眠をしっかりとりましょう。
4:休みをとる
忙しくなる原因やプレッシャーから離れ、時には思い切って休みをとるのも大事です。
身体的に疲れた状態で仕事や勉強に打ち込んでも、集中力が続かず思うような結果を出せない可能性も高まります。効率が悪いまま作業を続けて、心まで疲れ果ててしまうという悪循環にも陥りやすいでしょう。
疲れを感じたら目の前の問題から一旦離れ、心身ともにリセットして元気になれたら作業を再開するように意識してみましょう。
5:友人と話す
悩み事やつらいことがあったら、身近な友人に話してみましょう。
すぐには解決できなくとも、話すだけで心が軽くなることがあります。また、他人に話すうちに解決策が見つかったり、問題が小さく思えたりすることもあるでしょう。
真面目な人ほど悩みやいろいろなものを心に抱え込み、不安にとらわれやすいといわれています。心が疲れている時は雑談に交えて気になることを吐き出してしまうだけでも、ストレス発散につながるため、おすすめです。
6:リラックスできることをしてみる
心が疲れていると感じたら、自分がリラックスできることをしてみましょう。
好きな音楽を聴いたり、ストレッチで身体のコリをほぐしたり、シャワーだけでなく湯船にゆっくり浸かるのもおすすめです。また、ストレスで呼吸が浅くなっている時は、意識して腹式呼吸をするだけでもリラックス効果が期待できます。
窓の外を眺めるだけでも気分転換になるので、日常生活の中でも疲れを感じる時には気軽にリラックスできる行動をとって、心を休ませてあげましょう。
7:病院に相談する
不安で夜眠れなかったり、気分が沈んだりと日常生活に支障が出るようであれば、病院への相談も必要となります。
心の不調に対応してもらえるメンタルクリニックなどを受診する際に、自身の状態によっても適した診療科が異なることがあるため、電話でまず問い合わせてみましょう。最寄りの病院やかかりつけの医師に相談するのもおすすめです。
また、女性であれば生理周期によるホルモンバランスの変化で生理前に落ち込みやすくなったりイライラしてしまったりする人も少なくありません。日常生活が困難である場合、婦人科などへの受診を検討しましょう。
8:自信をつける
何もしたくない時は、小さな目標をクリアしていくことで自信をつけていきましょう。
何もしたくない時に難しい目標を立てたとしても、さらにやる気がなくなってしまう可能性があります。日常生活の中から、小さな目標を立てるのがおすすめです。
たとえば、今日は玄関だけを掃除する、1時間スマホを触らず過ごす、夕飯のおかずだけ作るなど、小さなことから実践していきます。
ささやかな努力の積み重ねが自信につながり、さらなるやる気を引き出すことができるでしょう。
9:仕事や家事のやり方を見直す
日々の作業がなかなか終わらず、気付いたらいつもくたくたになってしまっているという場合は、仕事や家事のやり方を見直してみましょう。
アラームを使って作業を終わらせる時間を決めるなど、意識して時間を節約してみてください。また、小さな頼み事を人にお願いするなどして、作業量を減らすのもおすすめです。
家事などの場合は、手を抜くことも重要です。たとえば、洗濯物は干したハンガーのままクローゼットへかけて下着類は畳まない、料理なら平日の献立は慣れたメニューだけで回すなど、さまざまな時短方法を活用していきましょう。
何もしたくない時にしてはいけない行動5つ
やる気が出ないと自暴自棄になりがちですが、後先考えずに行動してしまうと悪循環になる可能性もあります。
何もしたくない時にしてはいけない行動を5つ解説していきますので、心と身体をいたわるための参考にしてみてください。
- 周りに八つ当たりする
- 食事を抜く
- 自分を必要以上に責める
- 暴飲暴食する
- 周りと比較する
1:周りに八つ当たりする
自分のやる気が出ないことを周りのせいにして八つ当たりするのはやめましょう。
何もしたくない時は心身が疲れているため、不安感や苛立ちに振り回されてしまいがちです。イライラして周りに当たり散らしたくなったり、逃避したくなったりすることもあるでしょう。
しかし、周囲に迷惑をかけてしまったらその後の対応も大変なうえ、自暴自棄に陥りやすくなります。自分が疲れていることを自覚して、周りに心配される前にきちんと休息を取りましょう。
2:食事を抜く
何もしたくない日は食事をとるのも面倒だと感じる人も多いでしょう。しかし、やる気が出ない時ほど食事を抜くのはよくありません。
空腹のままだと日中は集中力が低下し、夜は不眠によってストレスを感じやすくなります。規則正しい食生活は心身の健康には欠かせないため、食事はしっかりとるよう意識しましょう。
また、できれば朝食は抜かないのがおすすめです。朝しっかりと食事をとることで身体が目覚め、体温も上昇しやる気も出やすくなります。食欲がない場合はホットミルクや味噌汁など、温かいものをとるとよいでしょう。
3:自分を必要以上に責める
何もしたくない時は、自分を必要以上に責めるのをやめましょう。自分を責めるとネガティブな思考に傾きやすくなり、ますます心に苦痛を与えてしまいます。
一般的に真面目で責任感が強い性格の人ほど、やる気が出ない自分に対して怠惰な人間だと感じてしまいがちです。しかし、多くの場合やる気が出ないのは甘えではなく心身の疲労が原因で、誰にでも日常的に起こり得る現象です。
疲れていると悲観的になりやすいため、何も考えたくないほど疲れた時には自分を責めず、心と身体を十分に休ませるよう意識しましょう。
4:暴飲暴食する
やる気が出ない時についダラダラと間食してしまったり、お酒を飲みすぎてしまったりする人も多いでしょう。ストレスを感じている時は暴飲暴食に走りやすいともいわれています。
しかし、過度な飲食は身体にも悪いため、過食に走る前にストレスを取り除き休息するよう心がけましょう。
バランスのよい食事とリラックスできる時間を作ることを意識し、過食以外のストレス発散の方法を探すのがおすすめです。映画鑑賞などの趣味や軽い運動、友人との会話などでも食欲が紛れるでしょう。
5:周りと比較する
自信のなさはやる気の減退につながりやすいため、周りと自分を比較して落ち込むのはやめましょう。
何もしたくない日や無気力な日は、周りと自分を比較してなぜ自分ばかりが上手くいかないのかと憂鬱になってしまいがちです。特にSNSの閲覧は他人がうらやましくなり、気分が落ち込みやすくなるため避けた方がよいでしょう。
他人と自分を比較するほど不幸になりやすいともいわれています。周りと比較してしまいそうになったら、周囲に目を向けるのではなく、昔より成長した自分を褒めてあげるように思考を切り替えるのがおすすめです。
何もしたくない時は無理せず休もう!
ここまで、何もしたくない時の原因や対処法について解説してきました。何もしたくない時はストレスの原因から離れ、無理せず休みましょう。
また、日常的に規則正しい生活とリラックスできる時間をとるよう意識することで、心と身体に無理をさせないのも大切です。
もし今何もしたくないという気持ちになってしまっていたら、「誰にだってこんな日もある」と気持ちを楽にして、自分をいたわってあげてください。