暮らし

自転車の種類を用途別に全14種類紹介|それぞれの特徴や選び方を解説

自転車バイク種類基礎知識選び方特徴

2021/07/13

目次[ 表示 ]

主な自転車の種類は?

「自転車」といっても種類が多く、使用目的やシーンによってさまざまな使い分けが必要となります。交通手段としての日常生活向けの自転車や、ツーリングやサイクリング競技用など豊富な種類があり、選択肢も多様化されています。

大きく分けて、日常生活向けでは「シティサイクル」など、ツーリング・サイクリングなどでは「ロードバイク」など、競技向けでは「ピストバイク」などが挙げられます。

ここでは、上記で紹介した自転車の他に、それぞれの特徴や性能、選ぶ際のポイントなどについて紹介していきます。ご興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

日常生活向けの自転車4種類

ここでは、通勤や近距離の移動手段として、日常生活向けの自転車を紹介していきます。

「シティサイクル」や「電動アシスト自転車」をはじめとした、4種類の自転車についてふれていきます。購入を検討されている方がいらっしゃいましたら、参考にしてみてください。

1:シティサイクル

引用元:https://cyclemarket.jp/

日常生活向けの自転車4種類、1つ目は「シティサイクル」です。

シティサイクルとは、買い物や近距離の移動などで多くみかける、ポピュラーな自転車を指します。一般的には「ママチャリ」の愛称でも親しまれているのではないでしょうか。

性能は、フロント部分に「カゴ」などの荷物入れがあり、通勤・通学・買い物などで活躍するデザイン性を備えています。また、シンプルなつくりであるため、安定性も高く移動時の負担を軽減します。

ハンドルの形もさまざまで、手前に曲がった形状が姿勢をまっすぐに保つ「セミアップハンドル」、やや前傾姿勢を保ち、漕ぐ力が伝わりやすい「フラットハンドル」などがあります。

また、比較的安価で購入できる点も、メリットの1つといえるでしょう。購入時には試乗し、ハンドルやホイールの大きさなど、自分に合うものを探してみましょう。

2:電動アシスト自転車

引用元:https://cyclemarket.jp/

日常生活向けの自転車4種類、2つ目は「電動アシスト自転車」です。

電動アシスト自転車とは、モーターにより、漕ぐ力を補助する機能が備わった自転車を指します。

「シティサイクル型」のデザインが多く、高齢者の方や、勾配の激しい地域にお住まいの方におすすめの自転車です。近年では、デザイン性も優れたモデルが発売されており、若年層の方にも受け入れやすくなっています。

試乗はもちろんのこと、目的とシーン、頻度など加味して、よく検討してみましょう。

3:ミニベロ

引用元:https://cyclemarket.jp/

日常生活向けの自転車4種類、3つ目は「ミニベロ」です。

ミニベロとは、ホイール径が20インチ以下の小径自転車を指します。小径ではあるものの、多段変速が搭載されたものが多く、小回りが利き、急な停車や、発進などがスムーズに行える、というメリットがあります。

また、ミニベロは折りたたみができるものも多く、車での移動先ですぐに乗れるのも、優れたポイントの1つといえるでしょう。

ストップ&ゴーに適したミニベロは、信号の多い街乗りに適した自転車といえるでしょう。

4:折りたたみ自転車

引用元:https://cyclemarket.jp/

日常生活向けの自転車4種類、4つ目は「折りたたみ自転車」です。

先にもご紹介しました、ミニベロも該当しますが、その名の通り、折りたたみが可能な自転車を指します。ほとんどのものが、20インチ以下の小径サイズです。

折りたたみが可能なため、移動や保管にスペースをとらず、また公共交通機関を利用した「輪行」にも適しています。

折りたたみ自転車のメリットは、旅行や移動先でも手軽に乗れる、といった点が挙げられます。

ツーリング・サイクリング向けの自転車5種類

ここでは、ツーリングやサイクリングを目的とした、スポーツ・アウトドア向けの自転車を紹介していきます。

「ロードバイク」や「クロスバイク」をはじめとした、5種類の自転車についてふれていきます。購入を検討されている方がいらっしゃいましたら、参考にしてみてください。

1:ロードバイク

引用元:https://cyclemarket.jp/

ツーリング・サイクリング向けの自転車5種類 、1つ目は「ロードバイク」です。

スポーツバイクの代表格といえばロードバイクではないでしょうか。長距離や長時間のライディングに適しており、高いシートポジションと深く曲がったドロップハンドル、また大径で細いタイヤ幅が特徴的な自転車です。

変速も20段ほど搭載したものが多く、シフトチェンジによって走行スピードが自由に変えられるのも魅力の1つといえるでしょう。また、サイズも豊富で、自分の身長や体形に合ったものが選べます。

乗りこなすには慣れも必要で、いきなり長距離に挑むと慣れない姿勢とシートの硬さなどから、体に支障が出てしまう場合もあります。まずは近い距離からロードバイクに慣れ、徐々に距離を伸ばすようにしましょう。

2:クロスバイク

引用元:https://cyclemarket.jp/

ツーリング・サイクリング向けの自転車5種類 、2つ目は「クロスバイク」です。

クロスバイクとはロードバイクとマウンテンバイクの中間的な自転車です。シートポジションとフラットバーにより、漕ぐ力の入りやすい姿勢で走行することが可能です。

街乗りにも適しており、通勤・通学にも人気の高い自転車です。

シティサイクルより速く走行したい場合や、坂道にも強い自転車の購入を検討されている方におすすめです。

3:グラベルロード

引用元:https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP/

ツーリング・サイクリング向けの自転車5種類 、3つ目は「グラベルロード」です。

グラベルロードの「グラベル」とは砂利を意味します。砂利道や未舗装の悪路でも走行可能なバイクとなっています。タイヤも太く設計されており、多少の段差でも安定して走行可能です。

ロードバイクよりもやや後傾で、リラックスした姿勢を保つことができ、用途の幅が広く、ゆっくりとマイペースで走行したい方におすすめの1台となっています。

4:マウンテンバイク

引用元:https://cyclemarket.jp/

ツーリング・サイクリング向けの自転車5種類 、4つ目は「マウンテンバイク」です。

マウンテンバイクは、オフロード向きの自転車です。砂利道や未舗装の道、山道の専用コースやダウンヒルなどでも活躍します。オフロード用のタイヤが装着されているので、多少の悪路でも問題ありません。

また、フレームの設計も剛性に優れ、さまざまな地形に対応可能なモデルです。フラットハンドルで操作性も安定しやすく、制動に優れたディスクブレーキ、多段変速を搭載し、街乗りにも適した自転車です。

5:ファットバイク

引用元:https://cyclemarket.jp/

ツーリング・サイクリング向けの自転車5種類 、5つ目は「ファットバイク」です。

近年人気が高まっているバイクです。「ファット」の名の通り、見た目にもインパクトのある極太のタイヤが特徴的なデザインで、カテゴライズ的には大径のマウンテンバイクといったポジションです。

太めのタイヤは悪路に強く、雪道でも走行が可能です。また空気を多く含んだタイヤは、サスペンション的な役割も果たし、衝撃を吸収することが可能です。

ディスクブレーキや多段変速を搭載しているので、街乗りや山岳でのアウトドア走行に活躍する自転車です。

競技向けの自転車5種類

ここでは、競技を目的とした自転車を紹介していきます。

「ピストバイク」や「シクロクロス」をはじめとした、5種類の自転車についてふれていきます。購入を検討されている方がいらっしゃいましたら、参考にしてみてください。

1:ピストバイク

引用元:https://www.riteway-jp.com/bicycle/riteway/media/9765816.html

競技向けの自転車5種類、1つ目は「ピストバイク」です。

ピストバイクとは、トラックレース用の競技自転車です。日本でいえば競輪用の自転車が該当します。

特徴としてブレーキがなく、リアのコグ(ギア)が固定されています。動力が足と直結した設計ですので、前に漕げば前に、後ろに漕げば後ろに進みます。日本国内では、街で乗る場合にブレーキの着用が義務化されていますので、必ず前後ともブレーキをつけましょう。

10年程前から街乗りとしても人気が高まり、スケートボード感覚で楽しむ方も増えましたが、一方、交通マナーの悪質化も問題視されています。街乗りではブレーキの着用、競技やトリックを目的とした場合はパークなど限られたスペースで乗りましょう。

2:シクロクロス

引用元:https://www.japan.bianchi.com/

競技向けの自転車5種類、2つ目は「シクロクロス」です。

シクロクロスとは、障害物の設置されたコースを周回する競技を指します。オフロード走行がメインとなるため、マウンテンバイクに近い設計ではありますが、ドロップハンドルが一般的な仕様となっています。

コースの中には砂浜やキャンバー(急坂)などもあるため、耐久力も高く、剛性にも優れたフレームで、タイヤもオフロード仕様で設計されています。街乗りでも問題なく乗れるため、ロードより自由度の高いバイクをお求めの場合はおすすめです。

3:BMX

引用元:https://www.wiggle.jp/blank-tyro-1

競技向けの自転車5種類、3つ目は「BMX」です。

オリンピック種目としても追加された「BMX」です。BMXといっても種類はさまざまで、ダートを走る「レース」や、細かなテクニックで競う「フラットランド」、パークなどでダイナミックな技を競う「ストリート」などに分かれます。

また、24インチサイズの街乗りBMXは「クルーザー」とも呼ばれ、小径のBMXより移動目的での使用が可能です。

ストリートなどではブレーキのないモデルもあるため、街乗りの際には必ずブレーキを着用しましょう。

4:TTバイク

引用元:https://www.cyclesports.jp/news/new-product/31356/

競技向けの自転車5種類、4つ目は「TTバイク」です。

TTバイクとは「タイムトライアル用」のバイクを指します。タイムを競い合う競技に特化したモデルで、トライアスロンやトラック競技などに使用されています。

極限まで空気抵抗を減らしたエアロフレーム設計で、乗った姿勢もかなり前傾となるため、競技シーンでない限り、一般的な自転車とは一線を置いたバイクとなります。

5:ビーチクルーザー

引用元:https://www.cycle-eirin.com/blog/store/imadegawa/117329.html

競技向けの自転車5種類、5つ目は「ビーチクルーザー」です。

ビーチクルーザーは、アメリカ西海岸のサーファーがスポットまでの移動手段として使用していたことに由来します。

特徴として挙げられるのは、両手が自由になる「コースターブレーキ」の存在です。ペダルを後ろに回すことによって、ブレーキが作動する仕組みとなっています。太目のタイヤでクッション性も高く、ワイドハンドル、曲線的なフレームが、オーセンティックな印象を与えてくれます。

街乗りとしても違和感なく溶け込み、乗りやすい1台となっています。

後悔しない自転車の選び方4つ

近年では自転車の種類も豊富で、「購入したいけど、何を選んだらよいか分からない」「サイズが合わなかった」「乗り心地が合わない」といった、失敗は避けたいものです。

そのためにも、押さえておくべきポイント、選び方を紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

1:目的や用途

自転車を選ぶポイントとして、目的や用途を明確にしておきましょう。

通勤や通学、買い物などの街乗りがメインの場合は、乗りやすくカゴが付いた「シティバイク」、街乗りでも移動距離や、その他アウトドアでも楽しみたい場合などは「マウンテンバイク」といったように、必然的に選ぶ自転車が決まってきます。

ご自身の状況と使用目的を今一度見直してみるのもよいでしょう。

2:機能や装備

目的が明確な場合は、機能や装備にも注意してみましょう。

長距離移動が必要な場合は、多段変速、それも何段変速がよいのか、カゴの有無、ホイール径などたくさんのポイントがあります。

ご自身のシーンに合った機能や装備を検討してみてください。

3:安全基準に適合しているか

昨今では安価な自転車が増えましたが、それと同じく製品事故も増加傾向にあります。

自転車は見た目だけでは安全かどうかは判断できません。そこで「BAAマーク」が表示されるようになりました。「BAA」とは自転車安全基準の90項目すべてに合格した自転車のみに貼られるマークです。

高い安全性が保障されている「BAA」を判断基準にすることをおすすめいたします。

 

4:価格

価格帯にも注目してみましょう。

自分が必要としている自転車が、他のブランドならどのくらいの価格なのか比較、検討してみることをおすすめします。

電動アシスト自転車であれば、バッテリーの容量やデザイン、ロードやマウンテンなどは使用されている素材や、各種パーツのグレードにより価格が大きく変化します。

ご自身に合った価格帯で、よく比較検討してから購入しましょう。

自転車を購入するときは多くの種類を比べてみよう!

いかがでしたでしょうか。自転車の種類や特徴、特性、選び方について紹介いたしました。

また、自転車の種類別による使用目的、性能などにもふれています。

豊富な種類の中から、ご自身のシーンや目的に合った自転車を選び、メーカー・ブランドごとに比較してみることをおすすめいたします。

この記事を書いた人

Bee

SHARE

この記事をシェアする