野球とソフトボールは東京オリンピックで北京以来3大会ぶりに正式競技として復活を果たしました。
よく比較されるスポーツですが、実際にどこが異なる点なのか、知らない人は多いと思います。
この記事では、そんな人気スポーツでよく比べられる野球とソフトボールの違いを主にソフトボールに焦点を当てながら、解説していきます。
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1.日本の人気スポーツ野球・ソフトボール
野球とソフトボールを知らない人がほぼいないと思います。RANK1の日本のスポーツ人気ランキング30種類では、野球は1位、ソフトボールは25位と共にランクイン。
競技人口は野球は730万人、ソフトボールは18万人です。男女問わずできるスポーツで、競技人口以上に観戦人口が多く、競技としても観戦としても人気です。
2.野球とソフトボールの大きな違い
ここからは野球・ソフトボール具体的に異なる点なのか、10個の観点から解説していきます。
ピッチングフォーム
これが一番の違いです。野球は上投げ(オーバースロー)や下投げ(アンダースロー)など様々な投げ方がありますが、ソフトボールは3種類の投げ方がありますが、ほとんどのピッチャーはウィンドミル投法なので、それについて説明していきます。ウィンドミル投法のルールとしては腕回転は一周、半径2.44m内のピッチャーズサークルと言われるところからの投球、投げる時に肘と手首が体の側を通過しなくてはいけません。
投球フォームが異なることで、投げる変化球も変わっていきます。
中で特徴的なのは、「ライズボール」という変化球です。ソフトボールの下から投げる投球フォームの特性を活かして、浮き上がるボールを投げることができます。「ライズボール」は野球にはない変化球です。
ランナーのリード
野球ではランナーのリード(ベースから離れること)はOK、ですがソフトボールはリード禁止でピッチャーの手からボールが離れるまでベース(塁)から離れることができません。ピッチャーがバッターに向かって投げたら、ベースから離れることができます。
選手の交代
野球は一度交代したら、もうその試合には出ることはできませんが、ソフトボールは「リエントリー制度」というルールがあり、一度交代した選手も再び、試合に出ることが可能です。
なので、試合の序盤に代打や代走、ピッチャー交代が行われることも多々あり、戦略の幅が広がります。
イニング
野球は9回、ソフトボールは7回で試合終了になります。同点で決着がつかなかった場合は延長を行いますが、延長の際はソフトボールはノーアウトランナー2塁から試合再開する「タイブレーク制度」が採用されています。
ボール
野球ボール(硬式)が周囲22.9~23.5cm/重さ141.7~148.8gに対して、ソフトボールは周囲30.2~30.8cm/重さ177.5~198.8cmと野球ボールより大きく、重く作られています。さらに国際大会では2002年から革の部分が黄色で、縫い目が赤色の通称「イエローボール」が使用されています。
バット
大きさや重さは正式には決められておらず、その人の好みですが、野球の方が太く、プロ野球選手が使用するバットが木製に対して、ソフトボールはカーボン製のバットを使用することが多いです。
グローブの形
前述した通り、ボールの大きさが異なるので、グローブもボールの形状に合わせた形になっています。もちろん、ポジションや選手の好みによって形は様々ですが、基本的にソフトボールで使用するグローブの方がポケットが深い作りになっています。
グラウンドの広さ
野球がホームから外野フェンスまで76.2m以上なのに対して、ソフトボールは両翼・中堅の差がなく、男子68.53m、女子60.96mと狭くなっています。平均すると野球は両翼98m/中堅120m程で、ソフトボールは両翼、中堅共に67m程です。
マウンドからホームベースまでの距離
グランド同様、ピッチャーの投げるマウンドからホームベースまでの距離も異なります。野球は18.44m/ソフトボールは男子14.02m/女子13.11となります。ソフトボールの方が近い分、表示球速は遅くなりますが体感だとソフトボールの方が早いです。日本人で最も有名なソフトボール選手上野由岐子投手は球速121Kmですが、体感速度が160Km以上と言われています。
塁間の距離
グラウンドの大きさが異なるので、塁間も異なります。野球の塁間が27.431mに対して、ソフトボールの塁間は18.29mの野球の半分程になっています。
そのため、ソフトボールはより素早い動きが求められます。
3.まとめ
野球とソフトボールの違いを紹介してきましたが、思ったより違う点があったのではないでしょうか。
私自身、ずっと野球をやってきましたが、ソフトボールと違う点はピッチングフォームくらいしか思い浮かばなかったです(笑)
野球やソフトボール、どちらも子供から大人まで楽しめるスポーツです。現に私の所属している草野球チームは60歳になってもバリバリやっている人もいます。
ぜひ、野球・ソフトボールにのめり込んでください!