「行ってはいけない場所」の存在をご存知でしょうか?
禁足地、心霊スポット、スラム街…。
日本には、様々な理由で「行ってはいけない」とされている場所が存在します。
今回は、日本国内で行ってはいけない場所をご紹介します。
決して興味本位で訪れたりしないよう、ご注意ください…。
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行ってはいけない場所とは?日本にもある「隔離された地域」
「行ってはいけない場所」と一口に言っても、何故その場所に行ってはいけないのか、ということによって類型化されます。
ここでは、それぞれの「行ってはいけない場所」のタイプをご紹介します。
心霊スポット
言わずと知れた「心霊スポット」。
この場所が何故「行ってはいけない場所」なのかということは、非常にわかりやすいですね。
心霊スポットにまつわる怪談では、その場所を訪れた人が呪われ、怪奇現象に襲われるというのがお決まりのパターンです。
行くと呪われてしまうから、「行ってはいけない場所」なのです。
殆どが都市伝説じみた怪談ですが、まれに本当に呪われてしまうといった場合もあるとのことなので、面白半分で近づかないようご注意を。
怪談では常に、面白半分に呪われた場所に近づいた人間から危ない目に遭っていきますよ…。
禁足地
禁足地が何故「入ってはいけない場所」なのかということについては、少々複雑です。
禁足地ごとに「入ってはいけない」とされる理由が異なるからです。
宗教的に神聖な場所であるから「入ってはいけない」とされている場合もあれば、伝統的に入ってはいけないと定められているからそれが継続している場合もあります。
代表的なのは、神様と繋がるとされている場所ですね。
禁足地は、「入ったら呪われるから」などという都市伝説じみた理由ではなく、「神聖な場所である」という誰かの信仰の対象となっている場合があるため、絶対に入ってはいけません。
心霊スポット等と混同されないようにご注意を。
治安の悪い場所
「入ってはいけない場所」の中にも、人が住んでいる場合があります。
「入ってはいけない」とされている理由が、「治安が悪いから」というものである場合です。
この場合、中に人がいるからといって不用意に近づいてはいけません。
「知らなかった」では済まされないその場所独自のルールによって危険な目に遭う可能性があります。
代表的なのが、現在では閉鎖された「上野駅13番ホームの男子トイレ」。
ほぼ都市伝説のような内容で「行ってはいけない場所」として有名になりましたが、ハッテン場であったことは事実らしく、治安の面から不用意に近づいてはいけないとされていました。
【心霊スポット】日本で行ってはいけない場所3選
絶対に行ってはいけない村「犬鳴村」
※引用元:GoogleMap
行ってはいけない理由
✓面白半分で侵入したカップルが殺された…という噂
✓日本政府の統治が及んでいない?
都市伝説が映画化され、一躍有名となった「犬鳴村」。
「この先、日本国憲法通用せず」という看板で日本で一番有名な「行ってはいけない場所」ですね。
画像は犬鳴村が沈んでいるとされる「犬鳴ダム」…ですが、実際は「犬鳴村」という村は存在せず、完全に都市伝説の産物のようです。
しかし、犬鳴村へ通じるとされる旧犬鳴トンネルは実在しており、有名な心霊スポットとなっています。
実際に殺人事件も起きており、「呪われた」「怪奇現象に遭った」「危険を感じた」という報告が後を絶たないため、面白半分で訪れるのはおすすめできません。
神聖な場所のはずが…「東京湾観音」
※引用元:GoogleMap
行ってはいけない理由
✓殺人事件が起こっており、被害者の霊が彷徨っている?
✓付近のトンネルが有名な心霊スポット
千葉県の有名な心霊スポット「東京湾観音」。
オカルトマニアの間では有名な心霊スポットですが、実際に危険とされているのは既に取り壊された「東京湾観音トンネル」です。
元々このトンネルにあった、「クラクションを鳴らすと窓ガラスに手形が付く」「車の中で足を引っ張られた」といった体験談が話題を呼び、観音様自体にも「飛び降り自殺の名所」というデマがたったようです。
ちなみにそんな事実は全くなく、「心霊スポット」として面白半分に訪れる観光客に地元民は怒り心頭。
心霊スポットとしてだけでなく、地元民の感情的な面でも面白半分に行ってはいけない場所となっています。
関東随一の心霊スポット|呪われた「終わらない葬式の家」
※引用元:GoogleMap
行ってはいけない理由
✓廃墟であり、倒壊している部分もあるため危険
✓一家離散となった今でも葬式が続いている?
大人気YouTuber「Fischer’s-フィッシャーズ-」が紹介したことで、一躍全国的な知名度を誇る心霊スポットとなった「終わらない葬式の家」。
正式名称が不明の民家ですが、家の中に黒いリボンがかけられたままの遺影が放置されていたことから、「終わらない葬式の家」と呼ばれるようになりました。
通常は49日が終わると遺影から黒いリボンが外されるので、死後49日経つ前に家人がいなくなり、廃墟になったと推察されています。
ちなみに、フィッシャーズの動画後に廃墟に侵入した人の証言によると、既にそこに黒いリボンのかけられた遺影はなかった、とのことです。
現在ではあまりにも相次ぐ興味本位の観光客が侵入するのを防ぐために入り口が厳重に閉鎖されており、「監視カメラあり」という立て看板もあるため、そもそも立ち入りが非常に困難となっています。
しかし、ある年代でパタリと止まった子ども向け読み物や古い家財道具などから、なにか理由があって緊急で引っ越さなければならなくなった家族の存在は明らかであり、イヤなうわさが絶えません。
霊感のある方が行くと気分が悪くなるなど、心霊スポットにありがちな怪談も後を絶たないため、興味本位で訪れないようご注意ください。
【禁足地】日本で行ってはいけない場所3選
住宅街の中に鬱蒼と茂る藪「八幡の藪知らず」
※引用元:GoogleMap
行ってはいけない理由
✓平将門の霊魂が残っており、入った途端祟られる?
✓数多くの妖怪変化が蠢いている…という伝承
千葉県にある禁足地「八幡の藪知らず」。
住宅や商店が立ち並ぶ中にポツンと取り残された籔林は、非常に冷厳な雰囲気を放っています。
近くを通るだけであればそこまで恐ろしい雰囲気は有りませんが、中を覗くと昼間でも真っ暗で、「禁足地」であると実感させられます。
この禁足地の歴史は古く、残っている中でもっとも古い記録は江戸時代後期のもの。
当時から既に「禁足地」となっており、『江戸名所図会』において「一度入ると出られなくなる」「入ると祟りがある」と紹介されています。
ちなみに、かの有名な徳川光圀(水戸黄門)も単身この藪に入った折、命からがら脱出したらしく、中で数多くの妖怪変化と遭遇し、最後に「今回だけは見逃してやろう」と言われて助かったそうです。
なぜこの場所が禁足地となったのかについては正確な記録が残っていませんが、地元民に有名な話として、「平将門の怨霊がいる」という言い伝えがあります。
斬首された平将門の首がこの地に飛んできたとか、平将門を祀った塚があるとか…。
そこまで大きな籔林ではないので出られなくなるということはなさそうですが、地元民の畏敬の対象となっているため、みだりに立ち入らないようにしましょう。
ポツンと取り残された森「新開の森」
※引用元:GoogleMap
行ってはいけない理由
✓ポルターガイストが報告されている
✓神社の御旅所であり、宗教的に重要な場所である
田園が広がるのどかな土地に、取り残されたかのように木が生い茂る異様な地「新開の森」。
『世界の何だコレ⁉ミステリー』で紹介されたことで一躍話題となりましたが、確かにこの場所だけ不自然に木が残されており、心霊スポットとなるのも頷ける雰囲気です。
この場所だけ森となっている理由には諸説ありますが、有名なものとしては「かつて織田信長が処刑場として利用していた」という伝承です。
遊びに出た女郎がここで処刑されたという話も残っており、未だにこの森には処刑された人々の遺骨が埋まっているとか…。
このことから、霊の目撃やポルターガイスト現象の体験談が相次いで起こっていると考えられます。
織田信長の処刑場であったという話は都市伝説に近いですが、この森が残されている現実的な理由として考えられているのは、「神社の御旅所だから」。
神様の休憩所であるため、森を残しているんですね。
しかし、織田信長の処刑場であった可能性も完全に否定することはできないため(ここで斬首されたとされる人物の祠がある)、全く安全であるとは言い切れない場所です。
中毒患者続出⁉「北海道 有毒温泉」
※引用元:GoogleMap
行ってはいけない理由
✓公的な立ち入り禁止区域
✓野生動物の死骸が転がっている
北海道にある、大雪山国立公園御鉢平カルデラの底部にある「有毒温泉(御鉢平の湯)」。
雄大な自然の中にある絶景の温泉ですが、入浴することはできません。
名前からもわかる通り、この温泉からは有毒な硫化水素ガスが噴出しており、その毒素はヒグマも仕留めるほど。
そのため、温泉の周囲では度々野生動物の死骸が発見されており、人体も無事では済まないことが明らかです。
ちなみにこの有毒温泉は北海道の有名な観光名所にもなっており、近くに行くことはできませんが、御鉢平展望台から底部に広がる温泉を眺めることはできます。
都市伝説や心霊スポットなどとは違い確実に危険な場所であり、公的に「立ち入り禁止」と定められています。
行ってはいけない場所でもあり、行くことが出来ない場所ですね。
【治安の悪い場所】日本で行ってはいけない場所1選
日本のスラム街「あいりん地区」
※引用元:GoogleMap
行ってはいけない理由
✓麻薬中毒患者やアルコール中毒患者が多い
✓安全な体制の整っていない工事現場がある
日雇い労働者や暴力団関係者が集うスラム街…。
海外の映画に出てくるような雰囲気ですが、実は「スラム街」は日本にも存在します。
それがここ、「あいりん地区」。
かつては釜ヶ崎と呼ばれていた、大阪市西成区北部の街です。
全国的に見ても飛びぬけて治安の悪い街として有名で、動物公園やあべのハルカスの目と鼻の先にありながら、大阪市民でさえ足を踏み入れないと言われています。
特に問題なのが、麻薬の密売所と暴力団ビジネス。
最寄り駅であるJR新今宮駅から「あいりん地区」に一歩でも足を踏み入れると、命の保証されない日雇い労働や、怪しい集まりに勧誘されます。
生活保護を不正に受給する「生活保護ビジネス」の温床になっており、それを取り仕切る暴力団関係者が数多く住む街なので、一般の方は近寄らないにこしたことはありません。
日本の「行ってはいけない場所」の代表格ですので、決して遊び半分で「行ってみた!」というようなことはしないよう、ご注意を。
「行ってはいけない場所」は、日本にも存在する!
心霊スポット、禁足地、スラム街…。
日本には、様々な「行ってはいけない場所」が存在します。
面白半分で足を踏み入れると、予想もしなかったような危険な目に遭う可能性も…。
「君子、危うきに近寄らず」をモットーとして生きていきたいですね。