10年程前の2010年頃から拡散された「ビッグデータ」というITワードをご存知でしょうか?
「聞いたことはある」という人が多いと思います。
しかし、データに関する仕事に携わっていなければ、その意味や使い方を理解できる場面が比較的少ないです。
この記事では、「ビッグデータ」の意味を活用事例と合わせて紹介していきます。
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IT用語!ビッグデータとは?
ビッグデータを聞くと、言葉の通り「大きなデータ・大量のデータ」のことを考えてしまうと思いますが、それだけを意味しているわけではありません。
ビッグデータとは「量(Volume)」「種類(Variety)「発生頻度・更新頻度(Velocity)」という3つのVからなる「様々な形をした、様々な性格を持った、様々な種類のデータ」のことを言います。
これまでのデータ管理システムでは記録や保存、解析が困難になる巨大なデータ群のことで、明確な定義があるわけではありません。
企業に向けたマーケティング用語として多くのところで使用されています。
IT用語のビッグデータ!活用事例をご紹介!
ビッグデータの意味を理解したところで、実際にビッグデータがどのように活用されているのか活用事例を様々な業界を例に挙げて紹介していきます。
医療系でのビッグデータの活用事例
毎日、患者や医者などの莫大かつ複雑な非構造化データを使用している医療系の事業はビッグデータの使用により、医療情報の活用の幅と可能性が広がっています。
活用事例
・流行している病気の発生を事前に予測し、その影響を最小限に抑制するために、どのような予防策を講じるのかを決定するために使用される
・これまで診察してきた何百万人もの患者さんから集めたデータを元に、根拠に基づいた診断を行うことができるため、治療費の削減に繋がる
・ウェアラブルデジタルデバイスを使用し、ビッグデータで患者の健康状態を監視し、その情報を医者に送信する
EC業界でのビッグデータの活用事例
インターネット上で顧客に商品などを販売し、利益を発生させるECサイトは、顧客と商品が運営をしていく上で最も重要になります。EC業界でも、ビッグデータはデータ分析などを通して、企業に持続的な他社との優位性をもたらしています。
活用事例
・流入元と顧客の行動データを組み合わせて、集客チャンネルと販売行動を判別する
・顧客の購買データ、競合他社の価格、原価などのデータから商品のベストプライスを決定する
・顧客の好みや行動パターンを元に、最適な商品を推奨する
銀行業でのビッグデータの活用事例
現金の回収から財務管理まで、銀行業では、ビッグデータが長年活用されており、あらゆる業務の効率を向上させています。
活用事例
・クラウドコンピューティングを活用し、リスク計算のデータ処理にかかるコストの削減、リスクマネジメントの効率を良くする
・顧客データの収集と分析により、顧客一人一人に合わせたサービスを提供する
・データ分析を使活用し、支店の土地選定や決定の精度を向上させる
旅行業でのビッグデータの活用事例
観光地へのどのくらい興味があるかなど、顧客の行動特徴を元にビジネスを展開している旅行業は、現在、旅行代理店よりWebサービスを利用ケースが増えています。そのため、ビッグデータは世界中の観光地、観光客の情報を活用しています。
活用事例
・検索ワードや口コミの分析を行うことで、観光地の人気を評価する
・航空会社や乗客、その荷物のデータに基づいて、効果的なサービスを提供する
・天気や交通などの情報から、特定の顧客に適したオファーと特典を送信する
ビッグデータは業界だけでなく日常生活にも活性化されるでしょう!
ビッグデータは私の身の回りの様々な場面で活用されています。
ネットやデータを活用するのが当たり前になった現代では、ビッグデータが日常生活にも活用される日はすぐかもしれませんね。