人気女性小説家の『有川浩』は、原作の映画化やメディア化が多く、恋愛や人間ドラマを独特な世界観表現して身近に感じられるような作品を描いて読者に指示されています。
そんなとびきりのエンターテインメント小説を楽しみたい人に向けて、今回は有川浩の映画化作品7選を紹介していきたいと思います!
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小説家、有川浩(ありかわ ひろ)ってどんな人?
プロフィール
引用元:RAQ MAGAZINE
園田学園女子大学を卒業後、2003年に『塩の街』で電撃ゲーム小説大賞を受賞すると続く『空の中』『海の底』と、後に自衛隊三部作となる作品を発表します。
その後2006年に発表した『図書館戦争』シリーズがヒットし、多くの人が知る作家となりました。『図書館戦争』は2007年本屋大賞で第5位を獲得しているほどです。
2010年の『キケン』と2011年の『県庁おもてなし課』で2年連続「山田風太郎賞」の最終候補に挙がるなど、大きく指示されています。2013年には、『空飛ぶ広報室』で直木賞候補にも挙がるとその注目度はかなり高くなりました。
書いた小説本はもちろんですが、『図書館戦争』シリーズなどの実写化が大ヒットしたことでさらに人気に拍車をかかりました。2019年にペンネームを「有川 ひろ」に改名したようです。
引用元:映画com
さまざまなメディア化が話題!
代表作の映画『図書館戦争』や『空飛ぶ広報室』など、多くの作品が映画化している有川浩ですが、作品はどれもSF要素がある独特な世界観と、その中に描かれる切ない恋愛模様や人間ドラマが特徴的です。
特に、デビュー当時の「自衛隊三部作」や「植物図鑑」などで分かるように、SFとエンタメ要素が高い作品が多くある一方で、「図書館戦争シリーズ」のようなキュンキュンする恋愛要素で女性ファンも多く獲得しています。
有川浩の映画化作品おすすめ7選!原作・映画それぞれの魅力を紹介
1.図書館戦争(2013)
原作のあらすじ
原作:『図書館戦争』シリーズ1(2006)
国家によってあらゆるメディアを取り締まる法律「メディア良化法」が執行された日本が舞台となっています。国家による不当な検閲から良書を守るべく戦う「図書隊」に憧れて入隊してきた主人公の笠原郁は、教官である堂上に厳しい指導を受けることとなりました。
郁は高校時代に自分を助けてくれた憧れの図書隊員とは真逆の堂上のことが気になり始めるのでした。メディアの自由を巡って、武力を争う戦いに第一線で対峙する郁の成長と恋愛模様が描かれています。
映画のみどころ
引用元:映画com
監督:佐藤信介
原作:有川浩
脚本:野木亜紀子
有川浩の代表作『図書館戦争』シリーズ実写映画第一弾です。映画『キングダム』などの大ヒットで今やアクション映画の第一人者と言われている佐藤信介監督の出世作です。
脚本は『逃げ恥』などのドラマを中心に描いている野木亜紀子で、ヒット間違いなしの最強コンビで制作されています!
長編シリーズの映画化でしたが、ストーリーもしっかりしていて、完成度が非常に高い映画となっています。ベタ甘の恋愛要素はもちろんのこと、アクションシーンもしっかりと作りこめられた老若男女問わず楽しめるエンタメ映画です。
2.図書館戦争THE LAST MISSION(2015)
原作のあらすじ
原作:『図書館戦争』シリーズ3(2011)
国家による思想検閲やメディア規制が横行する近未来の日本を舞台に、本を読む自由を守るため結成された図書隊の隊員たちの活躍を描いています。ある日、図書隊・特殊部隊(タスクフォース)の堂上篤らに、この世に1冊しか存在しない「図書館法規要覧」の一般展示が行われる芸術の祭典の会場を警備せよとの指令が下されました。ごく簡単な任務に思われましたが、その指令の裏には、図書隊の解散を目論む手塚光の兄・慧が仕掛けた罠が潜んでるのでした。
映画のみどころ
引用元:映画com
監督:佐藤信介
原作:有川浩
脚本:野木亜紀子
本作は、有川浩の人気小説を岡田准一主演で実写映画化した「図書館戦争」の続編になります。舞台は、前回の図書防衛バトル「小田原・情報歴史図書館攻防戦」から1年半後となっており、図書隊とメディア良化委員会との前代未聞の戦闘の行方を追いかけています。
前作に引き続き、主演の岡田やヒロインの榮倉奈々ほか、主要キャスト、スタッフが続役しています。悪役となる手塚慧を松坂桃李が演じ、中村蒼、土屋太鳳らが新キャストとして加わりました。
榮倉奈々演じるヒロインの成長と、激しいアクションシーンが満載で満足感たっぷりの作品となっています!
3.植物図鑑 運命の恋、ひろいました(2016)
原作のあらすじ
原作:『植物図鑑』(2009)
主人公はOLのさやか。ある日会社から帰りマンションに入ろうとすると、「僕をもらってください。」とイケメン男性のイツキに声をかけられ、そこから2人の同居生活が始まります。2人はイツキの趣味である野草採りに出かけ、取ってきた野草を使った天ぷらやおひたしの野草料理を堪能するなど、一緒に楽しい時間を過ごすようになります。
しかし、2人の仲が深まった頃、イツキが突然姿を消します。切ない気持ちのぶつかり合いや、グッとくるセリフが満載の恋愛小説です。
映画のみどころ
引用元:映画com
監督:三木康一郎
原作:有川浩
脚本:渡辺千穂
ベタ甘として知られる有川浩の作品の中でも、一番の胸キュン小説が原作となっています。その内容には、観ているこちらも照れてしまうほどです。原作にもある作品全体の独特で優しい雰囲気がよく演出されており、観る人もゆったりと2人の恋模様に惹かれていくこと間違いなしです!
4.レインツリーの国(2015)
原作のあらすじ
原作:『レインツリーの国』(2006)
図書館シリーズの2作目『図書館内乱』に登場するストーリーの描きおろしです。主人公の伸行は、学生時代に夢中になっていた本「フェアリーゲーム」について、インターネットで検索していみることにします。そして、フェアリーゲームの感想が書かれたブログに興味を持ちます。伸行はブログを書いているひとみという人とメールのやり取りをするようになり、2人は実際に会うことになりました。
実際に会ってみると、ひとみの非常識な行動に苛立ちを覚える伸行。しかし、伸行はひとみに聴覚障害があることを知るのでした。
映画のみどころ
引用元:映画com
監督:三宅喜重
原作:有川浩
脚本:岡田惠和
原作小説は、『図書館内乱』の中の1エピソードを改めて書き下ろした作品で、有川浩自身の夫が2回の突発性難聴にかかり、早期で処理したので失聴せずに聴覚が復帰した経験を恋愛小説に仕上げた作品です。
主要キャストである西内まりやの雰囲気ある演技と、玉森裕太の関西弁が見どころの1つです!難しいテーマの作品でも優しい気持ちで観れるでしょう。
5.県庁おもてなし課(2013)
原作のあらすじ
原作:『県庁おもてなし課』(2013)
有川浩本人の出身地である高知県を舞台とした小説で、自身が高知県から観光特使を依頼された際の体験から書き起こされました。日本全国が観光ブームとなり、高知県庁も観光促進のため「おもてなし課」を設立します。やる気満々の若手職員・掛水達は、何をやっていいか分からず空回りしていました。地元出身の人気作家・吉門のアドバイスも受けて、他部署にいたアルバイト職員・多紀をスカウトすることに。そして2人は本当のおもてなしを目指すため動き出すのでした。
映画のみどころ
引用元:映画com
監督:三宅喜重
原作:有川浩
脚本:岡田惠和
原作者・有川浩の出身地である高知県を舞台にした作品で題材となった「おもてなし課」は実在するそうです。有川浩得意のラブコメ要素を重点に置いた作品となっており、おもてなし課の奇抜さと高知弁が魅力的です。組織のしがらみの中で苦しみ成長していく主人公の姿は、観る人を勇気づけること間違いなしです!
6.旅猫リポート(2018)
原作のあらすじ
原作:『旅猫リポート』(2017)
猫好きな青年・悟は交通事故に遭った野良猫のナナを助けて、仲良く楽しく一緒に暮らしていました。ところがある事情でナナを飼うことができなくなり、大切に飼ってくれる人を探す旅に出かけます。旅をしながら、これまで悟と出会ってきた人たちへの優しさや友情を感じる暖かくてほのぼのとする、そして切なくなるストーリーです。
映画のみどころ
引用元:映画com
監督:三木康一郎
原作:有川浩
脚本:有川浩/平松恵美子
原作小説は16カ国に翻訳されている人気作品で、猫視点で描かれているため実写化困難とされていました。感動作でありながら、有川浩らしいライトテイストが効いていて、色んな人に観やすい映画になっています。
原作を活かして丁寧につくられた作品で、猫のけなげな愛らしさと悟役の福士蒼汰さんの動物に対する優しいまなざしが微笑ましくそして泣けてきます。ネコ好きはもちろんですがそれ以外の人にもオススメしたい作品です!
7.阪急電車 片道15分の奇跡(2013)
原作のあらすじ
原作:『阪急電車』(2010)
ローカル電車の中で繰り広げられるいくつかの物語が収められたオムニバス形式の作品です。はじめの駅ではいつも図書館で見かけていた女性が電車で隣の席に座り、会話を交わすことになります。次の駅では、同僚に婚約者をとられた女が結婚式を邪魔しようとしてウエディングドレス姿で電車に乗り込んできます。各駅ごとにストーリーは変わっていきますが、同じ電車で起きている出来事として繋がっていきます。
映画のみどころ
引用元:映画com
監督:三宅喜重
原作:有川浩
脚本:岡田惠和
たまたま同じ電車に乗り合わせた乗客たちが織りなす群像劇です。
ほぼ女性が中心の物語で、女性にとっては特に共感性の高い作品ですが、ひとつひとつの物語もしっかりとしており、出演者も全員主役級の豪華なメンバーとなっているので、満足感が高いです。
また、それぞれのストーリーの繋がりと各エピソードがどれも素敵で、観る人の多くがほっこり泣ける物語となっているのでみどころ満載です。
感動、胸キュンが味わえる有川浩さんの映画を見よう!
いかがでしたか?今回は、人気小説家「有川浩」の映画化作品7選を紹介してきました!どの作品も多くの人から共感を得た大人気作品となっているので、まだ観たことがない人や、もう一度観たいと思った人はぜひ参考にしてみてください!