【名画座とは】東京・神奈川のおすすめ名画座もご紹介！

名画座とはどのような映画館を指すのか、ミニシアターとの違いも含めてご解説します。
東京都・神奈川県のおすすめの名画座についてもご紹介するので、映画好きの方は必見です！

名画座とは、主に新作映画ではなく旧作映画を上映する映画館のことを指します。

その時初めて公開された映画ではなく、封切公開が終了した後の映画を上演しているということです。
もう一度映画館で楽しみたいような名作や、何度見ても面白い不朽の名作が上映されるため、名画座と呼ばれているのです！

名画座によって、上映形態や上映料金は様々ですが、2本立ての作品を一回分の料金で鑑賞できる名画座が多いです。例えば、2本の作品が一回分として1,000円で鑑賞できるといったシステムです。
そのシステムの場合、自由席のことが多いので、その2本のうち1本だけ見ることも、両方見ることもできます。トイレに行って戻ってきたらさっきまで座っていた席に人がいることもあります(笑)

そのような2本立てシステムになっていない名画座は、入替制と呼ばれています。
基本的には普通のシネコン系の映画館と同じシステムで、一回分の料金で1作品鑑賞することができます。

ちなみに、名画座と呼ばれている映画館は、東京と大阪を中心に全国に40館ほどあったのですが、現在では30館弱に減っています。
そのうち半数が東京と神奈川に集まっているので、関東に住んでいる方はぜひ一度足を運んでみてください！
一緒に名画座を未来に残しましょう！

ミニシアターは、大手のシネコンが上映しないような世界中の良作を上映している小さめの映画館のことです。

シネコンで上映される作品は、派手なセットや演出、有名俳優の起用、たくさんの広告などがあるため、普段から映画情報に注目していない人でも触れる機会が多いです。

反対にミニシアター系作品は、広告や俳優などで宣伝することが少なく、映画館や監督の情報を日頃からチェックしている人でない限り、見かける機会は少ないかと思います。
また、高く評価されてはいるものの、日本では配給会社の関係などで広告、公開がされなかった作品などの上映もされています。

しかし、近年では、大手のシネコンが扱うような作品がミニシアターでも公開されることがあり、境界線があいまいになっていて具体的に定義することは難しいです。

また、ミニシアターは名画座との区別もはっきりつけることは難しいです。

便宜上、名画座は名作を上映する映画館、ミニシアターはシネコン系で上映されないような良作を上映する映画館となっています。

しかし、ミニシアターでも、比較的最近公開された人気作品・高評価作品から、過去の名作の特集上映まで、幅広く作品を扱っていることがあります。
そのようなミニシアターであれば、名画座との区別を明確にすることは難しいのかもしれません…。

以下の記事にはミニシアターがたくさん紹介されているので、気になる方はチェックしてみてください！

ここからは、東京都の名画座の中でも、有名な名画座や根強いファンのいる名画座をご紹介します！
それぞれの名画座の違いを楽しんでください！

ギンレイホールは、1974年から続いている名画座です。レトロな雰囲気もあって、昭和ならではの雰囲気が楽しめます！
設備は2013年にデジタル化されているので、昔の良さも今の良さも楽しめちゃいます！

2本立て上映で、世界中のミニシアター系の作品を上映しています。比較的最近公開された作品も多く、ミニシアター系映画が好きな人にはたまりません！
名作と最近の話題作・人気作といったかけ合わせも多いので、新たに好きな映画が発見できるかもしれません！

また、過去作品のパンフレットの販売やオリジナルグッズも販売しているので、映画を見るだけじゃない楽しみ方もできます！
グッズや混雑状況に関する情報が更新されているTwitterも要チェックです！

ちなみに、他の名画座に比べて女性の方が多いようで、女子トイレが混雑するという口コミも見かけます。

早稲田松竹は、高田馬場にある名画座です。
名画座と言えば最初に思い浮かぶのが早稲田松竹、通称「わせしょう」の方も多いかと思います。

2本立て上映のスタンダードな名画座で、週ごとに特集する監督や俳優、テーマが変わっていきます。
比較的最近公開された作品が上演されることもあるので、見逃しがあった方は要チェックです！

早稲田大学のキャンパスが近いこともあり、若者が来ているところもよく見かけます。一時休館した際は、学生たちの運動によって復活したほど愛されている劇場です。
まさに老若男女問わず愛されている名画座と言えますね！

公式Twitterでは、上映作品のあらすじや見どころを紹介しています。
上映スケジュールも更新されるので、見に行く際は要チェックです！

キネカ大森は、大手配給会社のテアトルが日本初のシネコン系ミニシアターとして建てられました。

シネコン系ということで、3つのスクリーンがあり、その中で名画座2本立て上映がされています。ミニシアターの中に名画座が入っているというような形態です！
ちなみに、上映スケジュールはTwitterでも更新されています！

名画座2本立てで上演されているのは、有名俳優の生誕特集や、前後編に分かれている映画などで、分かりやすくセットになっていることもあります。
映画のテーマでセットになっていることもあるので、新たな発見もあるかもしれません！

ちなみに、キネカ大森といえば、女優の片桐はいりさんがチケットもぎりとして働いていたことでも有名です。

新文芸坐は、1997年に閉館した文芸坐（旧文芸坐）の後身として、2000年にオープンしました。
2022年には、名画座としては初の導入となる4Kレーザープロジェクターを導入しています。音響システムも独自のシステムに変えたので、最新設備に生まれ変わった名画座と言えます。

とは言え、歴史ある名画座としての人気は高く、今でも根強いファンがたくさんいます。
上映作品への人気もありますが、やはり名画座としての人気もゆるぎないのでしょう！

2本立てとレイトショーが上演されていますが、どれも名作中の名作です。
2本立て上映の多くは、週ごとの特集で、コンセプトや俳優・監督に絞っているので、連続で見るのがおすすめです。

ちなみに毎週土曜日は、レイトショーだけでなくオールナイト上映がされています！
オールナイト上映は、昨今では珍しいですよね！サタデーナイトフィーバーしちゃいましょう！

シネマヴェーラ渋谷は、渋谷丸山町にある名画座です。

テーマごとの特集上映をしていて、2週間ほどで変わっていきます。
特集期間内は、たくさんの映画が日替わりで上映されていくので、見逃し厳禁です！

日本の名監督や、洋画クラシック、時事問題などに関する特集が組まれ、配信では見ることのできない白黒映画も多いです。
配信作品や有名作品だけでは物足りない、もっとたくさんの映画に触れてみたい人にもおすすめです！

公式Twitterでは、上映中の作品のあらすじや見どころも解説してくれています。
Twitterを見ているだけでも、見てみたい作品がたくさん増えるので覗いてみてください！

神保町シアターは神田・神保町に2007年に建てられた名画座です。
その外装は、今見てもなかなかの奇抜さで、映画館には見えないですよね。おしゃれです。

神保町は世界一の古本屋街として有名で、ミニシアターのパイオニアでもある岩波ホールもあります。
そんな文化の街にある神保町シアターで上映されている作品は、邦画が多いです。

中でも、昭和の名作特集は、配信系サブスクなどでは見ることができません！
名監督・名優やテーマに絞って特集が組まれているので、日本映画に詳しくなれること間違いなしです。
世界中の名作を簡単に見ることができるようになった時代だからこそ、ぜひ映画館で日本の名作を楽しんでみてください！

目黒シネマは、2022年で創設65年目になった老舗の名画座です。
「少しでも安くたくさんの映画を見たい」という想いに応えて、2本立て上映になっています。その愛称は「いつも腹ペコ2本立て」で、お客さんへの愛も感じられますね！

スタッフの方も映画ファンが多いらしく、手作りの掲示品も楽しめます。レトロな見た目に合っていて、居るだけでリラックスできちゃいます！グッズ販売を行っているのも嬉しいですよね。

上映作品は比較的新しい作品が多く、組み合わせも面白いです！
少し前の話題作と名作のかけ合わせも多いので、初めて名画座に行く人にもおすすめです！
おしゃれな街を楽しみながら映画も楽しめるので、遊びに行くのにも、デートに行くのにもぴったりです。

Twitterの公式サブアカウントでは、その上映作品の混雑状況なども呟いているので、チェックしてみてください！
いつか「目黒と言えばシネマ」と呼ばれるようになるといいですね。

下高井戸シネマは、下高井戸駅からすぐのところにある名画座です。

他の映画館とは違って静かで落ち着いた街の一角にあります。マンションのような建物の2階にあって、初見では映画館には見えません。
立地的にも遊びに行くときに使う場所ではないので、お客さんもおひとりさまが多く、落ち着いてゆっくり映画を見ることができます！仕事帰りに寄ってみるのもおすすめです。

上映作品は、比較的新しいミニシアター系作品が多く、見逃してしまった作品がある方は要チェックです。下高井戸シネマで上映されているかもしれません！

一般料金は1,700円ですが、会員であれば990円になるので、たくさん見たい方には本当におすすめです。
オリジナルグッズの販売や、noteの更新もあるので、映画ファンの方は要チェックです！

ここからは、神奈川県にあるおすすめの名画座をご紹介します。
東京都のおすすめの名画座で紹介した名画座よりもミニシアター系の映画館に寄っている映画館が多いです。
名作もミニシアター系作品も楽しめる映画館ばかりなので、ぜひお気に入りを見つけてみてください！

シネマノヴェチェントは、横浜にある客席数28の小さな映画館です。
小さいながらも、こだわりのプログラム編成や、日本では初公開の洋画作品も楽しめるため、ファンも多いです！

トラットリアというバーレストランも併設していて、映画鑑賞やトークショーの後は、食べながら映画について語り合うこともできます！
週末はゲストによるトークショーも開催されていて、そのあとはトラットリア内で懇親会等も開催されています。まさに、映画ファンのための空間です！

上映作品は、邦画の中でも熱烈なファンのいる監督の特集や、西部劇特集など、多岐にわたっています。
映画ファンのための映画館だと思って、たくさん発散しましょう！

シネコヤは、藤沢市にある「映画と本とパンの店」です。

映画をテーマにした本などたくさんの本に囲まれながら、美味しいパンやコーヒーを楽しめる空間が広がっています。
更に、ゆったりしたソファで映画を見ることができるようになっていて、くつろぎながら映画を楽しめます！

写真館を改装したこだわりのインテリアも相まって、ゆったりと楽しめる空間になっています。珍しい空間なので、それだけでも行ってみたくなりますよね！
一般価格は1,800円ですが、その中に本を読める時間も含まれています！映画館の新しい形を感じられます。

上映作品は、比較的最近公開されたミニシアター系の作品から、不朽の名作まで幅広いです。見たことのある映画でも、本を読みながら映画を流し見たり、その逆も楽しめるのでおすすめです！

川崎市アートセンターは、川崎市にある映画館です。

上映作品は、過去の名作から比較的最近のミニシアター系作品まで幅広く、世界中の作品を扱っていてます！ゲストのトークショーなども開催されるので、イベント情報は要チェックです。

しかし、おすすめのポイントはそれだけではありません！
映画を観たり、知ったりするだけでなく、作ることに関しても楽しめます。
小中学生がアニメ作品の制作を体験してみたり、3分間のショートフィルムにチャレンジしてみたり、映画を作ることに興味を持つきっかけにもなります！

他にも、学校では出会えないような人と映画について話すワークショップなど、映画を観ることの幅が広がるので、学生にもおすすめです！

あつぎのえいがかんkikiは、厚木市にあるシネコン系の映画館です。

シネコン系であるため、最新の話題作なども上映されていますが、名監督の有名作品や、不朽の名作、ミニシアター系の世界の名作など、幅広く作品を扱っています。
3スクリーンあるのも、たくさんの映画が上映されるためのポイントです！

「kiki」は、運営会社の映像機器システム社の機器から取られています。そのため、映像機器に対するこだわりが強く、特に音響システムは高く評価されています！
こだわりの映像と音を楽しみたい人にもおすすめです！

いかがでしたか？
今回は名画座についての解説に加えて、東京と神奈川のおすすめの名画座もご紹介しました。
不朽の名作も、まだ広く知られていない良作も楽しめる映画館ばかりなので、たくさんの作品に触れてみてください！
お気に入りの名画座で、好きな映画をたくさん見ましょう！