【2024年】おすすめのガチで面白い小説ランキング！読み始めたら止まらない！ミステリー・感動・恋愛

戦争末期、ナチ体制下の街で、敷設された線路の先で「究極の悪」を目撃し、ヒトラー・ユーゲントへ戦いを挑んだ少年少女たち「エーデルヴァイス海賊団」の物語と、その物語を発見した現代のドイツの人々を描いた物語です。
著者は2022年『同志少女よ、敵を撃て』で本屋大賞を受賞した逢坂冬馬。
本屋大賞受賞後第1作となります。
真に迫った戦争表現や少年幼女の内面描写が魅力的な逢坂冬馬の作品ですが、本作でもその筆力は遺憾なく発揮され、ナチスが台頭した戦争末期のドイツ国内で必死に抗う少年少女たちの切実な願いが心に訴えかけてきます。
同じく教師であった語り手の祖母は、なぜ死ぬまで罪悪感を抱え続けたのか？
涙なしには読めない作品のため、読む環境にはご注意ください。

恋愛小説ではありますが、新しい人生観を発見できる一冊だと思います。恋愛小説をあまり読まない方にも、ぜひ手に取っていただきたいです！私は5人の女性ではなく、人情味溢れるセレクトショップのオーナーに惹かれてしまいました。

特に少年が抱える秘密を知った時、心が苦しくなると思います。高校生の淡い恋愛小説だと思って読んでいると、最後まで読み切れないかもしれません。感動の恋愛小説です！

不倫は絶対悪だと思っていましたが、それぞれが抱える悩みや不安が見えた時、自分の考えが少し揺らいでしまいました。読み進めていくと、「奇跡」というタイトルの解釈が広がっていくと思います。

「電子書籍化絶対不可能」と呼ばれる、2023年に話題となったベストセラー小説です。
本自体に仕掛けがなされており、紙の本ならではの「透きとおった物語」を楽しめます。
予測不可能な感動と衝撃のラストまで駆け抜けるように物語が展開されていき、中断ができないほど引き込まれてしまう本作。
「衝撃のラスト」と目にすると、「どうせどんでん返し系だろう」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、本書はよくあるどんでん返し系とは全く異なり、ミステリーなどを読みなれた方でも、種明かしの後必ず前のページをめくり始めてしまうでしょう。
書店で見かけても、絶対に開かずにそのまま購入し、1ページずつめくって下さい。
ネタバレ厳禁です。感動をひとに伝える際も、核心には触れないようご注意ください。

浜辺美波さんと北村匠海さんが主演を務めた映画が話題になったので、映画は見たという方も多いと思います。ですが私はぜひ小説を読んでいただきたいです！
住野よるさんの温かくて繊細な言葉に触れることで、より作品を楽しめます。

涙なしでは読みきることができない感動の恋愛小説です。人生の儚さを痛感する一冊だと思います。
また宇山佳佑さんの作品は、文章が読みやすいので小説になじみがない方にもおすすめです！

自分の気持ちを伝えることを、諦めてしまったことはありませんか？この本はたくさん言葉を知って、少しづつでも話してみようと思える一冊だと思います。
言葉によって苦しみや孤独から抜け出すことが、できるかもしれません。

恋愛の素敵な部分と切ない部分が綺麗に描かれている「王道の恋愛小説」だと思います。運命の相手とは何度引き離されても、必ず巡り合えるのかもしれません。読むと恋愛したくなります！

少し長いので読むのに時間がかかるかもしれませんが、きっと後悔しないので是非読んでいただきたいです！「幸せな結婚とは何か」、「結婚は何のためにするのか」を考えさせられます。

心温まる短編小説が16話収録されており、スキマ時間に読みやすいのがおすすめポイントです！ニューヨークの庶民の暮らしの中にある出来事がテーマですが、共感できる部分がたくさんあります。恋愛は国境を超えるのかもしれません！

恋愛小説でどちらかが病気になってしまうのはありがちな展開ですが、この作品は一味違います。登場人物たちの一言一言に心打たれます！

それぞれの星を舞台に個性溢れる恋愛模様が描かれているので、お気に入りの星を探してみるのも楽しいかもしれません！また各話の最初に載っている短歌を最後にもう一度読むと、新しい発見があって面白いと思います。

既存のカテゴリーにとらわれない小説と言われており、「青春小説」や「ミステリー小説」に分類されることも多いようです。しかしひとりの少女の人生をめぐる少年たちを見ていると、純愛小説に思えてきました。王道の恋愛小説が苦手な方にはピッタリです！

すべての女性が共感できる笑いありの恋愛小説！行き場のない自分でもわからないような感情を代弁してくれています。

電車を乗り過ごすほど面白い小説です。
YouTubeで話題となり、本作『変な家』及びその続編『変な家2』、『変な絵』と続々とベストセラーを出している著者・雨穴。
YouTubeチャンネルを見てみると、本人が黒の全身マスクに白いのっぺりとした仮面という奇妙な出で立ちで、創作したグロテスクな小物などを使った動画をアップロードしているため、『変な家』もホラー系の作品と思いきや、間取りから住んでいた「人」を推理する本格的なミステリー小説になっています。（ホラーの中でも「ヒトコワ」系が苦手な方には少し怖く感じるかもしれません）
2024年3月には映画化も決定しており、ますます目が離せないシリーズです。
本記事の著者のように電車を乗り過ごさないようにご注意ください。

密室トリックはもちろん、殺された彼女の残酷な人生も印象的な一冊です。理系要素が強いミステリーなので少し難しいですが、テンポの良いストーリーなので読む手が止まりません！

2023年10月から7か月連続刊行予定の人気ミステリーシリーズ「天久鷹央シリーズ」。
2014年から続いているシリーズに書き下ろし掌編を加えた「完全版」で、これからシリーズに入る方でも、新潮文庫時代に読まれた方でも楽しめます。
医療系ミステリーが好きな方には必読のシリーズで、探偵役の天久鷹央は空気が全く読めず人とのコミュニケーションができない代わりに、超人的な記憶力・計算能力、知能を有する天才。
知念実希人の持ち味である「キャラクターの個性豊かな愛らしさ」と「ライトなテンポの良さ」が遺憾なく発揮され、ページをめくる手が止まらなくなるほど面白い小説となっています。
物語に引き込まれると同時に、きっとあなたは天才変人女医に魅了されるでしょう。
こちらで紹介している『甦る殺人者　天久鷹央の事件カルテ　完全版』はシリーズのなかでも特にミステリー・サスペンス要素が強く、難しい医療知識が少ないため、お試しに読んでみたいという方におすすめです。
現役医師作家・知念実希人が描く医療ミステリーの完全体を、是非お好きな巻からから紐解いてみてください。

「イニシエーション・ラブ」で有名になった乾くるみさんのミステリー小説！SF小説と恋愛小説の要素も盛り込まれた唯一無二の作品だと思います。予想を裏切る結末できっと何度も読みたくなります！

きっと優秀なスパイたちの人間業とは思えない言動の虜になってしまうはずです！適度な緊張感のあるスパイ小説ですが、任務遂行のための課題はミステリー要素が強いので、推理好きの方にもおすすめです。

どんでん返しからのどんでん返しという、二重のどんでん返しが楽しめる作品です。
ドラマ化された「城塚翡翠シリーズ」の第1作目であり、シリーズの探偵役がどんな探偵であるのか判明する作品でもあります。
様々な仕掛けが隠されていますが、いくつかは恐らくミステリーファンの方であればいとも簡単にわかってしまうでしょう。
それが著者が仕掛けた罠であるとも気付かずに…。
ラストの伏線は、必ず物語の中に隠されています。
是非相沢沙呼と城塚翡翠に挑戦してみてください。

「71歳の認知症の老人」という、全く新しいタイプの安楽椅子探偵が登場する本作は、2023年に『このミステリーがすごい！』大賞を受賞しました。
著者が普段ラジオ番組を担当している放送作家の小西マサテルのため、普段本を読まない方、ミステリーファンではない方でも読みやすく、詰まることなくスラスラ読むことができます。
「日常系ミステリー」に分類され、事件や底に潜む謎以外にも、主人公の祖父に対する気持ちや、それぞれの登場人物たちが持つ個性も魅力的で、人生について様々なことを考えさせられます。
このミス大賞の歴代受賞作と比較して異質の作品であるため、賛否両論が分かれる作品ですが、「ナインティナインのオールナイトニッポン」が好きな方や、おじいちゃん子は是非1度読んでみてください。

SNSを使って調査するのが現代らしいなと感じます。一般人が証拠を少しずつ集めていく面白さと、些細な投稿から1日の過ごし方が全てバレてしまう恐怖を味わってください！

得体のしれない感情の恐ろしさを痛感する一冊です。ごく普通の主婦が起こした事件というのが、よりリアルで恐怖を掻き立てます。

本作は2004年に出版されて以降絶版となっていた『仮題・中学殺人事件』を再版した復刻新装版です。
辻真先は元々ドラマや特撮などの脚本家で、その物語構成の手腕を活かしてミステリー作家となった後もドラマティックな展開で常にミステリーファンを驚かせてきました。
特におすすめなのが本作『仮題・中学殺人事件』。
ユニークなトリックが隠された短編集となっていますが、「この推理小説中に伏在する真犯人は、きみなんです」という名フレーズで冒頭から読者の心を掴む1編目が話題となり、デビュー作にして辻真先の名はたちまちミステリー界に轟くこととなりました。
本作が執筆されたのは昭和47年。
令和となった今でもなお、ミステリーファンの心を掴んで話さない伝説のトリックに、是非挑戦してみてください。

コミカルな設定なので、小説をあまり読まない方も読みやすい一冊だと思います。また主人公の語り口が、高校生離れしていて独特なのも面白いです！
ラストがすっきりしているので、スカッとした作品が好きな方には特におすすめです。

2023年10月の『このミステリーがすごい！』大賞受賞作です。
事件発生が紀元前1300年代のエジプトというぶっ飛んだ設定のうえ、壮大すぎる事件に、3日というタイムリミットという、なんとも個性豊かなミステリー小説です。
しかし、「設定だけ」とあなどるなかれ。
本作の著者である白川尚史は、この壮大すぎる奇想天外な物語を、きちんと着地させてくれる手腕を持っています。
細かすぎる部分にまで設定や伏線が凝らされており、数多のミステリーを嗜まれたミステリーマニアの方もついつい物語にはまり込んでしまうほど作りこまれた小説です。
また、ミステリー小説であるにもかかわらず読後感に温かみがあり、爽やかな気分で読み終われるという点もおすすめです。
古代エジプトについてあまり知らないという方も、是非本作に挑戦してみてください！

「2冊読んで完成する」物語です。
本作『ぎんなみ商店街の事件簿』は「sister編」と「brother編」の2冊に分かれており、それぞれ同じ事件が発生します。
起こる事件と、姉妹/兄弟が手に入れる事件の手がかりは全く同じであるにもかかわらず、2組から導き出される真相が全く異なっているのは何故なのか…？
事件の真相はひとつではない。事件に対する２つの真相を掴むことで、物語はさらに進化します。
ドラマ化された話題作『探偵が早すぎる』や『その可能性はすでに考えた』など、緻密なミステリーが人気の井上真偽が今回提供するのは、全く新しい読書体験です。
是非「sister編」と「brother編」の両方を読んで、事件の全容をその目で確かめてみてください！

この作品は「現代本格における叙述トリック作品の最高峰」と高い評価を得ています。一度トリックに気が付けば、作品の違和感を見つけることができますが、そのトリックに癖があり中々見破ることができません。
読んだら分かるという言葉がピッタリなので、ぜひ読んでみてください！

賢くて優しい高校生の「秀一」だからこそ、冷静な判断ができなくなってしまったのかもしれません。読み終えると、他に方法はなかったのかと切ない気持ちになります。
二宮和也さん主演で映画化もされているので、気になった方はぜひ！