みなさんは史実を元にした歴史映画を見たことがありますか?
フィクションが多いと思われがちな歴史映画ですが、じつは限りなく史実に近い作品も数多くあるんです。
そこで今回は、歴史の勉強にも役立つ歴史映画を10作品紹介します!
※一部作品のネタバレを含みます。
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日本史が学べる歴史映画5選

1. 清須会議

引用元:Amazon
あらすじ
天正10年、本能寺の変によって織田信長は帰らぬ人となった。織田信長の後見に名乗り出た柴田勝家と後の豊臣秀吉。様々な思考が行きかう中で、織田信長を継ぐのは一体誰か。
清洲会議とは、天正10年6月27日に開かれた、織田家の後継及び領地再配分に関する会議のことです。参加者は柴田勝家、羽柴秀吉、丹羽長秀、池田恒興の4人。
歴史系の作品は登場人物が多く混乱することもありますが、本作はメインの登場人物が4人なので比較的話を理解しやすくておすすめです◎
- 監督
- 三谷幸喜
- メインキャスト
- 役所広司, 大泉洋, 小日向文世
- 公開年
- 2013年
2. のぼうの城

引用元:Amazon
あらすじ
天下統一を目前にした豊臣秀吉は、小田原の北条氏に戦いを仕掛ける。豊臣軍に降伏を決めていた忍城の城主・成田長親だったが、石田三成の策略にハマり戦うことを宣言してしまう。三成の軍勢3万に対し、忍城はたった500人。果たして運命やいかに。
本作は小田原北条家の城の1つであり、現在の埼玉県行田市にある忍城で繰り広げられた戦いを元にした話です。
領民からは「でくのぼう」とバカにされていた一方で、百姓からは「のぼう様」とたたえられていた成田長親の圧巻の戦いを見ることができます。
- 監督
- 犬童一心, 樋口真嗣
- メインキャスト
- 野村萬斎, 榮倉奈々, 成宮寛貴
- 公開年
- 2013年
3. 天外者
あらすじ
鎖国が終わりをつげ、激動期を迎えた江戸時代末期の1857年。後に五代友厚と名乗ることになる若き薩摩藩士・五代才助は、土佐藩士・坂本龍馬と出会う。2人は日本の未来の為奔走するが、いくつもの困難が待ち受けていた。
本作は、幕末から明治初期にかけて薩摩藩士・明治政府役人として活躍した、五代友厚の生涯を元にしたオリジナルストーリーです。
生麦事件や明治新政府の発足などおおまかなストーリーは史実に基づいているので、この時代の流れを掴むのにちょうどいい作品だと思います。
- 監督
- 田中光敏
- メインキャスト
- 三浦春馬, 三浦翔平, 西川貴教
- 公開年
- 2021年
4. 二百三高地

引用元:Amazon
あらすじ
20世紀初頭、明治政府はロシアの南下政策を受け開戦と外交策の間で揺れていた。やがて日本国内では開戦論が高まりを見せ、ついに開戦。そんな激動の時代の中、2人の男女が恋に落ちる。
本作は日露戦争の旅順攻囲戦における、203高地の攻防戦を描いています。
一方で、軍に徴兵された民間人を通じて戦争の悲惨さや当時を生きる人々をリアルに描写しています。
結果だけで言うと、旅順の陥落は成功します。しかし、多くの死傷者の犠牲の上に成り立つこの成功は果たして本当の成功と言えるのか。色々と考えさせられる作品です。
- 監督
- 舛田利雄
- メインキャスト
- 仲代達矢, 森繁久弥, 三船敏郎
- 公開年
- 1981年
5. 日本のいちばん長い日

引用元:Amazon
あらすじ
第二次世界大戦下、日本の戦局は悪化の一途をたどっていた。終戦へ向けた和平交渉を画策するため、従長経験のある鈴木貫太郎が内閣総理大臣となる。しかし鈴木の意思とは裏腹に、日本軍は”本土決戦”に備えていた。
本作は、第42代鈴木内閣総理大臣発足から、1945年8月15日に昭和天皇が「終戦の詔書」を朗読した音源をラジオで流し、日本の降伏を日本国民に知らせるまでの流れを描いています。
和平派と抗戦派のせめぎ合いや、内閣総理大臣として決断を迫られる鈴木の葛藤。細かいところは史実と違うかもしれませんが、当時の戦況や活躍した人物などを抑えるにはもってこいの作品です。
- 監督
- 原田眞人
- メインキャスト
- 役所広司, 本木雅弘, 松坂桃李
- 公開年
- 2015年
世界史が学べる歴史映画5選

1. 300(スリーハンドレッド)

引用元:ワーナー公式サイト
あらすじ
紀元前480年、ペルシア帝国の王・クセルクセスは、スパルタ王のレオニダスに服従を求めた。しかしレオニダスは断固拒否。両軍は軍事行動を起こし始めたが、100万のペルシア軍に対して、スパルタ軍は300の兵士しかいなかった。
本作は、ペルシア帝国がギリシアに進行してきたペルシア戦争を描いた作品となっています。当時のギリシアのポリスでは成人男子に軍役を課しており、厳しい訓練を強いていました。そのため、数は少なくとも1人1人の兵士の戦力は凄まじいものだったとの事。
スパルタの教育や精神がどのようなものであったか勉強になりますし、戦い自体もCGを巧みに使用していて迫力満点です◎
- 監督
- ザック・スナイダー
- メインキャスト
- フランク・ミラー, ジャンニ・ヌーナリ, マーク・カントン
- 公開年
- 2007年
2. ブーリン家の姉妹

引用元:Amazon
あらすじ
ヘンリー8世が統治するイングランド宮廷へ愛人として招かれたブーリン姉妹の妹、メアリー。そしてそんな妹を羨み、王の寵愛を奪おうと画策する姉のアン。最後に残るのは姉妹の絆か、確執か。
ヘンリー8世とアン・ブーリンは、イギリスの宗教改革と後のエリザベス女王の統治に関わる重要な人物です。しかしブーリン家一族の話はあまり知られていません。
当時の世継ぎ問題や、ヨーロッパ情勢、政治、宗教観など幅広い分野の勉強になると思います。
しかし、話自体は大分ドロドロしているので注意してください。
- 監督
- アリソン・オーウェン
- メインキャスト
- ナタリー・ポートマン, スカーレット・ヨハンソン, エリック・バナ
- 公開年
- 2008年
3. リンカーン

引用元:Amazon
あらすじ
1860年代のアメリカでは、奴隷制度を取り入れている南部と自由な北部の対立が激化し、戦争にまで発展していた。当時の大統領・リンカーンは、戦争と共に奴隷制度を終わらせようと奔走する。
アメリカの南北戦争並びに奴隷解放宣言は世界史の中でも重要な事柄ですよね。
ですが、奴隷制をなくすということは簡単ではありませんでした。
本作ではなぜ南北戦争が起こったのか、リンカーンの思想、議会で話し合われた内容など、1860年代のアメリカの史実に基づいて描かれています。非常に勉強になる作品です。
- 監督
- スティーブン・スピルバーグ
- メインキャスト
- ダニエル・デイ=ルイス, サリー・フィールド
- 公開年
- 2012年
4. ガンジー

引用元:ソニーピクチャーズ
あらすじ
1894年南アフリカ。青年マハトマ・ガンジーは、南アフリカの人種差別政策に強い怒りを覚え、民族抵抗運動を起こす。この運動を皮切りに彼は反英不服従運動の指揮を執ることになるが、一筋縄でいくものではなかった。
ガンジーといえば「非暴力・不服従運動」を掲げ反英不服従運動に貢献した人物であり、また自らの断食によって抗争の終結を訴えた人物でもあります。
本作では教科書の内容にとどまらず、ガンジーの青年時代からガンジーが永眠するまでを描いた超大作です。インド独立の歴史を振り返りたい方はぜひ見てみてください。
- 監督
- リチャード・アッテンボロー
- メインキャスト
- ベン・キングズレー, キャンディス・バーゲン
- 公開年
- 1983年
5. ヒトラー 最期の12日間

引用元:Amazon
あらすじ
1945年、ベルリンにはソ連軍の砲火が押し寄せていた。ヒトラーとその側近たちは総統官邸の地下要塞に避難することに。戦況をひっくり返すことは不可能と考えられていたが、ヒトラーだけは不可能な大逆転の作戦について熱く語り続けていた。
かつては巧みな手口で数々の地を侵略し、その支配権をその手に握っていたヒトラー。
そんな彼が追い詰められ、半ば錯乱しながら孤立していくさまをありありと描いています。
本作はヒトラーの秘書であったトラウドゥル・ユンゲの証言と回想録をもとに作成されており、限りなく史実に近いものとなっているため、ドイツ近代史の学習の一環として見るのにおすすめです。
- 監督
- オリヴァー・ヒルシュビーゲル
- メインキャスト
- ブルーノ・ガンツ, アレクサンドラ・マリア・ララ, ユリアーネ・ケーラー
- 公開年
- 2005年
歴史映画を見て歴史を楽しく学ぼう!
以上、日本史や世界史の勉強になる歴史映画を紹介しました!
歴史の勉強が苦手な方や、楽しく歴史を学びたいという方はぜひ歴史映画を見てみてください◎