太宰府や糸島観光、明太子や水炊き、博多ラーメンなど、たくさんの魅力を持つ福岡。
儒学者の貝原益軒が福岡の酒を「優良、上国の佳産に勝るもの」と称すほど、福岡の酒は古くから美味しいと評判でした。
本記事では福岡のおすすめの日本酒や酒蔵を紹介しています。観光やお買い物の際にぜひチェックしてみてください!
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福岡の日本酒の特徴
福岡には56軒の酒蔵が存在
福岡には56軒の酒蔵が存在します。
平成29年度時点では全国でなんと5番目に酒蔵数が多い県でした!
明太子やラーメンに加えて美味しい日本酒もある福岡は本当に魅力的です!
日本酒の製造環境は?
良質なお米に恵まれていることは酒造りにおいて最高の条件です。
福岡は稲作に適した気候と肥沃な大地に恵まれており、日本でも早くから稲作が行われたことで有名です。
福岡の西の糸島地区では稲穂が育つ時期の昼と夜の寒暖差が酒づくりに適した品種である「山田錦」の栽培に適しています。
また、筑後川の良質な軟水や冬場の気温が低く、空気が乾燥していることも酒造りに適しています。
酒造りに適した良い米と水、気候があり、日本酒づくりが古くから盛んな福岡は全国有数の酒どころです。
味わいの傾向は?
酒蔵によって味わいは異なりますが、福岡では全体的にすっきりとした辛口のものが多いです。
福岡の名物である水炊きや明太子ともよく合うのが特徴です。
福岡の日本酒おすすめ10選
元禄3年から613軒も酒屋が存在しており、古い歴史をもつ福岡のお酒。
数ある福岡の日本酒の中から、筆者がおすすめしたい日本酒を10選まとめました。
飲んでみたい日本酒をぜひ探してみてください!
1. 菊美人(きくびじん)|菊美人酒造
引用元:菊美人酒造公式サイト
厳選した酒造りに適したお米である「山田錦」を35%まで精米し、低温発酵ですべて杜氏の手によって作られました。
菊美人はやさしいまるみ、フルーティーな香り、きめの細やかな味わいが特徴です。
こだわり抜かれたこちらの日本酒は、福岡県酒類鑑評会で金賞に輝くなど、数々の賞を受賞しています。
下記で菊美人酒造について紹介しているのでぜひご覧ください。
『菊美人』のご購入はこちら
『菊美人』の商品情報
- 銘柄名
- 菊美人
- 酒蔵名
- 菊美人酒造
- 味わい
- 辛口・さっぱりとして癖がない
華やかな香りとまるみのある上品な味わい
2. 寒北斗(かんほくと)|寒北斗酒造
引用元:寒北斗酒造株式会社公式サイト
数ある寒北斗の中でも最高峰と称される吟遊。2008年に日中韓首脳会談の晩餐会の食中酒として飲まれた実績のあるお酒です。”静穏と円成の一滴” をぜひお楽しみください。
寒北斗酒造は享保14年に誕生してから300年にわたり酒造りを続けています。
試行錯誤を重ね、「福岡らしい味」を大切にしたお酒にたどり着きました。
酒米を可能な限り地元のものを使用し、気品と飲みやすさを兼ね備えた寒北斗。
北斗星を信仰する地元の北斗宮から名前をつけ、「地元を愛し、原点を大事にする」という想いをこめています。
2008年に「寒北斗 吟醸酒」が全国酒類コンクールで日本一に輝いており、常に最高のものづくりに挑戦している寒北斗酒造のお酒をぜひご堪能ください。
『寒北斗』のご購入はこちら
『寒北斗』の商品情報
- 銘柄名
- 寒北斗
- 酒蔵名
- 寒北斗酒造
- 味わい
- 上品で優雅な香り
3. 比翼鶴(ひよくつる)|比翼鶴酒造
引用元:比翼鶴酒造株式会社公式サイト
福岡国税局管内酒類鑑評会純米酒の部で3年連続で金賞を受賞している比翼鶴純米酒。
しっかりした酒質を持ち、冷やしても温めても楽しむことができます。食中酒におすすめです。
比翼鶴とは蔵元の先祖である柳川の蒲地氏が使用した、雄雌二羽の鶴がクチバシを阿吽に食いあう図柄の家紋からきています。
比翼鶴酒造では地下200メートルにある築後の伏流水(地下水)と地元の酒米を使い、味わい深く、飲み飽きのしない日本酒造りを行っています。比翼鶴は「また飲みたくなるお酒」です。
清酒比翼鶴ができるまでをHPでチェックできます!麹米を全て手洗いで行い、吸水歩合130%にピタッと合わせる職人技やお米の温度が下がらないように布団に包み一晩寝かせるこだわりが印象的です!
『比翼鶴』のご購入はこちら
『比翼鶴』の商品情報
- 銘柄名
- 比翼鶴
- 酒蔵名
- 比翼鶴酒造
- 味わい
- 昔ながら、懐かしい
旨味とコク
4. 神郡宗像(しんぐんむなかた)|勝屋酒造
引用元:勝屋酒造合名会社公式サイト
勝屋酒造がある宗像大社を中心とした地域は古くから大陸との交渉の門戸として栄え、全国に置かれた八神郡の一つだったそうです。
神郡宗像という名前はこのような歴史と風土を知ってもらうためにつけられました。
勝屋酒造について下記で紹介しています!ぜひご覧ください。
『神郡宗像』のご購入はこちら
『神郡宗像』の商品情報
- 銘柄名
- 神郡宗像
- 酒蔵名
- 勝屋酒造
- 味わい
- すっきりした辛口
5. 博多の森 |小林酒造本店
引用元:株式会社小林酒造本店公式サイト
福岡糸島産の山田錦を100%使用していて、フルーティーな香りとお米の甘さ、旨味を堪能できます。
キレと優しさを兼ね備えた日本酒で、冷やで飲むのがおすすめです。
小林酒造本店は福岡市郊外の山や川に囲まれた自然の中に蔵があります。1792年に創業してから現在第八代にまで至ります。
小規模ながらも手作りで丁寧に酒造りをしており、これまでに各品評会、博覧会に出品して優等賞金碑を数多く受賞した実績があります。
地元福岡にこだわり、福岡県産の「山田錦」や「夢一献」というお米、山群山系のお水を使用しています。
『博多の森』のご購入はこちら
『博多の森』の商品情報
- 銘柄名
- 博多の森
- 酒蔵名
- 小林酒造本店
- 味わい
- やや辛口 ややさっぱりとして癖がない
6. 沖ノ島|勝屋酒造
引用元:勝屋酒造公式サイト
宗像産のお米で仕込んだ「沖ノ島」は永く地元で親しまれてきました。玄海の海の幸ととてもよく合います。ぜひ一緒にお楽しみください。
下記で勝屋酒造について解説していますのでぜひチェックしてください!
『沖ノ島』のご購入はこちら
『沖ノ島』の商品情報
- 銘柄名
- 沖ノ島
- 酒蔵名
- 勝屋酒造
- 味わい
- すっきりとした味わい
7. 九州男児|菊美人酒造
引用:菊美人酒造公式サイト
「夢一献」を70%精米し、矢部川の極めて浅い地下水(伏流水)で仕込んだ日本酒です。芳醇でふくよかな香味を持っているまさに九州男児のような日本酒です。
冷やや熱燗で飲まれるのがおすすめです。
ぜひ下記の菊美人酒造の紹介もチェックしてみてください!
『九州男児』の商品情報
- 銘柄名
- 九州男児
- 酒蔵名
- 菊美人酒造
- 味わい
- 辛口・やや甘・辛・酸・苦・渋のバランスがもっとも良い、しっかりとしたコクが感じられる
のどごしのある旨みと冴えわたる辛さ
8. 初蔵だより|筑紫の誉酒造
引用元:筑紫の誉酒造公式サイト
これまでご紹介してきた日本酒は日本酒は度数が15%前後ですが、こちらのお酒は19.3度と少し度数が高いです。
久留米市で作られるこの日本酒は、新酒のかぐわしい香りがして口当たりが良いのが特徴の原酒です。冷やまたはロックでお楽しみください。
筑紫の誉酒造は明治30年に創業し、生産量は少量ながらも、手造りで地元の酒米と水を使い、旨みとコクを大切にしています。
『初蔵だより』 の商品情報
- 銘柄名
- 初蔵だより
- 酒蔵名
- 筑紫の誉酒造
- 味わい
- 爽やかでさっぱりして癖がない
9. 亀の尾|伊豆本店
引用元:合資会社伊豆本店公式サイト
宗像産の「亀の尾」を50%精米した日本酒であり、特有の香り、のどごしが楽しめます。風味豊かであり、色々なお食事に合わせてお楽しみ頂けます。
酒造米「亀の尾」は幻の酒米といわれ、山形県の阿部亀治という米の研究家が改良を重ね開発したものです。第8代目の蔵元が東北から杜氏を呼んで酒造りをさせた際に、この「亀の尾」が九州に伝わったとされています。
そんな多くの人の苦労と歴史が詰まった亀の尾を使用した日本酒の味をぜひお楽しみください。
下記で伊豆本店について紹介していますのでぜひご覧ください。
『亀の尾』の商品情報
- 銘柄名
- 亀の尾
- 酒蔵名
- 伊豆本店
- 味わい
- 風味豊かな味わい
10. ゆめ宗像|伊豆本店
引用元:合資会社伊豆本店公式サイト
宗像産の「夢一献」というお米を60%精米してつくられたゆめ宗像は飲み飽きないためたくさんお酒を楽しみたい時におすすめです。
この日本酒は純米吟醸酒であり、米の旨味とほんのりとした甘みが楽しめます。
下記で伊豆本店について紹介していますのでぜひご覧ください。
『ゆめ宗像』の商品情報
- 銘柄名
- ゆめ宗像
- 酒蔵名
- 伊豆本店
- 味わい
- 柔らかい口当たり
飲みやすい
福岡にある人気の酒蔵
福岡に56軒ある酒蔵の中から、見学可能で人気のある酒蔵を3つご紹介致します。興味がある酒蔵にぜひ訪れてみてください!
1. 菊美人酒造
引用元:福岡県酒造組合公式サイト
菊美人酒造は1735年に創業し、現在は九代目まで至ります。
なんと六代蔵元の妻は詩人「北原白秋」の実姉にあたります!
北原白秋は妻子、門下の歌人と共に盛大な歌会を催し、「菊美人」の菰かぶり(約72リットル入りの酒樽)を飲み干したというエピソードが残っています。
また菊美人は白秋が命名したとも言われています。ラベルの菊美人の題字も白秋自筆です。
仕込水は矢部川の伏流水(地下水)を使用し、原料米には酒造好適米の山田錦、夢一献を厳選して使用しています。柳川杜氏の技術がこめられたお酒をぜひお楽しみください。
上記で紹介した「菊美人」や「九州男児」はこちらの酒蔵でつくられています。
酒蔵「菊美人酒造」について
酒蔵見学情報
・毎年2月か3月に蔵開きが行われています。
・2022年は試飲、無料バスの運行、広場の開放は行われましたが、感染予防の観点から広場での食べ物の販売、酒まんじゅうの販売、利き酒コンテストは中止されました。
2. 伊豆本店
引用元:合資会社伊豆本店公式サイト
1717年に古くから味が良いとされていた地下水で酒造りを始めました。
極上品種の「亀の尾」を酒米として主に使用しています。「亀の尾」を酒米としている蔵元は全国で33社ありますが、九州ではこの伊豆本店のみが扱っています。
伊豆本店では以下のようなこだわりを持って酒造りを行っています。
①酒質を劣化させてしまう米の外側にあるタンパク質や脂肪を削る
②麹の成長で発生する炭酸ガスを抜くためにほぐす
➂もろみが充分に発酵するよう3回に分けて仕込む
④発酵した酒を目の粗い布袋に入れて槽に積み重ね、酒をこす昔ながらの製法「槽絞り(ふなしぼり)」で清酒と粕に分ける
このように手間と愛情をかけた大吟醸はまろやかで雑味の少ない繊細なお酒に仕上がります。このため大吟醸は全国から注文がくるそうです。
上記の「ゆめ宗像」、「亀の尾」はこちらの酒蔵で作られています。
酒蔵「伊豆本店」について
酒蔵見学情報
- 受付期間
- 4~11月 平日のみ
- 時間
- 9:00~17:00
- 料金
- 無料
- 定休日
- 不定休
- 予約
- 要予約(10名以上~、10日前まで)
- 駐車場
- 15台
- 試飲
- 可
3. 勝屋酒造
引用元:勝屋酒造公式サイト
勝屋酒造は、福岡県宗像市、標高369メートルにあります。
1790年に初代山本善市は年貢米による酒造りを始めました。
ミネラル豊かな城山伏流水を使い、品質の高い酒造りを行っています。
ほとんど人間の手作業で仕込みを行っており、蔵人は気温によって条件が変わる微生物の状態を見極めながら努力しています。
全国鑑評会入賞をはじめ、品評会入賞歴も多くあり、実績がある酒蔵です。
2015年に主屋と煙突が国の有形文化財に登録されているため、ぜひ見学してみてください!
上記であげた「神郡宗像」、「沖ノ島」がこの酒蔵でつくられています。
酒蔵「 勝屋酒造」について
酒蔵見学情報
・毎年2月に蔵開きを行っています。
・しぼりたての新酒の試飲や限定酒・酒粕・奈良漬や酒まんじゅうの即売もあります。
・県内外から20000人を超える来場があり大勢の人があつまる2日間になります。
福岡の美味しい日本酒を楽しもう
美味しい水に美味しいお米が揃っている福岡の日本酒はやはり奥深く魅力的ですね。
こちらで紹介した日本酒にもし興味を持ってくださったら、ぜひ福岡に行って酒蔵見学をしたり、取り寄せて大切な人と飲んでみてください!
皆さんがお気に入りの日本酒に出会うことができますように、、、!