「年中鼻がむずむずしてくしゃみが出る、目がかゆくて辛い、肌が乾燥してかゆくなる・・・。」
そんな悩みをかかえる方はいませんか?
その症状の原因はハウスダストかもしれません。
この記事では、ハウスダストが原因でおこるアレルギーなどの健康トラブルとその改善法や、ハウスダスト対策法やグッズについて紹介していきます!
ハウスダストに悩まされない環境づくりがしたい方や、アレルギーの症状を和らげたいという方は必見です。
目次[ 表示 ]
- ハウスダストって何?
- ハウスダストに含まれるアレルギー物質
- どんな症状や疾患が起きる?
- ハウスダストが好む場所や環境
- 日頃からカンタンにできるハウスダスト対策
- こまめに掃除をする
- 室温・湿度の調整
- 家の中に汚れを入れない
- ペットのブラッシング
- ハウスダスト対策には掃除が効果的!
- 普段からこまめに掃除をしよう
- 部屋の上から下へ掃除しよう!
- 床は拭き掃除をしてから掃除機をかけよう
- ハウスダストの多い場所は重点的に
- 寝具やカーテンは洗濯して天日干ししよう
- 空気中のハウスダストを除去
- NGな掃除方法
- ハウスダスト対策グッズ21選
- ハウスダストを除去する掃除グッズ7選
- ハウスダストアレルギーの予防グッズ7選
- アレルギー症状別に効果的なグッズ7選
- ハウスダストアレルギーの治療法
- 舌下免疫療法
- ハウスダスト対策を万全に、快適な生活をおくろう!
ハウスダストって何?
ハウスダストとは、チリやほこりの中でも肉眼では見えにくい1mm以下の小さなもののことです。
ハウスダストには、家の中で発生する髪の毛やペットの毛、衣服などの繊維、細菌やカビ、食べカス、家の外から入る昆虫の死骸、花粉、排気ガス、砂埃、空気中に舞うダニの死骸、花粉、など様々なものがあります。
これらのハウスダストはとても軽いので、風や人の動きに合わせて舞い、健康への様々な被害をもたらします。
ハウスダストに含まれるアレルギー物質
ハウスダストはアレルギーの一種ですが、その中でもアレルギーの原因物質は細分化されています。
ここでは、ハウスダストに含まれる代表的なアレルギー物質を紹介します。
代表的なアレルギー物質は、布団やじゅうたんなどの布製品に住みつくダニです。ダニの死骸と糞などの粒子が人の体内や皮膚にふれることにより、アレルギー症状を引き起こします。
また、夏場などの高温多湿な時期に多く発生するアレルギー物質がカビです。カビは空気中に胞子を飛ばして広がるので、吸い込んだり皮膚にふれることでアレルギー症状が起こります。
その他には、春や秋などに多く発生する花粉や、虫の死骸やフンもアレルギー物質の1つです。
これらのアレルギー原因物質をアレルゲンといいますが、なんらかのアレルゲンによりアレルギー症状が起きている患者がいる世帯の割合は50%にのぼるとされています。
(出典:住居とアレルギー疾患|東京都福祉保健局 63p)
内科・小児科・皮膚科・アレルギー科のある病院で、自分が何のアレルギーを持っているのかを検査することができます。
どんな症状や疾患が起きる?
ハウスダストに含まれるアレルゲンによって起こるアレルギー疾患とその症状をいくつか紹介します。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎の特徴は、連発するくしゃみ・鼻水・鼻づまりといった症状です。それに合わせて目のかゆみが起こることもあります。特に朝起きたときに症状が重い傾向にあります。
アレルギー性鼻炎は大きく2つにわけられ、春や秋など特定の季節に発症する季節性アレルギー性鼻炎と、年中しばしば発症する通年性アレルギー性鼻炎があります。前者はスギやヒノキ、ブタクサなどの花粉によって、後者は室内のダニ・チリなどのハウスダストによって起こります。
アレルギーを持つ人が空気中に浮遊するこれらのアレルゲンを吸い込み、鼻の粘膜から体内に入ることで、アレルギー反応が起こります。
喘息やアレルギーによる咳(咳喘息)
咳喘息とは、咳が慢性的につづく気管支の疾患です。咳喘息が起こる原因には、飲酒やタバコなどの生活習慣によるものもありますが、ハウスダストによって起こることもあります。
咳が止まらない、喉あたりが痒い、ヒューヒューと音がするなどの特徴があります。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは、肌のかゆみや湿疹が慢性的に起こり、発症して治るのを繰り返す疾患です。かゆくて皮膚を掻き壊してしまうことで、皮膚のバリアが弱くなり悪循環を繰り返します。
この症状は、ダニやカビ、ペットの毛を含むハウスダストや、汗、衣服による摩擦などによって起こるとされています。
乳幼児期に発症することが多く肘の内側、膝の裏、足首の前、首のまわりに湿疹がある時にはアトピー性皮膚炎を疑い、早くに治療を行うことで悪化を防ぐことができます。
成長と共に症状は軽くなることがほとんどですが、大人になってからも起こる疾患なので適切な治療をしましょう。
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は、目の表面や粘膜に花粉やハウスダストなどのアレルゲンがふれることで、目の裏や白目を覆う結膜に炎症が起きる病気です。
アレルギー性結膜炎は、鼻炎と同様通年性・季節性のアレルギー性結膜炎があります。
症状の特徴は、目のかゆみや充血、異物感、目やにが出るなどの特徴があります。またコンタクトレンズを付けていることで症状がさらに悪化することもあります。
ハウスダストが好む場所や環境
ハウスダストアレルギーをもつ方は、家の中でも特定の場所にいるときにくしゃみや鼻水・鼻詰まりの症状が酷くなることがあるのではないでしょうか?
ハウスダストは、布や紙、物の隙間、高温多湿な場所に多く集まる傾向があります。ここでは家の中のどんな場所にたまりやすいか具体例を紹介します。
寝室
寝室には、布団やまくらなどの布製品が多くあり、人間の毛髪やフケなどがたまりやすい場所です。それらをダニは好むため、掃除を怠ることでダニが増えてしまいます。
押し入れ・クローゼット
押し入れやクローゼットには、布団や洋服などの布製品を収納することが多いため、寝室同様にダニが集まります。また、日に当たることがなく換気もしづらい場所なので、ハウスダストがたまります。
家具の上や隙間
家具回りには目に見えるほこりがたまっています。棚やエアコンの上などの普段掃除しない場所や、家具の隙間や裏などの掃除がしにくい隙間には大量にハウスダストがたまっていきます。
これらはまとめて掃除しようとしてもアレルギー症状が起こる原因になるので、溜まらないようにこまめに掃除しましょう。
本棚
本などの紙製品にはダニが集まります。また、本の細かい隙間などは掃除がしきれないことで、ハウスダストがたまりやすいです。
浴室・洗面所
お風呂などの高温多湿な場所にはカビが発生しやすく、空気中にカビの胞子が浮遊しています。バスタオルなどの繊維や、人間の毛髪が落ちているのでダニも集まりやすい場所です。
台所
台所は、食べ物や調味料などがこぼれやすい場所です。落ちたものを放置したり、掃除が甘かったりするとダニや虫の格好の餌食となります。台所は拭き掃除と掃除機がけをこまめに行いましょう。
廊下
廊下は、玄関から入った花粉や砂埃がたまりやすく、人も通る場所なのでハウスダストがたまったり、空気中に舞ったりしています。
照明のカバー
照明には小さい昆虫が集まったり、その死骸や静電気に寄せられてあつまったダニが集まる場所です。照明カバーを開けた時に意外とゴミがたまっているという経験があると思います。そこには目に見えないハウスダストもたまっているのでこまめな掃除が必要です。
カーテン
カーテンは、ダニの好む布や繊維でできています。また窓に付いた結露などでカビが発生することもあります。
日頃からカンタンにできるハウスダスト対策
ここまで紹介してきた様々なハウスダストは日頃から対策を行うことで劇的に減らすことができます。
逆に、対策を怠ると体調にアレルギー症状などの悪影響をもたらすので、ここで紹介することをぜひ試してみて下さい!
こまめに掃除をする
ハウスダスト対策に1番効果的といえるのが掃除です。掃除をすることで部屋の約7割のハウスダストを除去できるといわれています。
こまめに掃除を行なっている方は多いと思いますが、細かい掃除漏れがあったり、NGな掃除方法で掃除を行っていることもあるかもしれません。
詳しい掃除方法やNGな掃除方法は後ほど紹介します。
室温・湿度の調整
ハウスダストの中でも、ダニやカビが好む室温・湿度があります。室温は25~30℃、湿度は60%~80%ほどが、ダニやカビが発生しやすいです。
エアコンの調整や換気によって、このような室温をさけ、湿度は50%ほどを保つことでダニ・カビの繁殖をある程度抑えられます。
家の中に汚れを入れない
外出すると、目には見えない花粉や砂埃が衣服や髪の毛に付着します。
そのため、家に帰ってきたときに玄関前で汚れを落とすことを心がけましょう。
例えば、リビングに入る前にしっかり手洗いをしたり、髪の毛を払ったりするだけでも家の中に持ち込む花粉や砂埃の量を減らすことができます。また、花粉を防ぐ眼鏡や帽子、マスクなどを身につけることで症状を抑えたり、髪の毛に付着するのを防げます。
また見落としがちなのが、ベランダなどから取り込んだ洗濯ものや布団です。長時間外にほしているので、少なからず花粉がついています。こちらも軽くはたいてから取り込むようにしましょう。
ペットのブラッシング
犬や猫などの動物の毛や、皮膚がアレルゲンになる場合もあります。特に毛の抜けやすい種類のペットと暮らしている場合は、定期的にブラッシングをすることで、部屋に落ちる毛の量を減らすことができます。
ハウスダスト対策には掃除が効果的!
日頃から行うべきハウスダスト対策で挙げたように、こまめに掃除をすることはハウスダストを除去し発生しにくくすることに効果があります。
ここでは、掃除の際のポイントや注意点、NGな掃除方法を紹介していきます。
普段からこまめに掃除をしよう
普段からこまめに掃除をするのをおすすめする理由は、掃除をするのが楽だからです。
掃除は怠るほどハウスダストがたまり、掃除の度にくしゃみがとまらなくなる、という状態が起きかねません。
そのため、場所に合わせて適切な頻度で掃除をするようにしましょう。リビングや浴室、台所は毎日、本棚や家具のほこりとりは週に2~3回、エアコンやじゅうたんは月に1~2回、というように、定期的に掃除することでハウスダストが増えるのを防ぎます。
また、掃除は朝のうちにするのが良いです。夜は人の動きがなくなり、空中にまっていたほこりやハウスダストが床におちてきます。そのため、朝一でモップなどで床を拭き取ると効率的にハウスダストや汚れを除去することができます。
部屋の上から下へ掃除しよう!
その日にどこを掃除するかを決めたら、その中でも上に位置するものから掃除するようにしましょう。掃除中にほこりは下に落ちていくので、複数個所の掃除をするときには床は最後が良いです。
また、棚や冷蔵庫などの上を掃除する時にも奥から手前へ掃除することで効率よくできます。
ただし、浴室の壁など洗剤を使ってこすり掃除をするときには、下から上へ拭いていきましょう。上から掃除して液だれした場合に、跡が残ってしまうことがあります。
床は拭き掃除をしてから掃除機をかけよう
上の家具の掃除が終わり、いざ床掃除!となったとき、いきなり掃除機をかけてはいませんか?
効果的に床を掃除するためには、掃除機だけではなくモップやほうきを使うことをおすすめします。
フローリングの床の場合は、まずモップやワイパーで拭き掃除を行い、そのあとに掃除機をかけましょう。
掃除機をいきなりかけてしまうと、床に落ちているハウスダストが掃除機からでる排気の勢いで空中に舞ってしまいます。そのため、落ちたほこりなどを浮かせないようにモップなどでしっかりキャッチしてから、仕上げで掃除機を掛けましょう。汚れは端によっているので壁際まで丁寧にかけると良いですね!
また、床がフローリングではなく畳の場合には掃除機をかけるだけでも良いですが、念入りに掃除する場合にはほうきでゴミを除去し、そのあとに乾いた雑巾で畳の方向にあわせて乾拭きします。
じゅうたんやカーペットで、取り外し可能で洗える場合には洗濯をして天日干しすることで、中に潜むダニを除去することができます。もし洗えないのであれば、重曹やヘアブラシを使って掃除するという方法があります。
重曹があるときは、5%にうすめたぬるま湯を雑巾につけてかたくしぼり、じゅうたんを拭くだけです。ヘアブラシがある場合には、撫でてじゅうたんの毛並みの色が濃くなる方向にブラシを掛けます。それがおわったあとに掃除機をかけて完了です。また、粘着ローラーを使って掃除することもできます。
ハウスダストの多い場所は重点的に
リビングなどは毎日掃除することでハウスダスト対策ができますが、家の中でも特に丁寧に掃除するべきなのは、寝室や廊下、窓際、ベランダ、浴室などです。
ベランダは最もハウスダストが多いと言われている場所で、外から来た花粉や砂埃に加えて、室内から出たほこりなどもたまる場所です。
そのため、ベランダは大きいゴミをとったあとに、濡れ雑巾やスポンジなどでこすって水で流しましょう。ついでに窓枠や網戸の掃除も専用の網戸クリーナーで掃除をしましょう。
浴室は、水垢や石鹸のカスがのこっているとそれを元にカビが繁殖します。カビは肌荒れの原因になるので、発生させないためにも浴槽や浴室の壁は毎日スポンジでこすり洗いをしましょう。市販のカビ予防剤を使うのも良いです。
寝具やカーテンは洗濯して天日干ししよう
寝室も掃除をおこたるとダニが発生してしまう場所の1つです。床掃除を毎日行うのはもちろん、布団カバーやシーツを月に1~2回以上洗濯しましょう。敷布団や掛け布団は、週に1回天日干しをするのが理想的です。
また、1年に1度ほど布団クリーニングに出すことでさらに清潔さを保つことができます。
すでに発生してしまったハウスダスト対策は、以上のことを行うので十分ですが、発生自体を予防するためには防ダニ加工のシーツや布団カバーを使用するのがおすすめです。
空気中のハウスダストを除去
目に見えるほこりやチリなどを掃除しても、空気中には見えないハウスダストが舞っていることがほとんどです。
目には見えなくても、それらを吸い込むとアレルギー症状は出るため空気中のハウスダストを減らす方法について説明します。
エアコンや換気扇などは、月に1~2回掃除することをおすすめします。特にエアコンは、フィルターがほこりまみれのまま稼働させてしまうと、高性能であったとしてもエアコン内の汚れが部屋に放出され健康に被害をもたらす可能性があります。
そのような掃除に加えて、空気清浄機を使用することでさらにハウスダストの少ない空間にすることが期待できます。
NGな掃除方法
ここまでは、掃除方法のコツについて説明してきましたが、ここではやってはいけない掃除方法を紹介します。
意外とやっている人が多いNGな掃除法もあるので、しっかり覚えておきましょう!
掃除中に換気する
掃除中に換気した方がいいのでは?!と驚く方もいるでしょう。掃除中に風をいれることで空気を綺麗に保てると思いがちですが、実は風が起こることでハウスダストが舞ってしまうのです。
ハウスダストは集まって塊になっているとほこりとして目に見えますが、1mm以下の目に見えないものはとても軽いので、風が起こると空気中に舞ってしまいます。そのため、掃除中にはハウスダストを床にとどめた状態でモップ・掃除機をし、終わってから換気するようにしましょう。
床や家具のほこりを水拭きする
家具の上にあるほこりや本棚のほこりは、ハンディモップなどの乾いたもので絡みとって掃除をするのがよいです。
乾いたほこりを水拭きすると、かえってよごれが取りにくくなってしまうことがあります。そのため家具でも床でも、まずはモップなどで乾拭きをしてから、掃除機をかけたり濡れ雑巾で拭くなりしましょう。
ハウスダスト対策グッズ21選
ハウスダスト対策の基本は掃除なので、掃除であると役立つもの、人の手では除去しきれない汚れを除去できるアイテムを7つ紹介します。
また、ハウスダストアレルギーが発症するのを予防するためのグッズを6つ、実際にアレルギー症状が出てしまったときの応急処置ができるグッズを5つ紹介します。
ハウスダストを除去する掃除グッズ7選
ここでは、普段の掃除で使うと効率的にハウスダストを除去できる便利グッズを紹介します。使い方や効果などの特徴も説明します。
フローリングモップ(使い捨てシート型)
フローリングモップは、フローリングなどの固い床用のモップです。掃除機のように排気をせずにほこりをからめとるので、ハウスダストを空気中に舞わせることなくほこりを除去できます。
使用方法は、フローリングモップで床や壁の隅に集まったほこりをからめとり、そのあと掃除機で床を掃除して完了です。
■クイックルワイパー(本体)|花王
フローリング、壁、畳、天井、網戸に使える万能なワイパーです。このクイックルワイパー本体に専用のシートをとりつけて、ほこりや汚れをふきとることができます!軽い力で操作できることや小回りがきき壁際まで掃除できること、家具の下など3㎝幅まで掃除できることから使い勝手がよくおすすめです!伸縮自在なので収納にも幅をとりません。
■クイックルワイパー ドライシート40枚|花王
クイックルワイパーに装着するドライシートで、フローリング、畳を立ったまま掃除できます。ミクロ繊維の立体構造になっているので、目に見えるほこりや髪の毛から、花粉やハウスダストなどのミクロの汚れまでキャッチしてくれる特徴があります。両面使えて、1枚で6畳の部屋を10~12回も掃除できます!
フローリングモップ(洗って何度も使えるモップ型)
長期的に見て、お掃除のコストを安く済ませたいという方は、洗って何度でも使えるフローリングモップをおすすめします。
乾いた状態ではほこりをからめとることができ、濡らした状態で仕上げに水拭きすることもできます。おすすめの使い方は、床のほこりをモップが乾いた状態でとった後に、掃除機をかけ、その後の仕上げにモップで水拭き掃除をする方法です。
■回転モップセット KMO-450|アイリスオーヤマ
床や玄関、お風呂、窓など様々な場所に使える水拭きモップです。水を溜めたバケツで、モップの洗浄と水切りができます。
吸水性・脱水性にすぐれており、水場でも使用できますし、乾いた状態でもしっかりとほこりをからめとるマイクロファイバー製のモップです。
基本的にほこりが目で見える量のときには水拭きをするとかえって汚れを広げてしまう原因になるので、最初は乾拭きで使用することをおすすめします。
家具用ハンディモップ
ハンディモップは、本棚ように本の細かい凹凸がある家具やスキマをさっと掃除をしたいときに便利なアイテムです。テレビのように動かしづらい家具のほこりや、棚の小物などのほこりを簡単に取りたいときに使うのがおすすめです。
■ハンディワイパー|ウェーブ
モップ部分に舞い上げブロックシートがついているので、ハタキのようにほこりを舞い上げず、ゴミや髪の毛を絡めとることができます。窓の冊子や本、飾り棚などの細かい部分を掃除するときに使用しましょう。
隙間用ハンディモップ
隙間用のハンディモップは、先ほど紹介したハンディモップよりもさらに細く狭い場所の掃除に適したモップです。家具の下や裏など、掃除機では届かない場所にはほこりがどんどん溜まっていき、放置すると後々掃除が大変になるので、隙間掃除も定期的に行うようにしましょう。
■シートでスキマキーレー|アズマ工業
本体は薄く柔らかい素材で、1cmの隙間の掃除も可能です。専用のシートをつけて掃除をし、終わったら捨てるだけなので手を汚さず簡単に掃除できます。冷蔵庫などの家具の下や横だけでなく、テレビ台や棚などの表面にも使えるので、これ1本でほとんどの家具の掃除ができるのがメリットです。
掃除用手袋
掃除用手袋は、ほこりやゴミを吸着しやすい素材でできた手袋で、装着して指を使って掃除をすることができます。ハンディモップよりさらに細かい部分のほこり取りを、より確実にできる点でお勧めします。
例えば、コードやテレビの裏についたほこり、カーテンレールの上などの細かい部分を、指でなぞることで掃除できます。また、家具の上などの広範囲の部分は手のひら部分で拭き取ることでまとめて掃除できます。
■おそうじ手袋|そうじの神様
おそうじ手袋は、ブラインドの1枚1枚、扇風機や家電の隙間、照明カバーなどを指や手でなぞることで掃除をすることができます。このような曲面や複雑な形状の部分に手でフィットさせることができ、取りたい部分のほこりがピンポイントで撮れるので、完璧な掃除がしたい方におすすめのアイテムです。
エアコンシート
エアコン掃除は大変で面倒だとされがちですが、エアコンを清潔に保つことでハウスダストアレルギーの症状は大きく改善されます。
エアコンの使用中は室内に外のきれいな風が循環しません。そのため、もしハウスダストだらけのエアコンを稼働していたら室内の空気が悪くなることは想像できると思います。
ここでは、エアコン掃除を楽にするためのグッズを紹介します。
■エアコンのほこりを集めてポイ|桐灰
このグッズは、エアコンの外側にある吸引口に貼り付けることで、エアコン内にハウスダストや花粉が入り込むのを防ぐ役割があります。そのためエアコン内部にたまる汚れを大幅に減らし、内部のほこり吸着用フィルターを掃除する際に、大量のほこりを見なくてすみます。
エアコンシートは、汚れてきたタイミングで剥がして捨てるだけなので、エアコン内のフィルター掃除の頻度を減らしたい方におすすめします!
空気清浄機
こまめな掃除をして目に見えるほこりなどを綺麗に除去しても、空気中のハウスダストは掃除のしようがありませんよね。そんなときにおすすめなのが空気清浄機です。空気清浄機は、夏や冬などエアコンを使用していて換気ができないときに役立ちます。
■プラズマクラスター KC-L50-W|シャープ
空気清浄と加湿の機能が搭載されているアイテムです。プラズマクラスターとは浮遊したウイルスやカビ菌を抑制する技術のことで、ハウスダストだけではなくこカビなどのアレルゲンなどもほとんど除去することができます。
しっかりと掃除をした部屋でこの空気清浄機を使用すれば、効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
ハウスダストアレルギーの予防グッズ7選
ここでは、ハウスダストアレルギーを持つ方向けに、症状が極力出ないようにするグッズを紹介していきます。
掃除をしてハウスダストの少ない環境を作ることができても、ハウスダストが全くなくなるわけではありません。洋服ダンスの中に眠っていた洋服や布団の内部には、掃除では除去しきれないダニが潜んでいます。
そのため、掃除以外でできる対策とそのグッズを知っておきましょう。
防ダニカバー
布団などの布製品の繊維にダニは寄ってきます。そのため、ダニが布団に住みつくことを防ぐカバーをかけることをお勧めします。枕、敷布団、掛け布団それぞれにダニ防止加工のカバーが販売されているので、それを装着したり、週に1度布団を天日干しにしたりすることで布団を清潔に保ちましょう!
■布団カバー 3点セット|AYO
掛け布団カバー、ボックスシーツ、枕カバーが1枚ずつついたセットです。通気性や保温性にも優れており、丸洗い可能なので洗濯もしやすいです。
カラー展開も豊富で、パステル系の色や、ネイビーやブラック、ブラウンなどから選べます。
除菌スプレー
除菌スプレーの中でも、ハウスダスト除去に特化したスプレーを紹介します。久しぶりにタンスから出した服などを着る前に、さっと吹きかけることでアレルギーの発症の元を少しでも減らせることが期待できます!
■ファブリーズ 除菌消臭スプレー 布用 ハウスダストクリア
布製品の洋服やカーペットの表面に軽くスプレーを噴射して使用します。消臭・除菌はもちろん、ハウスダストクリアという効果もうたっている商品です。
ハウスダストをスプレーの成分がまとめて固める仕様なので、スプレーをして乾いた洋服を軽く叩いたり、カーペットを掃除機で吸ったりすることで、内部から浮き出たハウスダストを除去できます。
寝具やカーテン、ソファなど洗えない布製品にも使用できる優れものです。
衣装ケース用防虫剤
洋服をダニから守る方法はいくつかあり、すでに発生したハウスダストを除去するのではなく、虫が発生することから守るグッズを紹介します。
衣装ケースや引き出しの中は、特にオフシーズンの洋服がはいっているとなかなか掃除をする機会がないと思います。そんなとき、入れるだけで虫やダニが寄るのを防ぐ防虫剤が役立ちます。
■ムシューダ 1年間有効 引き出し・衣装ケース用 24個|エステー
エステーのムシューダシリーズは、防虫・防臭・カビ予防の効果があり、入れるだけ・かけるだけで効果を発揮する商品です。
このような引き出し用のものもあれば、クローゼット専用の防虫剤、洋服やコートに被せる防虫カバーなど様々ですので用途に合わせて使用しましょう。
ダニ除け洗剤
ダニ除け洗剤とは、その洗剤を用いて洋服を洗うとダニがをよける効果がある洗剤です。洋服を着ると肌がかゆくなったり、くしゃみや鼻水がでたりするという方は、洋服の中にダニが多く潜んでいる可能性があります。身につけるものを清潔に保ち症状を和らげることも期待できるので、おすすめのグッズです。
■ダニよけプラス|アリエール
アリエールのダニよけプラスは、洗浄力、消臭力はそのままでダニ除けの効果もあるという優れものです。ダニが嫌がる成分が含まれているため、生きたダニを寄せつけないことができます。
また、同じダニよけプラスの柔軟剤レノアにも防臭力とダニ除け効果があるため、併用することで洋服をより清潔な状態に保つことができます。
ダニ除けビーズ
ダニ除けビーズとは、ダニが気になるところに置くと周りのダニを除去する効果のあるものです。枕元やリビングなど普段よく使う場所におくことで、周辺のダニ除けができ快適にすごせます。
■おくだけダニコナーズ|金鳥
おくだけダニコナーズは、殺虫成分は含まれず天然の成分によってダニ除けをする商品です。置いた場所の周辺にダニを寄せ付けず、消臭効果もあります。チャイルドロックの機能もついているので、子供部屋の床やペットの周りに置くことも可能ですが、口に入れないように注意をしましょう。
肌の保湿剤
肌を保湿することは、ハウスダストのアレルギーを持つ方やアトピー性皮膚炎の方にとって効果的な予防策です。
肌が乾燥している状態は、外部からの刺激物質をバリアできず内部に受け入れていまいます。アレルギーの方はハウスダストが肌につくことで痒みや痛みが起こる可能性があるので、乾燥した状態をつくらないように普段から適切な保湿剤で保湿をしましょう。
■キュレル潤浸保湿 乳液|花王
キュレルを使用してケアすることにより、外部刺激で肌荒れしにくい潤い肌を目指すことができます。乾燥性敏感肌を考えて開発された商品なので、乾燥にともなってかゆみが出ることがあるといった方におすすめです。キュレルの商品には赤ちゃんの敏感肌にも使える商品があるのでぜひお試しください。しかし、肌荒れや肌の痒み・アトピーが酷い時には使用する前に皮膚科などを受診しましょう。
ダニよけシート
■ダニよけシート1畳サイズ|バルサン
90cm × 180cmのダニよけ・抗菌仕様のシーツで、敷布団の下やカーペットの下、押し入れ、衣装ケースなどに敷いて使用します。また、畳んだ布団を包んで収納するといった使用方法もあります。ダニ除けの効果は約1年持続します。
敷く場所に合わせて、シートをカットして使いましょう!
アレルギー症状別に効果的なグッズ7選
ここまで、アレルギーの原因であるハウスダスト除去の掃除グッズや、ダニ除けグッズを紹介してきました。
ここでは、くしゃみ・鼻水や目のかゆみ、咳、肌のかゆみなどのアレルギー症状がでてしまったときの対策アイテムを6つ紹介します。
※紹介するものは根本的にアレルギーを治療するものではなく、症状を一時的に抑えたり和らげたりするのにとどまるので、根本的な治療をするためには病院を受診しましょう。
くしゃみ・鼻水・鼻づまり改善
くしゃみ・鼻水・鼻づまりの症状は、ハウスダストによるアレルギー性鼻炎の方に、季節に関わらず慢性的に起きることが多いです。
症状を改善するためには即効性のある抗ヒスタミン剤、2週間後に効果がある抗アレルギー剤が必要とされます。
ここでは、小児用・大人用それぞれおすすめの市販薬を紹介します。
■ストナリニ・サット小児用|サトウ製薬
くしゃみ、鼻みず、鼻づまりの症状を改善する5才から服用可能なお薬です。
イチゴ味で、口の中でサッと溶けるので子供でも服用がしやすいです。
- 分類
- 第2類医薬品
- 成分
- d-マレイン酸クロルフェニラミン、フェニレフリン塩酸塩、ベラドンナ総アルカロイド
- 用法・用量
- 11〜14才1回3錠、7〜10才1回2錠、5〜6才1回1錠をいずれも1日3回をかむか、口中で溶かして服用
服用間隔:4時間
■ストナリニS|サトウ製薬
くしゃみ、鼻水、鼻づまりを改善する大人用の錠剤です。
胃と腸の両方で溶けるようにつくられているので、長時間薬の作用がつづきます。
- 分類
- 第2類医薬品
- 成分
- マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸フェニレフリン、ダツラエキス
- 用法・用量
- 大人(15才以上)
1回1錠を1日1~2回服用
■アレジオン20|エスエス製薬
花粉やハウスダストによるアレルギー性鼻炎の症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)をおさえる錠剤です。
1日1錠の服用で24時間の効果を発揮します。
■アレグラFX|久光製薬
花粉・ハウスダストなどのアレルギー専用の鼻炎薬で、しっかり効くのに眠くなりにくいことが特徴です。
1日2回の服用で24時間効果が持続します。
せき・喉のかゆみ改善
咳がつづく、ヒューヒューと音がする、喉が痒いなどの症状があるときには、アレルギーによる咳喘息の可能性があります。
ハウスダストなどを吸い込むことが1つの原因なので、そんなときにおすすめの市販薬を紹介します。
※紹介するものは、咳などの症状を一時的に抑えるためのものなので、病院を受診するのが一番の改善策です。
■新コンタックせき止めW|コンタック総合研究所
せきとたんに特化し、1カプセルで約12時間効果が持続します。
咳がとまらないときには病院を受診するべきですが、病院にいく間にも咳を抑えたい場合にはおすすめです。
- 分類
- 第2類医薬品
- 成分
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、ジプロフィリン
- 用法・用量
- 成人(15才以上)
1 回 1 カプセル、1 日 2 回朝夕に服用
- 公式サイト
- https://contac.jp/
目のかゆみ・痛み改善
ハウスダストや花粉による目のかゆみが起こる方は、専用の点眼薬をさすようにしましょう。また、目のかゆみが起きた時にこすってしまうと、目の角膜や結膜を傷つけアレルギー性結膜炎をさらに悪化させることになります。
ここでは目の痒みがおきたときに効き目がある市販薬を紹介します。
■ノアールPガード点眼液|サトウ製薬
花粉やハウスダストなどによる目のかゆみ・充血・異物感に効く点眼液です。1日2回さすことで効果が持続します。
特徴は、発症してから使用して効果があることに加え、発症前の時期から点眼をしておくことで、アレルギー症状の予防効果があるということです。
さしても目がしみないため、7才以上であれば子供でも使用できます。
皮膚のかゆみ・炎症改善
布団で寝ていたり、掃除をしたりするときに皮膚がかゆくなったことはありませんか?
ハウスダストなどが皮膚の内部に入り込むことでかゆみは起こります。そんなときにかゆい箇所をかいてしまうと、肌がボコボコになったり、かゆみが長引いたりしてしまいます。
そのため、ここではかゆみの初期や、広がり長引いているかゆみに塗るとかゆみをすばやくとめる市販薬を紹介します。
■ムヒダストメル|池田模範堂
ハウスダストによるかゆみの広がりを抑えて、今起きているかゆみをすばやくとめてくれるクリームです。
- 分類
- 第3類医薬品
- 成分
- ジフェンヒドラミン、ユーカリ油、
ℓ-メントール、dℓ-カンフル
- 用法・用量
- 1日数回、適量を患部に塗布する
ハウスダストアレルギーの治療法
ここまでハウスダスト対策やアレルギー症状を改善する方法について説明してきましたが、ハウスダストアレルギーを本気で治したいという方は、アレルギーに慣れた(免疫をもった)体質をつくる療法を検討しましょう。
従来の花粉症やハウスダストアレルギー治療は、薬を服用して症状を予防・緩和する薬物療法や、治療薬を皮下に注射する皮下免疫療法がほとんどでした。しかし、近年では以下で紹介するような、体質を改善して根本的にアレルギーの治療をする方法がとられています。
舌下免疫療法
舌下免疫療法とは、治療薬を舌の下に投与する方法で、一部の花粉症やアレルギー性鼻炎の患者が治療を受けることができます。
治療薬には患者のもつスギ花粉やダニなどのアレルゲンが含まれ、少量ずつ長期にわたり投与することで、アレルゲンに対する免疫をつけるというものです。
治療をはじめてすぐに効果が感じられるものではないので、薬物療法(薬の服用)と並行して行われることが多いです。
治療を行うと、くしゃみ・鼻水・鼻づまり、目のかゆみなどの改善が期待できます。また、アレルギー症状自体を治すことも可能です。
ただし、効果の程度は体質にもよるため、医療機関としっかり相談をして理解したうえで治療を受けましょう。
ハウスダスト対策を万全に、快適な生活をおくろう!
ハウスダスト対策やアレルギー症状対策について紹介しました。
ここで、ハウスダスト対策のために覚えておくべきことを振り返りましょう!
- 掃除を正しく行う
→上から下へ掃除をする
→モップしてから掃除機をかける
→布製品は定期的に天日干しや洗濯をする
→掃除が終わってから換気する - 室温は25~30℃を避け、湿度は50%以下に保つ
- 家の中に汚れを入れないように玄関で服や髪をはらう
- ダニ除けグッズを使用する
- アレルギー症状がでたら、早めに病院へ
筆者は重度のハウスダストアレルギーですが、これらを習慣化することでくしゃみなどが発症する頻度が減っただけでなく、集中力や作業効率が上がったと感じています。
アレルギーのつらい症状を改善し快適な生活をおくりたい方は、今日からハウスダスト対策を実践してみてください!