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リボ払いって何がやばいの?リボ払いの仕組みや注意点、メリットも紹介

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2021/09/30

リボ払いだけはやめておけ!という意見をよく聞きますが、実際にリボ払いって何がやばいのでしょうか。そんな疑問を解決していきたいと思います。

目次[ 表示 ]

リボ払いとは?分割払いと何が違う?

リボ払いってやばいよねっていう話はよく聞くけど、そもそもリボ払いの仕組みをあまりわかっていない。分割払いはわかるけど何が違うのかご紹介していきます。

リボ払いとは

リボ払い(リボルビング払い)は、毎月一定の金額を返済する返済方法です。リボ払いの返済額はあらかじめ設定した一定額なので、商品を追加でリボ払いしても残高は増えますが返済額は一定です。

リボ払いは2種類ある

リボ払いには「残高スライド方式」と「定額方式」の2種類があります。

残高スライド方式

残高スライド方式とは、あらかじめ決められている支払い残高によって毎月の支払い額が変動する仕組みです。

例えば、リボ払いでの支払残高が13万円の場合、毎月の支払額が1万円と設定されるとします。その残高が減って10万円以下になると毎月の支払額が5,000円へと自動的に切り替わります。

また、プラスで何か買い物でリボ払いした場合、残高が増えて10万円以上になると支払額は1万円へと戻ります。

こういった仕組みが残高スライド方式です。

定額方式

定額方式は、支払残高が増えても毎月払う額は一定を保ったままの仕組みです。この方式がよくあるリボ払いの仕組みとなっています。

例えば、最初に10万円の買い物をしたとして毎月返済額が1万円だとすると、更にそのリボで支払を5万円をしたとします。元金の残高は15万円ですが、毎月の返済額は最初と同じまま一定の1万円となります。

リボ払いと分割払いの違いは?

分割払いではカード利用時か利用後に利用金額の支払い回数を選んでその都度分割で支払うのが分割払いです。

分割した回数で支払いが終了する仕組みなのですが、リボ払いの場合残高が無くなるまで何回でも一定額を毎月払う仕組みとなっているため、返済額は少ないから大丈夫という錯覚を起こしてしまいがちです。

リボ払いがやばい理由4つ

リボ払いが何故やばいのかその理由をみていきましょう。

金利が高いため返済額が高くなっている

毎月の返済額が一定だと、残りの返済額でいくら買い物をしているのか実感がなくなってきます。また、返済をしているつもりでも、その毎月の返済額の中には元金と手数料が含まれた金額となっています。

利息がかかるリボ払いには金利が含まれています。会社によって金利は異なりますが、相場は15%となっています。

そのため返済額は元の金額よりも高くなっています。値段が高い買い物をすればするほど手数料も高い値段がプラスされていることに慣れてしまう人が多いです。

なかなか元金の返済が減っていない

先程にお伝えしたように、毎月の返済額の中には元金と手数料が含まれた金額です。つまり、順調に毎月返済しているつもりでも中々元金の返済額自体が減っていないことに気付きません。

例えば、単純計算で金利が15%で1万円ずつ返済するとして、元金と利子の割合はこのようになっています。

残高元金手数料
10万円8,727円1,273円
20万円7,453円2,547円
30万円6,179円3,821円

表のように高い値段をリボ払いすればするほど、毎月1万の返済の中の手数料は多くなっていますよね。つまり、返済額を高くしない限り多くの手数料を会社に支払うこになっています。

また、返済額自体があまり減ってないことに気付いたころには、多くの手数料を払っており「まぁいいか」という気持ちになってしまうのも怖いところです。

リボ払いになっていることに気付かないことがある

返済の方法を認識していないケースも多く見られます。よくあるケースが以下の通りです。

・返済方法がリボ払いになっていることに気付かない

・申し込むときにリボ払い設定にしていた

・そもそもリボ払い専用カードに気付かなかった など

このようなケースが見られます。また、最後のそもそもリボ払い専用のカードに気付かなかったというのはよくあるケースで、クレジットカードにリボと書いてあるものもあるのですが、リボを言い換えた名前のあるカードもあるため気付かないことが多いそうです。

ある悪循環に陥りやすい

リボがやばいのは、返済額が一定なので気持ち的に楽になった状態で更に買い物をして残高が増えていることです。つまり、以下の循環に陥ったらやばいと思いましょう。

①高額の買い物をしてリボ払い

②毎月の返済額が抑えられる

③収入は変わらないまま、またリボ払いを利用

④毎月の返済額が増える

⑤収入は変わらず、生活費などが不足

⑥リボ払いに頼る

クレジットカードもそうですが、リボ払いは特に返済を先送りにしています。この循環は、返済の先送りの認識自体が薄れていく原因にもなっていきます。認識が薄れてしまったら上記を繰り返してしまいます。

リボ払いのメリットとデメリット

リボ払いがどれだけやばいのかわかったでしょうか。しかし、リボ払いが全て悪いというわけではありません。なのでここでリボ払いのメリットとデメリットをみてみましょう。

リボ払い唯一のメリット

お金がない時毎月の返済額が抑えられる

お金がないけどどうしても支払いしないといけないものがあるとしましょう。お金がないけどリボ払いの一定額なら支払うことができるとしたら、その人にとって支払いしないといけない状況はなんとか回避ができます。

しかし、リボ払いは使い方の問題なので更にリボ払いで買い物をしてしまうと沼にハマってしまいます。

リボ払いの主なデメリット2つ

利息・金利が高い

金利が相場15%程度です。つまりリボ払いで決済した金額が多ければ多いほど、利息も高くなります。金利が普通のクレジットカードの分割より高くなっているため返済が完了した頃に多額の手数料を払いっているなんてこともあります。

返済管理をしてないと危険

リボ払いは、返済額が一定なので毎月支払いをしているときに上手く返済していると勘違いをしがちです。上手く返済をしているという気持ちが更にリボ払いで違う買い物などに使ってしまうきっかけに繋がってしまいます。

なので、しっかりとあと残高はいくらで利息がいくらだから返済完了までこれぐらいかかるなと把握しておかないと危険です。

リボ払いを利用する際の注意点3つ

金利や利息をしっかり把握しておく

先程金利の相場は15%と書きましたが、クレジットカード会社によって金利は変わります。

リボ払いを契約・使う前に金利は何%なのか、利用した際に金額からプラスでいくら手数料を払っていかないといけないのかは、しっかりと把握しておきましょう。

利用した後は残高の把握を怠らない

利用した後はよく残高の把握をしましょう。残高の把握をすることであといくら残っているからリボ払いはしないという意識へ向かうので、リボ払いの沼にハマっていくのを回避することができます。

自動リボ払いに注意

一括払いかと思って使っていたカードがリボ払いになっていたことはよくある話です。「カード作成時にリボ払いに間違えて設定していた」「ポイントなどの目先の特典につられてリボ払いに申し込んでいた」などの要因が考えられます。

また、リボ専用カードや自動リボ払い設定されたカードを使用すると、いくら一括で指定したとしてもリボ払いで決済されます。

リボ払いをやってしまった人への解決策5つ

実際にリボ払いをやってしまった人はどうすればいいのでしょうか。望んでも望んでいなくてもリボ払いをしてしまったことに後悔している人は以下の解決策5つを徹底しましょう。

利用明細を必ず確認する

利用明細を確認することを意識しましょう。毎月だけでなく週に1回でもいいので利用明細を確認することで、リボの残高を確認できるため使いすぎの防止へ繋がります。

今はWEBやアプリで確認できる時代なので、意識付けすることで金銭感覚をちゃんと保つことができます。

毎月の返済額を多くする

リボ払いは毎月一定額の返済ですが、後から支払額を多くすることができます。お金にまだ余裕があるのであれば毎月の返済額を多くしたり、この月は余裕があるから返済額を多くしようといった行動を取ることで、支払う際の手数料が減っていきます。

残高を一括で払う

残高の値段を一括で支払うことが出来る人は一括で返済を設定して一括で返済しましょう。1回の返済でこれから払う手数料がかなり減るため、残高を一括で払える人は一括で払った方がこれからの手数料分の金額が浮きます。

残高を一括で払うことが難しくても、2回や3回で終わるくらいの返済額にするだけでも全然違います。余裕がある方はやってみてください。

リボ払いの返済が終わるまで追加で利用しない

リボのクレジットカードは一回使ったらその返済が終わるまで追加でリボ払いしないようにしましょう。追加でリボ払いしても毎月の返済額は一定で残高は増えるだけという危ない錯覚に陥るので、返済が終わるまでそのカードは利用しないようにしましょう。

クレジットカードを他に持って無いという方は、新しくリボ払い機能ではないクレジットカードを契約して発行しましょう。

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債務整理を検討する

最終手段として債務整理があります。債務整理とは、債務の減額や免除、支払い期間の調整などにより、法的に借金問題を解決する手段です。リボ払いを払うのが難しくなったら債務整理を利用するのも一つの手です。

しかし、一つ注意点があり、債務整理を利用するとブラックリストに登録されてしまいます。よって慎重に選択する必要があります。

リボ払いはなるべく最終手段と考えておこう

リボ払いは海外はクレジットカードのように当たり前に使われている国もありますが、結局使い方によって良いものにもなり、悪いものにもなります。もし、どうしてもリボ払いを使わないといけないという場面に出くわしたら正しい使い方をしましょう。

この記事を書いた人

わや

広島出身の「わや」です。 主に、ビジネス・デジタル・お金のジャンルを書いてます。 ガジェットとビジネス本を読むのが大好きです。 スタバ店員とプログラミングの先生の経験あり! 皆様が楽しめる記事をお届けします!

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