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生涯でいくらかかるの?夫婦2人子供2人でシミュレーションしてみた

生涯一生いくら費用コストお金

2021/01/27

30代くらいになると結婚したり、子供が生まれたり、人生の転機を迎える方も多いかと思います。

そんな中、あれ?色々お金がかかることが増えたけど、いくらあれば足りるんだ?!と不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

生涯年収2億円、老後資金2,000万円問題など、いろいろな情報が飛び交いますが、今回はしっかり具体的に計算してみたいと思います。

目次[ 表示 ]

前提条件

家庭それぞれの条件や状況によってかかる費用は変わってくるので、一般的な家庭という設定で平均的な数字でシミュレーションします。

とくに食費は、子供の年齢、子供が独り立ちして以降など大きく変動しそうですが、あくまでも全世代の平均値としてのデータなので、この平均値で計算していきます。

詳細

夫婦2人+子供2人の4人

  • 幼稚園・小学校・中学校までは公立
  • 30歳で結婚したと仮定して30~84歳までの54年間で計算

※平均寿命84歳(男女平均)として計算

参考データ:厚生労働省『令和元年簡易生命表』

生涯でかかる生活費は?

4人家族の食費と日用品費

総務省統計局の家計調査のデータによると、

4人世帯の1ヶ月あたりの食費は78,898円

家事用品(日用品)が13,004円

その他雑費(美容院など上記に含まれない細かな出費)が21,847円

これらを合計すると113,749円となりました。

月間費用113,749円×12か月×54年=73,709,352円 となります。

光熱費

同じく総務省統計局のデータによると21,922円でした。

月間費用21,922円×12か月×54年=14,205,456円となります。

通信費

こちらも総務省統計局のデータより15,787円でした。

格安携帯を使うか使わないか等によりかなり変わってきそうですね。

月間費用15,787円×12ヶ月×54年=10,229,976円となります。

車両代

自動車等関係費という名目で平均27,553円ということでした。

この自動車等関係費には車のローン返済やガソリン代等を含んで計算されています。

月間費用×12か月×54年=17,854,344円となります。

娯楽費用

ここは家庭によって違いが大きそうですが、平均は34,436円です。

交際費が多い人や旅行に定期的に行く家庭だとここの出費は大きくなりそうです。

月間費用34,436×12か月×54年=22,314,528円となります。

54年間でかかる生活費の合計は

月額生涯
食費・日用品費113,749円73,709,352円
光熱費21,922円14,205,456円
通信費15,787円10,229,976円
車両代27,553円17,854,344円
娯楽費用34,436円22,314,528円
213,447円138,313,656円

生涯で1億3800万円かかるという結果に。。

出典:総務省統計局「家計調査(2019)」総務省統計(E-STAT)1世帯あたり1ヶ月間の収入と支出4人世帯(有業者1人)ー年間収入階級別

子育て・教育費用は?

小学校から幼稚園、続いては高等教育まで進んでいる教育無償化制度により、昔と比べると格段に教育費の負担は少なくなっています。

とはいっても授業料以外はしっかりかかったり、お子様が2人3人いれば2倍3倍とかかるのでご家庭によっては負担が大きいですよね。文部科学省が調査したデータで平均値を見てみましょう!

文部科学省の調査によると…(2018年のデータ)

幼稚園(3年間)の費用

公立私立
3年間223,647円527,916
年間約75,000円約176,000円
月間約6,000円約15,000円

小学校(6年間)の費用

公立私立
3年間321,281円 1,598,691円
年間約54,000円約266,000
月間約4,500円約22,000円

中学校(3年間)の費用

公立 私立
3年間488,397円1,406,433円
年間約163,000円約469,000円
月間約14,000円約39,000円

高等学校(3年間)の費用

公立 私立
3年間457,380円969,911円
年間約152,000円約323,000円
月間約13,000円約27,000円

大学(4年間)の費用

国立私立
4年間 2,425,200 円3,866,569円
年間約606,000円約967,000円
月間約51,000円約81,000円

公立と私立で大きく変わることはイメージ通りですね。

月額に落とし込んでいくと、日頃の家計への負担の大きさが良く伝わってきます。

よく学資保険で積み立てるほど、学費が高くつく大学は負担大きめです。

その他で最も高いところで中学私立が月額39,000円。これは一般家庭であれば積み立てておかないと厳しいですね。。

一般家庭のよくある進路で計算すると

幼稚園~中学校までは公立・高校。大学は私立を選択するケースも一般的なので私立で計算してみます。

公立・私立費用
幼稚園(3年間) 公立223,647円
小学校(6年間) 公立321,281円
中学校(3年間)公立488,397円
高等学校(3年間)私立969,911円
大学(4年間)私立3,866,569円
合計5,869,805円

子供が1人だった場合、この額なので2,3人いる場合は倍以上かかることを念頭に置いておかなければなりません。

住居費は?

今回は住居費を比較的安く済ませることができる「マイホーム」で計算

上記の記事の計算結果によると、

54年間マイホームで暮らした場合の住居費は7,479万円とわかります。

他の費用と比べても住居費は郡を抜いてかかりますね。

生涯にかかる費用まとめ

それでは全部を合わせて計算してみましょう!

生涯かかる費用合計

区分 内訳 合計
生活費 食費・日用品費 ¥73,710,000 ¥138,310,000
光熱費 ¥14,210,000
通信費 ¥10,230,000
車両代 ¥17,850,000
娯楽費用 ¥22,310,000
子育て・教育費用 幼稚園(公立) ¥220,000 ¥5,870,000
小学校(公立) ¥320,000
中学校(公立) ¥490,000
高等学校(私立) ¥970,000
大学(私立) ¥3,870,000
住居費 マイホーム ¥74,790,000 ¥74,790,000
総計 ¥218,970,000

※1万円以下の端数四捨五入

まとめ

30歳以降で、一生涯に2億1897万円がかかることがわかりました。

これを手取りで稼ぐ必要があります

ということは、ざっくり額面の80%が手取りだとすると2億7371万円稼ぐ必要があります。

聞いただけではぱっと想像できない額ですよね。

もちろん老後は年金受給などもあるので、一概にこの金額を稼ぐ必要があるというわけではありません。一つの目安にして頂ければと思います。

 

またどれだけ旅行にいくか、学校は私立か公立か、習い事はなにをするか、などによりかかる費用は変わってきます。

他にも、どんな進路に子供を進めさせたいか、どんな生活基準で過ごしたいか、などによってかかる費用は大きく変わります。

成し遂げたいことを見据えて、しっかり計画立てて行動していくことを心がけましょう!

この記事を書いた人

Mola編集部

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